【2】 市報ちょうふ 令和6(2024)年3月20日 No.1759 1面の続き(令和6年度の基本的施策) 【3】市政経営の基本的な考え方に基づく取り組み ◎参加と協働のまちづくり  市民参加手法の適切な運用のほか、リニューアルした市ホームページの効果的な活用など、多様な媒体による情報発信を行います。調布スマートシティ協議会では、実証的取り組みを進めるほか、市民ニーズを的確に捉えながら、デジタル技術を活用したサービスの創出に向けた取り組みを重ねていきます。 ◎効果的・効率的な行財政運営  情報セキュリティやデジタルデバイド対策に留意しながら、市民が来庁することなく必要な手続きなどを可能にする「どこでも市役所」の実現を進めます。  総合福祉センターの京王多摩川駅周辺地区への移転・更新に向けた取り組みを進めます。  グリーンホールの整備に向けては、事業スキームの検討や意見聴取に取り組みます。その他、神代出張所の暫定的な事務所機能の移転や市立若葉小学校・第四中学校の一体的整備などの対応を進めます。  効率的な組織体制の整備については、民間活力の活用や組織横断的な連携を推進し、女性職員の活躍推進をはじめとする多様な人材確保・育成や働き方改革に取り組みます。 【4】主要な施策について(重点プロジェクトの取り組み) ◎安全・安心に暮らせるまち ◇防災・減災対策  自助・共助の取り組み強化と併せて、地域防災計画の修正に取り組み、災害発生時の受援・応援体制整備など、更なる地域防災力の向上に取り組みます。また、土砂災害対策として、市内全域の擁壁・がけの実態調査、民有地における対策支援、市管理の崖線樹林地や擁壁の安全対策を進めます。  消防力の強化に向けて、常備消防力の維持向上や消防団における資器材の充実、消防ポンプ車の更新などに取り組みます。 ◇防犯対策  街頭防犯カメラの活用や子ども安全・安心パトロールによる犯罪抑止に取り組みます。また、特殊詐欺被害の防止に向け、金融機関のATM周辺における人員配置の継続などのほか、新たにAIを活用したオートコールシステムを導入します。 ◎調布の宝である子どもたちを応援するまち ◇子ども・子育て支援の充実  多胎児家庭などにおける産後ケア事業の利用拡大、母子健康手帳アプリの導入を進めます。  保育園の空き定員増加への対応や幼稚園の利用促進に向けた支援を充実させます。また、児童虐待防止やヤングケアラーに関する相談・支援体制を強化します。さらに、市立小・中学校における給食費を無償化します。 ◇教育課題への対応  コミュニティスクール導入や民間スポーツクラブと連携した水泳指導を拡充します。また、部活動の地域連携に向け、部活動指導員の配置拡充と併せて組織横断的な連携による検討に取り組みます。  市立北ノ台小学校での特別支援学級の開設、不登校児童・生徒に関する訪問型支援の体制拡充などを図ります。 ◎誰もが自分らしく安心して住み続けられるまち ◇地域福祉の推進  各福祉圏域の地域福祉コーディネーターを中心に、支え合いの仕組みづくりを推進します。 ◇高齢者福祉の推進  生活支援の充実や介護予防、認知症対策、フレイル予防などを通じて、地域包括ケアシステムの更なる深化・推進に取り組みます。 ◇障害者福祉の推進  新たな重症心身障害者の通所施設や障害者就労支援施設を開設します。また、東京2025デフリンピックの開催を契機に、手話言語および障害者の意思疎通に関する基本理念などを定める条例の制定などに取り組みます。 ◇総合的ながん対策  がん相談サポート事業や男性向けHPVワクチン接種費助成、ウィッグなどの購入費助成の拡充、がん検診の受診率向上などに取り組みます。 ◎にぎわいと交流のある活気に満ちたまち ◇地域経済の活性化  商工会や観光協会などと連携し、今後の産業振興施策の指針となる、(仮称)調布市産業振興プランを策定します。 ◇魅力ある観光の振興  調布花火や深大寺などの地域資源を活用した観光振興を通じて、賑わいの創出につなげます。また、「水木マンガの生まれた街 調布」に関する取り組みを推進します。 ◇都市基盤の整備  調布駅前広場および鉄道敷地整備の完成に向けた取り組みを着実に進めます。また、調布駅周辺の新たな将来像や方針を示す、(仮称)調布駅周辺地区まちづくりビジョンを策定します。  都市計画道路や生活道路の計画的な整備を進めます。また、西調布駅や京王多摩川駅周辺などのまちづくりを進めます。東部地区における交通環境の改善に向けては、つつじヶ丘駅および柴崎駅周辺のまちづくりを進める とともに、鉄道の連続立体交差化について、関係機関との協議・調整に取り組みます。 ◎人と自然がおりなすうるおいあるまち ◇脱炭素社会の実現に向けたオール調布の取り組み  公共施設での再生可能エネルギー100パーセント電力の導入や電気自動車の普及など多様な主体と連携・協働しながらオール調布での取り組みを進めます。また、これらの推進に当たっては、(仮称)「ゼロカーボンシティ調布推進協議会」を設置し、産学官民の連携を図ります。  循環型社会の形成に向けては、3Rの推進によるごみの減量・資源化に取り組みます。 ◇環境保全の取り組み  深大寺・佐須地域において、公有地を活用した環境学習や農業体験を実施します。  都市農業の振興および都市農地の保全の取り組みでは、農業者に対する支援の充実と併せて、マルシェドゥ調布や市民農園などを活用して、市民が農に触れる機会を創出します。 ◎おわりに  市民の安全・安心の確保と市民生活支援を市政の第一の責務として、市民生活に安心感をもたらすことができる市政運営に取り組みます。  まちづくりの大きな節目とともに迎える市制施行70周年などを見据えつつ、活気ある明るい未来に向けたまちづくりを進めてまいります。 ●令和6年能登半島地震災害義援金へのご協力を  受付期間/12月26日(木曜日)まで 会場/市役所2階総合案内所前、市役所3階福祉総務課ほか その他/詳細は市ホームページ参照 問い合わせ/福祉総務課電話481-7101