82ページ かっこ,Bの6,高齢期の支援  障害者が高齢になっても,その人らしく地域生活を継続できるよう支援します。  前計画期間の振返り  市独自の事業所開設費補助金の候補選考において,令和3年度に精神障害者を対象とした生活介護事業所を交付対象として選定し,開設支援を行いました。  地域包括支援センターは令和3年度からの圏域変更に伴い,サブセンターを含む10か所の相談窓口を設けています。かっこ,高齢者支援室  65歳に到達する個別ケースについては,各地区担当ケースワーカーが地域包括支援センター等と連携し,円滑な介護保険サービスへの移行を実施しました。 個別対応の中では,介護保険サービスに加えて引き続き障害福祉サービスの提供が必要なかたや,介護保険サービスへの移行を円滑に行うため,丁寧に聞き取りや説明を行い,今後の生活における変化を最小限にとどめるよう配慮しています。  今後の課題  高齢障害者に対応したサービス基盤の整備  高齢になっても住み慣れた地域で生活し続けたいという希望に応えるため,高齢障害者の特性やニーズに応じた通所施設などの日中の活動の場,グループホームなどの生活の場などを引き続き整備していくことが必要です。  高齢者福祉・介護保険との連携推進  高齢障害者の支援に当たっては,高齢者福祉や介護保険サービスとの連携が不可欠です。障害者が高齢になっても安心してサービスを受けられるよう,双方の理解や連携を深め,一体として支援を提供していける体制が必要です。  あわせて,家族や介護者の高齢化への対応も含め,家族・世帯単位で支援していけるよう,分野を超えた相談支援体制の充実が必要です。 83ページ  取組の方向性 高齢障害者に対応したサービス基盤の整備  障害者が高齢になっても,本人が希望する生活が続けられるように,高齢障害者にも対応できる日中活動場所や居住の場などの整備を図ります。 高齢者福祉・介護保険との連携推進  調布市障害者地域自立支援協議会における,サービスのあり方検討会において,高齢障害者の支援のあり方や必要な支援体制等について,当事者や関係機関とともに検討していきます。  障害者本人だけでなく,家族の高齢化に伴う家族単位でのケアマネジメント体制の推進のため,障害者福祉と地域包括支援センターや介護保険事業所との間で,相互の制度理解や連携体制を強化します。  事業計画 主要事業 ナンバー,Bの6の01,高齢障害者の日中活動場所の整備 事業概要  加齢により従来の通所施設等での活動が困難になった高齢障害者の日中活動場所の確保のため,民間事業者による高齢障害者にも対応した新たな通所施設等の設置を支援します。 今後の方向性  事業者との相談や,開設に係る補助金等の活用を通じて高齢障害者に必要なサービス提供体制に応じた事業所の設置を推進します。 担当は,障害福祉課。 ナンバー,Bの6の02,介護保険制度への移行支援,地域包括支援センターとの連携 事業概要  65歳到達に伴い,障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行が必要な利用者に対して,円滑なサービス移行ができるよう,サービス事業所と連携していきます。 また,高齢障害者や介護保険第2号被保険者となる障害者への支援,また高齢者と障害者の親子世帯等,多問題を抱える家族に対して,地域包括支援センター等と連携して総合的な支援を行います。 今後の方向性  安心してサービスが滞りなく移行できるよう,相談支援専門員やケアマネジャー,障害福祉課地区担当ケースワーカー等が連携をして,必要な支援を行います。 また,サービスのあり方検討会,かっこ,自立支援協議会専門部会を活用し,地域包括支援センター等との連携を充実させ,高齢者や障害者に関する様々な課題に取り組んでいきます。 担当は,障害福祉課。 84ページ ナンバー,Bの6の03,地域包括支援センターを中心とした相談支援の実施 事業概要  高齢者の総合相談窓口として,高齢者や家族に対する相談支援を行うほか,高齢者虐待の防止・早期発見等の権利擁護,地域の多様な社会資源を活用した包括的・継続的ケアマネジメント, 介護予防事業・介護予防給付を効果的かつ効率的に提供するための介護予防ケアマネジメントを行います。 また,地域包括支援センターは現在市内に10か所あり,地域包括ケアシステムの中核機関として,ネットワークづくりや医療介護連携等の様々な役割を担っています。  市は,包括支援センターが安定・継続して運営されるよう,その体制・機能強化に努めていきます。 さらに,市においても,高齢者福祉相談員等が,高齢者やその家族等に対して健康や福祉・医療・生活に関すること等の総合的な相談支援に応じ,必要に応じて専門部署・関係機関と連携して包括的な支援を推進します。 今後の方向性  誰もが住み慣れた地域で安心して暮らしていけるための,地域包括ケアの中核を担う機関として,地域包括支援センターの機能を強化します。  また,地域や関係機関との連携を強化し,地域包括支援センターの周知を図るとともに,ネットワークを活かした取組を充実させていきます。 担当は,高齢者支援室。