9 講演会 報告書 (1) テーマ   「障害」ってなに?~誰もが暮らしやすい社会を作るために今できること~ (2) 目的   調布市民に障害の社会モデルの考え方を知ってもらい、「障害」とは何かを考えてもらう。当事者が直面する日常的な問題を、当事者の声を聴きながら共に考え、参加者自ら「障害」についての新たな視点や気付きを発見してもらう。 (3) 登壇者    谷内 孝行 氏(桜美林大学 健康福祉学群 准教授)    高江洲 幸男 氏(当事者)    秋元 妙美 氏(当事者)    障害当事者講師養成研修修了者2名 (4) 講演プログラム   1 開演の挨拶   2 当講演会について(谷内孝行氏)   3 障害の「社会モデル」ってなに?(高江洲幸男氏)   4 ①暮らしやすい社会を作るために私たちから伝えたいこと      (谷内氏・秋元氏・当事者講師養成研修修了者2名)     ②受講者からの質問(当日受付)・応答   5 まとめ(谷内氏) (5) 開催日時等  ①対面開催   (日時)令和5年12月2日(土)14:00~16:00   (会場)文化会館たづくり12階 大会議場   (参加者)66名  ②オンデマンド配信   (期間)令和6年2月1日(木)~令和6年2月29日(木)   (視聴申込者)44名 (6) アンケート結果(対面開催分)   (次ページ以降のとおり) Q.「障害の『社会モデル』ってなに?」の内容はいかがでしたか。ご感想・ご意見をお聞かせください。 ・活発な対極的な意見交換も聞けた。素晴らしいイベントでした。 ・そうだよねって思いました。確かにその人の障害に目は向けられても、環境や人の意識に伴う障害は、まだまだ気が付かない、知らない人達の方が沢山いると思うので。 ・当事者の方々の生活を知る入門編としてとても分かりやすかった。 ・今までは障害の困りごとにだけしか目がいっていませんでした(いわゆる医学モデル)。しかし、社会モデルを知ってバリアフリーや合理的配慮が浸透して、目に見える障がいの人、目に見えない障がいの人も、現在生きづらいと感じている方々が生きやすくなると良いなと思いました。 ・障害は、障害者だけの問題ではなく小さな子ども、高齢者、妊婦、怪我をした人など様々な人にとって問題となり得ます。当事者が望み、本人にとっての最善の方法を周りの人達が考え、可能な限り環境を整えることが社会モデルの基本だと考えます。 ・当事者の話を聞いて、とても障害者とは、思えないまとまりのある話し方を聞いて、健常者として生きてきたけど、気づかなかっただけで、自分にも何かあったのでは?と考えさせられる事も多々感じました。健常な人でも得意、苦手があるくらいだから、お互いが足りないものを補い合えばいいのでは?!と話しの中で実感しました。 ・とてもわかりやすかったです。私は福祉大学で「障害」🟰「生きにくさ、生活しにくさ」と学びましたが、一般の人の意識は「見るからに体が不自由な人」であるとわかり、驚きました。社会を変えることは大変だということもよくわかりました。 ・普段何気なく利用しているものも、障害者にとってはハードルが高いものが多くあること、また、新幹線や映画のチケットの購入が不便だということを初めて知った。 ・設備などで不自由して居るところが沢山あるという。健常者でもお年寄りや子供など不自由しているのは障害者だけでわないと思う。 ・当事者から具体的な話が聞けて、とてもわかりやすかった。 ・社会が障害者を生きづらさを作っていると感じました。 ・講師の方の話は共感できた。 ・まだまだ社会モデルよりも医学モデルが主流だと感じることが多くありますので、このようなお話が聞けて勉強になりました。 ・まさに生きづらさがここにあると感じました。便利と思っている物事に困難を感じている方が居ることを考えたいと思いました。 ・分かりやすく,具体例も良かったです。もっとたくさんの事例が聞きたいと思いました。ありがとうございました。 ・一般的なイメージ(医学モデル)から社会モデルへのイメージの転かんするだけで社会がかわっていくと思った。 ・実際に生活していて障害となっていることが垣間みれたので,その視点で環境をつくることが大事だなと思いました。 ・『社会モデル』って,やっぱりよくわからない。だって,調布の中の街に社会モデルが少なすぎるように思う。もっと,『社会モデル』を知りたいし,知る機会を増やして欲しい。 ・写真をまじえて話していただき大変よくわかりました。 ・高江洲様が語ることによって説得力があり,今まで知りえなかったことを知り勉強になりました。障害って大変というイメージを作る医学モデルの発信より,こういうことでヘルプがあるとうれしいという社会モデルの普及は大切だと感じました。 ・どんな所で不便を感じているのかが良くわかりました。 ・もっともっと障害者の方が楽しくくらし安いしくみにして行く必要があると感じました。 ・話が具体的でわかりやすかった。また,今後の取り組みへの意識向上につながったと思う。 ・みな共に住みやすい共存社会になればと思います。 ・障害の社会モデルの意味がよくわかった。 ・社会モデルが本当に使いやすいものなのかをもう一度見直し,よりよいものが普及していくことを願っています。 ・これからの未来の設計にみんなで努力し考え続けられたらと思った。 ・今まで知らなかった(意識してなかった)言葉で勉強になりました。 ・障害の社会モデルは,すべての人に関わる課題であることがわかりました。 ・映画や新かん線などスマホで購入できるようになったのは良いが,車いすの人は窓口や当時買わなければいけないというのは大変だと思いました。 ・当事者にある「できない事」に注目するのでなく,健常者と同じようにした時に発生する不具合を障害とし,どうやってその不具合を解消すれば良いかと考えるのはとても前向きで好ましいと思います。当事者も自身に対して引け目を感じる必要がなくなりますからメンタルの状態も健やかに保てて,生きるのが楽になりそう。 ・よく理解できた ・スライドのイラスト含め,扱われている障害が身体・視覚・聴覚に偏っているようにも思いました。社会モデルの説明をしやすい障害の種類かとも思いましたが…。 ・障害者の社会参加とは,仕事や生活だけでなく,レジャーや遊興も含まれると理解した。 ・当事者の方が勇気をもって発信されていたことに,とても感動しました。 ・考え方は理解できたが,「社会モデル」なのか,個人で対応すべきレベルか難しい。   Q.「暮らしやすい社会をつくるために私たちから伝えたいこと」についてのご感想・ご意見をお聞かせください。 ・入り口になり得るイベントでした。今後の発展を期待します。 ・当事者の方々からのお話は、私にとって、知らなかったこと、気付かなかったことなどが分かり、勉強になりました。 ・みなさん、言葉選びや表現力にも長けていらして初めてお聞きする内容などでも耳にスッと入って理解しやすかったです。 ・障がいをお持ちの方から困りごと、大変なことを聞けて、まだまだ改善の余地があるなと感じました。(映画館のこと、新幹線のことなど) ・自分の障害を受け入れ柔軟に対処しながら過ごしている体験を勇気を持って話してくださり、感謝しかありません。厳しい意見もありましたが、きちんと説明していたことにも驚きました。 ・以前から思ってる事の1つとして、知的障害なら知的障害、老人なら老人、不登校の子供なら子供といったそれぞれ区切った場所ならあるけど、それが混ざった線引きしないで、ふらっと集まれる場所作りが出来ないかな?!と思っています。年寄りは、おばあちゃんの知恵袋となり、子供もおばあちゃんに知恵をもらったり、もちろん、子育てに悩む若いママさんの利用もOK、知的障害でも、ボーダーに近いレベルの人(自分の娘の場合)、居場所(友達作り)に苦労しています。そんな娘を見ていて線引きのない居場所があればとずっと思っていました。 ・とても良かったです。不特定多数の人が聞く中で、ご自分の体験を話された、障がいを持った方のお話に、勇気をもらいました。 ・当事者の方から直接話を聞ける機会は貴重であり、また、一人ひとり特性が異なることを心に止めておきたい。当事者が複雑な想いを抱えながらも障害について発信してくれるため、こちらもしっかりと耳を傾けていくことが大切だと感じた。 ・身体の障害 車椅子など身体だけでわなく、精神面や言葉を発せ無い方など沢山色んな方がいらっしゃいます、自分で何でもやろうとする考えや行動は凄いことだと思います。でもぃまの世の中、健常者でも心の痛みを抱えている人は沢山います。世の中には障害者手帳が無くても悩み苦しんでいる人はたくさん居るという事をわかって欲しいですね〜 ・障害種別によって、さらに、ひとりひとりに必要な配慮があると再確認。 ・当事者からお話をお伺いすることで、より理解が深まりました。 ・障害についての社会的理解を進めるためには、学校教育の中で教えるのは、とても大事。更に、この講演のような、障害当事者の話を聞く機会を、たくさんの人に提供してほしい。 ・たくさんの方々の前で分かりやすい内容でお伝えされていて、とてもすばらしいなと思いました。 ・しゃべらなきゃ自分の思いは人に伝わらない。小さくとも良い。勇気を持とう。 ・自己理解を経験を通して整理して ご自身が出来る工夫をしていらっしゃると感じました。その中で全ての人が生きやすい社会への提案を頂いたと捉えています。それは,どんな人でも明日は我が身となる可能性があると考えているからです。 ・情報をもっと広めてほしい。 ・当事者の話をユーモアをまじえてきけたので,わかりやすく伝わりやすかった。知らなかった大変さをしることができた。障害のあるなしにかかわらず,”自分らしく生きられる社会“を実現するためには社会モデルの考え方が浸透するとよいと思う。 ・人それぞれにそれぞれ適切なサポートが必要で,その選択や判断が大事だと思いました。 ・統合失調症の(登壇者名)さん,ウェルビーイングを祈っています。ありがとうございました。 ・身体だけでなく精神の方の話しも聞けて障がいの種類も多岐にわたっていてとてもよかったです。ユーモアもあってとても聞きやすく勉強になりました。 ・(登壇者名)さん,(登壇者名)さんの話は,よくまとまっていて,分かりやすい話しで状態が良くわかりました。勉強になりました。ありがとうございました。 ・これからどんどん障がい者の方が生きやすい社会になればと願っております。 ・障害当事者の方の具体的なこまり事がわかった。 ・やはり当事者からのお話をきけたことはたいへんよかった。知らないことがきけて,そういうことで生きづらさがあるなど,これから共生社会を作り上げていくため答えの参考になります。 ・非常に興味深かった。 ・(登壇者名)さんの言葉「真のバリアフリー」は,あきらめる社会ではなく,希望をもてる社会→すばらしい意見でした。当事者の方々の意見を施策に反映するためにも,福祉職の皆さんの活躍を期待します。 ・例えば通勤の配慮の話のように,「合理的である」事だけを最優先にせず,障害特性に寄り添って働く環境を整えてもらえたら本当に働きやすいですね。 ・当事者の方々のお話はとてもリアルで勉強になりました。それぞれの方々の思いを率直に話せる場があることが大事だと思いました。誰もが無理せず,希望を持って暮らしやすい世の中になってほしいと思いました。そのためにも仕事を頑張りたいと思います。 ・障害者へのスティグマをもたないことの重要性を思った。 ・多様性が叫ばれる昨今,障害の有無に関わらず,生き易い世の中にしていく必要があると感じた。   Q.今後の講演会へのご希望や、その他ご意見・ご感想などありましたらお願いいたします。 ・調布市の福祉向上に期待します。 ・健常者、障害者などの言葉がなくなり、みんな平等の世の中が早く来るといいなあ~と思いました。微力ながら、社会モデルを周りの人に伝えていこうと思います。 ・今回の講演会で様々な障害当事者のお話が聞け、私自身の仕事に活かさなければと思いました。賛否両論があるのは仕方なく司会の方々はそれも否定することもなく。ファシリテーターみたいな方がいれば良かったのかな?と思う一方で、やはり今後も様々なご意見を持った方がいらっしゃると思うので、うまくコントロールしつつも講演会や理解促進や理解啓発を続けていただきたいと思いました。 ・登壇者の方々、当事者の方々、参加されてる方々の意見を聞くことができて良かったです。ヒートアップされた方もおられ怖かったですが、一つの意見として聞くことができてよかったですし、うまくまとめてくださった会場の方、素直に意見を受け入れた上でしっかりお答えしようされていた先生、障がいは甘えと冷たい意見に対してしっかり反論してくださった当事者の方、本当に素敵でした。たくさん学びになりました。今回の講演会で10わかった気にならないように、主張していただけて助かりました。気づかせてくださりありがとうございます。 ・障害当事者は、都合で参加出来ず、母親である私が参加しました。本人も参加したかったと言っていました。 ・また、このような講演会があったら、聞きたいです。 ・大変な思いをしているのは普通の人も同じだよって言いたいですねって。マイニチ働いての年金も減らされて年寄りは早く死ねってことなんですかね~ ・講演会のピーアールが少ない。駅や企業などへのポスター掲示など、より多くの人に聞く機会を提供してほしい。オンデマンド配信を予定するならば機器の調整など準備をしっかりしてほしい。知り合いにも聞いてほしいから。 ・事前に配慮希望をお伝えしていたが、会場では名前も聞かれず伝わっていなかったので、会場でまた説明することになり、精神的に辛かったので、共有しておいていただきたかったです。 ・大変勉強になる内容でしたので、事前にもっと告知されていればより良かったなと思いました。" ・講演会やセミナーの機会をたくさん増やして欲しいと思っています。これは主催の方々への要望ではなく,偏りのない場になると良いなと心から願っています。長く多くの準備を経て開催していただきありがとうございます。 ・障害者さんによる講義はとてもよかったです。 ・今回のような講演会を継続して行ってもらえるとありがたいです。楽しみにしています。福祉職員が中心で実施される講演会とはまたちがう講演会の空気を感じました。生きている人たちにやさしい社会がつくられていくとよいなと思いました。ありがとうございました。 ・障害者の方が街の中にいれば,それは近くにいる人になる。街の中に少ないのに,出られない理由があるのか,行くところ(職場や施設)がないのは,もう少し知っていきたいと思う。 ・こういう会にもっと多数の健常者の方や小・中学生,認知症の方が参加されることを希望します。その為にいろいろな方面にお声がけいただけますようお願い致します。谷内先生,わかりやすい説明ありがとうございました。応えんしています。 ・すばらしい講演でした。当事者の福祉職ですので多少の知識はありましたが,今まで受けてきた講演の中でも当事者の方達の話しがとてもわかりやすかったです。ぜひ自分もお手伝いできることがあればと思いました。 ・これからも障害当事者の話しをたくさん聞けたらと思います。 ・いろんな意見があるなあと思いました。障がい者手帳,年金の話などが聞けたらいいなと思います。障がい者の行政の様々な手続きの仕方等,障がい者の為のいろいろなサービスの紹介。 ・IT事業も進化しているが,多様性や公共性,共生についての分野の今後のIT事業のあり方。とか知りたい。発展していくのかどうかとか。 ・パラアートとかしりたい。 ・谷内先生のまとめ良かったです。 ・当事者としてお話されることには大変な勇気を要したところがあると思います。その決心をされて,当事者講師としてお話くださったお二人にとても敬意とともに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 ・様々な当事者の方からの日常の困りごとやなやみなどをお聞きしたい。