ともに生き ともに創る 彩りのまち調布 市報ちょうふ 【1】 No.1768 令和6年(2024年)7月20日号 CONTENTS(主な内容) 保険年金課の国民健康保険に関する電話が自動音声案内に…4 ひとり親家庭・夏季集中相談…4 パリ2024オリンピック・パラリンピックが開幕…12 調布花火2024有料席発売中…12 市報7月20日号の掲載情報は7月11日時点のものです ●多文化共生(たぶんかきょうせい)って何(なに)?  市内には約5100人の外国人が暮らし、街で外国人を見かける機会も多くなりました。異国の地で暮らすのは不安もあるはずです。もし、言葉が通じない国で暮らすことになったら、あなたはどうしますか。同じ調布に住む一人として、多文化共生について考えてみませんか? 問い合わせ/国際交流センター(CIFA)電話042-441-6195(文化生涯学習課) 詳細は2面・3面をご覧ください ●手をつなぐ樹(446) 国情ははたして  初めてフランスに住んだ20代後半の頃、同年代のフランス人に、フランス社会において家柄に基づく階層を意識するかと問うたことがある。回答は、「現代の日常生活ではあまり意識しないな。ただ、結婚するときには少し考える」だった。45年ほど前のことだ。  爾来私は、欧州各国においては、王政の継続にかかわらず、歴史的な階級意識が日本より多少色濃く残存しているとの印象を持ち続けてきた。そして今一つの断面。それは必ずしも貴族の系譜に連なるというような出自の問題ではなく、特定の高等教育ルートを経た人間が特権階級的に一国の政治・経済の中枢を独占するという強固な閉鎖性。とても日本などの比ではない。フランスにおけるエナルク(註1)や英国におけるオックスブリッジ(註2)などがその象徴的存在だ。  そして、学業において幼少時から極めて限られたエリート養成ルートを辿るためには、通常、家庭には高い経済力が求められると言われている。そのような社会の在り方については、是正が必要だとする一定の意見が常に存在したものの、国を挙げての抜本的改革案が提示されてきたわけではない。  しかし、最近の欧州情勢、特に今年の英仏両国における総選挙の結果を見るにつけ、これまで長年、国政を特権階級に委ねてきた一般国民が、改革を求める明確な意思を主張し始めたようにも思われる。今後の国情変容の可否を注視していきたい。 調布市長 長友貴樹 (註1)フランスのENA(国立行政学院)の卒業生の呼称。ENAは、大学の上位に位置するグランゼコール(高等教育機関)の一つであるエリート官僚養成校。大学院大学に相当する。近年閉鎖的なエリート主義に対する国民の反感が強まり、自身もエナルクであるマクロン大統領により廃校とされ、2022年に新機関に統合された。 (註2)オックスフォード大学とケンブリッジ大学の併称。政界、法曹界、経済界に占める卒業生の割合が高く、英国におけるエリートの代名詞。 ■発行:調布市(毎月5日・20日発行) ■編集:広報課 〒182-8511調布市小島町2丁目35番地1 ■市ホームページ:https://www.city.chofu.lg.jp/ 市役所代表:電話042-481-7111 市報ちょうふの配布に関する問い合わせ 市報ちょうふ配布コールセンター(配布受託業者株式会社小平広告)電話042-300-3131