【2】 市報ちょうふ 令和6(2024)年7月20日 No.1768 【3】 ●多文化共生(たぶんかきょうせい)って何(なに)?  市は、国際交流センターや関係機関などとの連携のもと、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化の違いを認め合いながら、地域で共に暮らしていくことができる多文化共生の地域づくりを推進しています。  今回は、調布市と連携して外国人を支援する「国際交流センター」をご紹介します。 ◎市内に住む外国人の総数5109人(2024年1月1日現在) 中国/1679人 韓国/983人 ベトナム/449人 フィリピン/326人 台湾/201人 米国/183人 ネパール/146人 インドネシア/124人 ミャンマー/75人 インド/45人 その他(約100ケ国)/898人 ◎市(し)ホームページは「やさしい日本語(にほんご)(注)」に変換(へんかん)できます  外国人にも伝わりやすく情報を提供するため、市公式ホームページでは、やさしい日本語化支援ツール「伝えるウェブ」を導入しています。 利用方法(りようほうほう)/市(し)ホームページの右上(みぎうえ)にある「Foreign Language」の「やさしい日本語(にほんご)」をクリックすると、わかりやすい日本語(にほんご)に変(か)わります。 問い合わせ/広報課電話042-481-7301 (注)やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えた、分かりやすい日本語のことです ◎Center for International Friendship and Amity 国際交流センター(CIFA)  国際交流センターは、地域社会の構成員として市内に住む外国人を支援するとともに、地域の多文化共生の実現に取り組んでいます。外国人が日本語を学ぶ機会を提供するほか、パーティーやバスツアーなどのイベントを開催するなど、さまざまな活動を行っています。 日時/月曜日・火曜日・土曜日(午前8時30分から午後5時)、水曜日・木曜日・金曜日(午前8時30分から午後8時30分) 場所/文化会館たづくり9階 問い合わせ/電話042-441-6195(日曜日、祝日、たづくり休館日を除く) 外国人のための暮らしのガイドブックも配布しています。 ◇日本語(にほんご)を学(まな)びたい(外国人(がいこくじん)の日本語学習支援(にほんごがくしゅうしえん))  ボランティアとマンツーマンで学(まな)べる日本語教室(にほんごきょうしつ)や、日本語(にほんご)の理解(りかい)がむずかしい子(こ)どもに向(む)けた教室(きょうしつ)など、子(こ)どもから大人(おとな)まで日本語(にほんご)を学(まな)ぶことができます。 ◇子育(こそだ)て中(ちゅう)の親(おや)が日本語(にほんご)を学(まな)べる(だっこらっこくらぶ)  赤(あか)ちゃんや小(ちい)さな子(こ)どもの子育(こそだ)てのため、家(いえ)にこもりがちな外国人(がいこくじん)が気軽(きがる)に参加(さんか)でき、日本語(にほんご)を学(まな)びながら仲間(なかま)作(づく)りができる場(ば)です。日本(にほん)の文化(ぶんか)・年中行事(ねんじゅうぎょうじ)や子育(こそだ)て情報(じょうほう)も紹介(しょうかい)し、外国人親子(がいこくじんおやこ)の社会参加(しゃかいさんか)の手助(てだす)けを行(おこな)っています。 ○だっこらっこくらぶの様子(ようす) 外国人(がいこくじん)が理解(りかい)できるように丁寧(ていねい)に教(おし)えます。 母親(ははおや)が学習(がくしゅう)に集中(しゅうちゅう)できるようにボランティアが子(こ)どもと一緒(いっしょ)に遊(あそ)びます。 日本語(にほんご)や表現(ひょうげん)などをゲームを通(とお)して学(まな)んだり、日本(にほん)の文化(ぶんか)を伝(つた)えるために毎回(まいかい)、工夫(くふう)をこらした内容(ないよう)で楽(たの)しめます。 外国人(がいこくじん)の親子(おやこ)もボランティアも真剣(しんけん)に工作(こうさく)します。とても盛(も)り上(あ)がります。 ◇困(こま)っている人(ひと)、相談(そうだん)したい人(ひと)(相談事業(そうだんじぎょう))  市内(しない)で生活(せいかつ)している外国人(がいこくじん)が地域(ちいき)で安心(あんしん)して暮(く)らせるよう、さまざまな相談(そうだん)の受(う)け付(つ)けをして、専門機関(せんもんきかん)や関連団体(かんれんだんたい)などにつないでいます。  家族(かぞく)や子(こ)どものことなど困(こま)ったことがある外国人(がいこくじん)の皆(みな)さんが気軽(きがる)に相談(そうだん)できます。 ◇さまざまな国(くに)の文化(ぶんか)を学(まな)びたい(交流(こうりゅう)サロン)  外国人(がいこくじん)と日本人(にほんじん)が、さまざまなイベントなどを通(とお)して交流(こうりゅう)し、お互(たが)いに理解(りかい)を深(ふか)めるために実施(じっし)しています。それぞれの文化(ぶんか)や料理(りょうり)の紹介(しょうかい)を通(とお)しての交流(こうりゅう)、さらに野外(やがい)でのお花見(はなみ)や初詣(はつもうで)、防災体験(ぼうさいたいけん)などを行(おこな)っています。 ◎国際交流センター(CIFA)を利用している外国人の方に聞きました ◇ヴィンチェンツァさん(スイス出身) -調布市の暮らしの中で今までに驚いたこと困ったことは  妊婦が使える行政サービスの多さに驚いています。2歳の娘と一緒に日本語を勉強できるCIFAの取り組みに感謝しています。最近、私が気になるのは、公園などの遊び場にごみ捨て禁止の標識があっても、タバコやごみを見つけることがよくあることです。 -困ったことがある時、誰に相談していますか  夫によく話を聞いてもらっています。子育てに関する情報が必要な時は、近くの児童館に行って相談しています。 -日本人にどんな風に接してもらえたらうれしいですか  いつも日本人は、本当に気持ち良く接してくれます。私がスイス出身だと言うと驚きますが、スイスについて非常に興味をもってくれる方が多いです。日本語を理解できない時は、ゆっくり話してくれたり、より簡潔に話そうとしてくれるので、いつも感謝しています。 ◇トアンさん(ベトナム出身) -調布市の暮らしの中で今までに驚いたこと困ったことは  調布は電車で新宿まで近く、どこへでも行きやすいのでとても便利ですが、保育園と学童に入るのがとても厳しいと感じています。友だちの子どもが保育園に入れなかったので、その友だちは会社復帰できませんでしたし、私の次女が生まれた時は長女が学童に入れませんでした。 -困ったことがある時、誰に相談していますか  まず日本人の友だちに相談し、難しいことはCIFAに相談します。特に、CIFAでは「外国人のための無料専門家相談会」を実施しています。相談会で専門家のアドバイスをしてもらえるので、とても役に立つと思います。そして、法律関係のことは市役所に行って相談しています。 -市にどんなサポートがあったらうれしいですか?  保育園に入れないと子どもは自宅にいることが多くなるため、テレビを見てしまう時間が増えてしまいます。子どもたちの成長のためには、保育園や学童での子ども同士のコミュニケーションが必要だと思います。保育園などを増やし、親が安心して仕事ができるような環境を整えてほしいです。授乳室や赤ちゃんの遊び場所も増えたら嬉しいです。 ◇クラティラカさん(スリランカ出身) 困ったことがある時は、CIFAに相談しています。 ◎国際交流センター(CIFA)のだっこらっこくらぶのボランティアに聞きました  外国人と交流したいと考えていた時に、ホームページで見つけて始めました。外国人(学習者)が、日常生活の中で学んだことを使ったり、この場で知り合った人たちとつながっていく様子に出会うと嬉しいです。  以前、子どもの同級生の外国人が、配布されたお知らせを読めなくて困っている時に教えたことをきっかけに、日本で暮らす外国人も安心して暮らせる手助けをしたいと考えました。子育て中は身近に声をかけてくれる人がいると安心ですよね。  言語に興味があり、日本語の学習支援がしたくて子育ての合間に始めました。だっこらっこくらぶの活動はとても楽しく外国人(学習者)に教えることで逆に勉強させてもらっていると感じています。 ◇ボランティア募集  国際交流センター(CIFA)では、イベントの企画・運営や日本語ボランティアなど一緒に活動できる方を随時募集しています。 (注)ボランティア活動に参加するには、会員登録(年会費2000円)が必要です ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈5日号〉5日から19日 市政情報、ミニコーナーなど 〈20日号〉20日から翌月4日 市政情報、特集など 放送内容は調布市公式YouTubeでも配信中 ●調布FM83.8メガヘルツ市政情報番組「調布市ほっとインフォメーション」 月曜日から金曜日 午前9時15分から、午後1時30分から、4時から、9時から(各15分)/5時30分から(5分) 土曜日 午後5時30分から(5分) 日曜日 午後3時30分から(5分) (注)放送が休止・時間変更になる場合あり。インターネットでも聴取可。詳細は調布FMホームページ参照