調布市立図書館協議会議事録 令和6年度 第1回 開催日:令和6年5月16日(木) 調布市立図書館 ○事務局  それでは,定刻となりましたので,令和6年度第1回調布市立図書館協議会を開始いたします。  本日は,御多忙の中,御出席いただきまして,誠にありがとうございます。  初めに,御来場の皆様におかれましては,体調が優れない方や気分の悪くなった方がいらっしゃいましたら,事務局まで遠慮なくお申し出いただきますようお願いいたします。  なお,今回,希望者はいらっしゃらなかったのですが,念のためZoomを使用したオンライン会議の準備をしておりまして,カメラにて撮影を行っております。御了承ください。  開会に先立ちまして,令和6年4月1日付けで人事異動がありましたので,その御報告と担当職員の紹介をさせていただきます。      (職員紹介) ○事務局  それでは,図書館長から御挨拶申しあげます。 ○館長  改めまして,皆さん,こんにちは。4月1日付けの人事異動で図書館長を拝命いたしました。  以前の職場は,子ども生活部子ども家庭課という部署におりまして,児童手当ですとか子どもの医療費助成,ひとり親家庭の支援などを所管しておりました。図書館業務は初めてですので,皆様からいろいろ教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。  また,図書館協議会の委員の皆様におかれましては,日ごろから図書館の運営等につきまして,貴重な御意見をいただきまして大変ありがとうございます。  また,令和5年度の図書館活動報告につきましては,本日,机上に配付させていただいておりますが,新型コロナウイルス感染症が昨年5月から5類となりまして,図書館事業におきましても,全体的に前年度を上回る参加をいただいております。  また,施設整備では分館の改修工事のほか,宮の下分館についてのアンケートや意見交換会を実施するなど,住民ニーズを把握して,今後の図書館整備に活かしていくこととしております。本日は時間の関係で御説明はできないのですが,後ほど御覧いただければと思います。  あと,先日の市役所の中の会議で令和5年度調布市市民意識調査の報告の発行について報告がありました。これについては,毎年,市民の方3,000人に無作為抽出で調査を行いまして回答いただくというものになっておりまして,1,200名の方から回答をいただいております。  その中の項目で,市政全般に対する満足度,優先度というところで,図書館の満足度が第2位,82.2%で過去最高の満足度ということになっております。ちなみに第1位は調布の花火ということで,実質,行政が行う通常業務としては図書館が1位なのかなと考えております。皆様からの御意見等をいただいて,職員とのかかわりの中で,この割合が出たのかなと思っておりますので,今後とも引き続きよろしくお願いいたします。  本日の協議会も盛りだくさんの内容となっておりますので,皆さんから御意見,御助言をいただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。 ○事務局  それでは,委員長,どうぞよろしくお願いいたします。 ○委員長  それでは,ただいまから令和6年度第1回調布市立図書館協議会を開催します。よろしくお願いします。  今日は,時間が若干いつもと違うのですが,3時から皆さん何かがあるので,スピーディーに進めてまいりたいと思います。  では,初めに定足数の確認をお願いします。事務局から出席委員の御報告をお願いします。 ○事務局  本日の定足数の御報告をいたします。  1人,欠席との御連絡をいただいております。つきましては,ただいまの時点で11人出席されておりますので,調布市立図書館条例施行規則第17条第1項の規定による定足数に達しております。  以上です。 ○委員長  ありがとうございます。では,定足数に達しているということですので,引き続き進めてまいります。  審議に先立ちまして,本日の案件について非公開とすべきものがあるかどうかをお諮りします。御覧いただいたとおり,特に非公開とする理由はないと思いますが,よろしいでしょうか。      (「異議なし」の声あり)  ありがとうございます。では,異議がないものと認めます。  では,本日の傍聴希望者の有無について,事務局からお願いします。 ○事務局  御報告します。傍聴希望者が2人いらっしゃいます。以上です。 ○委員長  ありがとうございます。傍聴者がいらっしゃるということなので,入場を承認したいと思います。御案内をお願いします。      (傍聴者入室)  では,議題に入る前に事務局から資料の確認をお願いします。 ○事務局  本日の資料の確認をさせていただきます。お手元に資料の御用意をお願いします。  まず資料1,「令和5年度第4回調布市立図書館協議会議事録(案)」  資料2,「調布市立図書館施設整備に向けた基本的な考え方」  資料3,「ICタグについて」  資料4,「調布市立図書館に関するアンケート結果」  資料5,「中学生・高校生対象図書館アンケート結果」  資料6,「図書館だより2024春No.270」  資料7,「『映画資料所在地情報検索システム(JFROL)』について」  資料8―1,「子どものほん2024(幼児)」  資料8―2,「子どものほん2024(低学年)」  資料8―3,「子どものほん2024(中学年)」  資料8―4,「子どものほん2024(高学年)」  資料8―5,「ようこそとしょかんへ!シールラリーシール帳」  資料8―6,「ようこそとしょかんへ!シールラリーポスター」  また,このほかに当日配付資料としまして,令和5年度調布市立図書館事業報告を机上配付しております。  資料は以上ですが,すべておそろいでしょうか。過不足,乱丁,落丁がありましたら挙手をお願いします。  資料の確認は以上です。 ○委員長  ありがとうございます。では,早速ですが,議題の第1号「令和5年度第4回調布市立図書館協議会議事録(案)の承認について」です。こちらの資料は,事前に我々委員は送付を受けております。皆さんには御確認いただいているかと思いますが,訂正等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。      (「なし」の声あり)  ありがとうございます。いつも丁寧に進めていただいて感謝しております。  では,この後,事務局は署名の手続を進めてください。前回指名を受けた委員は,この後,署名をお願いいたします。  昨年度までの議事録は,発言者に委員の皆さんのお名前を記していましたが,ほかの協議会の議事録は,調布は基本的に委員の個人名を出していないということで,今年度から個人名ではなくて委員A,委員Bという形に変更したいというのが事務局からの提案でありました。そのほうが,より発言がしやすいのではないかということで,御配慮があったということなのです。皆さん,あまりそういう遠慮はなさっていないような気は若干しますが,個人を特定しなければならない発言があるわけではないので,A,Bの提案についてよろしいですか。どうぞ。 ○A委員  特段の異論はないのですけれども,チェックするときには,自分の名前のところをチェックするのが普通だと思うので,そうすると,そのチェックはちょっとやりにくくなる気がしますね。 ○委員長  案の段階では個人名で,公開の段階でA,B,Cにするという形だそうです。 ○A委員  ということは,この会場で配られるのは名前が入っていると。 ○委員長  名前が入っている,公開するときにA,B,Cにする。大体よくあるやり方です。それでよろしいですか。 ○A委員  分かりました。 ○委員長  というわけで,差し支えがなければそのようにしたいと思います。どうしても個人名を出したい方は,それと分かるように発言していただければ大丈夫ですので。立場上,発言しなければならないことがあるケースがありますよね。皆さん,団体等を背負っていらしていますので,その立場の場合には,ぜひ分かるように発言いただければと思いますので。  では,議題の第1号は以上でございます。  それでは,報告事項に移ります。今日は報告事項が7件ございます。前半4件と後半3件に分けて,それぞれまとめて御説明をいただいた後に,まとめて御意見,御質問をいただくという形で進めてまいります。  では,まず,報告事項のア「調布市立図書館の施設整備について」ということで,担当からお願いします。 ○担当  それでは,報告事項のア「調布市立図書館の施設整備について」,御説明をいたします。  図書館を含む公共施設の取組内容を定めました調布市公共施設マネジメント計画に基づき,昨年度は宮の下分館,緑ケ丘分館,若葉分館,3館の整備に向けた検討に着手いたしました。また,これらを含む今後の図書館整備を行うための基本的な考え方の整理を進め,本協議会でも報告させていただいているところでございます。  資料2を御覧ください。こちらが調布市立図書館施設整備に向けた基本的な考え方となります。この基本的な考え方は,今年1月の本協議会の報告後,教育委員会への報告を経て,2月に策定いたしました。教育委員会への報告に当たり,掲げる考え方がより分かりやすくなるよう,目的や趣旨を変えない範囲で調整を行い,仕上げました。  考え方につきましては,1,利用者ニーズに応える図書館,2,読書・調査活動への支援,3,乳幼児・児童・青少年の利用促進,4,ICTを活用したサービスの提供,5,居場所としての図書館,6,持続可能な図書館,これら6つを柱として展開しております。  これからの施設整備に当たっては,この6つの柱をベースにしながら,この考え方の前文にもあるとおり,施設整備に与えられた条件の下,地域の意見を踏まえ整備に当たってまいります。  そして,昨年度,検討に着手いたしました宮の下分館,緑ケ丘分館,若葉分館の3館につきましても,各館に与えられた条件の下,この考え方を基本にしながら,適時,近隣の住民の方の意見を踏まえて進めてまいりたいと考えております。  説明は以上です。 ○委員長  ありがとうございます。では,続きまして,報告事項のイ「ICタグについて」及び報告事項のウ「令和5年度調布市立図書館に関するアンケート結果について」,2件とも副館長からお願いいたします。 ○副館長  それでは,まず資料3を御説明いたします。「ICタグについて」でございます。  こちらも前回の図書館協議会において,令和6年度調布市立図書館事業計画(案)を説明申しあげましたけれども,その中で冒頭に掲げた重点課題が4つございました。(1)図書館運営体制の見直し,(2)ICタグシステム関連機器の導入,(3)ヤングアダルトサービスの推進,(4)施設整備・検討でございます。資料3の上の部分は,そのICタグシステムについてを抜粋したものです。  調布市立図書館では,1991年にコンピュータによる貸出しシステムを導入しましてから,蔵書に貼付したバーコードラベルをバーコードリーダーで読み取るということで貸出しを行ってまいりました。  2007年に,6階に視聴覚資料室を開室しました際,視聴覚資料室についてのみ,ICタグで貸し出すという方式を取りました。全館のすべての蔵書を管理するためにICタグを導入するというには,膨大な予算と手間,時間が必要になるため,ずっとかなわずにおりましたが,今年度,ようやく導入する運びとなりました。  ICタグについては,皆様,既に御承知かと思いますが,集積回路,いわゆるICが搭載された小型のタグでして,電波を利用して非接触で個体を識別するというツールです。  ICタグを導入する効果としては,バーコードに対してはるかに多い情報量を記憶できるということ,直接触れることなく,瞬時に情報を読み取れるということなどから,貸出しや返却などのスピードが圧倒的に向上いたします。  現在,調布市立図書館に設置している自動貸出機がありますけれども,こちらにつきましては一冊一冊バーコードを読み取る必要があるため,時間がかかっております。ICタグ方式の自動貸出機の場合は,一度に複数冊が読み取れるため,時間短縮が図れてまいります。  また,同様に返却も一度に複数冊行えます。また,自動返却機もございまして,そちらを設置することによって,利用者御自身で仮返却をしていただくことができるため,従来のように職員がカウンターで返却処理を終了するのをお待ちいただかなくても,次の貸出しが御自身でしていただけるようになります。  ICタグに連動した盗難防止ゲートもあるのですが,こちらは貸出処理をしていない資料の持ち出しをチェックできます。中央図書館には,従来もゲートがございまして,通過することで反応はいたしますけれども,反応した場合に,その資料が何かというところの特定まではできておりませんでした。それがICタグのゲートですと,何が通過したかというのが把握できるようになるということです。  また,予約本受け取りコーナーを設置する予定です。職員を介さずに,利用者自身が直接予約棚から本を受け取り,借りるということができるため,カウンターが空くのを待っていただく必要もなく,職員に読んでいる本を知られたくないという利用者もいらっしゃいますので,そういった方への配慮も可能となります。  図書館では,今後,一冊一冊の蔵書にこのタグを貼付することで蔵書の管理を行ってまいります。この貼付を行うのは業者に委託するのですが,そちらが決まったばかりでして,実は,まだ今の時点で皆様にこれ以上,御報告できることがないというのが実情なのですけれども,今後の予定としましては,6月の中旬からこの貼付作業に取りかかります。  中央図書館をはじめ,各分館でも並行して行ってまいります。利用者のお邪魔にならないよう,開館しながら作業いたします。ただ,やはりどうしても館内でそういう作業を行いますので,作業の日程が確定いたしましたら,各図書館で掲示したり,ホームページ,市報などで,こういった作業をしておりますというお知らせを出す予定でございます。  全館合わせて130万冊ほど蔵書がございますので,これのすべてにICタグを貼付するという作業は長くかかりますが,こちらを完了いたしまして,現在使用している機器,中央図書館に設置しているゲートですとか,現在稼働している自動貸出機とか,そういったものを新しくICタグ対応のものに入れ替えるということが必要になります。また,予約本受け取りコーナーも設置する作業をいたしますので,こちらは今年度中に行う予定です。  機器の入れ替えをするに際しましては,全館のコンピュータを止めなくてはいけませんので,休館をする必要が出てまいります。こちらもまだ日程が決まっておりませんが,確定し次第,広く皆様にお知らせをしてまいります。  ICタグを導入することにより,利用者の皆様や職員の動線が変わってくるということが予想されています。多くの利用者が,スピード化ですとかセルフサービス化を要望されているという現状があるのですが,その一方で,そういったことに戸惑う利用者も多くいらっしゃると思いますので,丁寧に御説明しながら,少しずつ業務の見直しなどを行ってまいります。  私から御説明申しあげられる現時点でのお話はそのような形なのですが,実際にICタグを利用している図書館をまだ御覧になったことがないという方もいらっしゃるかもしれませんので,資料としてはお配りできないのですが,ほかの図書館の事例を見ていただくのも1つかなと思いまして,モニターに写真を出させていただきました。よろしかったら御覧ください。  こちらは府中市の図書館なので,行かれたことがある方もいらっしゃるかもしれません。府中市の中央図書館にある予約本の受け取りコーナーになります。ゲートを入っていただいて,御自分でカードを機械にかざしますと,予約した本がどこにあるかというのが分かりますので,御自分でそれを探していただいて,自動貸出機で貸出しをするという形になります。  これは自動返却機です。こちらは多摩市立図書館のものです。調布の図書館にもブックポストは備え付けてありますが,左側のブックポスト型のものになりますけれども,本を1冊ずつ投入していただくと,口を通過するときに仮の返却処理がされるという形になります。  こちらは自動貸出機です。ブックポストに返却していただいたら,先に借りる本を選んでおいて,ここでそのまま借りていただくと,スピーディーに処理をしていただくことができます。  参考までにということで説明させていただきました。  ICタグについての御説明は以上になります。  次に,資料4「調布市立図書館に関するアンケート結果」について,説明をさせていただきます。資料4を御覧ください。  こちらも令和5年度第4回図書館協議会で皆様からも御意見をいただき,その後に実施したものになります。  まず,1番のアンケートの概要についてです。図書館では,より多くの市民に利用されるよう,ニーズを把握し,今後の図書館運営に活用するということを目的として,アンケート調査を実施いたしました。  調査期間は約3週間で,対象は市内在住,在勤,在学の方,調布市立図書館を過去1年間利用していない方を未利用者としております。それと過去1年間で1度以上利用した方を利用者としておりまして,2つにアンケートフォームを分け,インターネット及び紙のアンケート用紙で調査を行いました。  回答件数は,未利用者97件,利用者854件,合計951件でした。  次に,2番のアンケート結果です。こちらに記載の結果は,(1)が未利用者,(2)が利用者と上下に並べて記載しております。  まず,それぞれ左側の上の丸のところですが,共通の設問として,どんなときに本や雑誌を読みますかという質問をしております。順位に違いはあるものの,時間があるとき,書店や図書館の書棚を眺めて目についたときという回答が多くなっています。  次に,それぞれ真ん中の上の丸で,図書館にどのようなサービスがあればよいと思いますか,今後,図書館に期待することは何ですかという設問で,未利用者,利用者ともに駅や商業施設での本の貸出し・返却サービス,自習や仕事ができるスペースが上位となっており,(2)の利用者では難易度や好みに合わせた本の紹介が上位に入ってきているのが特徴となっております。  また,それぞれ真ん中の下の丸で,あなたが今興味のあるテーマは何ですかという自由記述がありましたが,そちらでは健康,終活,老後,子ども,子育て,投資,歴史など,共通のテーマが挙がりました。  右側の丸,図書館で実施してほしい企画という自由記述の設問については,作家などの講演会などが共通として挙がりました。  (1)の未利用者への個別の質問として,左側の下の丸,この1年間で図書館を利用しなかった理由は,忙しくて行けないというのが最も多く,次いで本や雑誌は自分で買う,利用方法・場所が分からないといった回答がありました。  3番が所見ですが,未利用者,利用者ともに,本を読むのは時間があるときや書店や図書館の書棚を眺めて目についたときとなっています。また,未利用者の方で,図書館を利用しなかった理由を挙げていただいたのですが,利用方法・場所が分からないという方が17%いらっしゃいました。こういったことから,まずは図書館に来ていただけるよう,広報やPRを充実することが重要である,また,サービスや企画についても検討していく必要があると考えております。  今後,これらのアンケート結果を基に,ハード,ソフト面から図書館サービスを検討してまいりたいと思っております。  私からの報告は以上となります。 ○委員長  ありがとうございます。では,続きまして,報告事項のエ「中学生・高校生対象図書館アンケート結果」について,担当からお願いします。 ○担当  資料5を御覧ください。昨年度実施しました「中学生・高校生対象図書館アンケート結果」について御報告いたします。  このアンケートの目的は,利用の落ち込みが顕著である中学生・高校生世代へ向けた今後のサービスを検討する上で,実際にその世代の声を聞き,ニーズを把握することにあります。  調査期間は令和5年11月13日から12月15日までの約1か月間で,調査対象は市内の学校に通う中学生・高校生及び調布市立図書館を利用する中学生・高校生です。  調査はアンケート用紙の全校配布や,学校図書館へ回答用二次元コードを印刷したポスターやしおりを送付し,インターネットから回答をいただくなどの方法を取りました。図書館協議会委員の皆様や学校関係者の皆様に,多大な御協力をいただきまして,2,436件もの回答を得ることができました。ありがとうございました。  こちらのアンケートの特徴は,集まった回答のうち7割が調布市立図書館未利用者というところにあります。普段,図書館に来てもらえない若者の声を多く聞くことができたことがとてもよかったと思っております。皆さんの回答は率直で,発想が豊かなものがとても多く,とても楽しく拝見しました。  その一方で,問8の「図書館に置いてほしい本のタイトルがあれば教えてください」という質問につきましては,種類やジャンルがとても多彩で,どのようにまとめていくか,とても苦労しました。各ジャンルから多いものを3つから4つ,タイトルを選んで載せました。漫画への要望がとても多かったのですが,漫画といっても,10代の皆さんそれぞれの思い入れのあるタイトルは違うようで,その熱量を感じる回答が多かったです。  漫画資料も含めまして,図書館では既に所蔵している資料を挙げている例も多く,図書館を知らない,利用方法や資料を探す方法を知らない皆さんが多いことが分かりまして,要望があった資料の所蔵状況や利用案内などをさらに広報していきたいと思います。  問9の「どんなイベントだったら参加してみたいですか?」という質問については,イベントや講演会,展示協力についての要望がとても多く,市内の学校とさらに連携を進めて,10代が参加できるイベントや展示などを検討していきたいと思います。  最後の問10の「図書館に求める理想像」につきましては,個室や個別スペースなど,1人で集中できるスペースを求める声と同時に,友達と話したりリラックスしたりできるスペースを求める声がありました。自由記述で特徴的なものについては,最後に記載しております。すべての御意見を取り入れることは難しいのですが,現在の図書館でできることから検討していきたいと思っております。  また,委員の皆様におかれましても,アイデアや御意見,ほかの図書館の優れた先進事例など御紹介いただけるとありがたいです。  以上でございます。 ○委員長  ありがとうございました。それでは,報告事項の前半,アからエについて,皆様から御意見,御質問をお受けしたいと思います。どの事項からでも,何からでも結構です。いかがでしょうか。  冒頭,私から副館長に1件だけいいですか。ICタグへの切り替えは年度内には完了するように進めているという理解で合っていますか。 ○副館長  そうです。 ○委員長  その時期はまだ分からないけれどもということですね。 ○副館長  はい。年度内には。 ○委員長  これから大変ですね。入れ替えは結構大変ですからね。 ○副館長  結構タイトなスケジュールになると思います。 ○委員長  でも,業者さんも決まったと。 ○副館長  ICタグを貼付する業者さんは決まりました。 ○委員長  ICタグ自体は,今そんなに高くないのです。貼る作業,ほとんどが人件費なのですよね。だから,いざとなったら,業者が決まらなかったら我々ボランティアで,みんなで一生懸命貼っていく。実は,お金のない自治体はやっているところが全国にはあるのです。ちょっと調布の130万冊は現実的ではないので,それがいいかと思います。ありがとうございます。  ほかにいかがでしょうか。どうぞ。 ○B委員  今のICタグの話なのですけれども,ICタグをつけ終わってから新しい機器が導入されるではないですか。その途中は今の機器は使える状態なのですか。 ○副館長  ずっと使い続けておりまして,貼り終わって機器が変わったときに新しい方式になるといいますか。 ○B委員  分かりました。ありがとうございます。 ○委員長  ありがとうございます。ICタグになると,いろいろできることが増えるので,徐々に生かしていっていただければいいと思いますが,我々は貸出し,返却の手続がかなり楽になると思います。  ほかにいかがでしょうか。どんなことでも,御意見でも。大丈夫ですか。どうぞ。 ○副館長  補足でよろしいですか。アンケート結果のほうなのですが,先ほど御説明しなかったのですけれども,前回の協議会のときに皆様からいただきました御意見を,少し反映したところがあります。過去1年間で調布市立図書館を1度以上利用した方へのアンケートの中で,図書館を利用した目的は何ですかという設問があるのですが,その中で,数はそんなに多くはないのですが,生活のリズムを整える,家の外に出るためという項目を入れておいたのですが,そちらにチェックを入れてくださった方が一定数ございました。前回,委員からの御提案で,そういう形で図書館を利用している人が最近結構いるというようなお話もありましたので,設問の中にそういった項目を入れましたところ,やはりそういう方がいらっしゃるのだなということがこちらとしても分かりました。  もう一点が,日ごろの情報収集方法について教えてくださいという設問が利用者,未利用者ともにございますが,こちらはインターネットでの情報収集が圧倒的に多いということが分かりました。今,インターネットがかなり普及していて,そのせいで図書館の利用が減っているのではないかというようなことも設問の中に入れられるといいのではないかというような御助言もありましたので,こちらもこの中で見ましたところ,やはり日ごろの情報収集はインターネットが多いのだなということが分かりまして,先ほど私が御報告した分析の中には入れておりませんが,そういったことが今回確認できた次第ですので,一応,御報告させていただきます。 ○委員長  ありがとうございます。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。どうぞ。 ○C委員  今の過去1年,調布市立図書館を利用していない方,資料4の問11なのですが,あなたが今興味のあるテーマの最初に来ているワードが,いきなり終活だったのですけれども,これは多い順にこの内容なのでしょうか。大分偏りがあると思ったので。終活が一番多かったと。 ○副館長  おっしゃるとおり,多い順から入れさせていただいたところです。 ○C委員  ちょっとびっくりしたので,何だろうと思ったので。ありがとうございます。 ○委員長  ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。どうぞ。 ○B委員  中高生のアンケートを興味深く見せていただいたのですけれども,中学校も高校も回答している学校の半分を明大明治さんが占めていらっしゃるのですが,これは何か明大明治の図書館の先生が進めたとか,各学校がどのような形で。そもそも図書館の皆さんが,どのように学校に依頼していらっしゃるのかなというところを知りたいのです。 ○担当  中学校につきましては,紙に印刷しまして,全校配付しました。回答の集計まで学校にお願いするのは難しいため,図書館に提出をお願いしました。回収をしてくださった学校もあり,それが回答数の結果に現れているようです。  明大明治さんは,司書の先生が全校分,印刷,回収をしていただき,回収したものを図書館に持ってきてくださいました。そのため,このようにたくさんの回答をいただけました。ありがとうございます。 ○B委員  紙ベースで行ったということなのですか。 ○担当  中学校は主に紙ベースでしたが,高校は紙で,二次元コードつきのポスター,しおりを学校図書館あてに配付しまして,そこで生徒さんたちにピッと読み取ってもらって回答していただきました。図書館でも紙ベースの配布と,二次元コードつきのしおりの配布をしました。  あと,私立のドルトン東京学園さんは,司書の先生が各生徒の端末にこの内容を送信してくださいまして,全員ではないのですが,それを集計していただき,その集計した内容を図書館に送ってくださったというような形を取りました。 ○B委員  うちの子も市内の中学校に通っていますけれども,きっとかばんの底にあったのかなというのが想像できて。ありがとうございます。 ○委員長  ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。――また後で思いつきましたら戻ってくることにして,アンケート,ぜひ委員の皆さんもまたゆっくり御覧いただいて,特に図書館を使っていない層に対するアンケートは非常に貴重なデータだと思います。なかなか全国的にも珍しいものですので,ぜひこれを活かしていければと思いますので,ぜひ御覧になって,お気づきの点は御提案いただければと思います。  私から2点,長期的な話なのですけれども,ICタグを入れると効率が上がってよかったねで終わるところが多いのですが,ICタグはもっとほかの活かし方もあるので,ぜひ中長期でICタグを活かしたよりよいサービスみたいなもの,特に今日の報告事項イに照らして考えていただけるといいかなと思います。  例えば,今,図書館はどんな本が借りられたかは分かりますけれども,館内でどんな本が読まれているかは分からないですよね。ICタグを使うと,やり方にもよるのですけれども,館内でもどんな本がよく読まれているか,データを把握することができて,サービスの改善に活かすことができるとか,アンテナをつけなければいけないので,お金はかかるのですが,実際にやっている図書館もありますので,そういうことも少し考えていただくといいかなと思います。今,図書館は借りない人も多いですからね。それがICタグについての提案です。  2つ目が,アンケートなのですけれども,アンケートを取った後に,これからサービスの改善に活かすと思うのです。活かしたときに,ぜひこのアンケートのおかげで,ここはこう改善したのだというところをアピールしていただくといいかなと思います。やはりつながりが分からないですよね。アンケートをやりましたというのと,サービスがよくなりましたというのは,なかなかつながらないので,やったおかげでこんなによくなりましたというと,アンケートに答えた皆さんも,では,行ってみようかとつながると思いますので,そこは過度にアピールするぐらいでいいと思いますので,ぜひそういうところをお気遣いいただけるといいかなと思います。ちょっと出過ぎた発言ですけれども,提案ということで。  では,進めてまいります。次が後半,報告事項のオに参ります。「図書館だより2024春No.270」について,担当から説明をお願いします。 ○担当  資料6を御覧ください。「図書館だより2024春No.270」について御説明いたします。  今回の特集は「読書推進事業」です。図書館は本を貸出しするだけではなく,読書を通じてそれぞれの感想を語り合う読書会の運営や支援,アカデミー愛とぴあと共催で行う講演会の企画・運営,学習サークルや創作サークルの支援など,生涯学習支援も行っております。地域に根差した学習サークルの活動を御紹介しております。  そのほかにも,昨年度実施いたしました服部雅子さんを講師に迎えた「わらべうたと昔話」と題した「子どもの本に親しむ会」の報告や,令和5年度利用者懇談会の報告,関口宜明氏の連載による「郷土の歴史と伝承」も掲載しております。  図書館だよりは,各図書館にバックナンバーも配架しておりますので,お手に取って,ゆっくり御覧ください。  以上でございます。 ○委員長  ありがとうございます。では,続きまして,報告事項のカ「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」について,説明をお願いします。 ○担当  では,資料7を御覧ください。「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」について御報告いたします。  1,システムの概要です。国立映画アーカイブから委託を受けた特定非営利活動法人映像産業振興機構が運営する映画資料の所蔵館を横断的に検索できるデータベースになります。  既に東映太秦映画村映画図書室,松竹大谷図書館,川喜多記念映画文化財団,北九州市立松永文庫,早稲田大学演劇博物館の5館の資料館が登録されており,今回,公立図書館としては初めての登録になります。  2,経緯についてです。調布市立図書館は,令和2年度,3年度と文化庁が実施したアーカイブ中核拠点形成モデル事業(映画資料の非フィルム資料)の調査対象となり,貴重な映画資料が数多くあることが確認されました。全国的に見ても貴重な資料の散逸等を防ぐことと併せて,所蔵地が分かるようにするために今回の登録となりました。  3,登録日は令和6年3月29日になり,ホームページ等で御案内をしております。  4,登録資料です。今回登録される資料は,映画パンフレット約2,700タイトル,撮影台本約3,000タイトルを含む映画関連図書約3万3,000冊となります。  報告は以上です。 ○委員長  ありがとうございます。それでは,報告事項のキ「子ども読書の日」,「こどもの読書週間」の取組について,担当から説明をお願いします。 ○担当  まずは,資料8―1から4,子どものほん2024を御覧ください。  こちらは子ども読書の日,こどもの読書週間の取組として毎年発行しているリストになります。幼児,低学年,中学年,高学年の4種類があり,前年度に出版された本の中から職員がお薦めしたい本を紹介しております。全館で配布し,紹介した本の展示も行っております。  今年度からの取組として,各リストから5冊ずつピックアップし,こどもの読書週間20日間に1日1冊ずつ,Xの図書館アカウントにツイートを行いました。  次に,資料8―5と6を御覧ください。「ようこそとしょかんへ」という取組で,小学生以下を対象に,本を借りた人と,自分の名前の利用カードを持っている人,おはなし会に参加した人にシールを差し上げています。図書館で用意したシールの台帳,シールブックにシールを貼ってもらっています。この取組は,子どもの貸出しと利用登録の促進を目的として行っており,お子さんが自分の利用カードをつくるきっかけにしたいと考えております。  また,市内の公立小学校2年生全員への配付を行いました。今年はコロナ禍を除き,4回目の取組となります。昨年度,期間が終わってからも持ってきてくれる子どもが多かったこともあり,今年度は期間を1か月延長して行っています。  私からの説明は以上です。 ○委員長  ありがとうございます。それでは,報告事項のオからキについて,委員の皆さんから御質問,御意見をお受けしたいと思います。いかがでしょうか。  ない場合,私が尋ねるのですけれども,まず映画資料所在地情報検索システム,なかなか名誉なことなのではないかと思うのですが,例えばこのデータベースを使って,これは太秦にあるぞみたいなことになったときに,図書館間で貸出しみたいなことも将来的に考えているのですか。 ○担当  まず,所蔵館にどういう資料があるかというのを横断的に検索できるということを主目的にしていまして,具体的な個々の資料の詳細等については,直接その館に問い合わせをしてくださいという仕様になっています。その先,それぞれの館が連携して貸出し等をするかというのは,今後,次の展開に向けての検討なのかなとは認識しております。 ○委員長  貸借まではしなくても,例えばこれがあるぞと分かれば,問い合わせはできますものね。だから,そうやって映画のレファレンスの相談などが調布でも増えると,これはこれで,とてもいいことですよね。アピールできるポイントですよね。ありがとうございます。  皆さんからいかがでしょうか。もう一つ伺いたいことがあるのですけれども,シールブックは,たくさん集めると何かいいことがあるのですか。 ○担当  いえ,たくさん読んだねという証明に。 ○委員長  前は集めたら,じろのシールがもらえる的なものはなかったでしたっけ。これはこれではないか。 ○担当  恐らく50周年の,各館でシールが違って,大きいシールがもらえるというときもありました。 ○委員長  そうでした。ラジオ体操と一緒でスタンプがたまっていくのが楽しいので,特に賞品がなくても大丈夫だと思います。ありがとうございます。  皆さんからいかがでしょうか。この後,3時から皆さんが何かがあるということを私が言ってしまったばかりに,委員の皆さんがちょっとずつ遠慮しているのではないかと思って,気になっているのですが,まだ時間は大丈夫ですが,よろしいでしょうか。      (「なし」の声あり)  ありがとうございます。では,もしよろしければ,ここまでで本日の議事はすべて終了ということになりますが,全体を通して委員の皆さんから特に御意見,御質問等ございましたら御発言いただければと思いますが,いかがでしょうか。よろしいでしょうか。      (「なし」の声あり)  では,図書館から何か補足等ございますか。――大丈夫ですか。ありがとうございます。  では,皆さんがお気遣いいただいたと受け止めまして,議事は以上としたいと思います。  では,事務局から連絡事項をお願いいたします。 ○事務局  連絡事項が2点あります。  まず1点目です。次回,令和6年度第2回の開催日程についてです。次回は令和6年7月18日木曜日午後2時から,会場がいつもと異なりまして,この建物の10階にございます1002学習室を予定しております。詳細につきましては,改めて御案内させていただきますが,ここに御出席の皆様の御都合がよろしければ,7月18日に確定したいと思いますが,御都合が悪い方はいらっしゃいますでしょうか。      (「異議なし」の声あり)  それでは,7月18日とさせていただきますので,よろしくお願いいたします。  2点目です。本日の協議会議事録署名委員の指名でございます。      (議事録署名委員の指名)  以上です。 ○委員長  ありがとうございます。では,委員の皆様には議事進行に御協力いただきまして,ありがとうございます。また,今回,開始時刻を早めたことについても御協力いただきまして,ありがとうございました。  では,これをもちまして,令和6年度第1回調布市立図書館協議会を終了といたします。どうもありがとうございました。お疲れさまでした。 ――了――