議員提出議案第23号 京王電鉄京王線(つつじヶ丘駅・柴崎駅付近)開かずの踏切解消の取組を推進する決議 上記の議案を提出する。 令和6年12月10日 提出者 調布市議会議員 丸田 絵美 賛成者 調布市議会議員 大野 祐司 同    平野 充 同    岸本 直子 同    川畑 英樹 同    伊藤 学 同    木下 安子 同    鈴木 ほの香 同    磯邉 隆 京王電鉄京王線(つつじヶ丘駅・柴崎駅付近)開かずの踏切解消の取組を推進する決議 昭和44年に都市計画決定された都市高速鉄道第10号線は,東京都施行の連続立体交差事業により,調布駅付近では18か所の踏切解消が実現し,笹塚駅から仙川駅間については25か所の踏切解消に向けて事業が進められている。 取り残されたつつじヶ丘駅及び柴崎駅付近の5か所の踏切は,全てピーク時1時間当たりの遮断時間が40分以上のいわゆる「開かずの踏切」で,ボトルネックとなっている清水架道橋などで多くの人々の通行を妨げ,地域分断を生じさせるなど,市民生活と地域経済に多大な損失を与え続けている。 東京都は,「踏切対策基本方針(平成16年6月)」において,これらの踏切を含む区間(以下,「当該区間」という。)は「鉄道立体化以外の対策の検討対象区間」として選定したが,この方針が策定されてから約20年が経過した現在も,踏切解消の見通しは立っておらず,地域発展の阻害要因となっていると言わざるを得ない。 こうした中で,令和3年4月,当該区間の5か所の踏切は,踏切道改良促進法に基づく「改良すべき踏切道」として国土交通大臣により指定され,調布市は,令和7年度末までに「地方踏切道改良計画」を作成し,国土交通大臣へ提出することとなっている。 このため,調布市においては,市が主体となって連続立体交差事業調査を実施するとともに,学識経験者,鉄道事業者,調布市のほか,オブザーバーの国及び東京都による検討会を設置し,開かずの踏切解消の検討が進められている。 この検討会において,当該区間の抜本的な踏切対策については,関係者間合意の下,連続立体交差事業が望ましいとの方向が中間報告で示されている。 また,「踏切対策基本方針」については,2025年度(令和7年度)に目標期限を迎えることから,東京都からは現行の基本方針を改定していくことが公表された。 こうした状況を踏まえ,調布市議会は,市民の生活と交通の安全確保はもとより,防災性向上,地域の交流や活性化などまちの発展のため,開かずの踏切解消に向けて連続立体交差事業を実現できるよう取組を推進するとともに,その実現に向けて関係機関である国,東京都及び鉄道事業者に対して,地域の実情を踏まえた早期の対応を図るよう強く求める。 以上,決議する。 令和6年12月 日 調布市議会