調布市教育プラン策定検討委員会 第5回 会議録 日時:令和5年1月23日(月) 午後6時30分から8時10分 場所:教育会館301・302研修室 傍聴者1名 <出席委員> 神永 典郎 委員 小川 克久 委員 早坂 寿晃 委員 塚松 美穂 委員 堀  英樹 委員 進藤 美左 委員 宇治 和子 委員 西牧 たかね 委員 樋川 宣登志 委員 小林 達哉 委員 阿部 光 委員 所 水奈 委員 <議 事> 1 事務局説明 2 質疑,意見交換等 3 今後の予定等 <配布資料> 資料1 調布市教育プラン策定検討委員会 第4回会議録(案) 資料2 第5回検討委員会のポイント 資料3 調布市教育プラン(素案)に対するパブリック・コメントの実施結果(案) 資料4 次期調布市教育プラン概要版(案) 資料5 次期調布市教育プラン(案)   <会議録> 1 事務局説明 事務局より資料2~5の説明が行われた。 2 質疑,意見交換等 (資料3について) 委員 8ページのNo.22の「不登校になった子どもの親の多くが必要な情報に辿り着くまで時間がかかっています」が気になった。これは,担任の先生にも情報がいっていないことを示している。調布は困難を抱えているお子さんに対して官民問わず幅広い支援があるが,その情報に辿り着く一番良い方法が学校の先生が紹介することだろう。市の考え方として,支援を手厚くするとあるが,学校の先生への周知もあって然るべきと感じた。後ほどの資料5のところで,どう入れ込んだら良いか意見を出したい。 委員 同じところだが,学校に行きづらい保護者の集いはあるが,そのお知らせが紙で出ている。学校に行っていないので,その情報をタイムリーに入手できない。今,欠席連絡はメールで行っているので,そうした電子的な手段で情報を提供できないか。また,幼児期から発達障害を指摘されているお子さんの場合,不登校になるのが怖いので,特別支援学級を希望される方が増えている。不登校になった時も担任の先生にはなかなか話しにくい。窓口や相談方法等を色々な入口を用意して,そのことをしっかり周知できるとよい。 事務局 情報の伝達が重要な点は,受け止めたい。特別支援の計画の担当者とも情報共有させていただきつつ,プランの記載を検討したい。 委員 9ページ,施策5,コミュニティ・スクール関係,No.24の意見の内容が理解できない。市は理解して回答しているのか。 事務局 No.24~25は同一の方。コミュニティ・スクールや学校の働き方改革等に関するご意見と受け止めたため,その旨を回答させていただいた。 委員 これを書くべきだということか。どう解釈されたのか。 事務局 ご自身の思いや市への期待を込めたご意見と捉えている。 委員 パブリック・コメントを読んだ感想だが,No.23にあるように「教員への要求が多すぎます」というのは実感としてある。コミュニティ・スクールが導入されることで,どういった学校運営がなされるのか。その中で先生方がどういった気持ちで教壇に立てるのかが,とても重要と思う方が多いのではないか。No.28には「創造的な教育に取り組めるように」とある。これには同感。児童,生徒に対してのクリエイティビティはこれから非常に重要になる。来年度から思い切って変化させるタイミングだと思う。 事務局 余裕のないところに創造力は生まれないという話だと思う。 (資料4について) 委員 成果指標に「調布市防災教育の日の参加者数」とあるが,参加者とは誰のことをさすのか。 事務局 防災教育の日は引き取り訓練も含めているので,コロナ以前は保護者も参加してカウントしていたが,現在はコロナの関係で引き取り訓練をしていないので,現在は17,000人となっている。30,000人というのは,今後,引き取り訓練を再開することで近づいてくると考えている。この数の中には,児童,生徒,保護者,職員,地域の方などが含まれる。 委員 資料4の表,主要事業34,「郷土資料館の」収蔵資料情報という表現の方が良い。 事務局 検討したい。 (資料5 表紙~5ページについて) 特に意見なし (資料5 6ページ~15ページについて) 委員 施策3の11の食育について,パブリック・コメントで給食時間が短いという意見があったが,同感である。ここに記載するということではないが,今後,検討していただきたい。食育には,楽しく食べることも含まれると思う。 事務局 パブリック・コメントの意見は指導室と情報共有している。学校側の事情もあるので,可能な範囲での対応になるが,改善に努めたい。 委員 不登校の家庭への情報提供についての話だが,13ページの主要事業15と同じだと思う。教員の資質の中に込められていると思う。ここの文言をどうするという話ではないが,正しい情報が入っていくような研修をお願いしたい。知っている方だけが利用できるのは不公平。そういう格差が生じないようにすべきである。 事務局 具体的な施策の中で進めたい。 委員 委員のご指摘は,一人ひとりの先生の資質が同等に上がらないといけないという意味か。 委員 一人で情報にアプローチしている保護者がいたときに,最低限度,市にはこうした制度があるということを知っていてほしい。あるいは,学校内のキーパーソンに相談したら教えてくれるという仕組みをつくるとか。 委員 自分が経験すれば,対処できるようになると思うが,知識だけ与えられたものは,大抵,忘れる。そうすると,先生を支援する体制が確立されているかどうかが,とても重要になる。先生もSOSを出せるような体制を学校ごとにとれるのかどうか。 委員  基本的には教員一人ひとりの資質を上げなければいけないと考えている。しかし,それを今日,明日に実現するということは,なかなかできない。教員が一人で対応すると,しくじったり,くじけたり,折れたり,間違ったりするので,今,学校では,できる限り組織で対応するようになっている。学校には,不登校対策委員がいて,特別支援教室専門員がいて,特別支援教室コーディネーターがいて,特別支援に関して話し合う校内委員会がある。学校によっては,生活指導に関して対応する委員会がある。一人ひとりの資質を上げていく前段階で,キーパーソンの資質を上げていくことになると思う。そのキーパーソンから各教員に下ろしていくのかなと思う。 委員 調布には様々な支援があり,恵まれている。ただ,何かあったときに,どこに連絡すれば良いのかわかりにくいところがある。指導室では,様々な事業が一目見てわかるリーフレットを作成し,不登校になった場合にどこに連絡すべきなのか案内できるものを提供できるように進めている。 委員 資料も良くできている。食育について,パブリック・コメントでも100円にして欲しいや無償化と出ているが,普段,給食に関わっている人への感謝の言葉がないのが気になっていた。給食は,栄養バランスが整っていて,非常に有難い。うちでは,学校で食べたものを,子どもの舌を頼りに,再現したりする。これは,とても良い食育なのではないかと思っている。給食には,感謝しかない。時間がないところは,学校のプログラム上,難しいところはある。一般の皆さんにも,知識を得る機会があれば,もう少し有難いという思いを抱いてもらえるのではないか。自分自身は,PTAで関わるようになって,給食について初めて知ることも多かった。給食を無償化することで,クオリティが下がる方が嫌だと思う。お金を払って,しっかりと栄養管理されたものを食べることができるのであれば,そんな有難いことはない。 事務局 有難い言葉をいただいたことは,関係者と共有したい。 (資料5 16ページ~25ページについて) 委員 施策5,(5)主な取組の中に,学校広報について入れてはどうか。コミュニティ・スクールを進めていくには,学校の中を知ることと知ってもらうことは具体的な運営へのサポートにもなる。厳しい意見,感謝の言葉も届ける必要があるのではないか。他のところに,学校広報のことが書かれていれば良いが。 事務局 学校の全体の共有については,なかなか伝わっていない。コミュニティ・スクールの中で,地域の方や保護者と接しながら共有していくことが必要だと思う。例えば,16ページの主要事業16の2行目,目標やビジョンの前に課題等についても少し追加することを検討したい。 委員 地域コーディネーターとして,地域学校協働本部の活動を伝えていかなければいけない。広報は簡単なことではないが伝わらないと意味がない。上手くいかなかったら方法を変えるという前提のもと,様々な取組を進めていってほしい。 委員 これまでの紙とは違う方法で情報発信できるのではないかと思う。 委員 20ページの施策8だが,施策7までは学校,教員が主体の一方,施策8のリーダー講習会は学校ではなく健全育成地区委員会の事業だが,そうした記載はない。また,八ヶ岳の写真があると,学校の八ヶ岳の話を想起するので,施策8も学校のことなのではないかと思ってしまう。 事務局 施策7までが学校教育,施策8以降が社会教育と分けている。 委員 施策9は学校の話ではないことは分かるが,施策8が学校寄りに読めてしまう。一言加えることで,学校の事業ではないことが見えると良い。 事務局 5ページの体系図のところで,施策1~7を学校教育,施策8~10を社会教育と大枠でお示しすることは可能だと考えている。 委員 概要版の主要事業32についても,図書館の事業であることを明記した方が良いのではないか。 事務局 主要事業の横に所管課を載せるなど工夫したい。 委員 21ページ,(5)主な取組に,二十歳を祝う会を入れることはできないか。とても素敵なイベントだった。 事務局 市が主催する訳ではないので実施というのはおこがましいが,所管課と調整して,支援等の表記で載せることを検討できればと考えている。 (資料5 26ページ~57ページについて) 特に意見なし 委員 写真がとても良い。表紙には料理する男の子が出ていて,女の子が食事をしている。男女共同参画に配慮したさりげないセンスが良いと感じた。12ページは非常に難しいと思うが,様々な配慮をしていただけると有難い。 事務局 12ページについては,特別支援教育推進計画と整合を図りながら検討したい。 委員長 特になければ,質疑・意見交換はここまでとしたい。 今後,文章の修正をしていく場合,委員長と事務局で協議をして進めていくことでご一任をいただければと思うが,いかがか。 (特に異論なく,承認) そのようにさせていただきたい。 前回の計画には,委員の皆さんの計画への想いなどをつづったものを合わせて教育長へ提出したが,今回も同様にご一筆いただきたいが,いかがか。 (特に異論なく,承認) 文字数や提出期限等については,事務局から説明いただきたい。 3 今後の予定等 事務局より3点,事務連絡が行われた。 以上