【2】 市報ちょうふ 令和7年(2025年)3月20日 No.1785 1面の続き(令和7年度の基本施策) 【2】市政経営の基本的な考え方に基づく取り組み ◎参加と協働のまちづくり  市民参加手法の適切な運用や、さまざまな媒体を活用した情報発信を行います。また、大学や企業など多様な主体と連携しながら、共創のまちづくりに取り組む中で、調布スマートシティ協議会では、実証的な取り組みを推進します。 ◎効果的・効率的な行財政運営  デジタル技術を活用し、来庁することなく必要な手続きなどができる「どこでも市役所」の実現などと併せ、デジタルデバイド対策に取り組みます。また、生成AIなど新たなデジタルツールの活用を進めます。  多角的な視点を市政経営に反映させるため、女性職員の活躍推進や働き方改革などにより、職員が意欲をもって働き続けられる職場環境づくりを進めます。  サービス提供の拠点となる市庁舎については、狭あい化対策としての増築整備の検討や執務環境の見直しを図ります。このほか、神代出張所は事務所機能を暫定的に移転させます。 【3】主要な施策について(重点プロジェクトの取り組み) ◎安全・安心に暮らせるまち ◇防災・減災対策  避難者情報の共有に向けた近隣自治体との連携強化に取り組みます。併せて、要支援者に関する計画の作成を進めます。また、住宅や緊急輸送道路沿道建築物の耐震化促進に加え、擁壁やがけの安全対策に取り組みます。  消防力の強化に向け、常備消防力・消防団の災害対応能力の向上を図ります。 ◇防犯対策  街頭防犯カメラの設置推進のほか、自主防犯活動の支援などにより、犯罪抑止に取り組みます。また、特殊詐欺被害の防止に向けた金融機関などのATM周辺へのサギパト隊員の継続配置や、闇バイト未然防止対策などの強化を図ります。 ◎調布の宝である子どもたちを応援するまち ◇子ども・子育て支援の充実  児童福祉部門と母子保健部門を統合した「こども家庭センター」を設置し、児童虐待防止や妊娠早期からの支援の充実などにつなげます。  保育園の空き定員対策に取り組むほか、幼稚園の預かり保育料の補助を拡充します。 ◇子ども・若者支援、学校教育  困難を抱える子ども・若者への対応として、相談、居場所・学習支援による総合的な支援に取り組みます。  学校教育では、コミュニティ・スクールの全小・中学校への導入や、民間スポーツクラブと連携した水泳指導を拡充します。また、部活動の地域連携・地域移行では調布モデルの構築を進めます。さらに不登校の中学生に対する支援を拡充します。加えて、小学生が始業までの時間を安心して過ごせるよう見守り事業を開始するほか、中学生が海外生活などを現地で体験することを通してグローバル人材の育成に取り組みます。 ◎誰もが自分らしく安心して住み続けられるまち ◇地域・高齢者福祉の推進  地域福祉コーディネーターを中心として、地域における支え合いの仕組みづくりを推進します。また、地域包括ケアシステムの更なる深化・推進に向け、生活支援の充実や認知症対策、フレイル予防などに取り組みます。 ◇障害福祉の推進  三鷹市、府中市との連携により、重症心身障害者や重度知的障害者を対象とする通所と短期入所施設の開設準備を進めます。また、東京2025デフリンピック開催の機会を捉え、手話や障害者の意思疎通に対する理解促進を図ります。 ◇健康の維持・増進  感染症予防対策の充実や、がん検診の受診率向上などによる総合的ながん対策の推進、受動喫煙防止などに取り組みます。 ◎にぎわいと交流のある活気に満ちたまち ◇文化芸術・スポーツ活動の推進  「豊かな芸術文化・スポーツ活動を育むまちづくり宣言」から10年に当たり、市民の文化芸術活動やスポーツ活動を推進します。 ◇地域経済の活性化  商工会や各商店会に対する支援のほか、起業・創業支援を充実させます。また、調布花火、深大寺のほか、「映画のまち調布」、「水木マンガの生まれた街調布」などの地域資源を生かしたにぎわい創出を図ります。 ◇都市基盤整備  調布駅前広場の完成など、中心市街地における基盤整備の総仕上げを進めます。また、東部地区における交通環境改善と沿線まちづくりの取り組みに向けて、地方踏切道改良計画を作成し、連続立体交差事業を推進します。 ◎人と自然がおりなすうるおいあるまち ◇脱炭素社会の実現  公共施設での再生可能エネルギー100パーセント電力の導入を拡充します。また、住宅への太陽光発電設備設置の支援を行います。 ◇資源循環型社会の形成  ごみの減量と更なる資源の循環を図ります。  また、ごみ分別支援アプリ「調布ごみナビ」を本格導入します。 ◇環境保全の取り組み  豊かな自然環境の保全に向けて、深大寺・佐須地域での環境学習や農業体験などを行います。 ◇都市農業の振興・都市農地の保全・活用  農業者に対する支援の充実やマルシェドゥ調布の開催、市民農園の活用などを通じて、市民が農に触れる機会を創出します。 ◎おわりに  市民の安全・安心の確保と市民生活支援を基調として、各種取り組みを継続します。  また、市制施行70周年を市民の皆さんと共に慶びつつ、飛躍的に発展してきた調布のまちを 更なる明るい未来へつなげていきます。 ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈5日号〉5日から19日 市政情報、ミニコーナーなど 〈20日号〉20日から翌月4日 市政情報、特集など 放送内容は調布市公式YouTubeでも配信中