No.1785 令和7年(2025年)3月20日 市報ちょうふ 【5】 ●マイナンバーカードが医療証として利用可能に  3月21日(金曜日)に、医療費助成制度の資格情報を、「自治体・医療機関等をつなぐ情報連携システム:PMH(Public Medical Hub)」へ連携します。これにより、東京都内のPMH対応可能な医療機関・薬局を受診する場合は、マイナンバーカードの提示だけで医療証の資格確認ができ、紙の医療証の提示は不要になります。 (注)PMH対応医療機関・薬局は、令和7年5月以降に公開予定。対応状況は医療機関・薬局にご確認ください 対象/PMHへの連携対象の制度は、「乳幼児・義務教育就学児・高校生等医療費助成制度」「ひとり親家庭等医療費助成制度」 その他/利用には、マイナ保険証の利用登録が必要。また、PMH対応可能な医療機関・薬局での受診に限る。PMH非対応の医療機関・薬局では、引き続き紙の医療証を提示 問い合わせ/子ども家庭課電話042-481-7093 ●市が管理する防災井戸などのPFAS(ピーファス)(有機フッ素化合物)の検査結果 問い合わせ/環境政策課電話042-481-7087 測定地点/市が管理する防災井戸(29カ所)、湧水(1カ所)(注)いずれも飲用使用はなし 検査期間/令和6年12月 検査項目/PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)、PFHxS(ピーエフへクスエス) 指針値/国の指針値(暫定)として、PFOSとPFOAを合わせて50ナノグラム/リットル(PFHxSについては、国の指針値などなし) 水質検査結果/PFOSとPFOAの合算値は以下の通り。30地点のうち、2地点において、国の指針値(暫定)を超える測定値を検出。検査結果全文は市ホームページに掲載 その他/市内の水道水は、東京都水道局が定期的に検査し、国の暫定目標値を大幅に下回るよう安全性を確保した管理を行っていますので、安心して飲用にお使いいただけます ◎井戸等所在位置:令和6年度(令和5年度) ◇PFOSとPFOAの合算値が暫定指針値以下(50ナノグラム/リットル以下) 北ノ台小:13ナノグラム/リットル(17ナノグラム/リットル) 調布中:18ナノグラム/リットル(25ナノグラム/リットル) 深大寺小:14ナノグラム/リットル(24ナノグラム/リットル) 緑ヶ丘小:41ナノグラム/リットル(5.0ナノグラム/リットル) 上ノ原小:5.0ナノグラム/リットル(9.2ナノグラム/リットル) 第八中:8.5ナノグラム/リットル(8.0ナノグラム/リットル) 石原小:15ナノグラム/リットル(27ナノグラム/リットル) 柏野小:12ナノグラム/リットル(16ナノグラム/リットル) 神代中:8.6ナノグラム/リットル(9.3ナノグラム/リットル) 滝坂小:19ナノグラム/リットル(19ナノグラム/リットル) 実篤公園:11ナノグラム/リットル(12ナノグラム/リットル) 飛田給小:23ナノグラム/リットル(35ナノグラム/リットル) 第三小:9.7ナノグラム/リットル(11ナノグラム/リットル) 第一小:10ナノグラム/リットル(16ナノグラム/リットル) 八雲台小:43ナノグラム/リットル(44ナノグラム/リットル) 第七中:18ナノグラム/リットル(20ナノグラム/リットル) 若葉小:15ナノグラム/リットル(3.7ナノグラム/リットル) 第五中:36ナノグラム/リットル(38ナノグラム/リットル) 富士見台小:21ナノグラム/リットル(29ナノグラム/リットル) 多摩川小:40ナノグラム/リットル(42ナノグラム/リットル) 布田小:36ナノグラム/リットル(31ナノグラム/リットル) 第二小:17ナノグラム/リットル(16ナノグラム/リットル) 杉森小:25ナノグラム/リットル(29ナノグラム/リットル) 第六中:21ナノグラム/リットル(25ナノグラム/リットル) 国領小:14ナノグラム/リットル(18ナノグラム/リットル) 染地小:16ナノグラム/リットル(21ナノグラム/リットル) 第四中:4.8ナノグラム/リットル(7.1ナノグラム/リットル) 第三中:40ナノグラム/リットル(52ナノグラム/リットル) ◇PFOSとPFOAの合算値が暫定指針値超過(50ナノグラム/リットルを超過) 調和小:56ナノグラム/リットル(59ナノグラム/リットル) 大町スポーツ施設:68ナノグラム/リットル(61ナノグラム/リットル) ◎専門家のコメント ◇東京農工大学 高田秀重教授(専門:有機化合物(化学)、調布市環境保全審議会会長)  防災井戸は飲用に供していないことを前提にすると、現状、人の健康には影響がないものと考えられる。昨年度から継続して暫定指針値を超過している地点はあるが、濃度や組成からは、周辺に特異的な汚染源があったり、汚染の急激な進行は考えられない。今後もモニタリングを継続し、経過を観察する必要がある。 ◇東京大学 德永朋祥教授(専門:地圏環境システム学、東京大学大学院新領域創成科学研究科長)  今回の調査対象である防災井戸等は飲用に供していないとのことであるので、市の立場として、引き続き飲用としていないことを確認していただくことがよいと考える。比較的数値が高かった地点や昨年度の結果と変化があった地点はもちろんのこと、今回計測した地点は調査を継続し、市として今後の対応の方向性を見定めるためのデータとして蓄積してもらいたい。また、地域の地下水の挙動等のこれまでの研究成果も参考にできるので、情報収集に努めていただきたい。 ◇東京都立大学 奥真美教授(専門:環境規制(法学)調布市環境保全審議会副会長)  暫定指針値の超過箇所では、水が体内に取り込まれることがないよう、使用回避を徹底することが肝要です。市として、今後も、継続的な調査を通して水質状況をモニタリングしていくとともに、国、東京都、施設管理者、市民と密に連携・情報共有していく必要があります。特に市民の不安に寄り添いつつ、タイムリーで的確な情報発信とリスク管理を徹底してください。