議員提出議案第 7 号 国民健康保険財政への国庫負担の増額を求める意見書提出について 上記の議案を提出する。 令和7年3月21日 提出者 調布市議会議員 岸本 直子 賛成者 調布市議会議員 田村 ゆう子 同 鈴木 ほの香 国民健康保険財政への国庫負担の増額を求める意見書  国民皆保険の基礎をなす国民健康保険は,地域医療保険の根幹として住民の健康保持,生活安定に重要な役割を果たしてきた。しかしながら,制度設計当初に比べ加入層が大きく変化し,国保財政の安定運営は非常に厳しい状況となっている。加えて保険料(税)の増加は,被保険者の生活を圧迫する切実な問題である。  保険料(税)が高くなった要因は,制度開始時は「国民健康保険は,被保険者に低所得者が多く保険料に事業主負担がないため,相当額国庫が負担する必要がある(社会保障制度審議会)」と政府も認め,45%だったはずの国庫負担額を,国が引き下げ続けてきたことが大きく影響している。  国民健康保険の加入者の多くは,高齢者や自営業者,年金生活者,非正規雇用の労働者など,経済的に厳しく,より医療を必要としている方であり,また今後も被保険者の減少が見込まれている中では,国保財政基盤の拡充・強化を図ることは急務である。  よって国に対し,国民の命と健康を守るべく,国民健康保険制度を持続可能なものとするため,国保財政における国民負担をこれ以上引き上げることのないよう,国庫負担額について増額することを強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和7年3月  日 調布市議会議長 井上 耕志 提出先 内閣総理大臣  総務大臣  財務大臣  厚生労働大臣  衆議院議長  参議院議長