社会教育情報紙「コラボ」令和5年度第3号 令和6年2月20日発行 調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 ジュニアリーダー・シニアリーダー講習会 メンバー募集 ジュニアリーダー(中学生対象)・シニアリーダー(高校生学齢対象)講習会は、市内の中学生・高校生が集まり、ゲームや野外活動などの遊びや体験を通して、学校・学年を超えた仲間たちと一緒にリーダーシップを身につけていく楽しい講習会です。 学校で習わないことを体験しよう すべての講習会に参加できなくても大丈夫 一緒に活動してみませんか 1年間の主な活動(予定) 活動は毎月1回。内容は変更になる場合があります。 4月/開講式 5月/かにやマジック ファイヤー 8月/サマーキャンプ(2泊3日) 9月/レクの集い(ジュニアサブリーダー、ジュニアリーダー、シニアリーダーが集結するレクリエーションイベント) 12月/ゴーゴー 飛び出せ調布 3月/JL大会(1年間の成果をステージで披露)、閉講式 3月/お祝い合宿(1泊2日) (注)ジュニアサブリーダーとは、地域の健全育成推進地区委員会が主催する小学生対象の事業です。 令和6年度ジュニア・シニアリーダー講習会の受講生の募集については、市報及び調布市ホームページ等でご案内します。 詳しくは、調布市ホームページをご覧いただくか、社会教育課までお問い合わせください。 遊ing(ゆーいんぐ)新年度参加者募集 市内小・中学校の特別支援学級に在籍する知的障害のある方を対象に、スポーツや工作、映画鑑賞など、楽しく遊びながら社会体験することを目的とした活動です。 令和6年度に参加を希望する方は、事前登録が必要です。以下をご確認いただき、社会教育課にお申込みください。 活動日/2カ月に1回程度、土曜日または日曜日に1時間程度 対象/市内の特別支援学級に在籍する小・中学生 定員/20人(多数抽選)。登録可否については4月上旬に通知予定 費用/活動内容に応じて実費負担あり 申込み/申込書(社会教育課で配布または市ホームページから印刷)に必要事項を明記し、郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1社会教育課遊ing担当まで郵送または窓口に持参 または Eメール syakaiky@city.chofu.lg.jp まで提出 締切/令和6年3月14日(木曜日)必着 【2頁】 家庭教育セミナーのご紹介 核家族化・少子化傾向の中、保護者や地域で子どもに関わる大人が、家庭や地域の課題・悩みを解決し、教育力を高めることを目的として実施する事業です。 市内各公立小・中学校のPTAが、テーマ設定や運営を行っています。 会場は、市内の各公立小・中学校です。 費用はかかりません。無料で参加できます。 開催校の保護者、近隣住民の方、セミナーに興味のある方、どなたでも参加できます。 今後の開催は、市報や市ホームページでお知らせしますので、ぜひご参加ください。 開催した内容は、本紙「コラボ」でご紹介します。 今年度に開催された家庭教育セミナーから (1)子どもの命をまもる性教育 こころとからだのしあわせ講座 実施校/実施日:若葉小学校/令和5年11月28日(火曜日) 講師:おさだ しずこさん(性教育講師) 印象に残った講師の言葉 「子どもからの質問には、つつみ隠さず淡々と。ドキッとした時は「私も知らないから調べておくね」と伝えて、変なことを聞いちゃったと感じさせないようにする。」 「プライベートゾーンは恥ずかしいから隠すのではなく、いのちのもとが作られるから大切な場所だよと伝える。」 参加者の感想 「命の大切さ、自分らしさの大切さを子どもに伝えることから、性教育につながっていくことを知りました。」 「いつか向き合おうと思っていましたが、後回しにしてしまっていたので、とても良いきっかけになりました。」 「学校の授業では妊娠に至る過程を取り扱わないというのが驚きでした。ならばなおさら、家庭での伝え方が重要であることがわかりました。」 (2)親子で取り組む子どもの姿勢ケア 実施校/実施日:第一小学校/令和6年1月19日(金曜日) 講師:小林 篤史さん(猫背矯正マイスター、宮前まちの整骨院代表) (3)子どもに「お金のこと」どう教える 元金融庁講師が教える「お金教育」最前線 実施校/実施日:深大寺小学校/令和6年1月20日(土曜日) 講師:塚本 俊太郎さん(金融教育家) (注)上記(1)と(2)の参加者の感想などは、次号でご紹介します。 もうすぐ開催する家庭教育セミナー 災害に強い親子になる防災講座 災害時に、子どものいる家庭で実際に役に立つ「アウトドア防災」について、必要なグッズ、あると役に立つグッズ、その使用方法などについて学びます。 日時/令和6年3月23日(土曜日)午前10時から正午まで 会場/柏野小学校多目的室 講師/あんどう りすさん(アウトドア防災ガイド) 定員/事前申込み順40人 参加申込み・問合せ/柏野小学校PTA Eメール kashiwano1978@gmail.com 「コラボ」バックナンバーのご案内 バックナンバーを調布市ホームページに掲載しています。どうぞご覧ください。検索ワード「社会教育 コラボ」 「コラム」タイトル一覧 子どもと大人を繋ぐ大切なことばとコミュニケーション 見ようとしないと見えてこないヤングケアラーの実態 子どもが頼れる大人の必要性 意外と知らない「SNS」のリスク 小学生時代の遊びの意義「勤勉な」社会人となるための礎づくり 共生社会を生きる子どもたちに育みたい力 LGBTQの子ども・若者に寄り添うために大人ができること ほか 【3頁】 コラム 家庭でキャリア教育に取り組む 法政大学キャリアデザイン学部教授 児美川 孝一郎(こみかわ こういちろう)  「キャリア教育って、なに」 今どきの学校では、教育課程の一環としてキャリア教育が展開されています。小学校であれば、10歳を迎える4年生の時に、クラス行事として「二分の一成人式」が行われたり、中学校では「職場体験」が実施されたりといったことが、キャリア教育の代表的な取り組みです。 キャリア教育とは、なかなか馴染みにくい言葉ではありますが、簡単に言えば、子どもたちが「社会に出ていくための準備教育」です。生活や社会の仕組み、仕事や職業の世界について学び、自ら進路の選択や将来の生活設計ができるようになること、そのための知識やスキルを身につけることが、キャリア教育の目的です。 「なぜ、学校で取り組むの」 では、キャリア教育については理解できたとして、なぜ、学校がキャリア教育に取り組まなくてはいけないのでしょうか。こんな疑問を持たれる方もいるかもしれません。それは、ある意味で、的を射ています。 日本の学校がキャリア教育の取り組みを開始したのは、ほぼ20年前のことです。逆に言えば、それ以前には、学校がことさらキャリア教育などに取り組まなくても、子どもたちは、将来、社会に出ていくための準備ができていたはずです。家庭や地域で普通に生活するなかで、あるいは、学校で通常の授業や行事等に取り組むなかで、自然に社会や職業について理解し、自己についての理解を深め、進路を選択することができるようになっていたのです。 では、今ではなぜ、学校におけるキャリア教育が必要になったのでしょうか。 これまた単純化して言ってしまいますが、社会が複雑化し、高度化し、変化のスピードも早くなって、意図的な準備をすることなしには、社会に出ていくことが難しくなったからです。 「キャリア教育は学校の専売特許か」 子どもたちは、家庭・学校・地域で普通に生活していくなかで、社会に出ていく準備を自然には行えなくなった。だから、そのための学習を、学校において体系的・系統的にしていく必要が出てきたのです。これが、キャリア教育が登場した理由です。 ただし、こうした経緯を踏まえて考えれば、キャリア教育は、けっして学校の専売特許ではないこともわかるはずです。もともとは、家庭や地域も主要な役割を担っていたのです。 もちろん、社会の複雑化・高度化にともなって必要となる、キャリア教育の専門的な部分については、学校に任せるべきでしょう。しかし、キャリア教育の基礎や土台は、家庭や地域において培うことができます。 「家庭でできるキャリア教育とは」 それでは、家庭でできるキャリア教育とは、どんなことでしょうか。 端的に言えば、家庭での日常生活において、子どもが社会理解や自己理解を深めるためのアンテナを張っていく手助けをすることです。 机の前に座って、何かをじっくりと学ばせる必要はありません。テレビやスマホを見ながらでも、外出時に何かに出会った時にでも、子どもが少しでも興味を持った出来事について、その興味や関心を膨らませるような会話をしてあげればいいのです。子どもは、そこから世の中についての知識を得るでしょうし、自分で調べてみたいと思うかもしれません。そのことが、自分の将来を考える際の材料にもなるかもしれません。 もちろん、保護者だって全知全能ではありませんね。「何某さんに聞いてみよう」「いっしょに調べてみようか」という構えで十分です。 「個性的な果実を実らせるための土台づくり」 家庭におけるキャリア教育の目的は、土壌を耕すことであり、種まきです。すぐに成果が出ることを期待してはいけません。 しかし、いつかその子らしい見事な花を咲かせ、豊かな果実を実らせるまでの成長・発達のプロセスを、じっくりと、長期間にわたって見届けていくことは家庭にしかできないことでしょう。 こみかわ こういちろうさんプロフィール 1963年生まれ。東京大学大学院を経て、現在、法政大学キャリアデザイン学部教授。専門は教育学。主著に『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)、『キャリア教育がわかる』(誠信書房)等 【4頁】 令和6年調布市二十歳のつどい 令和6年1月8日(成人の日) 令和6年調布市二十歳のつどいは、調布市グリーンホール大ホールで開催しました。 調布市では、平成15年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた2,287人が新たに二十歳を迎え、二十歳のつどいには、1,242人(市外の方を含む)の方が出席しました。 初めに、調布中学校和太鼓部によるオープニング演奏が行われた後、調布市長から主催者挨拶、調布市議会議長から祝辞があり、続けて、出席者代表として入江晴海(いりえはるみ)さん、吉田莉恩(よしだりのん)さんによる「はたちの主張」の発表が行われました。 その後、桐朋学園芸術短期大学「桜華乱舞(おうからんぶ)」によるダンスが行われ、調布市及び調布市と姉妹都市である長野県木島平村の紹介映像、東芝ブレイブルーパス東京の濱田将暉(はまだまさき)選手と小鍛治悠太(こかじゆうた)選手、FC東京の森重真人(もりしげまさと)選手によるビデオメッセージを上映し、最後に、抽選会を実施しました。 また、二十歳のつどい開始前には、調布駅前広場及び調布市グリーンホール小ホールにて、市立中学校8校の関係者による「二十歳を祝う会」が開催され、中学生当時の写真や恩師からのメッセージが掲示されました。出席者は各校のブースに集まり、友人との久しぶりの再会を楽しんでいました。 市と教育委員会から、二十歳となられた記念として、記念品(エコバッグ)、二十歳のつどい情報誌、選挙啓発グッズ等を郵送しました。 記念品、二十歳のつどい情報誌、選挙啓発グッズは、20歳前後の若者で構成する「二十歳のつどい実行委員会」のメンバーが内容を考えました。 令和5年度調布っ子夢発表会を開催しました 令和5年11月19日(日曜日)に、調布市文化会館たづくり12階大会議場にて、令和5年度調布っ子夢発表会を開催しました。 晃華学園高等学校放送研究同好会所属の高校生2人の司会で、第二小学校・富士見台小学校・若葉小学校・北ノ台小学校・飛田給小学校・桐朋小学校・晃華学園小学校から14人の小学5年生が、「わたしが考える未来の調布」をテーマにそれぞれ自分の意見を発表しました。 意見発表後には、発表した小学生を称え、表彰状の授与を行いました。来場者数は65人でした。 発表者の感想から 「すごく緊張したけれどうまく伝えられて嬉しかった」「みんな色々なテーマで面白かった」「発表者の意見が調布の未来に生かされたらいいと思う」 来場者の感想から 「意見を自由に述べていてすばらしいと思った」「自分の意見の感想を他校の子からもらう機会は貴重で有意義だと感じた」 コラボ令和5年度第3号はいかがでしたか。ご感想・ご意見などお寄せください。お待ちしております。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@city.chofu.lg.jp 刊行物番号2023-157