社会教育情報紙「コラボ」令和6年度第1号 令和6年7月10日発行 調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 調布市八ケ岳少年自然の家に泊まってみませんか 調布市八ケ岳少年自然の家は、山梨県・八ケ岳の裾野に広がる雄大な自然の中で、青少年が集団での宿泊生活を通して心身の健全な育成を図る場所です。 また、一般のかたも自然観察やハイキング、登山、スノーボード、スポーツ合宿などの拠点として、年間を通じて利用できる施設です。 併設する体育館では、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球などで利用できます。 施設を改修しました 令和4年度と5年度に、施設の改修工事を行いました。快適な施設をご利用ください。 水回りを改修し、洗面所やトイレが新しくなりました。 ワイファイを新設し、館内全域と体育館で使用できるようになりました。 空調を交換し、冷房も使えるようになりました。 料金表 (注)「市内」は、調布市在住・在勤・在学の方の料金です。 高校生以上(一泊料金)/市内800円、市外1,800円 小・中学生(一泊料金)/市内300円、市外600円 幼児(寝具利用あり・一泊料金)/市内300円、市外600円 幼児(寝具利用なし・一泊料金)/市内0円、市外0円 小学3年生以上/朝食1食630円、夕食1食1,460円 小学2年生まで/朝食1食550円、夕食1食880円 お問合わせ・申込み 調布市八ケ岳少年自然の家/所在地・山梨県北杜市高根町清里3545-1 電話/0551-48-2014(受付:平日午前9時から午後5時まで) 申込み方法/電話・インターネットで受け付けています。 (注)10人以上でご宿泊の場合は、電話にてお申込みください。 【2頁】 家庭教育セミナーのご紹介 家庭教育セミナーとは、家庭や地域での子どもの教育や育成において、保護者や地域で子どもに関わる大人が、課題や悩みを解決し、教育力を高めることを目的として実施する事業です。 企画・運営は、市内各公立小・中学校のPTAが、テーマ設定や運営を行っています。 会場は、市内の各公立小・中学校です。 費用はかかりません。無料で参加できます。 対象は、開催校の保護者、近隣住民の方、セミナーに興味のある方、どなたでも参加できます。 令和5年度に開催された家庭教育セミナーから (1)親子で取り組む子どもの姿勢ケア 実施校/実施日:第一小学校/令和6年1月19日(金曜日) 講師:小林篤史さん(猫背矯正マイスター) 印象に残った講師の言葉 「猫背を治せば体調や気持ちも上がる。」 「内面部分も姿勢を正すのに必要。」 「単なる姿勢の改善だけでなく、お互いの姿勢を観察することや触れ合いによる子と親のコミュニケーションにつながる。」 参加者の感想 「やはり気にしているだけでは改善しないと思いました。親の心がけにより、自信の持てる自分を作っていってほしいなと実感いたしました。」 「親子で取り組む事が大切だと思った。ストレッチを正しいやり方で一緒にやっていこうと思います。子は親の姿勢を見ているので自分も気を付けたいと思います。」 (2)子どもに「お金のこと」どう教える 元金融庁講師が教える「お金教育」最前線 実施校/実施日:深大寺小学校/令和6年1月20日(土曜日) 講師:塚本俊太郎さん(金融教育家) 印象に残った講師の言葉 「子どもは子どもなりの考えがあるため、よく話を聞きながら一緒に考えてみることが大切。」 「実際に使いながら失敗もしながら経験を積んでいく。」 参加者の感想 「子どもと親が話し合う機会になり、テーマとしても今後に役立つと思いました。」 「子どもの考えを聞くこと、一緒に考えることが大切なのだなと改めて思いました。」 「小学生でも投資をしたり、勉強する方法があると知らなかったので、後で詳しく調べてみようと思います。」 「子どもにはお金の失敗をさせて、後悔させたほうがいい。家族旅行のプランニングをさせる等、家でやってみようと印象に残りました。」 (3)災害に強い親子になる防災講座 実施校/実施日:柏野小学校/令和6年3月23日(土曜日) 講師:あんどうりすさん(アウトドア防災ガイド) 印象に残った講師の言葉 「災害時、トイレを一度でも使うとそのトイレは1か月以上ダメになる。」 「あるもので役に立てるのではなく、役に立つものを準備しておく。」 「生きるために、準備をしておく。」 他、グループにわかれて津波避難ゲーム体験、避難時に役立つアウトドアグッズの紹介、ARによる水の中を歩く実験など 参加者の感想 「実際の地震映像のVRや、水害にあったARなどは衝撃的で、やはり視覚から状況を得られると、現実として受け入れやすく、準備しておいたほうが良いものも熱心に聞けました。」 「こどもが「今のおままごとみたいな防災訓練を変えたい」といえるようになるような地域になっていってほしいと思う。」 令和6年度は   6月時点で、8校のPTAで担当者が企画中です。市報・市ホームページでお知らせしますので、興味のある方は、ぜひご参加ください。 開催した内容は、本紙「コラボ」次号以降でご紹介します。 予定テーマ 子どもの可能性を伸ばす親の関わり方 受験生の親になる前に知っておきたいこと など 【3頁】 コラム デートDVを理解する 社会で今、何ができるか NPO法人レジリエンス 代表理事 西山さつき 「デートDVとは」 デートDVとは、交際中のカップルで起こる暴力のことです。 令和2年度の内閣府の調査では、交際相手から被害が「あった」と回答した人は女性22.7パーセント、男性12.0パーセントでした。デートDVは思っている以上に私たちの身近で多く起きており、誰もが経験する可能性のある社会問題です。 暴力というと、殴る蹴るなどの身体的暴力をイメージしがちですが、性暴力、精神的暴力、経済的暴力、デジタル暴力、など暴力の種類は様々で、いくつかの暴力が複合して起きます。精神的暴力から身体的暴力へと、暴力の手段が変わっていくこともあります。別れた後でも暴力がストーカー行為という形で続くこともあります。暴力を用いて、相手を支配する関係性がデートDVです。 仕組みとしては夫婦間などで起きるDVと同じです。 暴力の種類 身体的暴力/殴る、蹴る、必要な治療を受けさせない 経済的暴力/働かせない、バイト代をまきあげる、高価なものを要求する 性暴力/同意のない性行為、避妊に協力しない  精神的暴力/暴言、人格の否定、行動の制限、みじめな思いをさせる、無視、脅し デジタル暴力/希望していない動画や画像をネットに上げる、GPSなどでの監視 「デートDV予防教育の必要性」 私が中学や高校などでデートDV予防教育を実施する時は、デートDVとは何か、非暴力の重要性、お互いを尊重するということについて、相談先の紹介などをクイズやロールプレイ、短い動画なども使いながら行っています。 近年、デートDV予防教育を実施する学校はとても増えています。特に中学校での実施が増えているように感じます。 デートDVをしていたり、されているのに、それを「デートDVだ」と気づいていない人は少なくありません。予防教育により「これはSOSを出していい問題なんだ」という気づきにつながることがあります。 恋人との関係で悩んだ時、多くの人は友達など周囲の人にまず相談をします。友達からデートDVの相談を受けた時の対応方法も、デートDV予防教育の中で学ぶことができます。寄り添ってくれる人がいたり、正しい情報を与えられる機会があることは、デートDVからの回復のきっかけになります。 「トラウマティック・ボンディング」 恋人から暴力をうけていても、その恋人と別れることが難しいというケースはよくあります。様々な理由がありますが、トラウマティック・ボンディングという心理が関係している可能性があります。暴力と優しさが交互に繰り返され、被害者は「ここから離れられない」「なんとかうまくやっていかなくてはならない」と考えるようになってしまうのです。 周囲の人はこういった心理を理解し、「結婚をしていないのだから別れるのは容易のはず」などと安易なアドバイスをするのではなく、デートDVの相談先を案内し被害者の安全を守るようにしてください。 「暴力は遺伝でも連鎖でもなく学びである」 私はデートDV予防教育の中で「暴力の連鎖」という言葉を使わないようにしています。 ある高校でデートDV予防教育を実施した後、学校の廊下でひとりの生徒から質問を受けました。 「もし家に暴力があったら、その子は加害者になるしかないのですか」という質問でした。おそらく質問をしたその生徒自身が家庭で暴力を経験し、「暴力の連鎖」という言葉に傷ついているように見受けられました。「暴力の連鎖」という言葉はなんと残酷な考え方だろうと、彼の立場に立って考えてみた時に強く感じました。 暴力は遺伝でも連鎖でもなく「学び」です。人間の脳が完成するのは20代後半といわれています。子どもたちに私が伝えたいのは、「あなたたちの脳は未完成な状態で、健全な生き方をしていくための学びをすることで、この先の人生はいくらでもより良くなっていく」ということです。 デートDV予防教育もとても大切ですが、私たち大人が、暴力による支配を用いない、お互いを尊重する良い生き方をしてみせる、これが子どもたちの何よりの学びになると思います。 にしやまさつきさんプロフィール 全国各地でDV、デートDV、トラウマからの回復についての講演や研修会を年間多数行う。 傷つきからの回復のための「こころのケア講座」は20年以上開催を続けている。 共著:「傷ついたあなたへ」「傷ついたあなたへ2」(梨の木舎) 参考  調布市男女共同参画推進センターホームページ-最近、つきあっていてどう?こんなことない?(デートDV) https://chofu-danjyo.jp/dv/79sodtdv 【4頁】 ウェルカム 青少年交流館 青少年交流館には、多目的室・集会室という2つの部屋があり、卓球や工作、ボードゲーム、パソコンなど様々な遊びを楽しむことができる場所です。 また、館内では,専門員がみなさんの活動をサポートします。みなさんのご来館をお待ちしています。 小・中高生が自由に利用できる時間(青少年開放時間) 小学生/午後1時30分から午後5時まで(3月から10月)、午後1時30分から午後4時30分まで(11月から2月)、パソコン利用時間も同じ 中・高生/午後1時30分から午後6時まで、パソコン利用時間も同じ イベントのお知らせ 青少年交流館では、月に1回程度、専門員が企画したイベントを開催しています。 季節に関する工作やスポーツなどを通して、学年や学校が違うおともだちとも仲良くなれますよ。 ぜひ、遊びにきてくださいね。 毎月のイベントの詳細は、市ホームページや学校安全・安心情報配信アプリ「すぐーる」で掲載中の青少年交流館広報紙「フリーダム」をチェックしてください。 令和5年度に開催したイベント紹介 スポーツ:卓球バレー、ボールゲーム 工作:ハートの小物入れづくり、クリスマスかざりづくり など 青少年交流館所在地:調布市飛田給1-52-1  電話・ファクス:042-481-1115 休館日:年末年始(12月29日から1月3日まで)、臨時休館日 学習グループ公開講座のお知らせ コミュニケーション学習会スマイル 人との距離の取り方への手がかり パート2 人づき合いでモヤモヤする時の解消のヒント 初めての方も大歓迎です 日時:10月14日(月曜日・祝日)午後1時45分から4時まで 会場:文化会館たづくり10階 1002学習室 講師:三好良子さん(人材育成コンサルタント) 定員:申し込み順 20人 費用:600円(資料代) 保育あり:1歳6カ月以上就学前まで 定員5人 申し込み:9月5日から受付  (1)氏名(2)電話番号、保育希望の場合は(3)子どもの月齢・性別を明記し コミュニケーション学習会スマイル・岩崎 メールアドレスchofusmile@gmail.comまで (注)保育は10月7日(月曜日)締切 学習グループとは 社会教育をテーマに活動する市民グループが、一般市民を対象に公開講座を行うとき、社会教育課が広報などを支援しています。 コラボ令和6年度第1号はいかがでしたか。ご感想・ご意見などお寄せください。お待ちしております。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@city.chofu.lg.jp 刊行物番号2024-63