社会教育情報紙「コラボ」令和4年度第1号 令和4年7月11日発行 調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 青少年交流館に行こう 青少年交流館では,卓球や工作,パソコンなどいろいろな活動ができます。学校や学年が違う子ども同士が交流できる場所です。 専門員が,利用する青少年のサポートを行っています。様々なイベントも開催しています。 広報誌「Freedom(フリーダム)」を毎月発行しています。市ホームページでご覧ください。 青少年施設開放時間 小学生 3月から10月まで/午後2時から5時まで 11月から2月まで/午後2時から午後4時30分まで 中学生 午後2時から午後6時まで 高校生 午後2時から午後6時まで パソコン利用時間 小学生 3月から10月まで/午後5時まで 11月から2月まで/午後4時30分まで 中学生 午後6時まで 高校生 午後6時まで (注)青少年による施設開放時間中の利用は無料です。 所在地/調布市飛田給1-52-1 電話・ファクス/042-481-1115 開館時間/午前10時から午後9時まで 休館日/年末年始(12月29日から1月3日) (注)新型ウイルス感染症の拡大状況により開館時間変更や臨時休館になる場合があります。電話にてお問合せください。 お知らせ 中止していた卓球と多目的室の利用を、令和4年5月24日から再開しました。多目的室には、自習スペースもありますよ。ぜひ、この機会に青少年交流館を利用してみてください。 青少年交流館では、毎月様々なイベントを開催しています! 令和4年度実施イベント紹介 4月はプラバンにパステルを塗って、個性豊かなキーホルダーをつくりました。 5月はつくったペーパーフラワーを工夫して瓶に入れ飾ったり、組み合わせてフラワーボールをつくったりしました。 【2頁】 家庭教育セミナーのご紹介 家庭教育セミナーとは,核家族化・少子化傾向の中、親や子どもに関わる大人が、家庭や地域の課題・悩みを解決し、教育力を高めることを目的として実施する事業です。 企画・運営は,市内各公立小・中学校のPTAが、テーマ設定や運営を行っています。 会場は,市内の各公立小・中学校です。費用はかかりません。無料で参加できます。 対象は,開催校の保護者、近隣住民の方、セミナーに興味のある方、どなたでも参加できます。 令和3年度、令和4年度は、新型ウイルス感染拡大防止及び学校教育活動への感染リスクを避けるため、参加対象を「開催校の保護者のみ」としています。ご了承ください。 令和3年度は、市立小・中学校4校のPTAが家庭教育セミナーを開催しました 地球上のどこにいても何度でも成功して幸せになる人材育成 親が子どもに伝える性教育 我が子を性の被害者にも加害者にもしないために パパママのための子育てコーチングセミナー(オンライン開催) これからの時代の子育て 学力を超える大切な力とは(オンライン開催) 令和3年度に開催された家庭教育セミナーから これからの時代の子育て 学力を超える大切な力とは(オンライン開催) 実施校・実施日/第二小学校・3月22日(火曜日)午前10時30分から正午まで 講師/高濱正伸氏(花まる学習会 代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ 理事長) 印象に残った講師の言葉 「親がすべきことは、子どもの自己肯定感を育むこと。」「子どもの教育といっても、4から9歳くらいと、10から18歳くらいでは育て方が違う。」「親が笑っていれば、子どもは「世界は素晴らしい」と感じる。」「IT機器から離れる「デジタルデトックス」の時間を持たせる。」 参加者の声 「自分の心の声を聞いて、まずは自分が人生を楽しむことが大事だと感じました。」「初心に戻って、笑顔で過ごせるようになりたいなと思いました。」 令和4年度は、現在、7校のPTAで担当者が企画中です。開催した内容は、本紙「コラボ」次号以降でご紹介します。 【3頁】 コラム 共生社会を生きる子どもたちに育みたい力 10人に1人が海外ルーツとなる未来に向けて NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部 責任者 田中 宝紀(たなか いき)   「282万3565人」。これは2021年6月末の時点で日本に中長期間在留する外国籍の方々の数をあらわしたものです。総人口の約2パーセントと捉えるとそれほど多くないと思うかもしれませんが、外国籍だけでなく、両親またはそのどちらか一方が外国出身者である日本国籍を持つ方々や帰化した方々を加えれば、「海外にルーツを持つ」人の割合は上がり、すでに日本社会は、多様なバックグラウンドを持つ人々が共に生きる「共生社会」であることがわかります。ある推計(注)によれば、2065年には海外ルーツ人口の割合は全体の12パーセント(8人に1人)にまで上昇するとされています。若い人ほどルーツの多様化は早く進み、わずか8年後の2030年には0歳から9歳の内の10人に1人が海外にルーツを持つ子どもになるそうです。つまり、今の子どもたちが大人になる頃には、今まで経験したことがないような共生社会が待っていて、これまで以上に、多様な人々と協働する環境を前向きに捉えることができるかどうかが、大切な「生きる力」の一つとなります。 私は、東京都内を中心に海外にルーツを持つ子どものための専門教育支援事業「YSCグローバル・スクール」を運営しています。スクールではこれまで、年齢や国籍、宗教など、多様な背景やニーズを持つ子どもたち1400名以上をサポートしてきましたが、出会った多くの子どもに共通していることが1つありました。 それは、彼らが学校でのいじめや生きづらさを経験しているということです。スクールには、日本語がわからない状況の子どもだけでなく、日本で生まれ育ち、日本語の会話はネイティブという子どももたくさんいます。彼らの多くは、言葉の壁を乗り越えていようがいまいが、いじめを経験しているのが現状です。つまり、肌や髪の毛の色が違うこと、親が外国人であることなど(いわゆる)「日本人とは違う」ということで、周りの(日本人の)子どもから認められず、いじめの標的となっていると言えるのです。 こうした状況は決して許されることではありません。しかし同時に、(日本人の)子どもたちが、「自分(たち)とは違うこと」を前向きに捉えることができないまま大人になってしまうことも、見過ごすことはできません。それが10人に1人以上が海外ルーツという未来において、子ども自身にとって良い結果をもたらさないことは明らかであり、ルーツを問わず日本で成長するすべての子どもたちに対して、共生社会の中で必要な力を育むという視点が重要ではないでしょうか。 そこで取り組みたいのが、「ダイバーシティ教育」です。ダイバーシティ教育とは「人種・ジェンダー・障害・価値観などが多様であることを理解し、相互に尊重する態度や行動を促す教育」とされています。 よく例として取り上げられる、あるクレヨンのセットには「ピープル カラーズ」というシールが貼られています。そのセットに収められているのは、黄色や薄ピンクや深い茶色など、多種多様な人の肌の色のクレヨンです。このクレヨンの存在は些細なものに感じるかもしれません。しかし、それを手に取る子どもたちは、「自分の肌の色がある」という環境を通して、自分が「認められた存在」であると感じることができると言います。 他にも、登場人物の多様性が高い絵本や書籍を選んだり、掲示物を多言語化したりなど、多様であることは、当たり前で身近なことだと言うことを、経験的に感じることができるような環境を整備していくと良いでしょう。 近い将来、これまで以上の共生社会の担い手となる子どもたちが、多様な人々と共に自分らしく生きることができるよう、その成長を共に支えていっていただけたらと思います。 (注) 加藤真『日本における外国人に関する実態と将来像「これまで」と「これから」の整理』SYNODOS https://synodos.jp/opinion/society/20359/(最終アクセス2022年6月12日) たなか いきさんプロフィール 16才で単身フィリピンのハイスクールに留学。フィリピンの子ども支援NGOを経て2010年より現職。「中央教育審議会」臨時委員(初等中等教育分科会)他。著書『海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ』(2021年、青弓社)。 【4頁】 ご存知ですか「こどもの家」地域で子どもたちの安全をサポートしています 「こどもの家」とは、子どもが登下校中や外で遊んでいる時に、不審者に声をかけられたり、犯罪行為に巻き込まれそうになった際の緊急避難場所です。 目印として、道路などから見えやすい位置に黄色のプレートやステッカーを設置しています。 現在市内では、通学路周辺を中心とする約2060件の家庭と、約540件の商店や事業所が登録しています。また、郵便局やクリーニング店、新聞販売所、ヤクルト販売センターは、配達の際にパトロールを行っています。 地域で子どもたちの安全を守っていく調布市独自のボランティア活動です。 ご家庭では、子どもと一緒に自宅周辺や通学路上の、特に大人がいそうな商店などの「こどもの家」の場所を確認していただくとともに、知らない人から声をかけられたり危険を感じたら、「こどもの家」に駆け込んで助けを求めるよう、日ごろから声掛けをお願いします。 黄色のプレートが目印 「こどもの家」の場所を確認しておこう 「こどもの家」に登録するには、主に、次の2つの条件を基準にご登録をお願いしています。 (1)児童の登下校の時間帯を中心に在宅していること (2)オートロックマンションの方の場合、いざという時に駆け込みができないことがあるため、児童の登下校の時間帯を中心に比較的、管理人の方が常駐していること 商店や医療機関などの事業所の方々にもご登録をお願いしています。 続きは、各小学校のPTA担当者が行っています。ご協力いただける方は、学区域の小学校へお問い合わせください。 なお、ご登録いただくと、保険に加入することになります(保険料の負担や個別の手続きは必要ありません)。 また、子どもが駆け込んで来た場合の対処法や、警察への連絡方法などをまとめた「緊急時対応マニュアル」を配付します。    (社会教育課 電話042-481-7490) コラボ令和4年度第1号はいかがでしたか。ご感想・ご意見などお寄せください。お待ちしております。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@w2.city.chofu.tokyo.jp 刊行物番号2022-68