社会教育情報紙「コラボ」令和3年度第3号 令和4年2月21日発行 調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 学校で習わないことを体験しよう ジュニアリーダー・シニアリーダー講習会メンバー募集 ジュニアリーダー(中学生対象)・シニアリーダー(高校生学齢対象)講習会は、市内の中学生・高校生が集まり、ゲームや野外活動などの遊びや体験を通して、学校・学年を超えた仲間たちと一緒にリーダーシップを身につけていく楽しい講習会です。 1年間の主な活動(予定) 活動は毎月1回。内容は変更になる場合があります。 すべての講習会に参加できなくても大丈夫。一緒に活動してみませんか。 4月/開講式 5月/ゲーム大会 9月/レクの集い(ジュニアサブリーダー(注)、ジュニアリーダー、シニアリーダーが集結するレクリエーションイベント) 11月/ウォークラリー(みんなで歩いて調布の街を再発見)   1月・2月/スタンツ(寸劇)してみよう 3月/JL大会(1年間の成果をステージで披露)、閉講式 3月/お祝い合宿(共に過ごした仲間たちと2泊3日の楽しい合宿) (注)ジュニアサブリーダーとは、地域の健全育成推進地区委員会が主催する小学生対象の事業です。 「令和4年度ジュニア・シニアリーダー講習会の受講生の募集」については、市報及び調布市ホームページ等でご案内します。詳しくは、調布市ホームページをご覧いただくか、社会教育課までお問い合わせください。 遊ing(ゆーいんぐ)新年度参加者募集 ゆーいんぐは、市内小・中学校の特別支援学級に在籍する知的障害のある方を対象に、スポーツや工作、映画鑑賞など、楽しく遊びながら社会体験することを目的とした活動です。 令和4年度に参加を希望する方は、事前登録が必要です。以下をご確認いただき、社会教育課にお申込みください。 活動日/2か月に1回程度、土曜日または日曜日に2時間程度。 対象/市内の特別支援学級に在籍する小・中学生 定員/20人(多数抽選)。登録可否については4月上旬に通知予定 費用/活動内容に応じて実費負担あり 申込み/申込書(社会教育課で配布または市ホームページから印刷)に必要事項を明記し、郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1社会教育課「ゆーいんぐ」担当まで郵送または窓口に持参 またはEメールsyakaiky@w2.city.chofu.tokyo.jpまで提出 締切/令和4年3月16日(水曜日)必着 【2頁】 家庭教育セミナーのご報告 家庭教育セミナーとは 親や子どもに関わる大人が、家庭や地域の課題を解決し、教育力を高めることを目的として、市内公立小・中学校のPTAが企画・運営を行っています。費用は無料です。 令和3年度は、新型ウイルス感染拡大防止及び学校教育活動への感染リスクを避けるため、参加対象を「開催校の保護者のみ」としています。ご了承ください。 今年度に開催された家庭教育セミナーから (1)地球上どこにいても何度でも成功して幸せになる人材育成 実施校・実施日/若葉小学校・10月19日(火曜日)10時から12時まで 講師/京美カワード氏(エトロ株式会社代表取締役) 印象に残った講師の言葉 「両親が幸せなら、大抵の子どもはその背中を見て育つ。」「困ったときは人に助けてもらう、そして必ずお返しをする。その過程を子どもが見れば、子どもも助け合える人になる。」「子どもにやりたい事を見つけてもらいたいならば、自分がやりたい事を見つけて人生を楽しむ。」「感謝の気持ちを家族(特に夫婦間)に伝える。」 参加者の声 「子育てをするようになってからネガティブになっていた自分に気付きました。子どもとの向き合い方を見直したいです。」「子どもにアートや自然にもっと触れさせようと強く思いました。」 (2)パパママのための子育てコーチングセミナー(オンライン開催) 実施校・実施日/緑ケ丘小学校・11月7日(日曜日)9時30分から11時30分まで 講師/小畑実奈子氏(マザーズコーチングスクール認定講師、マザーズティーチャー) 印象に残った講師の言葉 「親の思い込みや決めつけを減らす。」「親子は上下関係ではなく、横並びの関係でいるとうまくいく。」「親子の関係作りに年齢は関係ない。いつからでもはじめられる。」「「そっかぁ」という肯定でも否定でもない答え方」 参加者の声 「教育改革2020のお話も伺い、子どもたちの教育環境の変化も理解できました。」「質問に答えてくれるのではなく、その答えを導き出す考え方を教えてくださいました。」 (3)親が子どもに伝える性教育 我が子を性の被害者にも加害者にもさせないために 実施校・実施日/柏野小学校・11月20日(土曜日)14時から16時まで 講師/棚木めぐみ氏(東京都助産師会理事、いのちの教育委員、マザリーズ助産院代表助産師) 印象に残った講師の言葉 「性教育は、すなわち「人権教育である」と言える。」「日本では学校教育にて性教育がほとんど行われていないため、成人における「生殖に関する知識」も国際的に見て最低水準である。」「子どもの性被害における加害者は身内の割合が多く、性の被害は家庭内で発生している。」 参加者の声 「親自身の性教育への抵抗を少しでも取り払うための第一歩として、とても入りやすい講義内容だと感じた。」「ネット社会の中、保護者がしっかり教えるべきだと思った。」 【3頁】 コラム LGBTQの子ども・若者に寄り添うために大人ができること 認定NPO法人リビット代表理事 藥師実芳(やくしみか)   LGBTQは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人)とクエスチョニング(性別をあえて決めない、または決められない人)の頭文字からなる言葉です。LGBTQは約3から10パーセントとの国内調査もあり、比較的身近なマイノリティと言えますが、見た目だけではわかりません。 幼少期・学齢期にLGBTQについて正しい情報や支援が届くことはとても重要です。トランスジェンダーが性別違和感を自覚し始めた時期は、小学校入学前までが56.6パーセント、中学校入学前までが89.7パーセントとの調査もあります。正しい情報の不足は、自己理解や他者理解の欠如につながり、いじめ(LGBTQの68パーセントが経験)や自死念慮(Tの58パーセントが経験し、第一ピークは二次性徴期)にもつながりかねません。2015年には、文部科学省から全国小中高校等へLGBTQの子どもへ対応配慮を求める通知が出されました。また、2019年から中学校教科書、2020年から小学校教科書の一部にLGBTQが記載され、教育現場での更なる取り組みの促進が期待されています。 また、LGBTQの若者の73パーセントが、家族などの同居者との生活において困難を抱えているとの調査もあります。「同居者からLGBTQでないことを前提とした言動がある」(41パーセント)、「同居者にLGBTQであることを隠さないといけない」(36パーセント)、「同居者がLGBTQに否定的な言動をする」(27パーセント)など、家族などの同居者のLGBTQへの無理解が困難の背景にあることがわかります。一方で、海外の調査では、家族からの理解・サポートがあると自死リスクが93パーセント下がるとの調査もあり、家族や周囲の大人の理解や支援の重要性がうかがえます。 周囲の大人が、アライ(理解者)であることで、LGBTQの子どもの生きやすさは大きく変わります。今日からできる3つのステップを紹介します。 1.知る/まずは、LGBTQについて知ることが大切です。 2.想定する/日々接している子どもたちのなかに、LGBTQの子どもがいることを前提とすることが大切です。「男なんだから・女なんだから」という言い方をしない、「みんないつか結婚するんだから」などと決めつけないなど、その子らしさや望む人生設計が多様であることを前提として子どもと接することは、一人ひとりが自分らしくあれる環境づくりにつながります。 3.話題にしやすい環境をつくる/子どもたちがLGBTQについて話題にしたり、相談したりしやすい環境づくりが大切です。多様な性に関する本・漫画等を置いたり、ドラマ・ニュースを肯定的に話題に出してもいいかもしれません。他にも、国際的にLGBTQの理解を表す6色レインボー(赤・橙・黄・緑・青・紫)アイテムを身につけることでも、相談しやすい環境づくりにつながります。 LGBTQに限らず、全ての子どもたちが多様で、見た目だけではなかなかわからないちがいもたくさんあります。多様性を大事にしてくれる大人が増え、LGBTQを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる学校・地域が広がることを願っています。 参考文献 中塚幹也 著『封じ込められた子ども、その心を聴く 性同一性障害の生徒に向き合う』(2017年)ふくろう出版 いのちリスぺクト。ホワイトリボン・キャンペーン 平成25年度東京都地域自殺対策緊急強化補助事業「LGBTの学校生活に関する実態調査(2013年)」ほか 藥師実芳(やくしみか)さんが所属する認定NPO法人リビットでは、大人がLGBTQについて無料で学べる教材や、小・中学生におすすめの本・教材や相談先を検索できるオンライン情報センターを運営しています。ぜひご活用ください。 アライ ティーチャーズ ツール キット https://rebitlgbt.org/project/kyozai アライ ティーチャーズ スクール https://allyteachers.org やくしみかさんプロフィール LGBTQを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会を目指し、リビットを設立。LGBTQに関する研修を全国の学校・行政・企業で実施している。 共著に「LGBTってなんだろう?」「トランスジェンダーと職場環境ハンドブック」等がある。 【4頁】 令和4年調布市成人式 令和4年1月10日(成人の日) 令和4年調布市成人式は、新型ウイルス感染拡大防止のため、2回(入替制、内容同一)に分けて、調布市グリーンホール大ホールで開催しました。 調布市では、平成13年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた2,235人が新たに成人を迎え、成人式には、1,276人(市外の方を含む)の新成人が出席しました。 式典では、初めに調布中学校和太鼓部によるオープニング演奏が行われた後、調布市長から主催者挨拶、調布市議会議長から祝辞があり、続けて、新成人代表として渡邉咲季(わたなべさき)さんと菅生遥(すごうはるか)さんによる「はたちの主張」の発表が行われました。 最後に、調布市及び姉妹都市である長野県木島平村の紹介映像や、FC東京の森重真人選手と内田宅哉選手からのお祝いメッセージを上映しました。 また、成人式開式前には、調布市役所前庭にて、市立中学校8校の関係者による「新成人を祝う会」が開催され、中学生当時の写真や恩師からのメッセージが掲示されました。新成人たちは各校のブースに集まり、友人との久しぶりの再会を楽しんでいました。 市と教育委員会から成人となられた記念として、記念品(映画チケット、選挙啓発グッズ、成人式情報誌等)を郵送により配付しました。成人式情報誌は、20歳前後の若者で構成する「成人式実行委員会」のメンバーが内容を考え、作成しました。 令和3年度調布っ子夢発表会を開催しました 令和3年11月28日(日曜日)、調布市文化会館たづくり12階大会議場にて、令和3年度調布っ子夢発表会を開催しました。 晃華学園高等学校放送研究同好会所属の高校生2人の司会で、多摩川小学校・杉森小学校・柏野小学校・国領小学校・布田小学校・桐朋小学校から12人の小学5年生が、「わたしが考える未来の調布」をテーマにそれぞれ自分の意見を発表しました。 意見発表後には、発表した小学生を称え、表彰状の授与を行いました。来場者数は58人でした。 発表者の感想から 「他の人の作文を聞くことにより,いろいろな考えがあることを知った」「感想をいってもらえて自分の夢のいい所が分かって良かった」 来場者の感想から 「小学校5年生の子ども達が問題意識を持って日々生活していることに感動しました」 コラボ第3号はいかがでしたか。 ご意見・ご要望などお寄せください。お待ちしております。 (注)令和3年度第1号は、新型ウイルス感染拡大防止による事業縮小等のため、休刊といたしました。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@w2.city.chofu.tokyo.jp 刊行物番号2021-181