社会教育情報紙「コラボ」令和2年度第3号令和3年2月19日発行調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 ご存知ですか「こどもの家」地域で子どもたちの安全をサポートしています 「こどもの家」とは 子どもが登下校中や外で遊んでいる時に、不審者に声をかけられたり、犯罪行為に巻き込まれそうになった際の緊急避難場所です。 目印として、道路などから見えやすい位置に黄色のプレートやステッカーを設置しています。 現在市内では、通学路周辺を中心とする約2,200件の家庭と、約560件の商店や事業所が登録しています。また、郵便局やクリーニング店、新聞販売所、ヤクルト販売センターは、配達の際にパトロールを行っています。 地域で子どもたちの安全を守っていく調布市独自のボランティア活動です。 「こどもの家」の場所を確認しよう ご家庭では、子どもと一緒に自宅周辺や通学路上の、特に大人がいそうな商店などの「こどもの家」の場所を確認していただくとともに、知らない人から声をかけられたり危険を感じたら、「こどもの家」に駆け込んで助けを求めるよう、日ごろから声掛けをお願いします。 「こどもの家」は黄色いプレートが目印 商店や公共施設などに掲示しています 「こどもの家」に登録するには 主に、次の3つの条件を基準にご登録をお願いしています。 (1)児童の登下校の時間帯を中心に在宅していること (2)オートロックマンションの方の場合、いざという時に駆け込みができないことがあるため、児童の登下校の時間帯を中心に比較的、管理人の方が常駐していること (3)学区内で地図にして共有することに同意していること 商店や医療機関などの事業所の方々にもご登録をお願いしています。 手続きは、各小学校のPTA担当者が行っています。ご協力いただける方は、最寄りの小学校へお問い合わせください。 なお、ご登録いただくと、保険に加入することになります(保険料の負担や個別の手続きは必要ありません)。 また、子どもが駆け込んで来た場合の対処法や、警察への連絡方法などをまとめた「緊急時対応マニュアル」を配付します。 (社会教育課 電話042-481-7490) 【2頁】 家庭教育セミナーのご紹介 家庭教育セミナーとは、核家族化・少子化傾向の中、親や子どもに関わる大人が、家庭や地域の課題・悩みを解決し、教育力を高めることを目的として実施する事業です。 企画・運営は、市内公立小・中学校のPTAが、テーマ設定や運営を行っています。 会場は、市内の各公立小・中学校です。 費用は、かかりません。無料で参加できます。 対象は、開催校の保護者、近隣住民の方、セミナーに興味のある方、どなたでも参加できます。 (注)令和2年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止としました。 令和元年度は、市立小・中学校9校のPTAが家庭教育セミナーを開催しました 開催した家庭教育セミナーのテーマ一覧 (1)現役ママFPが実践するおうちで出来るお金の授業  (2)知ってるだけで楽になる 家族にあったお片付け (3)学校では学べない「説得のメカニズム」(心理学の観点から) (4)じょうぶな子どもを作る基本食 (5)生きる力を育む 子どもの話を聴くコツ講座 (6)子どもとのコミュニケーションが深まる色の使い方 (7)60点でも伸びる子、90点なのに伸び悩む子 (8)子どもの未来を創る 身体と心の健康教育 (9)多角的に見る 子どもの成長におけるスポーツの役割 家庭教育セミナーの開催予定・参加者募集は、市報・ホームページ・本紙「コラボ」などでお知らせします。 遊びに行こう 青少年交流館 調布市青少年交流館は、学校や学年が違う子ども同士が交流できる居場所です。小学生・中学生・高校生は無料で利用できます。 専門員が、利用する青少年のサポートを行っているほか、様々なイベントを開催しています。 開館時間や「来館時のご注意」を市ホームページでご確認のうえ、遊びに来てください。 こんなイベントを開催しました (1)クリアファイルを使って のびーる剣をつくろう (2)ストラックアウト大会 (3)クリスマスかざりを作ろう (4)新春 ばらまきクイズ大会 所在地 調布市飛田給1-52-1 電話・ファクス 042-481-1115 ゆーいんぐ新年度参加者募集 ゆーいんぐは、スポーツや工作教室など、さまざまな体験活動を行い、社会性や他人とのかかわりを学ぶことを目的としています。 詳細は、市ホームページをご覧ください。 活動日 2か月に1回、土曜日または日曜日に2時間程度。 対象 市内の特別支援学級に在籍する小・中学生で知的障害のある方 定員 20人程度(多数抽選)。登録可否については4月上旬に通知予定 費用 活動内容に応じて実費負担あり 申込み 所定の申込用紙に必要事項を記載し、社会教育課まで提出。詳細は市報2月20日号をご覧ください。 締切 令和3年3月17日(水曜日)必着 【3頁】 コラム 大人と子どもが「はなしあう」こと 白百合女子大学人間総合学部発達心理学科 講師 堀口 康太(ほりぐち こうた) 新型コロナウイルス(以下コロナ)の影響で、私たちの生活はさまざまな変化を強いられています。そうした変化の一つに、保護者と子どもが共に過ごす時間の変化が挙げられると思います。多くの場合、コロナが流行する前より、子どもと保護者が家庭の中で共に過ごす時間が増えていると思います。こうした変化は、「子どもと一緒に過ごす時間が増えた」といったポジティブな側面もありますが、「子どもがいると仕事にならない」、「親といつも一緒にいるといろいろ言われて疲れる」といったネガティブな側面もあったのではないでしょうか。 このようなネガティブな側面が強くでてきてしまうと、保護者と子どもがお互いストレスをためたり、抱えている問題が家庭生活の中で表面化したりしてしまう可能性もあると思います。今回は「子どもと向き合い、距離を置く」という内容で、そのために役立つと考えられる「はなす」ということについて考えてみたいと思います。 保護者と子どもが「はなすこと」、「はなしあうこと」 「はなす」という言葉を聞いたときに、まず浮かぶのは、「話す」ではないでしょうか。誰かに悩みやストレスを「話すこと」によって、自分の抱えている問題をその場に「放す」ことができます。カウンセリングなどの対人支援においても、相談に訪れた人は、カウンセラーに「話す」ことによって、自分の内側にあるものを自分の外側に「放す」ことができ、それによって自分の問題との距離を置くことができるようになるといえます。 家庭生活の場においては、お互いが「話し合う」関係性だと思います。それは悩みやストレスを「はなしあう」ということです。これは、「向き合う」ために役立つことです。たとえば、おやつやご飯を食べながら、あるいは散歩をしながら、子どもから学校の友達の話やその日に学校であった出来事などを聞いてみてもいいでしょうし、保護者もちょっと困っていることを切り出してみたりすると、お互いのもやもやした気持ちを解きほぐすことにつながるでしょう。それが、家族がお互いに向き合って、悩みやストレスを「はなしあう」ことにつながると思います。 しかし、向き合って話をすることで、かえって問題がこじれたり、わだかまりが残ったりする場合もあるかもしれません。そういう場合は、問題と自分を「離す」ことが必要かもしれません。これは「距離を置く」ために役立つことです。子どもがいない時間にゆっくりと昔好きだった音楽を聴いたり、好きだったドラマや映画を見てもいいと思いますし、自分の時間をつくって一人で外出したりしてもいいでしょう。子どもと一緒に公園に行ってリフレッシュしてもいいでしょうし、一緒に料理を作ったりしてみてもいいと思います。そんな風にして日々のストレスや不安定な気持ちをいったんその場から「離す」ことも、家族が悩みやストレスを「はなしあう」ための手段の一つになるはずです。 このように、いろいろな方法を使って、抱えていること、あるいは問題を「はなしあう」ことで、心に少し余白ができると思います。その余白には、家族が一緒に楽しめることを描いていくことができます。コロナの影響で今までどおりの生活の仕方は難しいかもしれませんが、今まで家族が楽しんできたことに近いやり方でその家族ごとに「はなしあう」ことができる方法を見つけることができるのではないかと思っています。 今年一年の初めに、家族で「はなしあって」、この不安定な状況を一緒に乗り切るための方法を考えてみませんか。 (注)このコラムのアイデアは、山梨県立大学人間福祉学部 山中達也(やまなかたつや)准教授の研修資料等を参考にしていることを記しておきます。 プロフィール 川崎市職員として、児童虐待、不登校、非行、貧困などの子どもや家庭に関する課題への対応に取り組んできました。現在は、児童福祉や高齢者福祉に関する心理学的な研究に携わっています(公認心理師、社会福祉士、臨床発達心理士(博士 生涯発達科学))。 【4頁】 「中止しました」令和3年調布市成人式 令和3年1月11日(成人の日) 調布市では、平成12年4月2日から平成13年4月1日までに生まれた2,342人が新たに成人を迎え、令和3年1月11日(祝日)に調布市グリーンホールにおいて、令和3年調布市成人式が開催される予定でした。 成人式を開催するにあたっては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、密集をさけるため、式典を第1回と第2回の入替制(内容同一)で行い、消毒作業の徹底やソーシャルディスタンスの確保等の対策を講じていました。 しかし、令和2年12月に入り、都内及び市内の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮し、新成人及びご家族をはじめとする市民の健康と安全を守ることを第一に考え、令和2年12月21日付で令和3年調布市成人式を中止することとしました。 中止となった成人式のかわりとして、市ホームページにて、長友貴樹市長、渡辺進二郎調布市議会議長、FC東京の平川怜(ひらかわれい)選手(2月1日から松本山雅FCへ育成型期限付き移籍加入)、岡崎慎(おかざきまこと)選手、波多野豪(はたのごう)選手、高萩洋次郎(たかはぎようじろう)選手からのお祝いメッセージ動画を配信いたしました。 また、新成人代表として相澤優(あいざわゆう)さんと福本優心(ふくもとこころ)さんによる「はたちの主張」の発表内容を収録した動画を、調布市動画ライブラリにて配信しました。(動画の配信は令和3年2月28日(日曜日)まで) その他にも、新成人へのお祝いとして、記念品の映画チケットや市内のテイクアウトグルメを掲載した成人式情報誌などを郵送にて配付し、令和3年1月9日(土曜日)から2月28日(日曜日)までの期間、スマートフォンアプリを通して、調布市成人式オリジナルのARフォトフレームを配信しました。 例年、成人式の式典の開始前には、調布駅前広場にて、市内8つの公立中学校のPTA等による「新成人を祝う会」が開催されておりましたが、こちらも新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮し、市民の健康と安全を守ることを第一に考え、中止となりました。 ジュニアリーダー・シニアリーダー講習会のご紹介 ジュニアリーダー(中学生対象)・シニアリーダー(高校生対象)講習会は、地域で活躍できる人材になることを目的として、市内の中学生・高校生が集まり、ゲームや野外活動、キャンプなどの体験を通して、学校・学年を超えた仲間たちと一緒にリーダーシップを身につけ、レクリエーション活動の企画・指導方法を学ぶ楽しい講習会です。 1年間の主な活動(令和元年度の例) 4月 開講式 5月 かに山であそぼ 8月 サマーキャンプ 9月 レクの集い(ジュニアサブリーダー(注)、ジュニアリーダー、シニアリーダーが集結するレクリエーションイベント) 1月2月 スタンツ(寸劇)してみよう 3月 JL大会(1年間の成果をステージで披露)、閉講式 (注)ジュニアサブリーダー講習会とは、地域の健全育成推進地区委員会が主催する小学生対象の事業です。 令和3年度ジュニア・シニアリーダー講習会の受講生の募集ついては、市報及び調布市ホームページ等でご案内します。 コラボ第3号はいかがでしたか。 ご意見・ご要望などお寄せください。お待ちしております。 (注)令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止による事業縮小等のため、第1号と第2号を休刊といたしました。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@w2.city.chofu.tokyo.jp 刊行物番号2020-162