第1回総合福祉センターの整備に関する検討会議事要旨 1 日時:令和2年12月22日(火)午後6時30分から午後8時30分 2 場所:調布市文化会館たづくり10階 1002学習室   ※傍聴者は,新型コロナウイルスの感染予防への配慮として,別室での傍聴 3 出席者 (1) 委 員 8人 (2) 事務局 福祉健康部 2人 福祉総務課 4人 高齢者支援室高齢福祉担当 2人  障害福祉課 2人 行政経営部 2人 (3) 傍聴者 6人 議事1 開会 議事2 福祉健康部長挨拶 議事3 委員紹介・事務局紹介 ・各委員より自己紹介,事務局紹介 議事4 会長・副会長について 議事5 総合福祉センターの整備に関する考え方について ・事務局より以下の資料について説明  資料1 総合福祉センターの整備に関する検討会(第1回)  資料2 総合福祉センターに関する整備の考え方(検討案)  資料3 京王多摩川駅周辺地区まちづくりについて 議事6 意見交換 ○会長:何か御質問,御意見ありますでしょうか。 ○副会長:基本的な考え方とも関連すると思うのですが,総合福祉センターという名称はそのままであるのか,または,検討の中でより理念を表している名称があれば,名称変更の検討余地が今後あるのでしょうか。 ○事務局:資料で「新たな総合福祉センター(案)」と表記しているのは,あくまで新しい総合福祉センターということを示すために記載しているものであります。名称の件につきましては,これまでの意見交換会でも,市民にとって親しみやすい名称もどうだろうかという意見もいただいております。これについては,現在の「総合福祉センター」という名称の方が市民にとって馴染むのか,もしくは,様々な団体やこの検討会の意見も踏まえながら,より新しい名称,いわゆる今後の未来につながる名称が良いのかということを併せて検討していきたいと思っております。 ○会長:名称については市民から募集するということはないのでしょうか。 ○事務局:各団体から意見をいただいている段階でございますので,今後それをどのようにしていくのか,この名称を維持していくのか,もしくは,広く市民から募集する手法を用いていくのかということは,今後の検討事項であります。 ○委員2:今の総合福祉センターが移転した跡地の活用はどのようなものが想定されますでしょうか。候補のようなものはあるのでしょうか。 ○事務局:現段階でのイメージと,場所等についてお伝えいたします。市のイメージといたしましては,先ほど説明いたしました「地域共生社会」などの観点を踏まえて,高齢者や児童,障害のある方もない方も,多世代や多様な主体の居場所となるような,共生社会などの理念を具体化したようなスペースを新たに作っていきたいというイメージを持っております。なお,機能や規模については,今後の総合福祉センターの整備や,駅前の整備状況を勘案しながら,今後の検討事項であると考えております。また,このスペースの設置場所につきましては,調布駅周辺への設置を庁内横断的に連携しながら,検討していきたいと考えております。現時点での市の考え方は以上でございます。 ○会長:グリーンホールは増改築のようなことをするのですか。グリーンホール隣の総合福祉センターは解体でしょう。前面道路を通って皆さんが市役所へ行くので,当然そこは広くなりますね。ただ,残った土地でも少しスペースが残ると見るのか,それともグリーンホールを道路のぎりぎりのところまで拡張するとか,その辺りのイメージがもう少しあれば良いと思うのですがいかがでしょうか。極端なことをいうと,人が通る場所なので花壇にすることだってあるでしょう。また途中で休めるようにベンチにするなども視野に入れているような感じでしょうか。 ○委員2:私は単純に総合福祉センターを建て替えるとすると,グリーンホールを日常で大きなホールや小さなホールを使っている視点として,楽屋が1階2階となっており,エレベーターやエスカレーターがない状況です。そのため,非常に使いづらいところもあります。今後,総合福祉センターが移転すれば,グリーンホールも大きく改修,改築するか,どのようになるのかという気はしております。改築であれば,非常に高度な問題もあるのでしょうけれども,今の場所での利用度も高いので,周辺住民の方にとってグリーンホールを大きく改築し,現在の場所でホール機能のほか,会議室機能などがあれば,これまで通りの機能を維持できて良いと思います。何らかの形で,今の総合福祉センターが移転しても,調布駅前で今まで果たしてきた一定の機能を確保する必要があるのではないかと思います。 ○委員1:今の御説明の中で,総合福祉センターを維持するとしても敷地が狭くなるということから移転しかないと感じています。また,3点の候補地の中からであれば,やはり京王多摩川の方が一番良いかという想いもあります。京王多摩川周辺が,生活の基盤の中でストア,魚屋などのお店がなくなっている状況です。総合福祉センターを取り込むことによって京王多摩川の活気にもなりますし,地域性においては多摩川も近くにあり,雰囲気もすごく良いのではないかという気がします。今の立地と比べると,人の行き来が少ないですが,一方で,今後の取り組み次第では,調布駅に負けないくらいのものが作れるのではないかということも感じました。 ○委員4:親の会は2年前に50周年を迎えて,その時に,調布市報を整理したところ,総合福祉センターが35年前に建設された時の市報一面には「総合福祉センターが建ちます」といった内容が掲載されていました。その他の市町村では福祉施設は,駅から遠いような,見えない場所にあるが,調布市においては「地域共生社会」の実現の観点からも駅に近い場所で建てるといった内容で,当時の市長がコメントしており,今見ても感動する内容でした。親の会の会員は370名いるのですが,皆さんおっしゃるのは調布駅前から総合福祉センターが無くなることで,障害の人たちの存在が見えなくなってしまうのではないかという声もあります。京王多摩川ももちろん良い場所であると思うのですが,調布駅前だから,皆さんが通りすがりに,福祉ショップなどを見ていただくことができていたことを考えると,やはり調布駅前だったからこそ総合福祉センターの存在が大きく,共生社会の実現のために寂しいといった意見もあります。京王多摩川に移転しなければならない理由は分かったのですが,調布駅前にこのような居場所機能,福祉機能の一部についての検討ということで,一般の方が入れるような,例えば「地域共生カフェ」などができるとか,そういうイメージはすばらしいと思いました。しかし,総合福祉センターは,市役所と違い,土日も開いていて,21時以降も開いている場所として,何かあった時に駆け込んだら誰か居て相談もできます。特に今回のコロナの問題で,お金の面で不安がある一般市民の方も18時以降に相談に来られる方がいらっしゃいます。そういうことを聞くと,やはり市役所だと平日の17時半までに行かれる方も限られている中で,不便になっていることもあると思うので,福祉機能というところで相談窓口機能を残していただきたいと思います。社会福祉協議会の出先機関といった意味合いも残していただきたいと強く思います。調布駅前で何か聞きに行くようなところが休日と17時半以降に無くなってしまうということが大変不安です。今は総合福祉センターがすごく安心感がある存在で,私たちの団体は役員会や様々なイベントで講師をお呼びする際にも無料で施設を利用したり,障害福祉計画の策定における委員会でも利用しているので遠くまで行かなくても済むということで,大変使い勝手が良いということもあります。グリーンホールの一角に交流スペースという名目でも良いのですが,会議室を作ってほしい気持ちもあります。それ以上に,私達の中では一番相談できる場所として残ってほしいと思います。 ○委員6:障害者の立場として意見を申し上げたいと思います。聞こえない立場から申し上げるのですが,その他身体障害,視覚障害の方が利用者でいらっしゃると思います。当事者としては駅に近いというアクセシビリティが良いということは非常に大事なことです。京王多摩川に移転しますと視覚障害者の方は電車の乗り換えが大変だと思います。車椅子やその他の方も調布駅から京王多摩川まで歩いていくことも道路状況などから見ても非常に大変だと思います。また,京王多摩川駅は京王線の新しい駅に比べて古い駅であり,そのような意味では非常に使い勝手が悪い面がたくさんある駅です。確かに,京王多摩川駅から近いということは便利なのですか,場所が変わって,調布駅から乗り換えが必要になってしまいますので,我々,障害者団体は非常にそのような点を不安に思っています。移転の方向でのお話で難しい点であると思いますが,他の委員がおっしゃっていたようにグリーンホールでも相談できる場所など,今の総合福祉センターの機能を少しでも残していただければ良いと思っています。この総合福祉センターの問題は,グリーンホールがどのように変わるかということが密接に関わってくると思います。総合福祉センターだけの問題ではなく,調布市全体のまちづくりの中でどう考えるのかによっては総合福祉センターのあり方も変わるのではないかと思います。 ○会長:おっしゃることはよくわかります。木と森の関係に似てますね。木だけを見て判断するのではなく,森全体を見て判断しないといけない。ただ,この委員会としてはグリーンホールのあり方まで検討事項に入っているのでしょうか。 ○事務局:この委員会としては,今の総合福祉センターをどのようにしていくかということを御議論いただきたいと思います。グリーンホールの担当部署も含めた検討会ではありませんので,この検討の場でグリーンホールをどのようにするかということは,難しい状況です。ただ,会長の方からありましたように森を見て議論するという意味では,総合福祉センターをどのようにするかという考え方をまとめていくので,その考え方をまとめた中で,グリーンホールとどのように関連させ,また,いただいた御意見をどのように盛り込んでいくのかということは,様々な御意見をいただき,それをまとめた上でどのように反映させるかという検討は行っていきたいと思います。 ○会長:調布市の基本構想を全部含めて検討するという場ではないのですが,意見を残すことは良いですね。総合福祉センターを解体し,その後の活用をどのようにしていくかということに関して,この委員会からの意見具申として,今のご意見のような,このようなことを反映させてほしいということは言えますね。ただ,それに強制力はないと思いますので,それは市全体の中で御検討いただければと思います。総合福祉センター移転後の活用については積極的に意見を言っていただき,委員会としてまとめて意見具申といった内容で市の方へ提言するところまでを,この委員会の基本的な役割として御認識をいただければと思います。したがって,様々な意見を言っていただければ,反映される部分もたくさんあると思います。 ○委員4:付け加えても良いでしょうか。委員6からあった京王多摩川駅のことなのですが,エレベーターがホームの外れにしかないことや,調布駅から車椅子で行かなければならないとか,土地の関係で線路が曲がっていて,ホームと電車との間が空いている場所があって,車椅子でなくても,小さいお子さんも足が入ってしまうような状況,また,視覚障害の方にとっても危険であります。また,ホームドアもない。調布駅にはエレベーターやエスカレーターがありますが,京王多摩川はエスカレーターもありません。今の京王多摩川駅を見ると,やはり不安に思う方が多いので,何とかその点も含めて,まちづくり全体として高齢の人にも障害の人にも優しいような駅として手を加えていただけるのであれば,皆さんがより積極的に京王多摩川に移転することに賛成する声も多くなると思います。 ○会長:はい,ありがとうございます。私も使ったことがあるのでわかります。正直,ひと世代前の駅の雰囲気ですね。京王電鉄の優先順位もあるとは思いますが,一先ず我々から「附帯意見」として申し上げておくとして,もし移転の話が動き始めたら,場合によっては市長が京王電鉄の社長に現状を変えてくれないかというようにお願いをしても良いような,大きな案件であると感じました。京王電鉄も主要な駅からホームドアやエレベーター,エスカレーターなどの改築が始まっている様子ですし,また交通バリアフリー化ということもよくやっていますね。 ○委員1:ただ,この京王多摩川駅周辺の計画は,30年40年先にも生きてくる案件であります。これから高齢化社会で,ますますお年寄りが増えてくるので,京王電鉄も移転候補地として具体的になれば,改善する可能性はあるのではないでしょうか。我々が意見を言うことも良いのですが,実際の整備は京王電鉄であるし,今後の委員会も2回であり,なかなか難しい点でもあると感じています。 ○会長:ただ,連動した,非常に重要なテーマでもあると感じます。それから,他の電鉄会社にも問題提起となります。これから高齢化が進んでいく,障害者の方の社会参加も広がっていくという中で,ひと世代前の駅では環境が悪いといった話となる。例えば今後,京王多摩川駅も変わり,最新式のものになれば企業のPRにもなると思います。そのあたりのことは,連動した重要なテーマになりますね。したがって,移転するという話になれば,一つの条件として入ってくるのではないでしょうか。今のままで移転するといっても,少し不安があるのは正直なところで,意見として付け加えたいと思います。 ○委員6:アクセシビリティはとても重要だと思っております。アクセシビリティが保障されて初めて安心感のある選択となると思います。先ほども話が出ましたけれども,総合福祉センターが移転する場合,例えば,障害者や高齢者が使いやすいようなバスなどの交通機関の改善を具体的に考えていただければと思います。 ○会長:しばらくの間は調布駅からシャトルバスのような,移転先の総合福祉センターまでの「コミュニティバス」を用意する必要があると思っています。ただ,京王多摩川駅の環境が大きく改善することになれば,順次,状況が変わりますね。当面の間は,シャトルバスのようなものがないと,非常に不便であるという感じがします。 ○委員1:確かにアクセスは悪いと思います。バスは30分に1本程度なんですよね。 ○会長:乗用車でないとなかなか行けないエリアでもありますね。はい,どうぞ。 ○委員4:今のお話の関連で,スライドの15番にあるように,肢体不自由の方の事業や,高齢者の方の事業などが展開されていますが,それには送迎サービスが付いていると思います。親の会の会員のお子様が通っている,「ぴっころ」は放課後等デイサービスなのですが,送迎がありません。重度心身障害者の方もたくさん利用されており,そのようなお子様を保護者は車等で送迎しています。「ここあ」は生活困窮世帯のお子様の学習支援や,不登校やひきこもりの方や居場所の提供といった事業で,これに関してはやはり駅前だから来れるっていうことも聞いており,自転車でも通うことのできる子どもであれば遠くまで行けるかもしれないですが,経済的な問題で利用している方もいるので,調布駅前でないと,不便となる利用者も出てくると思います。今の調布駅と比較すると,移転するとプラス往復260円の電車賃が掛かってしまいます。そのような方々のためにもシャトルバスのようなものが必要だと思います。また,「ここあ」は学習支援の学生ボランティアさんで成り立っているので,そのボランティアさんたちにとっても,マイクロバスが30分に1本程度であると足りないと感じています。利用者の方にはもちろん交通費は出ませんので,何かしらのサポートを考えていただければ助かります。 ○会長:ひと駅の違いであっても往復で260円掛かるので,それが重なるとそれなりの金額になるということですね。そのあたりも課題の一つです。委員3,いかがでしょうか。 ○委員3:社会福祉協議会は平成15年度から総合福祉センターの管理運営の委託,また,事業の委託も担っていることと,社会福祉事業の独自事業も総合福祉センター内で行っており,その意味では一番思い入れのある法人だと思っております。その中で現在,移転の話が出ており,特に当事者の皆さんの御意見であるとか,そのようなお話はごもっともな内容だと思っているところです。移転として決まればどの場所へ行っても,移転して良かったと思われるものを作っていく必要があると感じています。そういう意味では,当然,アクセスの問題も大事なことになると感じているところです。一つ確認したい点は面積の部分です。資料の15ページ,総合福祉センター規模が書かれています。延床面積約5740㎡との記載があります。総合福祉センターでは年々,様々な事業を市から委託を受けながら,事業を拡充してきた流れがあります。そのような中で,スペースを考えながら行っている事業もあります。スペースの問題は重要になってくると考えています。資料21ページの上の部分に記載されている共用部分の効率的な配置により,床面積全体の抑制を検討と記載してあります。今の6階建ての建物よりはフロアが広くなっているので,共用部分を効率的に削減できるということだと思うのですが,どのぐらいの平米数であるかといったイメージが現状でありますでしょうか。様々な当事者の方,来館者が利用するので,動線を分けなければいけないというような配慮も必要だと思っております。そこを含めて十分な面積が確保できる予定であるのかということを確認できればと思います。 ○会長:少なくとも今の面積よりは広くなっているのでしょうか。 ○委員3:全6階分の廊下の面積は必要なくなるであるとか,トイレも少し減らせるとか,共用部分を少し効率的に抑制できるといった話だと思いますが。 ○事務局:具体的な面積のイメージと,また動線のイメージについて御質問をいただきました。面積につきましては,資料の21ページに記載のとおり,現行機能の維持をしていくというところで考えており,詳細については今後の検討事項であると思っています。それは,この検討会での議論もありますし,今後の利用者団体との意見交換をしながら,より現状に合った,スペースの確保というところが大事であると思っております。また,必要な動線につきましては,基本的な考え方を決めた後の,設計での話となってきます。それはもちろん市民の皆さんが利用しやすいような形というものを,お知恵をいただきながら,市としても考えていきたいと思います。 ○会長:まだ時期が早いと思いますが,設計事務所が建物内部のイメージ図を作成すれば,この部屋はこのような感じで,動線がどのようになっている,共用部分がどのようになっているかなどが分かります。このようなイメージ図が出来上がってくると,具体的にイメージができてくるのではないでしょうか。また,利用者が利用しているイメージ図もあるとわかりやすいと思います。 ○委員3:建物の内部もですが,外からの動線のイメージも重要であり,今は調布駅前であり市役所と駅に挟まれているということもありイメージしやすいのですが,京王多摩川という場所に移った時に,駅等からの動線がどう確保されるかということは気になる点であります。 ○会長:資料だけ見ても,我々は専門家ではないのでイメージしにくいですよね。それを少しイメージ図みたいな形にしてくれると,イメージがしやすいです。 ○委員3:京王多摩川へ移転すると5m上がった場所の1階部分にどのようにアクセスされるかというようなことも気になります。 ○会長:それは次の段階の課題ですね。設計事務所に頼むと綺麗にそのようなものを作ってくれるはずです。今後そのようなものがあるとわかりやすいと思います。社会福祉協議会として何か残しておきたい機能はあるのでしょうか。調布駅前から全ての機能がなくなっても良いのでしょうか。 ○委員3:我々としてはある場所に拘らず業務を行うことに変わりはありません。「アウトリーチ」といって外に出て行く職員にとっては,拠点がずれることによって行きやすさ,行きにくさが変わるとは思います。総合福祉センターは直接利用する方だけではなくて,日頃少し立ち寄っていただくという方もいるので,当事者の方が来ていただきやすい場所をどのように確保できるかということが気になります。 ○会長:調布駅前にあり,移転することによってどのような影響があるということは予想しにくい点ではありますが,今は新型コロナウイルス禍の状況ですから,移転後,環境が変わって,特定の方と少し関係が薄まってしまうと社会福祉協議会にとっては痛い点でありますね。 ○委員3:地域の方だけでなく,市役所とも良好な関係ですので,移転後も市としっかり連携していくことが大事であると思います。 ○副会長:今日の議論を伺って私の意見・考え方を整理したいのですが,委員4と委員6からもあったとおり,総合福祉センターでは障害関連の計画策定や,非常に思い出深いところであり,関係者の方が,そこを大事にしたいということは私もすごくよく理解しました。その上で今日の議論からすると,駅前の色々な機能というものは大いに検討していく必要があると思います。新しい総合福祉センターを盛り立てるためにも,調布駅前にいくつかの機能を置くということはすごく大事であり,言い方が正しいかわからないのですが,「アンテナショップ」,あるいはフロント機能のようなものがあると良いと思います。またそれは,調布駅前の場で完結させるというものではなく,総合福祉センターに繋げるような,総合福祉センターの本体を盛り立てていくための役割のようなものが,やはり調布駅前にあると良いと全体のお話を伺って感じたところです。あと,気持ちとしては,総合福祉センターの目印が調布駅にあるということはシンボルとして大事だったと思います。もしかすると,これからの「共生社会」というのは,障害がある方とか,高齢者の方が総合的に集められるというよりは,調布市全体で,当たり前に普通の施設を使えるようにして,それをバックアップしていくといった機能が重要であるという気がしました。総合福祉センターの機能の拡充を図りながら,そのようなバックアップするような機能を持たせていくと良いのではとも感じました。最後に,最近の京王多摩川駅に降りてはないのですけれども,京王電鉄の方も京王多摩川の新しい開発計画というのであれば,これを機に,様々な方が来て総合福祉センターでまちづくりするといったことを主眼に,市が京王電鉄と協議することが大事であると思います。ぜひ,アクセシビリティについては,当事者の方が一緒に京王電鉄の方と駅の課題などを共有していくというところが非常に大事であると感じました。 ○委員2:ひとつのセンターの機能は必要なのでしょうけれども,障害者の方が使いやすいように,いくつかの機能を分散させることも考え方のひとつであると感じました。また,老人クラブの加入者は非常に減っておりまして,会員が2000名を切っている状況です。市民対象者の4%未満となっています。平均年齢が80歳を超えているような状況です。現在,36団体のクラブがあるのですが,個々のクラブが次の世代に配慮するような活動をすることが現実的に難しい状況です。50名前後の小グループとなっており,連合会として次の世代を迎え入れていくのかという,企画を進めていかなければならない状況であり,少しずつ手を付け始めている状況です。そのような状況で,今の総合福祉センターでは月1回の会議と理事会,それ以外の様々な研修の場としての活用させてもらっているのですが,それ以上に利用頻度を高くしていかないと,これから高齢者が増えていきますので,孤立したり,ひきこもるということになれば,本人にとっても,また,社会的にも大変に大きな問題となります。そこに対応するには,今の総合福祉センターの面積より大きくしていただきたいと思います。 ○会長:はい,ありがとうございます。先ほどもありましたが,移転して良かったというように思っていただくようにしないといけないので,やはりプラスアルファを考えていく必要があり,現状維持であれば,ただ場所が変わっただけという話になるので,プラスアルファ,すなわち付加価値が必要だと思います。私も総合福祉センターを利用しますが,やはり建物は「昭和」の建物なのです。現在,令和にもなっており,障害者の支援方法も当時と比べると大きく変わっているでしょう。時代も35年で変わったことや,特に障害分野は総合支援法になるなど,画期的に大きく変わってきています。プラスアルファを入れ込んで,最新のソフトウェアを実現できるようなハードウェアを作らないといけない。そのようなことを念頭に新しい総合福祉センターを作ってほしいといったところが議論の結論に近いものなのではないでしょうか。 ○委員5:保護司会としては月1回理事会を行っています。会場としては会議室を使っています。その他に年3回のうちの2回の研修で会議室を使わせていただいているので,そのようなスペースは確保していただきたいと思っています。質問なのですが,新しい総合福祉センターは京王電鉄が建てるのでしょうか。 ○事務局:スライド27ページ目のイメージ図でお示ししているものがございますが,駅前のまちづくりにつきましては,京王電鉄が中心となって実施していくものとなっております。移転候補地におきましても京王電鉄のまちづくりの計画に沿って進めていくことになります。 ○委員5:京王電鉄の計画に市が参画していくような形ととらえてよろしいのでしょうか。 ○事務局:はい,そのとおりでございます。 ○会長:行政は一回発表すると簡単には変えられないということはありますが,民間企業は不採算ならば撤退するのが当然ですから,この案件でも撤退するのではないかという心配はあります。今のご発言は,京王電鉄との間に内諾があるのかといった趣旨ですか。 ○事務局:市全体のまちづくりの中で,行政経営部や都市整備部でしっかり京王電鉄と交渉,協議を行っております。私自身も京王電鉄の担当者の方とお話をしておりますので,皆様からいただきました御意見をしっかり伝えていき,様々検討していきたいと思っております。 ○会長:よろしくお願いします。 ○委員4:資料29ページのまちづくりのイメージ図ですが,市が計画している子ども施設であれば,子ども家庭支援センターのようなものであるとイメージができるのですが,民間の計画であるので公共性のある施設ではないと思ってしまいます。一説では,民間保育所が入るのではないかということも聞いていて,そのようなものが地域で必要であればそれで良いのですが,誰もが利用できないものを,まちづくりという観点で入れ込んでイメージを作っているとすれば不安を感じます。できれば一般の方でも相談できたり,一時保育で使えたりすると良いと思います。また,高齢者施設も同様です。総合福祉センターを中心に置いてそのような機能があるのであれば,できれば誰もが使えるような子育て支援施設とか,高齢者の福祉施設が望ましいと感じました。私のイメージでは,子ども家庭支援センターや地域包括支援センター等が入ると思ったのですが,多分,そうではないのかなとも思います。市が全く意見を言えないと思っていたのですが,まちづくりの一環であれば,誰もが使えるものにしてもらえた方が良いと思います。総合福祉センターと,子育て支援施設や高齢者施設が何らかの繋がりを持ったようなあり方が望ましいと思います。そのような提案ができるのであればお願いしたいと思います。 ○事務局:スライド29ページの図ですが,説明が少しわかりづらかったと思います。ただいまのご意見は,ハードウェア部分での各施設間の連携と,それぞれの持っている施設の機能についての御提案と承っておりますが,記載の内容は,ソフト面の内容をお示ししたかったものです。総合福祉センターは,もともと高齢者や身体障害者の福祉センター位置付けだったのですが,時代が進み,地域福祉分野が進展していき,いわゆる福祉分野を超えて,健康医療やコミュニティなども含めて,地域共生社会の実現に向けた取組を進めてきました。施設サービスだけではなく,地域の方たちとの交流による地域の支え合いも含めた地域共生社会を作っていくというソフト面の内容をお示ししたかったところでございます。したがって,その他にも生活困窮者の支援や就労などの課題が考えられると思います。今いただいた御意見については,市政の子育て施策や高齢分野にも通ずる内容となりますので,御意見として受けとめさせていただきます。この資料については,総合福祉センターの持っている今後のソフト面であることを御理解いただければと思います。 ○会長:話が少し戻ってしまうのですが,今の総合福祉センターの土地と建物が市所有であるということでオーナーは市で間違いないですね。簡単に言うと,それは市が決定すればいくらでもやりようがあるということですが,移転候補地は,土地は京王電鉄が持っており,建物もまちづくりということで,基本的には京王電鉄がイニシアティブをとって,建物を建てて,オーナーは京王電鉄となるということですね。意味合いとしてはその一角のスペースを間借りして,総合福祉センターを作ると理解していいでしょうか。 ○事務局:総合福祉センターの床の持ち方ですが,床を借りること,または,保有することになります。保有することになれば定期借地権などを設定する方法等,京王電鉄とお話をさせていただいております。ただ,建物を市で建てるということは想定していません。 ○会長:はい,わかりました。その辺のところを整理しておかないと,基本的には京王電鉄の事業であれば,すべて先方のペースで話が進んでしまうようなことでは困ってしまいます。子ども家庭支援センターのような施設ではなく,京王直営の会社が建物の中に入ってきて,サービスを提供することはいかがかということですよね。 ○委員4:私が初めに聞いたときのイメージとは少し違うと感じています。 ○会長:このような御意見もありますので,しっかりと市が想定していることや,契約関係をはっきりさせる必要があると思います。この場所は市が床を持っているから,市がイニシアティブをとって,このようなイメージで総合福祉センターにするというようなことは伝える必要があると思います。しっかりイニシアティブをとらないと,結果的には京王電鉄が全部オーナーであるという話になって,途中で市が介入できないようなことが無いように,事前協議をしていく必要があると思います。 ○委員6:総合福祉センターの整備について,令和3年からと記載してありますが,京王電鉄と協議した上で決定したことなのでしょうか。 ○事務局:こちらのお示ししたスケジュールについては,京王電鉄と協議をさせていただいた中でお示ししたスケジュールとなっております。 ○委員6:わかりました。 ○会長:では,特段に何か御質問,御意見がなければ終わりにしたいと思います。今日は皆さんから活発な御意見をいただきましたので,私の方で少しまとめさせていただきます。移転に関して絶対反対の意見はなかったと思います。したがって,移転するという選択肢はあり得ると合意ができたと思っています。ただし,移転をすることには,アクセシビリティの問題があります。現在は調布駅前で非常に便利ですが,移転すると調布駅から行くとすると一定の距離があり,アクセシビリティが悪くなることはいけないので,何らかの「代替案」を考える必要があります。その上で,移転をすることで,今の場所を解体することになると思いますが,副会長からあったように完全に撤収するのではなく,アンテナショップのように,現在の地に何か機能として残すというような御意見もありました。それは場合によっては,グリーンホールの改築時の検討となるのでしょうが,この点は御意見として事務局にお伝えしたいと思います。移転をしたら,今の機能を持たせることはもとより,プラスの機能を付け加えて,移転をして良かったと思っていただけるようにするべきであると思います。また,総合福祉センターにすべての機能を集約するのではなく,エリアがあってそこで活動をできるようにする。すべての機能を集約することは,地域共生社会の考え方と逆行する,ひと昔前の話となってしまいます。ブランチを整備することが重要といった話もありました。あとは,基本的に京王電鉄の事業の一部となっていることもあるので,京王電鉄との折衝・交渉はしっかり行っていただきたいといった話もありました。 ○委員4:多摩川に近い地域でありハザードマップでも心配な点もあります。もちろん1階を5m上げるということもありますが,水害時での避難所にはなり得ないと思います。市全体の計画の中で本当に福祉避難所をもっと充実させる必要があると思います。現在,車椅子の方や,大きな声を発してしまう障害者が避難する場所が少ない状況です。福祉総務課だけでなく,市全体で「福祉避難所」を確保する上で,京王多摩川の移転を関連させて考えていく必要があると思います。実際,水害の際も,避難しても横になれず,畳のある総合福祉センターに駆け込んで助かったといった話も多くありました。小学校の体育館では大変であります。この検討会の話として良いのか分からないのですが,福祉避難所を新たに用意することも視野に入れて,このハザードマップの地域に移転するいった形で,できれば進めていただきたいと思います。 ○会長:はい,わかりました。地域防災計画との関連もありますが,イメージの中に入れてもらいたいといった御意見として承ります。大事な視点であると思います。防災の拠点となるような場所に,特に障害のある方が避難できるような視点からご検討ください。次回の検討会までに今回の意見や課題の整理を事務局で行っていただき,委員会では総合福祉センターの整備に関する考え方の「素案」の取りまとめに向けての準備をしていきたいと思います。 ○委員4:2月の後半にパブリックコメントとありますが,次回の検討会ではパブリックコメントで市民の方にお示しするような内容となるのでしょうか。それとも,今回の資料が公表されるのでしょうか。 ○事務局:まだ,時期は早いと考えており,第2回目の検討会でもう少し考え方がまとまった段階で市民へ広く御意見を伺いたいと考えています。 ○委員4:2月の後半からパブリックコメントを実施することは決まっているのでしょうか。 ○事務局:年度末に3回検討会を実施して方向性を決めていきたいと考えていますが,新型コロナウイルス感染予防の関連も含めて,状況を見ながら詳細は調整していきたいと考えています。 議事7 その他事務連絡 事務局:その他ということで,事務局からお伝えさせていただきます。次回の検討会は2月として,時間は18時半を予定しております。日程は別途調整させていただければと思います。 会長:委員の皆さんからいただいた,様々な御意見を踏まえて,事務局の方に少し論点を整理していただいて次の会議に備えたいと思います。それでは,これをもちまして,第1回総合福祉センターの整備に関する検討会を終了させていただきます。