2 ライフステージに応じた生涯にわたる切れ目のない支援 (1) 発達相談・早期療育のための支援 障害や発達の遅れ,偏りについての相談を受け,早期に適切な療育につなげます。 (関連する障害福祉サービス等) 第5章 1(5) 児童通所サービス 現行計画期間の振返り ● 乳幼児健康診査を節目の時期に,集団健診や個別健診で実施しています。また,乳幼児経過観察健康診査,発達健康診査,精密健康診査を実施し,必要時には各々の事業につないだり,保健師が家庭訪問を行っています。(健康推進課) ● 母子保健相談(こどもの相談室)の相談結果により,療育が必要と判断された児童については,保護者への動機づけを含め丁寧に子ども発達センターへつないでいます。(健康推進課) ● 子ども発達センター通園事業を,児童福祉法に基づく「児童発達支援事業」として実施し,日々の療育の中で一人ひとりの状況に応じた支援を実施しました。(子ども発達センター) ● 発達支援事業は利用人数が増加しているため,グループを増設しています。(子ども発達センター) ● 子ども発達センターでは,児童福祉法に基づく事業として,平成24年度から障害児相談支援事業,平成26年1月から保育所等訪問支援事業を開始しています。子ども施設の増加に伴い,従来から市の単独事業として実施している子ども施設訪問事業等での施設支援件数が増えています。(子ども発達センター) ● 平成21年4月から配布されている「i(アイ)-ファイル」の活用推進のため,市報等による周知や関係機関や保護者への周知,配布場所の拡充を実施しており,平成27年度アンケートでは前回アンケートより周知・活用度があがったことがわかりました。(子ども発達センター) 今後の課題 ◆ 発達相談体制の充実 子ども発達センターでの相談のほか,健康推進課での乳幼児健康診査,子ども家庭支援センター「すこやか」での子育て相談,乳幼児交流事業など様々な機会を活用し,子どもの発達について相談しやすい環境をつくり,必要に応じて療育につなげる体制を充実させる必要があります。 ◆ 子ども発達センターの支援体制の充実 子ども発達センターでは,開所以来利用児童数が増加傾向にあり,更なる支援体制の充実が課題となっています。また,同センターで行っている緊急一時養護事業,保育所等訪問支援事業については,今後も事業の広報に努める必要があります。 基本的方向性 <発達相談体制の充実> ○ 各種健康診査,保護者からの相談,保育施設,子ども家庭支援センターすこやか等関係機関との連携などから,子どもの発達の遅れやかたよりを早期に把握し,子ども発達センターなどの療育機関へつなげるとともに,保護者への動機づけや不安解消に丁寧に対応していきます。 ○ 「i(アイ)-ファイル」の活用を更に推進し,子どもに対する一貫した切れ目のない支援を図ります。 <早期療育体制の充実> ○ 子ども発達センターの機能強化を図り,医療的ケアが必要な障害児への対応等,幅広く児童に対して障害や発達の特性に応じた療育を提供できる体制を整備します。 事業計画 <発達相談体制の充実> No 2101 子どもの発達相談 子ども発達センター 事業概要 18歳未満の子どもとその保護者を対象に発達に関する相談をお受けするほか,子ども施設への支援の一環として,施設訪問,助言,療育見学会・講演会などを実施しています。 障害児相談支援事業については,利用者数の増加を目指しています。 今後の方向・目標 子どもの成長に対応した円滑な引き継ぎと一貫した支援を行うため,関係機関との連携・協働を進めていきます。 No 2102 乳幼児健康診査 健康推進課 事業概要 年齢や発達段階に応じた健康診査を行い,発達の遅れや疾病,心身の異常を早期発見し,適切な相談,治療や療育に結びつけています。また,育児に関する助言などを行い,保護者の不安の軽減に努めています。 ○ 3~4か月児健診    ○ 6~7か月児健診 ○ 9~10か月児健診   ○ 1歳6か月児健診 ○ 3歳児健診 今後の方向・目標 継続。先天的な疾病や障害のあるお子さんに配慮した対応をしていきます。 No 2103 乳幼児経過観察健康診査,発達健康診査,精密健康診査 健康推進課 事業概要 乳幼児健康診査の結果や保健師活動を通じて,要経過観察と判断された乳幼児に対して,必要に応じた継続的な健康診査や専門医療機関での精密健康診査を実施し,疾病や障害の早期発見,早期治療,早期療育を図っています。 ○ 乳幼児経過観察健康診査 ○ 乳幼児発達健康診査 ○ 乳幼児精密健康診査 今後の方向・目標 継続。先天的な疾病や障害のあるお子さんに配慮した対応をしていきます。 No 2104 母子保健相談(子どもの相談室) 健康推進課 事業概要 生活習慣や身体発育上のトラブルを抱えていたり,言語発達や運動機能について経過観察が必要な乳幼児や,育児上の悩み等を持つ保護者の不安の軽減のため,専門的な個別相談を実施しています。 ○ 個別相談(こころの相談・ことばの相談・うんどうの相談) ○ グループワーク どんぐりくらぶ(1~2歳児の親子グループ) くるみグループ(3歳児の親子グループ) 今後の方向・目標 継続。疾病や障害のあるお子さんには適切な医療・療育機関を紹介し,保護者が安心して子育てできるように支援します。 No 2105 i(アイ)-ファイルの活用推進 子ども発達センター 事業概要 子どもの生育歴や今まで受けてきた支援の内容をまとめて記載し,医療機関や保育園・幼稚園,学校など,さまざまな関係機関を利用する際に活用することで,子どもが一貫した継続的な支援が受けられるようにするための個別記録票「i(アイ)-ファイル」を配布しています。 今後の方向・目標 i(アイ)-ファイルやその活用方法等について,広報活動に努めます。 <早期療育体制の充実> 【拡充】No 2106 障害児通園事業 子ども発達センター 事業概要 個別支援計画に基づいて,一人ひとりの発達に応じた専門的なグループ指導や個別指導を行います。 週5日通うことで,生活リズムを整えたり,身辺自立を促すほか,遊びを通して,コミュニケーション・社会性などの社会的能力,認知能力,運動・活動能力等の育ちを支援します。 (対象)障害のある3~5歳児,その家族 (定員)1日40人(月~金) 今後の方向・目標 児童福祉法の改正に伴い創設される居宅訪問型児童発達支援事業実施に向け,検討していきます。 No 2107 発達支援事業 子ども発達センター 事業概要 発達に遅れやかたよりのある,またはその心配のある子どもとその家族に対して,年齢や一人ひとりの発達に応じた専門的なグループ指導や個別指導を行うことにより,子どもの健やかな成長とその子育て家庭を支援しています。 また,保護者に対し勉強会,面談等を実施するとともに,子どもの通う幼稚園・保育園に対し,相談・助言を行い連携を図っています。 今後の方向・目標 安全・安心の運営に配慮しつつ,利用児の増加に対応するため,事業の内容や実施方法を検討していきます。 No 2108 保育所等訪問支援事業 子ども発達センター 事業概要 保育所等に通う障害児が,集団生活に適応することができるよう,児童の在籍園を訪問し,施設職員に助言を行っています。 今後の方向・目標 事業運営及び周知について継続して取組みます。 【新規】No 2109 子ども発達センターの児童発達支援センターへの移行 子ども発達センター 事業概要 国の基本指針において,設置を定められた児童発達支援センターへの移行に向け,体制整備を行っています。 今後の方向・目標 現在,児童発達支援事業として実施している通園事業内容の見直しを行い,児童発達支援センターとしての運営体制を整備していきます。