(7) 住まいの確保の支援 グループホームや一般住宅など,一人ひとりの意向や障害状況に応じた住まいの確保を支援します。 (関連する障害福祉サービス等) 第5章 1(3)居住系サービス 現行計画期間の振返り ● 平成26年5月に,調布市社会福祉事業団により市内初の重度重複障害者対象のグループホーム「みつばち」が開所し,市は運営補助を行っています。 ● 障害者グループホームの開設・運営費補助により,市内の施設充実を図っています。平成24年度以降,知的障害者グループホーム7か所が開所しています。 ● 平成27年12月より,新たに不動産関係3団体,居住支援団体4団体と市で構成する「調布市居住支援協議会」を設置し,居住支援に向けた検討を進めています。平成28年7月から,障害者を含めた住宅確保要配慮者のニーズを把握するとともに,民間賃貸住宅への円滑な入居支援相談窓口を設置するモデル事業を実施しました。(住宅課) ● 平成25~26年度に検討委員会等やアンケート調査,市民説明会等を実施して,平成26年度末に「住宅マスタープラン」を改定しました。(住宅課) ● 市営住宅は,「公共建築物維持保全計画」に基づく大規模改修により,平成24年度で5団地の修繕が完了,平成26年度からは「調布市市営住宅長寿命化計画」に基づく配管更新等の工事を実施しています。(住宅課)   今後の課題 ◆ グループホームの整備 障害者グループホームの設置数は増加していますが,依然として不足している状況です。また,グループホームの増加に対応できる人材や,グループホーム同士のネットワーク構築も課題となっています。多様な障害のあり方に対応したグループホームの整備も求められています。 一方で,グループホームの設置や地域での暮らしには近隣住民の障害理解が不可欠であり,あわせて差別解消や障害理解を促進する取組も必要です。 ◆ 一般住宅への入居支援 グループホームだけでなく,障害者の住まいの選択の自由を確保するために,一般住宅における障害者の住まいの確保のための取組も必要です。居住支援協議会での検討や,不動産業者などへの障害理解の促進などによる入居支援が課題となっています。 基本的方向性 <障害者グループホーム等の拡充> ○ 事業者との相談や,開設費補助,運営費補助の制度を活用し,多様な障害者の居住の場の選択肢を確保できるためのグループホームの拡充をさらに推進します。 ○ グループホーム同士のネットワーク構築や,人材育成などによる支援体制の充実を図ります。 <一般住宅への入居支援> ○ 「調布市居住支援協議会」での検討を進め,「住まいぬくもり相談室」を始めとした高齢者,障害者,子育て家庭などの住宅確保要配慮者の住宅確保を支援するための取組を推進します。 ○ 市営住宅や,住宅改修費の助成などにより,多様な居住の場の整備を図ります。   事業計画 <障害者グループホーム等の拡充> No 2701 知的障害者グループホーム(すてっぷ・じょい)の運営 障害福祉課 事業概要 知的障害者に夜間や休日の共同生活を行う住居を提供し,地域で安心して暮せるように,多様な生活支援を提供します。 ○ 知的障害者グループホームすてっぷ(国領町) (対象)知的障害者 (種別)共同生活援助 (定員)5人 ○ 知的障害者グループホームじょい(富士見町) (対象)知的障害者 (種別)共同生活援助 (定員)5人 今後の方向・目標 民間事業所の拡大状況も踏まえつつ,グループホームの体験機会の提供,重度障害者の受入れなど,市立施設に求められる役割,あり方等を検討しながら事業継続を図ります。 No 2702 障害者グループホームの開設費補助 障害福祉課 事業概要 障害者グループホームの拡充を図るため,新たにグループホームを設置する事業者に対し.開設に係る経費を補助します。 今後の方向・目標 継続します。 No 2703 重度重複障害者グループホームの運営費補助 障害福祉課 事業概要 重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した障害者を対象としたグループホームの運営に係る経費を補助します。 ○ グループホームみつばち(布田) ○ グループホーム深大寺みつばち(深大寺南町) 今後の方向・目標 重度重複障害者の地域生活の場所を確保するため事業を継続しながら,国の報酬改定の状況を踏まえ,必要に応じて補助基準の再検討を行います。 No 2704 知的障害者グループホーム家賃助成事業 障害福祉課 事業概要 知的障害者グループホームに入居する方に対し,入居に係る家賃の一部を助成することにより,その負担の軽減を図ります。 今後の方向・目標 障害者の安定した生活や社会的自立の支援,安心安全に過ごせる場として,グループホームが拡充していくことに伴い,入居者が増加していくことが見込まれるため,引き続き支援を継続します。 No 2705 知的障害者援護施設なごみの運営 障害福祉課 事業概要 在宅生活が困難で日中及び夜間に介護が必要な重度の知的障害者の入所支援を行います。 (対象)知的障害者 (定員)60人 今後の方向・目標 事業を継続しながら,利用者の高齢化,重度化等に対応した支援体制の充実を図ります。また,施設の老朽化に対応した修繕を計画的に実施します。 <一般住宅への入居支援> No 2706 居住支援協議会の運営 住宅課 事業概要 協議会において,不動産関係団体3団体,居住支援団体4団体及び市で構成する調布市居住支援協議会を設置し,住宅確保要配慮者の居住支援に向けた検討を行っています。 協議会での検討を踏まえ,平成29年度から,住まいぬくもり相談室,民間賃貸住宅仲介支援事業,民間賃貸住宅家賃等債務保証支援助成事業の3事業を開始しました。 今後の方向・目標 家主に対する支援等も含めて,引き続き協議会において居住支援策の検討を進めます。 No 2707 住宅マスタープランの推進 住宅課 事業概要 平成26年度末に改定した住宅マスタープランに基づき,住宅施策を総合的に推進します。 今後の方向・目標 住宅マスタープランに掲げる住宅施策の進捗等を鑑み,平成30年度に本プランのローリングを行い,平成31年度から後期として本プランを推進します。 No 2708 よりよい住まいづくり応援制度 住宅課 事業概要 高齢化社会への対応を目的とした個人住宅等の改修工事を実施する際,その工事費用の一部を補助するバリアフリー適応住宅改修補助等を実施し,居住環境の向上を支援します。 今後の方向・目標 継続します。   No 2709 市営住宅の計画的な改修 住宅課 事業概要 平成25年度に長寿命化計画を策定し,長期に渡り適切な維持管理ができるよう取り組んでいます。現在,排水管の改修を実施しており,その後給水管及びガス管の改修を予定しています。 今後の方向・目標 平成28年度に改訂された「公営住宅等長寿命化計画策定の指針(改訂版)」に準拠し,平成31年度に計画の見直しを行う予定であり,引き続き市営住宅の,適切な維持管理に取り組みます。 No 2710 住宅改修費の支給(日常生活用具費支給事業) 障害福祉課 事業概要 重度身体障害者が,障害に応じて住宅を改修する必要がある場合に,その費用を支給することにより,日常生活の利便性の向上を図ります。 今後の方向・目標 継続します。 ⇒見込み量「第5章 2(1)⑦ 日常生活用具給付等事業」