第4章 施策の展開 -事業計画- 本章では,第2章,第3章で述べた計画の基本理念や施策の推進の基本的考え方を踏まえ,計画期間における各施策分野の基本的方向性と具体的な事業計画を記載します。 施策の体系については,これまでの計画期間における成果や,制度・社会など障害のある方を取り巻く環境の変化などを踏まえ,本計画策定にあたり,以下のように再構築しています。 1 障害のある方と家族への地域生活の支援 ライフステージを通じて障害のある方の地域生活を支える基盤となる施策を展開します。また,本人だけでなく家族全体として捉え,支えていく視点を持ちます。 2 ライフステージに応じた生涯にわたる切れ目のない支援 生涯にわたるライフステージのどの段階においても,その人らしい生活を支えていくため,主に「乳幼児期・学齢期」「成人期・高齢期」に分類し,各ライフステージによって変化する様々なニーズに対応した施策を展開します。 3 安心して住み続けられる地域の環境づくり 「障害」とは,社会によってもたらされるものであるという障害の「社会モデル」の視点に立ち,誰もが安心して住み続けられる社会をつくるために,地域の環境に働きかけ,変えていくための施策を展開します。   <施策体系> Ⅰ 障害のある方と家族への地域生活の支援 (1)相談支援 (2)健康づくり・医療的な支援 (3)移動の支援 (4)経済的な支援 (5)権利の擁護 (6)障害福祉サービスによる生活支援 (6-2)福祉人材の育成・確保 (6-3)医療的ケアが必要な方への支援 Ⅱ ライフステージに応じた生涯にわたる切れ目のない支援 (1)発達相談・早期療育における支援 (2)子育て施策における支援 (3)教育における支援 (4)放課後等の活動の支援 (5)働くこと・日中活動の支援 (6)余暇・学習活動の支援 (7)住まいの確保の支援 (8)高齢期の支援 Ⅲ 安心して住み続けられる地域の環境づくり (1)障害理解と交流 (2)バリアフリーのまちづくり (3)情報提供 (4)地域ネットワークづくり (5)災害時の支援 (6)当事者の参画