(3) 居住系サービス サービスの概要 利用者に居住の場を提供し,主に夜間の介護を行うサービスです。居住系サービスの利用者も,日中の時間帯は別途何らかの「日中活動系サービス」を利用します。対象となるサービスは,次のとおりです。 施設入所支援 施設に入所する人に,主に夜間や休日における入浴,排せつ,食事の介護などを行います。 療養介護 医療と常時の介護を必要とする人のうち,長期の入院による医療的ケアを要する人に対し,医療機関で主に日中に機能訓練,療養上の管理,看護,医学的管理の下での介護及び日常生活の世話を行います。 共同生活援助(グループホーム) 入所施設よりも小規模な共同生活を行う住居で,食事や掃除などの家事支援,日常生活上の相談支援のほか,必要に応じて入浴,排せつ,食事の介護,日中活動利用支援などを行います。 自立生活援助 地域で単身生活をしている人などに対し,一人暮らしに必要な理解力や生活力を補うために,定期的な居宅訪問や随時の対応により必要な支援を行います。 (平成30年4月から新設されるサービスです。) 短期入所(ショートステイ) 自宅での介護者の病気などの理由により,短期間の入所が必要な人に対し,施設で入浴,排せつ,食事の介護などを行います。 ※「施設入所支援」の実績及び見込み量の算定においては,障害児施設に入所している18歳以上の入所者の利用分を除いて算定しています。 (27年度:4人,28年度及び29年度:5人) 第4期計画の評価と今後の課題 ● 施設入所支援は,地域移行や長期入院による退所等による減少が新規入所者を上回り,全体数としては減少しています。 ● 市内2か所めの重度重複障害者グループホームの開設支援を行い,平成29年2月に開設しました。また,当該グループホームで重度重複障害者を対象とした緊急一時保護事業(市単独事業のショートステイ)を開始しています。 ◆ 第4期計画中のグループホーム開設数 ※ 第4期計画中の開設支援見込数:3か所以上 年度 開設数 主な対象者 27年度 0か所 28年度 3か所 知的障害者2か所,重度重複障害者1か所 29年度 0か所 ● グループホームへの防災設備(スプリンクラー設備等)の設置に対して補助を行い,利用者の安全確保を図りました。 ● グループホームの量的拡大に伴い,人材確保やグループホーム同士のネットワーク構築も課題です。また,量的拡大だけでなく,利用者の高齢化,重度化や,様々な障害のニーズに対応したグループホームの整備も課題です ● グループホームの設置や地域での暮らしにあたっては,近隣住民の障害理解が不可欠であり,差別解消や障害理解を促進する取組も必要です。   施設入所支援 利用者数(人) 計画 27年度 143 28年度 141 29年度 139 実績(計画比) 27年度 146(102.1%) 28年度 144(102.1%) 29年度 142(102.2%) 療養介護 利用者数(人) 計画 27年度 23 28年度 23 29年度 24 実績(計画比) 27年度 22(95.7%) 28年度 21(91.3%) 29年度 20(83.3%) 共同生活援助 利用者数(人) 計画 27年度 193 28年度 200 29年度 207 実績(計画比) 27年度 200(103.6%) 28年度 222(111.0%) 29年度 220(106.3%) 短期入所 利用日数(日) 計画 27年度 5,750 28年度 6,050 29年度 6,350 実績(計画比) 27年度 5,972(103.9%) 28年度 6,916(114.3%) 29年度 7,332(115.5%) 利用人数(人) 計画 27年度 130 28年度 135 29年度 140 実績(計画比) 27年度 149(114.6%) 28年度 160(118.5%) 29年度 160(114.3%) 第5期計画におけるサービス見込み 【基本的な考え方】 ○ 入所施設や精神科病院への入院等からグループホームへの地域移行を進めるため,また,障害者が住み慣れた地域で生活し続けられるように,グループホームの利用拡大が今後も必要です。 各年度においてグループホーム1か所程度の開設を見込みます。 ○ 施設入所支援については,現在の利用者数(138人。平成29年9月末時点)を基礎に,今後の地域移行等による退所者数と新規の利用者数をほぼ同一と想定し,利用者数を見込みます。   【サービス見込み量】 施設入所支援 利用者数(人) 29年度(参考) 142 30年度 140 31年度 138 32年度 136 療養介護 利用者数(人) 29年度(参考) 20 30年度 21 31年度 21 32年度 22 共同生活援助 利用者数(人) 29年度(参考) 220 30年度 228 31年度 236 32年度 244 自立生活援助 利用者数(人) 29年度(参考) - 30年度 3 31年度 4 32年度 5 短期入所 利用日数(日) 29年度(参考) 7,352 30年度 7,500 31年度 31年度7,750 32年度 8,000 利用者数(人) 29年度(参考) 160 30年度 165 31年度 170 32年度 175 【提供体制確保のための方策】 ○ グループホームの新規開設及び運営に係る各種補助制度を継続し,市内におけるグループホームの利用拡大を推進します。 ○ グループホームの設置について地域での協力や理解が得られるよう,事業者からの相談に応じるとともに,市民全体への障害理解の普及促進を図ります。 ○ 今後新規に開設するグループホームへの短期入所枠の設置を推進します。