はじめに (1)留保地の位置付け 調布市西町に位置する調布基地跡地の留保地は,在日米軍から昭和51年に返還された大口返還財産のうち,「当分の間,処分を留保する」とされた土地(留保地)にあたります。 その後,昭和62年に「原則留保,例外公用・公共用利用」の考え方が出されましたが,平成15年には,地域特性や土地利用計画との調和を図りつつ,都市部に残る大規模な国有地の計画的な有効活用を促進することが適当であるという「原則利用,計画的有効活用」の考え方に転換することが打ち出され,5年を目途に利用計画を策定することになりました。 (2) 利用計画策定までの検討経過 調布市では,平成16年度に基礎的事項の把握に取り組み,平成17年度に庁内検討委員会及び国・都との連絡協議会を設置して活用方針,公共活用・民間活用の検討を行い,利用計画(素案)を作成しました。平成18年度は,説明会,パブリック・コメントによる市民参加や,現地調査等による検討を行い,利用計画(案)をとりまとめました。 平成19年度は,スポーツ施設の再配置検討や調布市地域防災計画の修正に合わせて,留保地に設置するスポーツ施設や,地域防災計画における位置付けについて検討するとともに,本格活用までの間の暫定利用の方向性についても検討し,利用計画を策定しました。