調布駅前広場の整備に関する説明会 概要報告 開催日 平成31年1月17日(木) 開催時間 19:00~21:00 開催場所 グリーンホール小ホール 出席者 長友市長,荒井副市長 都市整備部:八田部長,江田参事,代田次長 都市整備部街づくり事業課:河野課長,田村補佐,鈴木(紀)副主幹,鈴木(康)副主幹 都市整備部交通対策課:齊藤課長,塚田課長補佐 参加者 140名 ■概要 調布駅前広場のこれまでの経緯及び今後の予定について,平成30年度に着手する道路工事及び上屋工事についての説明会 【第1部】 調布駅前広場のこれまでの経緯及び今後の予定について ■市長説明  調布駅前広場の整備について,既存樹木4本を現位置に保全し,駅前広場整備を計画どおり進めていくため,地下駐輪場の計画見直しを行う。地下駐輪場について,代替施設の確保に努めるとともに,駅前広場整備については,2023年度のロータリー部の築造完成,2025年度に広場空間である歩行空間も含めた全体の完成を目指していく。 また,駅前広場の南側で仮囲いをしている部分について,今年4月を目途に仮囲いを開放し,市民の暫定的な利活用などを行っていく。 今後の駅前広場整備については,市民参加を図りながら,これまで検討してきた諸計画や,周辺環境の変化等を踏まえ,整備を進めていく。 ■意見交換 (染地在住 Aさん) ・樹木を伐採したことへの謝罪があるべきではないか。 ⇒強い反発をお持ちの方もいるということは承知しているが,地下駐輪場を造らないことと樹木が残せなかったことは別問題である。ロータリーを造るため,歩行空間を確保するためには伐採をせざるを得なかったということであり,総合的な判断で行った。 (布田在住 Bさん) ・地下駐輪場が中止になった理由は樹木を残すためとの説明だったが,グリーンホールの階段を下から支える工事についても中止の要因なのか。 ⇒元々の地下駐駐輪場の計画としては,階段は残して下から受けて工事するものであった。今回の判断に影響があったということはない。 (上石原在住 Cさん) ・グリーンホールの今後の在り方について説明してほしい。 ⇒現在,施設の有効性を含め継続利用できるような形で検討している。今後10年以内の更新を視野に入れ,平成31年度中に方向性を定めていきたいと考えている。今の段階ですぐに外階段を撤去する考えはない。 (国領町在住 Dさん) ・地下駐輪場計画において,これまでに予算執行した金額はいくらか。 ⇒当初計画の設計に約4,800万円,工法検討に関する修正設計に約 2,400万円,合わせて約8,000万円程度を執行している。それ以外に,駐輪場の撤去など工事費用を7,000万円程度執行しているが,これは地下駐輪場の有無に関わらず必要であった費用である。 ・これからの検討について市民参加をする,市民検討会をつくるということだが,市民参加プログラムに則って位置付けてほしい。 ⇒市民参加プログラムを尊重して実施する。 (小島町在住 Eさん) ・新宿駅西口のように,ロータリーを地下化するのはどうか。 ⇒すべての御意見を受け止めさせてはいただくが,いろいろな制約上実現できるかは慎重に判断する。 (染地在住 Fさん) ・路線が増えないのになぜロータリーを大きくするのか。ロータリーを大きくしないでほしい。 ⇒ロータリーの形については,交通事業者,警察との協議のうえ,市としてこの形が最適であると考えて事業を進めてきた。 バス路線については,ロータリーの整備とは関係なく,事業者との話し合いを行っている。今後も,便利な路線の実現を目指し事業者との交渉を行っていく。 (小島町在住 Gさん) ・地下駐輪場がなくなり,公園が戻ってくると皆が思っている。子どもやその親に意見をきくべき。ロータリーの面積を見直し,公園を回復してほしい。 ⇒公園を存置することと地下駐輪場を造ることは連動している問題ではなく,広場の整備についての制約上,公園スペースを残せなかったということである。現在,相模原線跡に代替の公園を造る計画を進めている。 (深大寺東町在住 Hさん) ・公園を残してほしいという声もあった。駅前の公園の復元に向けた努力をしてほしい。 ⇒今後,具体的な広場の整備を順次進めていく中で意見をいただきながら,緑に満ち溢れた花もいっぱい咲き乱れる広場を造っていく。 (布田在住 Iさん) ・タコ公園を戻してほしい。 ⇒現在,トリエC館前を開放し憩える空間としている。駅前広場においても,今後プレイゾーンの関係も含めて検討していきたい。 ・自転車駐輪場が足りないということだが,ロゴスビルのあった空地や現在ヤードで囲っている部分に駐輪場を造らないのか。相模原線跡に計画している公園は,タコ公園が戻れば駐輪場にしていいのではないか。 ⇒現在,駐輪場の使用状況は満車状態である。借地で営業している駐輪場については地権者の状況で返却という事態がありうるため,恒久的な駐輪場を確保したい。当面は借地の駐輪場でしのぐが,恒久的な駐輪場を確保していくことを考えており,改めて必要な駐輪台数を現況調査し,それに見合う駐輪場を確保していきたい。 (下石原在住 Jさん) ・現計画は交通優先のロータリーであり,人には緑が必要である。少し大きくする必要はあると思うが,1.8倍は大きすぎる。立ち止まって考えてほしい。 ⇒様々な条件を加味したうえで,現計画の広さが必要と判断した。大きな方向転換は難しいと思うが,今後も検討していく。 (多摩川在住 Kさん) ・昨年11月の全員協議会で,そもそも樹木を全て伐採するという計画は乱暴であったと市長が発言された。最初の計画は車優先である。人優先の,ロータリーを小さくするという方向転換をして欲しい。 ⇒広場の形状については,市民の方の利便性などを考慮して検討してきた。御意見について検討は行っていきたいが,大きな変更をすると保証することはできない。 また,すべての樹木を伐るという表現については,移植をするもしくは伐採をするという内容である。 (布田在住 Lさん) ・市民は広いロータリーを望んでいない。これから市民の声に向き合っていくことが責任の取り方である。 ⇒皆様の意見を反芻させていただき,採用できるか検討していきたい。本日いただいた意見の中では,地下駐輪場は造らなくてよかったというものが多かったが,どちらかというと造ってほしかったという意見が多く担当部署に寄せられたという事実もある。様々な考え方の市民がいる中で,これからもたくさんの意見をいただきながら進めていく。 【第2部】 平成30年度に着手する道路工事及び上屋工事について ■意見交換 (多摩川在住 Mさん) ・調布駅北側の樹木については,オリンピック後に植える予定なのか。 ⇒北側の樹木については,工事を段階的に実施していく中で,工事の状況や歩行者動線の確保を考慮すると,工事中に植えることは難しい。今後,樹木配置等について,市民参加も踏まえて検討し,上屋工事後に,樹木を設置していきたいと考えている。 (小島町在住 Nさん) ・パルコの東側の通路は車いすが通れる広さになるのか。 ⇒3m以上の空間を確保する予定である。誘導員も配置するので,通りにくい場合はお声掛けいただきたい。 ・パルコとトリエB館の間の道路について,高さを合わせる工事をいつ行うのか。  ⇒パルコとトリエB館の間の段差解消に向けて,工事の時期等の調整を行っているところである。 ・調布駅北側にできるだけ早く樹木を植えてほしい。 ⇒樹木の設置については,オリンピック・パラリンピック後の設置を考えている。オリンピック・パラリンピック前には,フラワーポットや高さのある樹木のポットなどの設置を検討している。 (八雲台在住 Oさん) ・ロータリーの上屋について,布田駅や国領駅と同じ仕様にするのは決定しているのか。材質の再検討はできないのか。 ⇒中心市街地デザイン・コンセプトや調布駅前広場検討図のデザインを踏まえた上屋を設置していきたい。 ・布田駅や国領駅は樹木が少ないので,暑さ対策を考えてほしい。  ⇒調布駅前広場については,既存樹木の移植や,成木の新植を行い,日陰を創出していきたい。また,上屋も日陰の創出をしており,暑さ対策の一つとなっていると考えている。 ・火災発生時の避難通路の検討は行ったのか。現計画ではパルコ前の通路しかないように思われる。  ⇒上屋については,消防の計画に基づき設置計画を行っている。作業帯では,誘導員を配置し,安全に配慮して工事を行っていく。 ・上屋に太陽光パネルやミストを設置することは検討したのか。 ⇒太陽光パネルについては,公共施設棟や大屋根に設置できないか検討を行っているところである。ミストについては,トリエの映画館や飛田給駅前に設置しているものを参考に,ラグビーW杯のファンゾーンなどで活用できないか検討していく。 (小島町在住 Pさん) ・今年の秋にラグビーW杯,来年にオリンピック・パラリンピックが開催され,多くの人が調布に訪れると思うが,現在調布駅にトイレが設置されておらず不便である。ラグビーW杯やオリンピック・パラリンピックまでにトイレを設置してほしい。 ⇒従前駅前公園にあったトイレと同等規模の仮設トイレを,来年度のラグビーW杯までに設置する予定である。将来的には,公共施設棟の検討の中で本設のトイレを計画していきたいと考えている。 (国領町在住 Qさん) ・北側の歩道空間は多くの人が往来し,現状でも狭く危険である。北側ロータリーも大きいのではないか。交通島のタクシープールは24台分あり,多すぎると思う。 ⇒バス待ちの方やバスを降りた方,駅から北へ向かう方などの流れによって歩道空間に狭い箇所があることは認識している。バス待ちの行列については,バス事業者に,誘導看板などによる工夫を促しているところである。  また,北側ロータリーについては,現在ロータリーの外にあるバス停をロータリー内に収めることで,旧甲州街道などの安全性を確保するため,現計画の大きさになっている。ロータリーの規模は,バス,タクシー,身障者用,一般車用乗降場の数を検討して決めたものである。タクシープールについては,交通島の空間を活用しており,今後樹木の配置も検討していきたい。 以上