平成29年度第2回調布駅前広場整備に関する説明会 概要報告 開催日 平成30年1月16日(火) 開催時間 19:00~20:45 開催場所 調布市文化会館たづくり くすのきホール 出席者 長友市長,木村副市長 都市整備部:八田部長,江田参事 都市整備部街づくり事業課:田村課長補佐,鈴木副主幹 都市整備部交通対策課:岩下課長,塚田課長補佐 参加者 165名■概要 地下駐輪場や駅前広場の樹木など検討状況についての説明会 ■市長説明 調布駅前広場については,既存樹木を保全して欲しいとの市民からの要望を受け,地下駐輪場の整備を一旦立ち止まり様々な検討を行ってきた。 今年度の4・5月に開催した市民会議での意見等を踏まえ,7月に樹木に関する基本的な考え方をまとめ,その考え方を基に現位置での既存樹木の保全など,検討を重ねたうえで地下駐輪場の一部内容の変更について市議会へ報告した。12月の市議会で設計変更のための補正予算を承認いただいたため,今後は都市計画変更を伴わない範囲での設計変更を行い,地下駐輪場の整備範囲の既存樹木についてはこの冬に移植または伐採の作業に入っていく。 ■意見交換 (小島町在住 Aさん) ・駅前広場内を多くの自転車が走っており危険である。自転車での通行禁止という標示をしているが,区域が分かりにくいので,通行禁止の区域が分かるように標示を工夫し,周知を徹底してほしい。 ⇒自転車が駅前広場内を通れないような標示を徹底するなど,引き続き,啓発していきたい。 ・ロータリーの上屋の幅が狭く,バスを待っているときや通行するときに雨に濡れてしまう。 ⇒ロータリーの上屋は,布田・国領の駅前広場と同様のものを設置していきたいと考えている。また,現況の上屋が約2メートルなのに対し,今後設置する上屋については,布田・国領の駅前広場に設置しているものと同程度の約3メートルなので,少し幅が広いものになる予定である。整備の進捗に合わせて使い勝手のよいように整備していきたい。 (布田在住 Bさん) ・平成29年3月の議会で補正予算が承認された際,市民の合意を得て議会に報告したうえで予算の執行をするという条件が付いた。市長が市民の大方の合意が得られたと言うのは,7月26日に開催した市民会議メンバーへの報告会を根拠としているのか。 ⇒7月6日の全員協議会で議会に報告させていただいた。4,5月に開催した市民会議において様々な御意見をいただき,概ね賛同が得られていると判断した。7月26日の報告会は市民会議メンバーにお礼を申しあげるために開催し,その中で意見を伺った。 (国領町在住 Cさん) ・平成29年3月議会で補正予算が承認された際の付帯条件について,議会で確認されたら執行できるとされている。7月6日に開催した全員協議会において,大方の議員の確認を得られたという自信が持てなかったために,7月26日の報告会を開いたのではないか。 ⇒7月26日の報告会は,メンバーに市民会議に参加いただいたことのお礼を申しあげ,意見を伺う会であった。自信が持てなかったために開催したものではない。 ・会として,大方の理解が得られていないと市に抗議をしており,議会が示した手続きはまだ終わっていないと認識していた。さらには,地下駐輪場の設計変更について,認可変更が通るか分からない状況の中で平成30年2,3月で既存樹木の移植や伐採をするのは乱暴なスケジュール(進め方)ではないか? ⇒地下駐輪場の認可変更については,財源確保に努めるようにという御意見を議会からいただいている。市の負担を減らし,財源を確保することを前提として事業を進めていきたい。 (染地在住 Dさん) ・平成27年度に駅前広場の将来整備案が広場に掲示され巨大なロータリーが整備されることに気づき陳情を出した。それにもかかわらず,交番移設予定地の8本のシラカシが撤去された。撤去理由について市からは警視庁の意向であると説明されたが,実際は市の都合であると分かった。そのことについて市は議会で頭を下げたが,市議会だよりでは「説明不足であった」と掲載され,記載内容が不十分であり市を信用できないと思った。 ⇒市議会でお詫びをした内容は警察とのやりとりの内で,手続きに関する内容に不備があったことからそのことについてお詫びをしている。市議会だよりの記載内容は紙面に限りがあるため,不十分であったかもしれないが,議事録はホームページに掲載しているので,そちらで確認できる。 ・今でもシラカシは残せたと思っている。残せる樹木は保全し,調布駅の特色を活かした駅前広場にしてほしい。 ⇒残せる樹木は残してほしいという意見を踏まえて検討を行っているところである。新たに植える樹木も含めて,110本程度の樹木を駅前広場に配置したいと考えている。 (多摩川在住 Eさん) ・平成28年6月の説明会を聞いて愕然とした。その後,会をつくり16,000の署名を集めたが今むなしいと感じている。仙川駅前では桜を残した。地下駐輪場がなければ,50本残せるし,タコ公園も残せた。なぜ大きな駐輪場が必要なのか。駅にもつながらない。機械式でつくれば木を残せる。市の考えは? ⇒当初は,樹木は原則撤去としていたがその後強い要望を受け30本をめどに再活用していくよう方針を変更している。タワー式の駐輪場の利便性は認識しているが,地上に出入口が必要となる。歩行者と自転車が駅前広場内を交錯し危険であると思う。また,タワー式の駐輪場についても検討したうえで,現在の計画を進めているところである。 ・南側ロータリーは今の2倍近い大きさになる。なぜこのような巨大なロータリーが必要なのか。 ⇒南側ロータリーについては,交通結節点として利便性と安全性を考慮し計画したものである。 (下石原在住 Fさん) ・駐輪場の利用者は流動的に変化するため,1,900台にこだわる必要はないと思う。また,駐輪場は分散して配置されている方がよい。 ⇒駐輪場の必要台数については,調査を行ったうえで確認している。 ・地下駐輪場の補助金は建設の際に一時的に交付されるが,維持費は市の負担である。 ⇒維持費については,機械式駐輪場も自走式駐輪場と同程度である。 ・南側ロータリーは東側に寄せてもう少し小さくする方がよいのではないか。 ⇒現在の南側ロータリーでは,整理員が誘導し,バスが正着できるようにしている。警視庁や交通事業者との協議を踏まえ,現在の計画になっている。 ・調布駅前広場の計画については,オリンピック・パラリンピック後に再検討した方がよい。 ⇒駅前広場の整備に合わせて駐輪場を整備できることは,効率的だと考えている。 (小島町在住 Gさん) ・シンボルとなるような樹木は残してほしい。広場内に樹木はあった方がよいが,広場の交通結節機能や役割を含めバランスのよいものをつくってほしい。東洋経済の記事で住みやすいまちのランキングにあがっていた。駅前広場と商業施設の一体感が評価されているが樹木にはふれていない。 ⇒樹木の配置や地下駐輪場,ロータリーだけでなく,プレイゾーンや大屋根,芝生などを含めて検討し,よい広場をつくっていきたいと考えている。 ・議会の役割について,市に対して市民の意見を聞くべきというなら,議員が自ら市民の意見を聞いて議会に反映させるべき。議会は最終的な決定機関であり,責任を持って判断してほしい。 ⇒議会に意見を言う立場ではないが,議員の方々もいろいろな場面でいろいろな意見を吸収してきていると認識している。 (小島町在住 Hさん) ・地下駐輪場の設計変更はすでに行ったのか。 ⇒今後設計変更を検討し発注を行っていく。 ・駅前広場の全体構想はどのようなものか。全体の構想が理解されて初めて個々の施設の計画が理解できると思う。駅前広場内に市役所の窓口をつくる案があったと思うが,その案はどうなったのか。 ⇒公共施設棟に公衆トイレ,観光案内所スペース,交番の併設が検討されていた。住民票の発行所については,導入の検討を行っていた時期もあるが,現在は導入する予定はない。 (上石原在住 Iさん) ・グリーンホールについて,地下駐輪場を整備しても今の1,300人の収容規模を維持できるのか。グリーンホールは文化芸術活動の拠点であり,駅前広場の魅力の一つであると思う。 ⇒平成35年度までに階段を撤去するとしていたが,市民の芸術文化活動を育む拠点として,平成35年度以降も継続使用できるよう調整を行っているところである。 ■閉会(市長) 今日いただいた御意見も踏まえ,行政として判断し,進めていく。すべての人に納得していただけるのは難しいが,行政の責任,最高責任者である私の責任として慎重に判断を行いたい。今後とも,市民の皆様と広場のあり方について検討していきたいと考えている。 5