【2】 No.1701 令和4(2022)年1月1日 【3】 ●Interview FC東京・東芝ブレイブルーパス東京・東京サントリーサンゴリアス プロスポーツチームのレジェンドたちに聞く調布市への想いとその魅力 ◎長友貴樹 調布市長 ◎石川直宏  現役時代のポジションは主にミッドフィールダー(MF)。2000年Jリーグデビュー。2002年にFC東京へ移籍し16年間プレー。2004年にはサッカー日本代表としてアテネオリンピックへ出場。2017年に引退。現在はFC東京クラブコミュニケーターとして活躍。 ◎大野均  現役時代のポジションはロック。東芝ブレイブルーパス東京には2001年から2020年に在籍。日本代表として98試合出場し、13年間プレー。ラグビーワールドカップには2007年、2011年、2015年大会の3大会連続で出場。2019シーズンをもって現役引退。現在はクラブのアンバサダーとして活躍。 ◎真壁伸弥  現役時代のポジションはロック。サントリーサンゴリアスには2009年から2019年に在籍。日本代表として37試合出場し、ラグビーワールドカップ2015にも出場。2019シーズンをもって現役引退。現在は、サントリー酒類営業部門で活躍中。  味の素スタジアムをホームスタジアムとするサッカーJ1リーグのFC東京と、調布市を含む地域をホストエリアとして活動し、1月に開幕するラグビー新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」での活躍が期待される東芝ブレイブルーパス東京と東京サントリーサンゴリアスは、調布市民に愛されるプロスポーツチームです。今回は、この3チームに来シーズンへの意気込みや今後の調布市での活動について、お話を伺いました。 ◎調布市では各チームとどのような連携をしているのでしょうか? ◇長友市長 まずFC東京については、長年に渡り市を挙げて精一杯応援し、連携しています。  例えば小学校に赴いて交流してもらうなど、さまざまな事業をしていただいています。我々もFC東京と連携することで多くのことを学び、楽しい時を過ごさせていただいています。  そして、今年からラグビーの新リーグが発足します。昨年の4月に東京サントリーサンゴリアス、東芝ブレイブルーパス東京と、味の素スタジアムなどに隣接する府中市・三鷹市・調布市の5者で協定を結ばせていただきました。私どもは新リーグをきっかけとしたラグビーの普及を全力で応援したいと思っています。新リーグがこの日本中に熱気をもたらす中で、私どもは地元として、これからもさまざまな連携をしていきたいと思っています。 ◎FC東京として地域貢献の事業への手応えはいかがですか? ◇石川さん 私が選手を引退して一番最初に長友市長の発案で講演会を企画していただきました。選手としてのスタートと、引退してからのスタートも調布で行うことができたと言えます。個人的にはまだまだやれることがあると感じていて、課題もありますし、その課題を一緒に見つけていく中で、ますます地域と連携していきたいです。市民の方も多く観戦いただいているので、チームが身近な存在になってきてるのではないかと思います。自分たちとしても、さらに近い距離感で活動していきたいと思っています。引退してから、より調布 市と連携させていただいているので、この地域に来ると、いろんな方々の顔が浮かびます。小学校訪問や商店会巡回を行っている他の選手たちも同様だと思います。これはチームと地域の方との接点が近く、絆が強い証拠だと思っています。 ◎ラグビー選手から見たサッカーやFC東京の魅力についてどのような印象をお持ちですか? ◇真壁さん 地域の人の顔が見える関係性というのは、FC東京に比べてラグビーは少し弱いです。もっと地域の方々とコミュニケーションをとりながら、チームを一体化する必要があると思います。また、現在、子どもたちにラグビーを教えているというのもありますが、FC東京の選手のように子どもからトップチームを目指せる環境や、トップチームに入れなかった人がもう一度チャレンジできるような場があるといいです。個人的にはもっと年齢の高い年代にサントリーのトップチームへ入るためにチャレンジする場も作りたいです。 ◇大野さん 地域の人の顔が浮かぶのがとても羨ましいので、ぜひ市民の皆さんと密な関係を作っていきたいです。やはりFC東京の選手たちは調布を自分のホームタウンだと強く認識していると思います。我々もこれから調布でさまざまなイベントを行いながら、地域の人たちに選手の顔やチームを覚えてもらい、いいパフォーマンスをお見せしたいと思っています。 ◎-サッカー選手から見たラグビーの魅力についてどのような印象をお持ちですか? ◇石川さん やはりワンチームですよね。チームが一体となる姿を、ラグビーワールドカップでも見て本当に感動しました。FC東京も強く愛されるチームを目指して、まずはクラブの中で、しっかりとコミュニケーションをとり一体感を持ってレベルを高め合いたいです。そして、対戦相手やさまざまな方をリスペクトする気持ちやFC東京のエンブレムに誇りを持ってプレーできる選手を育てていきたいです。 ◎ホームタウン・ホストエリアである、調布市としてどのような取り組みをしていきますか? ◇長友市長 FC東京との間には長年の連携の歴史がありますし、ラクビーについては調布市も新リーグ発足とともに盛り上げていきたいと思っています。できれば調布市を通じてサッカーとラグビーの横の連携がとれて、市民の皆さんと一緒にさまざまなイベントなどができれば嬉しいと思います。 ◎ホームタウン・ホストエリアである、調布の魅力はどんなところだと思いますか? ◇石川さん 自然豊かで都心からも近くて、子どもたちがのびのびしていると思います。私も深大寺に家族を連れておそばを食べに行き、自然と触れ合っています。  また、たくさんの地域の方々から映画や街のことを学んだことで、自分が調布に来る前はそこまで詳しくなかった歴史も知ることができました。 ◇真壁さん 行政のトップがしっかりとスポーツを応援してくれているというのはすごい魅力的だと思っています。街全体でスポーツを応援することで、スポーツ選手を観る機会ができます。子どもたちが選手や試合を観ることができるのはとてもいいことで、子どもたちにいいものを観せたいと思っています。そのためにいろんな施策を行ってくれるのはスポーツ選手としてはすごく魅力的な街だと思います。 ◇大野さん 自然も多いですけど、大きい商業施設もあって、その中においしい飲食店や子どもの遊び場もあり、家族連れで楽しめる街なのかなと思います。  2019年のラグビーワールドカップの時には、調布駅前広場でパブリックビューイングなども行われ、都外からわざわざ調布市のパブリックビューイングを楽しんだという人が何人もいました。ラグビーワールドカップを盛り上げてくれた街として、ラグビー選手として本当にありがたいなと思っています。 ◎FC東京が市民に今後期待して欲しいところはどこですか? ◇石川さん サッカーチームなので、まずはサッカーでリーグ制覇していくこと。サッカーとしての力を高めていくことを一番に考えています。それ以外にも地域のいろんな課題をサッカーと掛け合わせることによって、可能性がどのように広がるか期待して欲しいです。  また、地域と連携した取り組みを一緒に実施することで、地域の課題を解決するだけでなく、サッカーの価値や街の魅力を伝えていくことができると思っています。 ◎ラグビーの魅力や見どころを教えてください ◇大野さん 大きい選手同士がグラウンドで本気でぶつかり合う。その非日常的なコンタクトは、ルールを細かく知らなくても観ている人に響く部分だと思います。グラウンドで繰り広げられる迫力を観てほしいと思います。 ◇真壁さん 白熱した試合を観るのもおもしろいですが、ファンと選手の距離が近いのもラグビーの魅力のひとつです。そういった試合以外の部分でも今後各チームが特色を出してくると思うので、そこも楽しんでもらいたいと思います。 ◎市民の皆さんにメッセージをお願いします ◇石川さん いつも温かい、そして力強いご声援をありがとうございます。  まず、FC東京がJリーグのリーグ制覇を成し遂げるための力になるのは、まさに市民の方々の声援です。ぜひ2022シーズンは味の素スタジアムに来ていただいて、最大限の熱い想いを届けてほしいと思っています。 ◇大野さん 1月から始まるラグビーの新リーグ開幕戦は東芝ブレイブルーパス東京と東京サントリーサンゴリアスが味の素スタジアムで対戦します。まずその試合に精一杯取り組み、この2チームが新リーグの中心として盛り上げていけるように頑張っていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。 ◇真壁さん 新リーグ開始後、地域ともっと密着していきたいと思っています。FC東京のようにみんなで戦い、みんなで調布を盛り上げていくという気持ちを大切にしたいです。ぜひ、応援をよろしくお願いします。 ◎市長から最後に一言お願いします ◇長友市長 FC東京に対する市民の応援の心には継続して熱いものがあります。今年こそリーグ制覇を期待して、新たな気持ちで応援をさせていただきたいと思っています。  ラグビーに関しては2019年ワールドカップの熱気を継続していくことが重要なことだと思います。新リーグの発足を我々も強く応援していきたいと思いますので、行政としても新リーグの発足をきっかけにラグビーを市内に根付かせるよう手伝いをさせてもらえればと思います。  このインタビューの様子の一部を、テレビ広報ちょうふ1月10日号(放送日:1月10日(祝)から19日(水曜日))で放送します。本編は2月1日号(放送日:2月1日(火曜日)から9日(水曜日))と2月10日号(放送日:2月10日(木曜日)から19日(土曜日))で放送します。放送後、市ホームページ動画ライブラリーや公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。 ●調布FM83.8メガヘルツ市政情報番組「調布市ほっとインフォメーション」 〈新年市長インタビュー〉期間/1月3日(月曜日)から5日(水曜日) 時間/午後1時30分から、4時から、9時から 調布FMの放送は、インターネットでも聴くことができます。詳細は調布FMホームページをご覧ください。 ●J:COM(地デジ11CH)「テレビ広報ちょうふ」 〈新春号〉1月1日(祝)から9日(日曜日)「市長・議長・木島平村長の新年あいさつ」など 〈10日号〉1月10日(祝)から19日(水曜日)「東京2020大会特集」 放送時間 毎日正午から、午後4時から、8時から(各30分) (注)特集番組により、放送時間が変更になる場合があります。