【8】 No.1711 令和4(2022)年5月20日 【9】 特集 ●特集 自分らしく、このまちで暮らす パラハートちょうふ つなげよう、ひろげよう、共に生きるまち  障害者が働く福祉作業所では、カフェでの給仕、雑誌の袋詰め、クリーニング、マンションの清掃、お菓子・パン作りなどさまざまな仕事をしています。福祉作業所の売り上げは、そこで働く障害者の給料(工賃)となり、さらなるやりがいにつながります。  今回は市内の2つの福祉作業所を紹介します。(障害福祉課) ◎就労移行支援事業 調布市社会福祉事業団 すまいる分室(ほっとれ~る) 場所/国領町3丁目19番地1 電話426-9481  京王線国領駅からすぐの場所にある、パンなどの販売を行うお店「ベーカリー&カフェ・ほっとれ~る」。窓からは京王線を眺めることができます。  店頭に並ぶパンやお菓子は全て手作りです。店内ではパンと飲み物などを注文しその場で食べることもできます。メニューは種類が豊富で、パン、コーヒー、紅茶、アイスクリーム、キッズジュースなどがあり、子どもから大人まで楽しむことができます。  「すまいる分室」では一般企業などへの就職を目指して、それぞれの就職希望先や適性に合わせた作業訓練を行うとともに、職場見学・就職面接会などの機会も提供しています。「ほっとれ~る」では、主に厨房での洗い物や袋詰めなどの作業を行っています。パンの販売を通して、接客を学ぶ機会もあります。ここで働く皆さんは、生き生きと明るく仕事をしています。 真剣に陳列を教わります コーヒーは100円です お客さんに「美味しかったよ」と言ってもらえた時が嬉しいです パンも美味しく、電車が好きな孫も喜んでいます 他の作業所で作られた小物も売っています ◇作業所として目指しているもの 施設長 渡辺哲男さん  就労移行支援事業所では、企業就労を目指すことを目標に働く利用者を支援しています。  「ベーカリー&カフェ・ほっとれ~る」では、利用者が日々通所し、企業就労のために必要なスキルや心構え・体力などを身に付けていきます。その後、求職活動や企業実習を経て就職し、就労を継続できるよう就労定着支援も実施しています。  施設で学んだことが少しでも就労生活の役に立つようになることを目指しています。  利用者が働く期間は2年で、あっという間ですが、終了時は、これから社会へ出ていく姿を誇らしく感じます(嬉涙)。この先も辛いことや悩みがあったら、すぐに相談しに来てほしいと思います。 ◎就労継続支援事業(B型) 社会福祉法人くすのき会 シェア(かれ~や) 場所/下石原1丁目42番地11 電話481-1157  主に精神障害者の地域生活をサポートしています。在宅の障害者が、地域でより安心して自立した生活が送れるよう、生活リズム、体力・作業能力の向上、対人マナーなどの基本的な労働習慣の習得を目指しています。また、市内の作業所の中でも高い給料(工賃)を誇っています。  ここで働く皆さんは週3日以上、自分たちが決めた曜日に通所し、現在は30人程の利用者が通所しており、民間企業をはじめ、作業所等連絡会などから委託された作業を行っています。  1階には、地域の方々に親しまれている飲食店の「かれ~や」があります。利用者が、肉や野菜を切ったり炒めたりするなどの仕込みや、洗い物などを中心に行っています。お昼の時間帯は常連客で賑わいます。現在はコロナ禍の影響でできていませんが、イベントなどに出店することもあります。  2階・3階には受注作業を行う作業場があります。ダイレクトメールの封入作業や飴などのお菓子の袋詰め作業を行っています。 みんな作業に集中しているのですごく静かです 美味しいカレーを安く提供しています  作業を終えた時は、達成感がありとても嬉しいです。時には、うまくいかないこともありますが、諦めずに行うことが大事だと思います。 ◇作業所として目指しているもの 施設長 北村嘉章さん  就労継続支援B型事業所・シェアは、くすのき会が運営する市内のほかの2事業所(調布くすの木作業所、結の里)との差別化を図るため、週3日以上通所することで「より働きたい、より工賃を稼ぎたい」という希望のある方を対象者としています。  コロナ禍の中、作業収入はまだ完全には戻ってきていませんが、それでもこの数年間、平均工賃月額は3万円前後の実績があります。シェアは、開設から間もなく20年が経とうとしていますが、今後は「より働き、より稼ぐ作業所」としての機能のみならず、一般就労を目指す方はもちろん、離職した方や職場を休職中で復職を目指す方にも、体力と自信を取り戻す場所として、利用してほしいと思います。 ◎調布市福祉作業所等連絡会とは  市内の福祉作業所などが連携して、製品受注や受託先の開拓、製品開発などに取り組んでいます。市内30以上の団体の福祉事業所が加盟しており、市や関係機関との連絡窓口になっています。また、仕事についても企業や官公庁の受注窓口となって調整を図り、受託につなげていく役割を担っています。 ●福祉のしごとで社会に貢献しませんか ◎調布市福祉人材育成センター  調布市福祉人材育成センターでは、一人でも多くの方が福祉の現場で働くきっかけとなるように資格取得のための研修を行っています。 場所/布田5丁目46番地1 電話452-8180 その他/受講生募集のお知らせは日程が決まり次第、市報などで随時案内。詳細は、調布市福祉人材育成センターホームページ参照 ◇知的障害者移動支援従業者養成研修  知的障害者の外出支援をするガイドヘルパーの養成研修です。主に土曜日・日曜日の余暇活動などを支援します。 期間/講義2日 実習1日 就労先/知的障害者移動支援事業所など ◇行動援護従業者養成研修  常時介護が必要な知的・精神障害者へ、行動上の安全を支援するヘルパーの養成研修です。 期間/講義2日 演習2日 就労先/行動援護事業所など ◇同行援護従業者養成研修(一般・応用課程)  視覚障害者の余暇活動や社会参加などの外出支援のほか、代筆や代読を提供するガイドヘルパーの養成研修です。 期間/一般課程 講義2日 演習2日、応用課程 講義1日 演習1日 就労先/同行援護事業所など ◇重度訪問介護従業者養成研修  肢体が不自由な方の居宅での生活支援や身体介護、外出時の移動支援をするヘルパーの養成研修です。 期間/講義2日 実習2日 就労先/重度訪問介護事業所など ○受講生募集 重度訪問介護従業者養成研修 基礎課程・追加課程(通学) 期間/講義:6月24日(金曜日)・25日(土曜日)(全2日間) 実習:6月28日(火曜日)から8月23日(火曜日)のうち2日間 会場/調布市こころの健康支援センター本館2階ほか 対象/次の全てに該当する方  (1)市内に在住・在勤・在学  (2)令和5年3月末時点で69歳以下  (3)ヘルパーとして実働できるまたは希望する  (4)当該事業の定める学則に同意する 定員/15人(選考あり) 費用/2000円(受講料)(注)実習費用は実費 申し込み・問い合わせ/申込書(福祉人材育成センター、総合福祉センター、市民活動支援センターで配布、または福祉人材育成センターホームページから印刷可)を、5月23日(月曜日)から6月8日(水曜日)の午前9時から午後4時30分(土曜日・日曜日、祝日除く)に、福祉人材育成センター電話452-8180へ本人が持参 (注)健康保険証・運転免許証などで本人確認。市外在住の方は在勤・在学の確認ができる書類も提示 ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈20日号〉5月20日から6月4日 職員インタビュー、「イベントリポート」 放送時間 毎日午前9時から、正午から、午後8時から(各30分)(注)特集番組により、放送時間が変更になる場合があります ●調布FM83.8メガヘルツ市政情報番組「調布市ほっとインフォメーション」 月曜日から金曜日 午前9時15分から、午後1時30分から、4時から、9時から(各15分)、5時30分から(5分) 土曜日 午後5時30分から(5分) 日曜日 午後3時30分から(5分) (注)特集番組により、放送が休止・時間変更になる場合があります。 調布FMの放送は、インターネットでも聴くことができます。詳細は調布FMのホームページをご覧ください