指定管理者に関する第三者評価 【議事録】 (開催日時・場所)  令和4年12月19日(水)午前1時15分から午後2時15分まで  市長公室(市役所5階) (出席者)20人 評価員 6人 ‧ 外部有識者 老川多加子,小原爽子,矢島新,矢島淳太郎 (50音順,敬称略) ‧ 市職員 窪田秀文総務部次長,村上法彦企画経営課行政改革担当課長 指定管理者 4人 ‧ 一般財団法人調布市武者小路実篤記念館 4人  施設所管部署 4人 ‧ 教育部 郷土博物館 4人 事務局等 3人 企画経営課(山岸副主幹(行政改革・計画担当兼公共施設マネジメント担当),飯田行政改革担当係長,田畑主事  傍 聴 者 1人   (議 事) 1 開会 2 副市長挨拶 3 評価の実施概要について 4 指定管理者による取組実績等に関する評価 調布市武者小路実篤記念館 (指定管理者:一般財団法人調布市武者小路実篤記念館) 5 その他 6 閉会 1 開会  ○事務局   定刻となりましたので,ただ今から,「指定管理者に関する第三者評価」を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。初めに,副市長の伊藤より一言御挨拶を申しあげます。 2 副市長挨拶  ○伊藤副市長  皆さんこんにちは。副市長の伊藤でございます。今日はよろしくお願いいたします。  調布市の指定管理者制度は平成16年から始め今25施設。そのうち,ふれあいの家という小さな集会所みたいな施設があって,そこは地元の方の集まりというかそういう指定管理をしていてかなりの数あるのですけれども。その他体育館や,今日行う実篤記念館といったところを指定管理者としてお願いして管理運営していいただいている。ということで,これから皆さんに御協力いただく,チェックしていただくのは,監理団体,市が設立して,一緒になって同じ目的でいろんな事業をしている監理団体と随意契約をしている施設が5施設あるのですけれども,ここをチェックしていただく。言い方を丸く言うと,市の関係する団体が市の施設を公募によらず指定管理をしていることで,競争性が働かないのではないか,そういった面がちょっと疑問視される部分があるので,そういったところをしっかりチェックをしていただいて,監理団体の皆さんに指定管理者としてお願いするのが妥当かどうか。監理団体の今までの経験や,それによって培ってきたノウハウが生かされているのか。そういったことを是非皆さんにチェックしていただいて,今後の施設の市民サービス向上,そして効率的な運営につなげていきたいとそのようなことで,今日は皆様方に御協力いただいているというところでございますのでよろしくお願いしたいと思います。監理団体側も,その辺のところをしっかり説明をして御理解をいただくようにお願いしたいなと。良い意見交換がここでできて,よりサービス向上につながればよいかなという会にしたいと思っていますのでよろしくお願いしたいと思います。  こういうやり方が良いかどうかについても,また御意見を頂ければ,次回にそういったものを改善していきたいとそのように思っていますので,是非忌憚のない意見交換ができればよいなと思っていますので,私からはそれをお願いして,挨拶とさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。   ○事務局   ありがとうございました。なお,副市長につきましては,ここで退席をさせていただきます。  ○伊藤副市長  では,よろしくお願いします。 3 評価の実施概要について  ○事務局    それでは引き続き,私の進行は着座にて失礼させていただきます。  本日の会議につきましては,後日市のホームページで公開をさせていただく形ですので御承知おきいただければと思います。あわせて,市報と市報ホームページで本日傍聴の御案内をさせていただいたところですが,傍聴の方1名お見えになっておりますので,御承知をいただければと思います。  配付資料の一覧につきましては,次第の裏面を御参照ください。「指定管理者に関する第三者評価について」,「指定管理者に関する第三者評価 評価員一覧」「指定管理者に関する第三者評価 評価シート」以上となります。  次に,今回の評価の実施概要について,事務局から御説明させていただきます。  こちらのモニター,若しくは,配付いたしました資料「指定管理者に関する第三者評価について」を御覧ください。初めに,実施目的です。行政外部の視点を活用し,指定管理者の取組の評価を通じてサービスの向上や施設管理・事業の効率化の促進につなげることを目的としております。次に,評価対象施設ですが,公募によらず監理団体を指定管理者に指定している,記載の5施設です。出席者につきましては,評価員・指定管理者・施設所管部署の職員及び事務局となります。続いて,評価の流れです。本年10月以降,評価員による施設見学,また評価員による指定管理者作成のプレゼンテーション動画の視聴,内容に対する事前質疑を経て本日に至っております。本日は,この後,評価員・指定管理者の質疑応答,評価員による評価シート作成,事務局による評価シートの集計・内容発表を経て,各評価員からの総括コメントという流れになります。最後に,評価シートについてです。「評価の視点・評価内容」に基づき,評価員が,◎/優れている,○/標準的,△/改善の余地あり,×/抜本的な改善が必要,の4段階評価となります。  なお,評価員におかれましては,評価員一覧記載の,矢島新評価員,老川評価員,小原評価員,矢島淳太郎評価員,窪田評価員に出席いただいておりますが,永井評価員が所用で欠席のため,企画経営課行政改革担当課長の村上が両日とも代理で評価員を務めますので,御承知の程,よろしくお願いします。  評価の実施概要についての説明は以上となります。 3 指定管理者による取組実績等に関する評価 ○事務局 それでは早速でございますが,調布市武者小路実篤記念館に関する評価を行いたいと存じます。本日は指定管理者の一般財団法人調布市武者小路実篤記念館と施設所管部署の郷土博物館の職員に出席いただいております。早速ですが,ここで質疑を行いたいと思います。 ●B評価員  以前提出した質疑応答のシートの中で私が質問させていただいたのは,補助金のお話でございまして,事業報告書に記載の補助金, 8800万円はどういうお金ですかとお伺いしたところです。市からの職員15名にかかわる人件費補助であるとお答えいただきました。15名も市からいらっしゃるのかなと思ったのですが,一方で,評価シート,私の手元のものですと6ページになるのですが,評価の時点では評価の視点「安定した運営が可能となる人的能力及び体制」の評価内容「施設の管理に,人員が適切に配置されているか」に対し,お答えいただいたというか「プレゼンテーション説明内容の概要」という欄で指定管理者さんが記載されたものでは,「現在,事業,施設管理,財団運営で15名の職員体制で運営。」となっているので,皆さん総勢で15名でいらっしゃるのだなと思ったのですが,一方で補助金の方は市からの職員 15名に使うと書いてあったものですから,これは,市からの職員ということではなくて,財団の皆さん15名にかかわる人件費補助なのかなと理解したのですけれども。  ○一般財団法人調布市武者小路実篤記念館(以下「実篤記念館」)  書き方が少し分かりづらいのですが,財団の15名のスタッフの賃金等に関するものを市から補助金としていただいているということでございます。  ●B評価員  分かりました。そうしますと,指定管理料とは別に人件費補助があるということですか。  ○実篤記念館  人件費に関しては全て指定管理料には含まれず,補助金で対応しています。  ●B評価員  分かりました。ありがとうございました。  ちょっと変わっているなと思いまして。これはもしかしたら調布市さんのやり方なのかもしれないですけれども,指定管理料は通常職員の方々のお給料も含むのかなと思っています。これは,何か理由があるのですか。  ○事務局  指定管理料とは別に,そもそも私どもの基本的な考えとして市の監理団体を活用していくという大きな方針がございます。それに基づきまして,要は市の行政サービスの補完代行的な役割を務めていただくという中で,人件費だとか事務費は,指定管理とは別の部分で補助金を支出させていただいております。  ●A評価員  あまり文学について精通しておらず知識がないのですが,白樺派というところでは,武者小路実篤先生が筆頭的な立場で,他にも何人か作家さんがいらっしゃると思うのですが, そういった作家さんの記念館というものであったり,あるいは,記念館と言わずとも個人で研究されている,そういった方々とのお付き合い。何か展示があるときに貸し借りがあるというところまでは分かるのですが,それ以外のところでももう一歩踏み込んで,連絡会があるだとか普段交流しているとか,やっていることがあれば教えていただきたいです。  ○実篤記念館  まず,もう少し広いところで言いますと,全国文学館協議会という団体がありまして,そちらでの様々な文学館とのやりとり,お互いの情報交換であるとか,様々な基準のようなものの話し合いであるとかそういったものがございます。それから白樺派の他の作家とか,その作家を対象として含む文学館とのやりとりということですと,今おっしゃっていただいたような資料のやり取り,それから情報のやり取りもお互いにあります。それ以外で言いますと,いわゆる文学的なことではないのですが,実篤記念館が1月に限定チョコレートを発売していて,大分人気なのですが,そういったものを我孫子の白樺文学館とか鎌倉の鎌倉文学館でも販売していただくというような,そういう形で交流そのものは実際にございます。それから研究者でございますが,例えば実篤記念館の講座であるとか,それから館報などへの執筆などという形でのこちらからお願いしての様々な御協力と,それから研究者の方々からの資料の調査,あるいはいろいろな質問を頂くことがございますので,そういったものへの対応,といったような形で個別にも,研究者との交流というのはございます。  ●F評価員  私は企画展等に携わっていた経験がありまして,実篤記念館,職員さんが本当に頑張っていらっしゃると思っております。そういった中で今回の会議は,指定管理者としてふさわしいかどうか判断をする役割と理解していますが,先々の運営に関連して質問させていただきます。最初の評価の視点「住民の平等の利用な確保」のところに,「高齢者の利用率が比較的高い」となっていますけれど,若い人,例えば20代30代の方々との比率を考えてみるとおそらく傍目からみると段々減っているのかなと思うのですけれども,その辺りのことをお教えください。といいますのも,私女子大で美術等を教えていますけれど,私らの年齢だと,例えば実篤と同年代で言いますと例えば梅原龍三郎とかは私の年代だと誰でも知っているような認識でいるのですが,学生は驚くほど知らないんですね。どうしても,時が経てばだんだん認知度が薄れてくるのも致し方ないところかと思うのですけれど。そういった点で御苦労もおありだと思います。若い人の利用というのはどうですか。  ○実篤記念館  実は,文学の方なのですけど,2016年から配信されている「文豪とアルケミスト」というオンラインゲームがございまして,そこに武者小路実篤が登場します。2017年にコラボ企画を開催しますと1か月で約3300人ぐらい来館されました。同じような企画を他館でおやりになっても,やはり若い20から30代,あるいは10代のお子さんたちもいらっしゃいます。60代以上の方が比率的には6~7割という時代から今は半分くらいになってきて,むしろ年度によっては20代30代の方が増えているという状況です。ゲームをきっかけに来館いただいて,その方々がリピーターになってくださっているというのが一番ありがたい状況です。友の会の会員になってリピーターになってくださるようなきっかけになっていますので,そういったものを上手く取り入れながら,今後も若い世代に訴えていきたいと考えております。  ●D評価員  評価の内容として,自主財源の確保ということでミュージアムグッズ販売を中心として事業収入の確保に努められているという記載がありました。また,実篤の限定チョコレート。非常に人気があるということで,令和3年の事業記録を見させていただきましたけれども,その中でも販売を3000個から4400個に増やして,それも完売しているといったところで非常に人気なんだと感じております。 また加えて,実篤の手ぬぐいマスク,巾着等々グッズもまた新たに開発されて,販売されていらっしゃる。この人気の実篤のチョコレートですが,販売が1500個程増にはなっていますけれど,更に販売個数を増やすとか,若しくはあまり増やすといろいろ支障があるとか,お考えを教えていただきたいと思います。  ○実篤記念館  今年ももう既に準備をしておりまして,昨年より多く,4800個にしております。このチョコレートは,民間会社のモロゾフと提携して行っている企画ですけれども,毎年5月,6月ぐらいにチョコレートの数を決定しなければいけないという非常に難しい運営をしております。例年よりどのくらい増やすかというのは,ここのところコロナの関係がございますのでどうしても,伸びがあったとしても伸び率はちょっと小さくなっているという状況かと思います。非常に好評で,すぐ完売してしまいますので,多くの方に入手できる機会を増やしたいと考えておりますが,在庫の賞味期限の問題もございまして,食品ロスも起こしたくないので,毎年考えながら数を決めさせていただいているのが現状でございます。  ●D評価員  販売個数との関係性もございますので,制作個数も判断するのは難しいのかなと思いますが,例えば調布市はふるさと納税の返礼品を新たに開始することになっていますので,これは市との連携にもなりますけれども,ふるさと納税の返礼品の一つとして可能性があるのであれば,市と協議をしながら進めていっていただければと思います。  ○実篤記念館   こちらも是非そうしたいと思います。よろしくお願いします。  ●E評価員  ちょっと幾つか確認というかさせていただきたいところがございますのでよろしくお願いいたします。1点目として,市との連携という中で,これまでも基本計画事業「武者小路実篤を核とした特色ある事業の展開」ということで展開されて,オリンピック・パラリンピックだったりとか,博学連携推進プログラムというところで,実際報告の中でも例えば学校さんとのいろいろな連携をされていたという実績があって,学校さん側での研修の会場で使われたりとかそういった連携ができているのかなと思いました。これとは逆に,実篤記念館側で連携の中で得られているもの,新たに得られたものはどんなものがありますか。学校の先生との連携で,お子さんのスキルアップ,子どもがいろんなことを知れるというところは一つあると思いますが,実篤さん側で特にポイントとして得られたもの,得られるものは何かございますでしょうか。  ○実篤記念館  そもそもいろいろな連携に関して言いますと,子どもたちが来てくれて,展覧会を見学してくれて,ワークシートをやってもらったり,あるいは絵を描いてもらってその作品をこちらで展示させていただいたり,というのは毎年繰り返している,もうスタンダードになっています。こういった連携の中で,やはり子どもたちからの反応によってこちらが気付かないような,我々にとって当たり前すぎて分からないことを,初めて見る,知識のない子どもたちの視点からの質問にはっとさせられて,それをフィードバックしていく。展覧会などで説明が必要だと気付かされたりですとか,絵の展示に関しましては,私どもも子どもたちの作品に斬新さを感じるのですが,高齢のお客様が,子どもが実篤公園で描いた色紙作品が展示されることを楽しみにされていることもありまして,地域とのやり取りという意味でも,我々の側としても成果になっているかと思っています。学校の先生との連携に関しましても,学校の現場で実篤を教材として活用できるどのような可能性があるかということが,こちらからの視点だけでは分からない視点を頂くということがありまして,実篤についてだけでなく,博物館の事業,活動の説明という機会を頂いたりというような形で新しい提供を考えるチャンスになっていると思います。  ●E評価員  市と連携してというところで,双方が,お互いにウィンウィンで発展していくようなことができたらと思いまして,聞かせていただきました。  もう1点,今回の期間の中で,コロナ対応というところで非常に大きな影響があった。例えば補助金的な部分については他の団体と比較しても正直かなり前向きに補助金とか情報を集められて,対応ができないかと検討されていたのではないかと考えていますので,その点は非常に良かったと思っているところであります。そういったところ今後も進めていただきつつも,今回コロナの影響を受けた中で,これまで苦戦していた部分,それから今後デジタル化といった方向性が出てくると思うのですけれども,これまでの課題であったり,今回のコロナ禍を受けた中での経験から,どうあるべき,どんなことができたらな,今後に生かしていきたいなというところがあれば教えていただきたいと思います。  ○実篤記念館  御来館いただく方に安心・安全に御利用いただくというのはもとよりでございますけれども,来ていただくということが我々としては大きいことでしたので,なかなかリアルで見ていただくという機会が,臨時休館とか,感染拡大で来ていただけないという苦労というのもございました。当然,イコール入場料が減額になるということで,事業活動の経費も厳しいところがありました。施設の衛生管理の面で言いますと,空気清浄機とかそういった必要なものとか,あとオンライン配信やYouTubeを使って講座を提供するための音声や照明の機材とか,文化庁から,二分の一ですけれども補助をいただき,そういうものを上手く活用して何とかやってまいりました。ただ,課題としては来ていただくことの大変さがこれまで以上に身に染みました。一つの光明としては,YouTubeとかオンライン配信での事業ということで,先般も,少人数しか入れない会場であったために,講座をライブでオンライン配信しまして,その時はむしろ,近郊よりも遠方の方,今まで来られなかったような方々に参加していただける機会になりまして,非常に喜ばれました。なかなか行くのは難しいけれども,是非とも聞いてみたいという講座をオンラインなどで実施できるということは一つの光明かなと考えています。  ●E評価員  そういった技術を活用する中で,新しい層というか,なかなか近くでないとだめだったという方ではない方も,いろいろな影響をお互いに与えたり与えられたりというところ,今後のところで生かしていただければなと感じました。  ○事務局  質疑につきましては,以上とさせていただきます。評価員の皆様には,評価シートの作成をお願いします。作成時間となりますので,一旦武者小路実篤記念館及び郷土博物館の職員は御退席ください。  評価員の皆様,評価シートの作成の時間は約10分間,午後1時 45分までとさせていただきます。作成が終わりましたら,事務局まで提出をお願いします。評価シートの提出を終えられた評価員におかれましては休憩とさせていただきます。休憩の間に事務局で評価シートの集計を行います。午後1時50分まで自席にお戻りいただきますようお願いいたします。 - 各評価員評価シートの作成・休憩 -  それでは再開いたします。評価シートの集計が終わりましたので,事務局で発表させていただきます。   - 事務局から評価シート集計結果の説明 -    最後に,評価員の皆様から一人ずつ,総括的な御意見を頂きたいと存じます。それでは,F評価員から順番にお願いいたします。  ●F評価員  記念館さんの事業,非常に敬服しております。とにかく,企画展を相当な回数重ねてこられて,しかも内容に重複なしでやってこられた。本当に驚くべき御努力だろうと思います。そういったことを踏まえた上であえて申し上げますけれども,この先もずっと続けるのはかなり大変だろうなと傍目に思っているところもあります。その意味では今後若干幅を広げていくことが求められるのかなと思います。もちろん,事業目標として実篤の顕彰が根幹に謳われていますので,もちろんそこが主軸としてはあるのですけれども,数回に1回の展覧会は,直接実篤に関わらずとも例えば文豪で絵を描く人を取り上げるとかもう少し幅を広げて,いろんなことをやっていくというのを視野に入れられたらどうかなと思います。  ●C評価員  まず,事前に御準備いただきありがとうございました。私は,普段会計監査業務をやっている関係上,どちらかというと運用面を中心に拝見させていただきました。まず,高く評価させていただいた点としましては,人員の体制です。というのも記念館の規模感に比べると,かなり豊富な,知見のある職員の方が業務を担当されているなという印象を受けましたし,施設見学に行かせていただいた際には,かなり新しい,例えばMacですとかパソコン機器なども,新しいものを使って,かつ事業の内容も,オンラインを積極的に取り入れたりと既存の状況に関わらず,最新のものをキャッチアップしていける体制が整っていて,それはひとえに実篤記念館が実施している一つの強みだと評価いたしました。課題として2点ほどあげさせていただきました。まず一点目が,収入面の方策でございます。ほとんどがコロナによる外的要因でございますので,あくまで当初事業計画を作成した事業と照らして,課題があると申し上げただけであって,記念館の対策が間違っているというわけではないのですけれどもやはり利用者数,記念館を訪れている方は減っているということもありますので,そこに対して具体的にどういったリカバリーをしていくのかといったアクションプランというところは課題感があるのかなと拝見しました。もう一つ,記念館が調布市のハザードマップに位置しているというところもあり,かつ,過去に浸水被害を実際に受けられたというところもございまして,そこの辺りの浸水リスクの評価というところにつきましては,課題があるのではないかと考えています。特に100年に1度のところというところは,今後いつ起きてもおかしくないという前提に立った場合は,もう少し,避難するときの具体性,どの収蔵物を守るのか,そもそも収蔵物をそこに保存しておくべきなのかどうかといったところを,調布市と在り方を御議論いただければと思っております。以上でございますけれども総じて,運営としては非常に安定的にされているなと思いましたので,引き続き,記念館の運営を続けていっていただければと思います。  ●A評価員  資料,動画等の作成ありがとうございました。以前にも評価させていただいたことがありまして,その時にどうしても市の東部地域に偏っているんじゃないかとお尋ねした記憶がございました。そこはどうなのかなと今回注視したんですけれども,積極的に外に出ていただいたり,スタンプラリーだとかウォーキングラリーだとか,そういったものにも参加し,かなり,できる範囲のことを着手されて,市民における利用を広げていただいて嬉しく思っています。それ以外にも,子ども向けのものを筆頭に,本当にコロナ禍でも,様々な形で利用者の,様々な興味,関心に応えるような取組をしていただいていて,まさに,監理団体さんが長期計画のもとで取り組んでいただきたいような事業計画になっていて,大変嬉しく思っています。  あえてこの先というところで申し上げると,やはりデジタル化への対応の強化といったところはいろんな意味で必須だと思います。利用者を広げるという点でもそうですし,コロナ禍を経てしまったので,オンラインでの楽しみ方を皆さん覚えてしまっていらっしゃるというところで,コロナ禍だからやむを得ず開催したオンラインの講座もあったと思うのですが,そういったもの,本当にお金をしっかりとれる大人向けの講座などを増やしていく。そこで作成したコンテンツが,中に来た時にも,例えばデジタルガイドと一体化してと言った形で,オンライン・オフライン両方楽しめるようなミュージアムづくりといったところは是非この先御検討いただきたいなと思います。  人材育成の部分に関して,この規模感の組織にしては非常に優れた部分があるなというところ。こちらは先程C評価員から話があったところと全く同感です。この手のところは運用面でつまずくところが多いところですので,厚生労働省がいろんな補助金を出しています。公益法人ではなくて一般なので,逆に取りやすいというところがあろうかと思いますので,そういったところを是非活用してください。  最後に施設管理の部分で,独自に自主財源で施設管理アドバイザーを採用されたということで,非常に意識の高い取組で感服いたしました。施設管理に関しては,地道に地道に積み重ねていただくというのがあると思いますし,100点満点がなかなか出ないところではあると思うのですけれども,この意識の高さは是非継続していただいて,さらに施設管理アドバイザーを活用したことでどうだったのか市にも展開していただくことで,市の施設管理の在り方だとか,市の指定管理制度の在り方だとか,そういったところにも役立つノウハウを提供していただくところまで発展していただくと素晴らしいなと,このように思った次第です。これからも期待しております。以上です。  ●B評価員  まずは皆様,普段の運営をしながらこれだけ膨大な資料を作成なさっているということ,非常に感服いたします。運営も資料作成も非常に丁寧に行われていて,皆様の御努力を感じるものでございました。私は,官民連携事業のコンサルタントとして多くの,文化施設のみならずたくさんの指定管理施設を見ている中で,感じたことを述べさせていただきます。まずは,一つ強く感じましたのは,積極的なオンラインを活用した講座や動画配信,それから学校の連携は非常に高く評価できると思いました。市外の幅広いファンの獲得ですとか,これからの世代にどれだけ武者小路実篤と,その記念館の価値を理解してもらうということが非常に重要と思われますので,コロナで始めたことだったかもしれませんけれども,これは非常に価値あることと思います。  それから,施設管理の面では,非常に美観を保ちながら,保存や災害対策もよく考えられているかなと思います。それから物販のアイディアもすばらしいかなと思っております。総じてすばらしい運営をされているかなと思いますが,欲を言えば,展示にもう一工夫あるとよいかなと思っています。私は博物館の専門家ではないのですけれども,より子どもとか若い世代でも関心が持てるような,ある意味分かりやすさとか大胆なデザイン,そういったものも必要ではないかなと思いました。武者小路実篤さんというのは多様な活動がユニークであって,一言で言えないような,ある意味つかみどころがないような方だと思うんです。それが非常に身近に感じられるような展示,時代背景も含めて,実篤を知らない人々や若い世代も,自分事のように捉えられるような展示があるとよいなとも思いました。先程ゲームとの連携とおっしゃいましたけれども,非常に面白いなと。若い方々の興味があるものをツールとして使って,そこから何ができるか考えていただけたらと思います。実篤記念館というのは,武者小路実篤さんというコンテンツを生かして,長い目で調布市のブランド価値とか,市民の調布愛を育むことに資する施設だと思います。指定管理期間10年ということで,今後一層の周知とか事業活動をするために,必要な投資をされていくとよいのかなあと思います。それは調布市との相談ということになるかもしれませんが,せっかく10年になったので大胆にそういうのも踏み込んでいただきたいと。そのためにも今一度,大事な予算というのを何に振り分けるのか,そういった検討があるとよいかもしれないなと思いました。  ●D評価員  まずは,今回の第三者評価による評価のたくさんの資料作成,大変分かりやすい資料を作成いただきましてありがとうございました。コロナ禍においては,施設の事業,管理運営に当たって非常に御苦労もあったのかなと思います。コロナ対応の状況ではありますけれども,オンラインでの事業の実施ですとか,コロナ禍の新たな取組も,非常に努力しながら,苦労しながら,取り組んでおられると感じました。引き続き,より良い施設の管理運営に努めていただきたいと思っています。  人材育成においては,体系的な人材育成方針等によりまして,ベテランの職員の皆様の非常に貴重なノウハウの継承の視点も踏まえて,あとはその他の幅広い職員の方の意見も確認しながら,計画的に取り組んでいただきたいと思っております。  また,令和4年度中に調布市と災害時における防災協力協定の締結の準備を進めていらっしゃるということを資料で拝見しました。日頃から,地元の若葉小学校の地区協議会の防災運営委員として,地域と協力関係を築いていらっしゃるということで,地元に根付いた団体ならではの視点で,今後,市と災害時の協力協定の提携をした際には,協定に基づきまして,例えば市との共同訓練への参加ですとか,施設管理者としてのノウハウを生かして,市への提言等の御協力を頂きたいと思います。  最後に個人情報保護に関する内容ですが,改正個人情報保護法が2022年4月に施行されています。個人情報については現在も管理業務に関する個人情報の保護規定に基づいて適切に管理してらっしゃるということですけれども,新たな国の法律の改正の動きもございますので,こういった動きも確認しながら,また,市と連携しながら適切な管理に努めていただきたいと思います。定期的な研修の実施等,職員への周知啓発を図っていただきたいと思います。  ●E評価員  資料作成から御準備ありがとうございました。今回また,動画撮影というところで,行革からもお願いをして,非常に御苦労されたと伺いましたけれども,よくできたというところで,しっかり対応していただけたなと思いました。今回第三者評価の視点として大きなものは,長期的な,10年間の指定管理が既に元年度からスタートしている中で,まもなく中間を迎えるところで,これまでの取組がどうだったのか今後にどうやって生かしていくのかという視点が大きなポイントであったと思います。そうは言っておきながらも今回コロナという,かなり特殊なところが入ってきて,それをじゃあ今後の事業計画であるとか,その方向性に生かしていかなければならないというところが一つあると思います。それは一つは大変だったという意味もありつつも,それによってデジタル化だったり新たな層の獲得が進んできたというところもあると思いますので,そういった視点を踏まえながら,今後の後半に向けた事業の内容であるとか,計画であるとか,取組の進め方の見直しに是非つなげていただければと思います。なぜ今監理団体というところで,指定管理者制度を導入しているのか,一つは効果的・効率的にサービスを提供できるという視点もありますので,そういったところも踏まえながら,改めてどのように,入館者数を増やして,それが入館料に直結していく形になる。また新たな展開としてデジタル化を使ったところで,外部の方をどう取り込んでいくのかというところ,繰り返しになりますけれども,一つあるのかなと思います。また,今まさに策定している新たな基本構想・基本計画の中での連携した取組も重要になってくるかと思いますので,そちらでの視点とあわせた形での今後の展開をお願いしたいと思います。また,それを支えるための組織・体制というところでは,やはり人材育成が非常に大切かと思います。これまでも様々な研修だったり,人事ローテーションだったり,育成の方針を定めて,これまでも取り組まれているというところであります。そういった中で,新たな課題,取組に対してどのように対応するか。例えばこれまでのノウハウだけでなく,市でも同じですけれどもデジタル人材をどのように獲得して活用していこうかという視点。内部でできるのか,外部に頼るのかといったところの考え方の整理も今後必要になると思います。また,15人の職場というところではありますけれども,これから大きく今後の取組を進めていかれる中で,更なるスキルアップ,それからマネジメントの面でもそれぞれがスキルアップして,横の連携もしていきながら,縦の方での,内容の引継,意見交換,更なるブラッシュアップができれば,組織が活性化されれば,さらに施設を有効に活用していけるのかなという視点もありますので,そういった点も踏まえながら,後半戦の展開に期待したいと思います。  ○事務局   評価員の皆様,ありがとうございました。 5 その他  ○事務局   指定管理者におかれましては,引き続き,市民サービスの一層の向上や施設管理・事業の効率化に向け,本日の評価員からのコメントについて,改善の取組の参考にしていただきたいと存じます。なお,本日の議事録は後日市ホームページにて公開いたします。 6 閉会  ○事務局   調布市武者小路実篤記念館の第三者評価につきましては,以上とさせていただきます。皆様,ありがとうございました。 18