陳情文書表 (令和3年6月1日受理) 受理番号 陳情第48号 件名 調布市に東京2020オリンピック・パラリンピックからの撤退を求める陳情 提出者の住所・氏名 (注)非公開情報 付託委員会 文教委員会 (注)原文のまま記載 (趣旨) 五輪反対のデモが各地で起こり、都知事候補であった宇都宮健児さんが始めたオンライン署名の署名者数は40万人を突破し、世論の8割が五輪の中止あるいは延期を求めています。日本にいるほとんどの人からすれば、五輪なんかもうどうでもいいという心境なのです。 実際、日本は、そして東京都は、のんきに五輪などやっていられるような状況ではありません。五輪延期が決定した2020年3月24日の東京都の新規陽性者数は16人だったのに、五輪開催まで2か月を切った緊急事態宣言中の2021年5月30日は448人です。 陽性者でも自宅で放置されている(自宅療養・入院等調整中)人が東京都には2000人以上います。日本は検査数もワクチン接種率も他国と比べて異常に少なく、感染力の強い変異株が勢いを増しているのにスクリーニング検査もままならず、医療体制は常に逼迫しています。コロナと戦ってコントロール下に置くだけの力が、今の日本にはありません。 そんな日本で五輪を開催したら、国内外の多くの人が動いた結果、新型コロナウイルス感染が拡大し、人々の健康や命が脅かされることは容易に想像がつきます。そして諸外国もおおむねそのような見方をしています。 ここまで追い込まれても五輪中止を決断できない今の日本は、かつて多くの国民や諸外国民を殺して破滅していった、大日本帝国と同じ様相を呈しています。現実を正しく認識できない、間違いを認められない、一度決めたことは何があってもやめることができない日本の宿痾が、ここにきて再び頭をもたげているというわけです。 そこで、調布市に、五輪に関わる全ての事業からの撤退を求めます。 調布市では市内を聖火リレーが通り、調布駅前広場でのパブリック・ビューイングがあり、サウジアラビアのホストタウンであり、子供を「動員」したオリパラ観戦が予定されています。東京スタジアムや武蔵野の森総合スポーツプラザは五輪の会場です。他にもあれば、すベて白紙にしてください。 お金や契約など、五輪から撤退することのリスクはあるのかもしれませんが、ある程度内容の予測が立つリスクだと思います。一方で、五輪に参加することで生じるリスクは、恐らく想像を絶するものになるでしょう。何故かというと、損害を被るのが日本側だけでは済まない可能性があるからです。五輪を開催するということは、その間日本にいるすべての人の感染リスクを上げるということで、それは日本に来た海外の五輪関係者にも適用されるということです。もし、海外の選手や大会関係者が大会中に新型コロナに感染し、死亡したり、重篤な後遺症が残ったりしたら、一体誰が責任を取るのでしょう?日本国内ならごまかせても、海外は同じようにはいきません。そういうことを考えだしたら、とてもじゃないけど五輪に参加しようなどという気にはならないと思うのですが。 墓場鬼太郎「ボクは新入生」の中に新宿を歩く鬼太郎と目玉のおやじが「オリンピックだというのでさわいでいますね」「そうだ土建屋と旅館にもうけていただくために全国民がさわいでいるようなものだ」と話すシーンがあります。 水木しげる先生は凄いですね。1964年の東京オリンピックの時にすでに、オリンピックが平和の祭典の皮を被った利権の祭典だということを見抜いていました。水木しげる先生が生きていたら、今の日本が人々の命より利権のために動く政府の下、五輪という破滅に向かって突っ走っていることをどう思われるでしょうか。調布市は市をあげて水木しげる先生を顕彰していますが、水木しげる先生が終の棲家に選んだ場所として、恥ずかしくない選択をしていきたいものです。