陳情文書表 (令和2年2月25日受理) 受理番号  陳情第23号 件名 海洋プラスチック汚染の原因となる人工芝使用の抑制を求める陳情 提出者の住所・氏名 (注)非公開情報 付託委員会 建設委員会 (要旨) 海洋プラスチック汚染が深刻化していることは周知の事実です。 「脱プラスチックヘの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流」 (著者 堅達京子+NHK BS1スペシャル取材班 発行所:(株)山と渓谷社 2020年1月発行)によれば、次のような状況です。 ・世界のプラスチック生産量は年間4億トン。そのうち、世界の海には毎年910万トンものプラスチックごみが流出。(500ミリリットルのペットボトル5000億本に相当) ・このままふえ続ければ、海洋のプラスチックごみは、2050年には魚の量を超える。 ・5ミリメートル以下のプラスチック、マイクロプラスチックの問題が深刻化。空気や水、プランクトン、小魚、鳥、そして人間の体内からも検出されている。 ・マイクロプラスチックの人体への影響は未知数。だが、今後、プラスチックの量がふえると、食物連鎖によって有害物質が濃縮され、影響が出る懸念がある。 ・石油使用量の約8%は、プラスチックの原料をつくるために使われ、さらに海洋プラスチックごみからはメタンガスなどの温室効果ガスが出ている。 ・世界各地の海や河川でプラごみの回収への試みが始まっている。 日本では、人工芝が細片化して河川等を通じて海に流出して海洋プラスチック汚染の原因の一つになっていることが調査結果から明らかになっており、人工芝の使用の抑制は急務です。(https://www.shinrinbunka.com/news/pickup/16982.html「微小プラ、国内11河川で検出26%が人工芝由来 首都圏・大阪府で調査」(2018.10.13)https://jbpr ess.ismedia.jp/articles/-/58486「浮遊するプラごみで最も多いのは人工芝だった!」(2019.12.10)) しかしながら、調布市においては、調布駅前広場や、2019年5月に調布市下石原1丁目58番地5に開園された鬼太郎ひろばなど最近の施設にも人工芝が使用されています。特に鬼太郎ひろばに敷かれた毛足の長い人工芝の細片が、人工芝の上や周囲に散見されます。 そこで、調布市が管理する施設に使用している人工芝が環境汚染の原因とならないように、その使用の抑制に努めることを求めます。 以上について陳情いたします。