陳情文書表 (令和2年8月25日受理) 受理番号 陳情第33号 件名 新型コロナウイルス感染拡大防止のため大規模な検査体 制,医療,福祉施設への支援と情報公開を求める陳情 提出者の住所・氏名 (注)非公開情報 付託委員会 厚生委員会 (注) 原文のまま記載 (趣旨) 日本の新型コロナウイルスの感染拡大はとどまるところを知りません。日本はほとんど防疫をしていませんし,何もせずにウイルスが勝手にいなくなってくれることはあり得ないので,当然の流れと言ったところです。このまま冬が来たら,多くなりすぎた感染者に病院が対応しきれず,日本の医療体制が崩壊する可能性も十分考えられると思います。こういう状況だというのに,一向に政府による抜本的な新型コロナウイルス対策が取られないため,最近では自治体が主導となって,必要な施策を行っていることが次々と報道されています。 調布市も絶対にやるべきです。よって調布市に 1 診療所でPCR検査をできるようにすること 2 医療機関,福祉施設への大規模な支援(物資,経営面の援助等) 3 市が行う新型コロナウイルス対策,市内の感染状況,検査数,新規陽性者数,医療体制,医療アクセスなどの情報を調布市民に周知する仕組みを作ること を求めます。 1についてですが,感染状況が正確にわからなければ新型コロナウイルスを攻略するための戦略を立てようがありません。検査の数を大幅に増やすことが必須です。そのためには,検査の窓口が増えなければいけません。現時点で最適なのは市内に数多くある診療所を活用する方法です。診療所でPCR検査ができるようになればいいのです。診療所で検体をとって,検査を民間の施設に委託するか,院内にPCR検査機を置けばいいと思います。それに伴い,軽症者を診療所で診ることができるようにすれば,重症者や救急に対応するような大きな病院の負担も減らすことができます。 2の医療施設,福祉施設への援助も急務です。まずは物資の支援。医療施設や福祉施設で働く人たちは,常に感染の危機にさらされながら,命がけで患者さんや利用者のために働いてくれています。だというのに,特にコロナ陽性者を受け入れる病院で,必要なマスクや防護服が買えず,何日も使いまわしているという話が報道やSNSなどで見受けられました。調布市の医療施設や福祉施設がそこまで逼迫した状況に置かれているかはわかりませんが,物資はあればあるほどいいはずです。少なくとも,これらの施設が物資に困ることが無いように全面的な支援をしなくてはなりません。また,検査も必要です。コロナ陽性者を受け入れている病院や,高齢者施設などといったハイリスクな施設に対しては,中にいる人たちの命を守るため,クラスターが発生するのを未然に防ぐため,定期的にPCR検査を実施するべきだと思います。そして何より重要なのは,経営面の支援です。これも病院の話になりますが,コロナ対策をきちんとやった病院ほど経営が悪化するという事実があります。しかし,感染症対策をきちんとできる病院を保護することこそが,防疫のために必須なのです。当たり前のことですが,そういう病院がなくなれば市民の命の安全は崩壊したも同然だからです。 3の情報の周知は,市民の協力を仰ぐために大事なことです。防疫には個人レベルでできることがあり,それを大勢が実行することで,大きな効果を発揮します。そして,そういったことは,はっきり言って面倒くさかったり,やりたくないことなのです。そこを何とか市民にやってもらうためには,市が市民に防疫の方針を明確に示し,必要な情報を周知することが必要だと思います。何故なら,市が誠実な姿勢を示すことによって,初めて市民の信頼を得ることができるからです。 調布市のサイトのトップページには,東京2020オリンピック開催まであと○○○日,東京2020パラリンピック開催まであと○○○日という表示がされていますが,感染症対策さえもまともにできない国,あるいは都市に,外国から選手や観客を呼ぼうなど,申し訳ないのですが,片腹痛いとしか言いようがありません。来年,日本が,調布市が,安全にオリンピック,パラリンピックができるような国,都市になっていることを願っております。 そして,そのためにやるべきことを,調布市でもぜひやっていただけたらと思います。