議員提出議案第25号 医療機関に対する財政支援の強化を求める意見書提出について 上記の議案を提出する。 令和2年12月11日 提出者 調布市議会議員 岸本 直子 賛成者 調布市議会議員 武藤 千里 同 木下 安子 同 雨宮 幸男 同 坂内 淳 医療機関に対する財政支援の強化を求める意見書 新型コロナウイルス感染者が再び増えており、連日、感染拡大防止と感染症患者の治療を担ってきた医療機関は、長期にわたり疲弊した状況が続いている。 病院が感染症患者を受け入れるためにベッドを空ければ減収になり、医師や看護師ら医療関係者も感染症患者対応のための体制を確保しなければならない。 一般患者と隔離するためには、一般診療や入院患者数の縮小も余儀なくされ、ほとんどの病院で大幅な減収が見込まれている。 中等症度までの感染患者を治療する際の診療報酬の増額対応は行われてきたが、軽症患者については、特別な治療体制を取る必要があるにもかかわらず、報酬増額の対応はなく、軽症患者の多くを受け入れた中小病院にとって大きな負担となっているのが現状である。このような財政的保障の裏づけがないままでは、感染症患者の受入れはもちろん、病院経営を続けることはできない。 加えて、新型コロナウイルス感染症の影響による受診抑制は感染症患者を受け入れていない開業医や一般病院でも起きており、患者数が大きく減少している。 今回のコロナ禍による収益悪化によって医療機関が次々に倒産しかねないのが現状であり、医療機関などに交付される「緊急包括支援交付金」のさらなる増額、診療報酬の前年水準での概算払いなどの支援拡充を行い、医療機関が経営を維持できるよう、あらゆる手だてを尽くすことが必要である。 よって調布市議会は、国会及び政府に対し、医療機関に対する財政支援を強化するよう、強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和2年12月 日 調布市議会議長 渡辺 進二郎 提出先 内閣総理大臣 財務大臣 厚生労働大臣 衆議院議長 参議院議長