陳情文書表 (令和元年8月15日受理) 受理番号 陳情第13号 件名 戦前から在住する「在日」コリアンとその子孫の地方参政権を認める法的措置を求める陳情 提出者の住所・氏名 (注)非公開情報 付託委員会 総務委員会 (趣旨) 日本は戦前、1910年朝鮮を植民地としました。それ以来朝鮮人は日本国の臣民として納税、兵役等の義務を果たしてきました。しかし1945年の敗戦で日本の内地にいた朝鮮人は一方的に外国人とされ、その状態が今日まで続いています。歴史の経緯から見てこの人たちに国籍選択の権利を認め、外国国籍を選択した場合でも日本に居住する限り日本社会の住民として地方参政権は認めるべきだと考えます。 歴史を振り返ってみますと、戦前の朝鮮に対する横暴は日本人として恥ずかしい限りです。なぜ武力で併合しなければならなかったのか。朝鮮が日本を侵略しようとでもしたのか。私の知るところ日本は朝鮮からさまざまな文化や技術の恩恵をこそ受けていても朝鮮から侮辱されたり、被害をこうむった事実は知りません。 植民地時代の創氏改名は朝鮮人には屈辱以外の何物でもなかったのではないか。強制連行は奴隷貿易を連想させるしわざではなかったのか。慰安婦問題は若い朝鮮人女性の人間の尊厳を身ぐるみ剥ぎ取る所業ではなかったのか。また朝鮮半島の日本の食料基地化は朝鮮経済の破壊ではなかったのか。もし自分が朝鮮人であったら日本をどう思うか、想像してみてください。憎しみ以外の何物でもないでしょう。 そのような戦前の所業に日本はおわびをしたのか。一人一人の日本人として償いをしているのか。現在の「在日」コリアンの人たちはせめて日本社会の住民として地方議会の議員、首長の選挙権を切望されている。どうしてこのような最低限の要望に日本社会は応えられないのか。恥ずかしい限りである。私には理解できない。 そもそもこの調布の地は古代から朝鮮半島の渡来者が多い土地であった。狛江・金子という地名。高麗神社。深大寺の縁起。そのつながりは長く深い。現代に共生の伝統を調布に復活させたく思う。調布市議会の皆さん、このような私の気持ちに賛同して日本政府、衆参両院に戦前から在住する「在日」コリアンの人たちの地方議会の議員、首長の選挙権が付与される立法措置をとることを求める意見書を出してくださることを陳情いたします。