議員提出議案第16号 外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催を求める意見書提出について 上記の議案を提出する。 平成30年9月18日 提出者 調布市議会議員 岸本 直子 賛成者 調布市議会議員 雨宮 幸男 同 武藤 千里 同 二宮 陽子 同 大河 巳渡子 外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催を求める意見書 東京外かく環状道路東名ジャンクション工事区域近傍を流れる野川において5月中旬から気泡が発生した。 初期掘進時における野川の気泡発生・地下水噴出問題は、地表に影響を及ぼさないと説明を受けていた住民に大きな不安を与えている。特に強固な地盤と言われるシルト層の世田谷でこのような事象が発生したため、砂層土である東久留米層の調布市域はより大きな影響が出るのではないかと懸念されるところである。 この気泡発生については大深度地下工事が原因と、下記のように事業者自身が認めている。 東京外環プロジェクトのホームページには、「平成30年5月中旬より、東名JCT周辺の野川の水面において気泡が見られております。これは、地下のトンネル工事の掘削箇所から、シールド工事で用いる空気のごく一部が地中から地上に漏出しているものです。引き続き、圧力を調整するなどして漏出抑制に努めるとともに、発生状況についてモニタリングしていきます。トンネル工事は正常に進んでおり、地域の皆さまにご迷惑をおかけするような影響はないと考えております。引き続き安全を最優先に工事を進めてまいります。」と記載されている。 東京外環工事の工法は「気泡シールド工法」と言われているが、2017年2月に開催された「東京外かく環状道路(関越⇔東名)・本線トンネル東名工事に係るシールドトンネル工事の説明会」において、採用のシールド工法が「気泡シールド工法」であることの説明は一切なかった。 よって調布市議会は、事業者がこの問題に関する住民説明会を早急に開催して、地表面に危険のないことを明らかにし、住民が安心できるよう丁寧に説明することを求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成30年9月 日 調布市議会議長 田中 久和 提出先 内閣総理大臣 国土交通大臣