陳情文書表(平成28年 2 月18日受理) 陳情第56号 調布市議会議員及び調布市職員による動物殺処分施設の視察を求める陳情 (陳情事項)  下記の事項について,市及び関係機関並びに市議会に働きかけられたい。 記 1 議員及び職員による,動物愛護センターまたは保健所等の動物殺処分施設の視察を,恒例のものとして行うこと。 (陳情理由) 1 動物殺処分施設において日々行われていることは,ナチス・ドイツと何ら変わらぬ残虐非道なものである。 2 このことを,生々しく,かつての陳情で述べてきたが,少しも伝わっていないようだ。それもそうだ。 3 陳情者は,かねてより,活字文化の力を相当に信じてきたが,その限界を,とうとう認めざるを得ないときが来てしまった。 4 まして,我が国では,他人事感覚の無関心が蔓延しており,自身のことであればささいなことでもさんざん騒ぎ立てるが,そうでなければ,甚大なことでも何食わぬ様態で無視するのである。つまり,他人が飼っていた動物または野良もしくは野生のものであれば,どうでもよく思う相当に残念な人種なのだ。 5 これは,飼い主のみならず,行政及び議会にも共通する問題であり,法令及び例規の改正に当たって甚だ無関心であり,または確信犯で面倒くさがり,もしくは無視貫徹をしでかしてきた政治家にも責任がある。あまたの動物愛好家による反対運動を黙殺してきたのだ。 6 その結果,今でも強制収容所のごとく,非道な殺りく行為が繰り返されている。 7 焼却済みの遺骨は,亡きがらの類いではなく,あくまで産業廃棄物として処理される。 8 他人事感覚の無関心病に罹患した日本国民には,感覚へ訴えかけて,無理やりにでも当事者意識を植えつけねばならない。 9 陳情者は,著名人の名言・格言の引用を相当に嫌うが,信条に反してでもあえてこれを行う。 (1) マハトマ・ガンジー(1869-1948)    国の偉大さ,道徳的発展は,その国における動物の扱い方でわかる。 (2) レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)    動物を殺すことが人間を殺すことと同じように犯罪とみなされる日がいずれ来るだろう。 (3) アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)    私が見るところ,ベジタリアンという生き方は,人間の性質に対し,間違いなく実際に影響を与える。その影響は,大多数の人間にとって,この上なく有益なものだ。 (4) エイブラハム・リンカーン(1809-1965)    私は,人間の権利と同様に,動物の権利も支持している。そしてそれこそは,全ての人類が進むべき道である。 10 そして,この不幸の連鎖をとめるべく法令及び例規の改正へ踏み込ませるためにも,市及び関係機関の職員並びに市議会議員による,動物愛護センターまたは保健所等の動物殺処分施設の視察を,恒例のものとして行うことが妥当と思料される。