6 地域生活支援拠点の整備 「地域生活支援拠点」は,障害者の地域生活に必要な支援の機能を集約した施設として,第4期障害福祉計画における国の基本指針において,新たに平成29年度までに整備するとの方針が示されました。 【地域生活支援拠点の機能】 ○ 地域生活への移行,相談 ○ グループホーム等の体験 ○ 緊急時の受入対応体制の確保 ○ 人材の確保・養成 ○ その他地域の体制づくり等 地域の実情に応じて,グループホームや障害者支援施設(入所施設)に付加したものとして設置するか,または,地域における複数の機関が分担して機能を担う体制(面的な体制)として整備することも可能とされています。 (1)調布市における整備の方向性 ドルチェ,ちょうふだぞう,希望ヶ丘の3か所の障害者相談支援事業所を中心として,既に実施している事業の機能もあわせて整理し,必要な機能を各事業所が分担して担う「面的な体制」として整備を進めます。 (2)関連事業 ○ 地域生活への移行,相談 障害者相談支援事業・基幹相談支援センター (事業概要)障害福祉課と市内3か所の相談支援事業所等がともに連携し,障害者及びその家族からの相談に応じ,必要な情報の提供及び助言を提供するとともに,障害者に対する権利擁護のために必要な支援を行うことにより,自立と社会参加の促進を図ります。 1 障害者地域活動支援センタードルチェ 2 障害者地域生活・活動支援センターちょうふだぞう 3 地域生活支援センター希望ヶ丘 障害者地域自立支援協議会 (事業概要)地域の障害福祉に関する情報,調整,開発,教育,権利擁護,評価機能などのネットワークやシステムづくりの中核的な役割を果たすことを目的とします。個別支援会議から,地域の課題を抽出し,情報を共有し,具体的に協働します。地域の社会資源の開発や新しい施策についての定期的な協議の場として,障害者地域自立支援協議会を運営します。 ○ グループホーム等の体験 グループホームすてっぷ (事業概要)市が設置し,調布市社会福祉事業団が運営する体験型の知的障害者グループホーム(定員5人)です。3か月を目途としてグループホームでの生活体験の場を提供しています。 ○ 緊急時の受入対応体制の確保 在宅障害者ショートステイ事業 (事業概要)知的障害者援護施設「なごみ」において,障害者の家族の方が病気や所用,その他休養が必要となった場合など,一時的に介護が困難になった場合に,障害者本人(中学生以上)をお預かりします。 在宅障害者(児)委託型緊急一時保護事業 (事業概要)障害者(児)の家族の方が病気や所用で一時的に介護が困難になった場合に,障害者(児)本人をお預かりします。 1 宿泊保護  3か所(重症心身障害者,身体障害者,障害児) 2 日帰り保護 1か所 あんしんネット(障害者を地域で支える体制づくり事業) (事業概要)知的障害者を地域で支えていく体制づくりを目的としています。地域への障害理解や相談機関の普及啓発,アウトリーチ支援,地域のネットワーク体制の整備,また,緊急相談窓口を設置し,知的障害者,発達障害者の緊急時に必要に応じてショートステイやヘルパー派遣などを行います。 ○ 人材の確保・養成 福祉人材育成拠点の整備 ※新規(平成27年度〜) (事業概要)一人ひとりの特性に応じて福祉サービスを利用し,豊かな地域生活を送れるよう,専門性を備えた福祉人材の確保及び育成を総合的に推進することを目的とし,福祉人材の育成拠点を整備し,将来にわたって福祉ニーズに対応できる人材を安定的に確保する取組を実施します。