49ページ 括弧2,子育て施策における支援 現行計画における基本的方向性(平成30年3月策定「調布市障害者総合計画」より) <子育て相談体制の充実> ○保健センター,教育部門,福祉部門との連携のもと,子ども家庭支援センターすこやかを中心に,子育てや家庭の総合的な相談支援体制の充実を図ります。 <保育園・幼稚園での支援体制の充実> ○子ども発達センターの巡回指導や相談支援と連携しながら,一人ひとりの子どもがより良い環境で育つことができるよう支援します。 <子育て支援サービスの充実> ○引き続き,「子どもショートステイ」「トワイライトステイ」「すこやか保育」など,子ども全般を対象とした子育て支援サービスにおいて,障害のある児童も利用できるよう可能な範囲で対応します。 現行計画事業 星,主要事業 子育て相談体制の充実 星,総合相談と子育て支援ネットワーク事業(子ども政策課) ほし,利用者支援事業(基本型)(子ども政策課) ・妊産婦・新生児訪問指導(健康推進課) ・親子のメンタルケア相談(健康推進課) ・母親学級・両親学級・わくわく育児教室(健康推進課) ・出産子育て応援事業(健康推進課) ・乳幼児交流事業(子ども政策課) ・子育て講座事業(子ども政策課) ・子育てひろば事業(子ども政策課) 保育園・幼稚園での支援体制の充実 ほし,保育園(公立・私立)での障害児の受入れ(保育課) ・認証保育所での障害児の受入れ(保育課) ・幼稚園の障害児の受入れ(保育課)   50ページ 子育て支援サービスの充実 ・子どもショートステイ事業(子ども政策課) ・トワイライトステイ事業(子ども政策課) ・すこやか保育事業(子ども政策課) ・産前・産後支援ヘルパー事業(子ども政策課) ・ファミリー・サポート・センター事業(子ども政策課) 現行計画期間の主な取組・進捗状況 ●子ども家庭支援センターすこやかでは,令和3年度から直営化した児童虐待防止センターとも,密に情報を共有し,庁内外の関係機関とも連携を図りながら,利用者へ支援を行っています。令和3年度からはオンライン相談も開始し,利用しやすい体制を作っています。(子ども政策課) ●母親学級・両親学級は,教室の内容を一部動画にしてホームページじょうに公開するとともに,外出に不安を感じるかたへの対応として,オンラインによるゆりかご調布事業や子育てに関する相談事業を開始し,不安や悩みに寄り添いながら丁寧に対応しました。また,令和5年2月からマイナポータルを利用した電子申請「ぴったりサービス」による妊娠届出を開始しました。(健康推進課) ●産後ケア事業は令和2年12月からショートステイ型を追加し,令和4年度からアウトリーチ(訪問)がたを開始し,対象者を1歳未満までと対象範囲を拡大しています。(健康推進課) ●公立保育園では,職員配置や保育園内の整備を行いました。また,いっか月に1から2回程度,障害児保育指導員,言語聴覚士による指導等を実施しています。私立保育園で専用の職員を配置するエンには補助金を交付しています。(保育課) ●心身障害児を受け入れ,保護者の負担軽減を図っている私立幼稚園の設置者に対し,各心身障害児の在園月数に応じた金額の補助を行っています。(保育課) ●子どもショートステイ事業・トワイライトステイ事業において,障害児や発達に特性のある児,重篤アレルギー疾患児なども,受入れ人数を調整するなどして可能な限り対応しました。(子ども政策課)   51ページ 参考指標 指標名 令和元年度,令和2年度,令和3年度 子ども家庭支援センターすこやかでの相談 相談件数 2,410件,2,614件,2,713件 保育園(公立・私立)での障害児の受入れ 在園障害児童数 112人,93人,105人 幼稚園での障害児の受入れ 心身障害児数 27人,22人,31人 今後の課題 ◆多機関連携による,保護者支援・家庭支援  障害児を育てる親,障害のある親のどちらも安心して子育てができるよう,児童分野と障害分野が連携して家庭を支援していけるよう,分野を超えた相談支援体制の充実が必要です。 (参考:これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・障害のある親と子どもの両方を同じように考えてくれる教育相談所に出会えてよかった。障害がありつつも子育てや介護をするときに,サポートが充実していると良い。(委員意見) ・相談件数の増加傾向が続き,内容の複雑化などにより,対応が長期化するケースもあるため,対応にあたるケースワーカーのスキルや知識の向上,及び関係各部署との連携を強化することが必要(事業進捗評価) ◆子育てサービスでの受入れの拡充  障害児を育てる親,障害のある親のどちらにとっても,就労や自らが望む生活を実現していくために,保育園・幼稚園やその他の子育て支援施策が活用できることは重要です。障害があってもスムーズにサービスが利用できるよう,相談や受入れ体制を充実させていくことが必要です。  また,子ども自身にとっても,障害のない児童と共に地域で過ごし,成長することが出来る機会を保障することが重要です。 (参考:これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・子どもショートステイ事業はレスパイト利用者の割合が高くなっており,虐待防止としての側面が強くなっています。定員に対し,利用希望が上回ることが多く,利用調整が必要。慢性疾患児や特性の強い児の利用,宿泊利用等も増えている。(事業進捗評価)   52ページ ・障害児の保護者の不安や困りごとを尋ねる質問では,「自分の希望する仕事につくこと・続けることが難しい」が最も多い(35.4%)。(ニーズ調査) ・発達が気になる子に対し,保護者にどのように伝えるかいつも苦慮している。職員の加配について,保護者に納得いただくことが必要だが,家庭により,ハードルやそこに至るまでの時差がある。(ヒアリング) ・統合保育を謳っても専門職員は園内にいないので,子ども発達センターや医療的ケア児コーディネーターなど,つなげられる人がいると良い。(ヒアリング)