58ページ 括弧4,放課後等の活動の支援 障害児が学校以外の場所でのレクリエーション,スポーツなどの余暇活動をして過ごすことや,障害に応じた専門的な療育を受けることを支援します。 現行計画における基本的方向性(平成30年3月策定「調布市障害者総合計画」より) <放課後や余暇の過ごし方の充実> ○既存の学童クラブでは受入れが困難な障害児が利用できる学童クラブの設置を始め,学童クラブでの受け入れや,ユーフォー,児童館の利用における配慮,支援などにより,障害児と全ての児童との交流を促進します。 ○「ゆーいんぐ」,「のびのびサークル」,「にこにこサッカークリニック」などの事業により,障害児の余暇,スポーツ活動を支援します。 <放課後等デイサービスの充実> ○肢体不自由児,医療的ケアが必要な児童などの重度障害児にも対応した放課後等デイサービス事業所の設置支援を行い,拡大を図ります。 ○放課後等デイサービス事業所が,相談支援事業所や教育機関,その他の放課後活動事業などと連携しながら,より一体的に児童を支援できる体制を整備します。 現行計画事業 星,…主要事業 放課後や余暇の過ごし方の充実 星,学童クラブ事業(児童青少年課) ほし,放課後子供教室事業(ユーフォー)(児童青少年課) ・児童館事業(児童青少年課) ・青少年ステーション,キャプス(児童青少年課) ・ゆーいんぐ事業(社会教育課) ・のびのびサークル事業(社会教育課) ・にこにこサッカークリニック(スポーツ振興課) ほし,障害児サッカー教室への補助(障害福祉課)   59ページ 放課後等デイサービスの充実 星,総合福祉センター,放課後等デイサービス事業(ぴっころ)の運営(障害福祉課) ほし,障害児通所支援事業所の開設費,補助(障害福祉課) ほし,障害児通所支援事業所の運営費,補助(障害福祉課) 星,日中一時支援費,支給事業(障害福祉課) 現行計画期間の主な取組,進捗状況 ●令和2年4月に既存の学童クラブでは受入れが困難な障害児が利用できる「ゆずのき学童クラブ」を開設しました。学童クラブ内には,医務室や,スヌーズレンルーム,エレベーター等を設置し,1人1人の障害特性に応じた支援を提供しています。また,市内各学校と学童クラブの間,学童クラブと児童宅の間を車両による送迎事業を実施しており,市内全域から障害児の利用を可能としています。(児童青少年課) ●青少年ステーション,キャプスについてスタッフを対象とした研修等を通じ障害者の応対に関するスキルの向上や,相談員の配置により,ちゅう,高校生世代の様々な活動を支援できるように努めています。(児童青少年課) ●平成30年度から,FC東京の協働により,障害児向けの「あおぞらサッカースクール」を実施しています。 ●ゆーいんぐ事業,のびのびサークルの各事業は,令和2年度及び令和3年度は,コロナ禍では中止,開催回数の減少が多くありましたが,令和4年度は予定どおり開催しました。 ●障害児通所支援事業所の運営費補助は,利用者定員の区分に応じた補助基準額をもとに,別途市が定める指標に応じたポイントにより補助率を決定することとし,事業者の取組推進やサービスの質の向上を図っています。 ●市が設置する総合福祉センター放課後等デイサービス「ぴっころ」は,民間事業所の増加の一方で,受入先の少ない,肢体不自由児の貴重な通所先となっており,高校生以降も引き続いて利用を希望する声が多かったため,平成30年度より,主に肢体不自由や重症心身障害のある高校生の受け入れを拡大しました。 ●令和元年10月から,日中一時支援事業を拡充し,通所施設における延長支援について,市独自の助成制度を設けました。   60ページ 参考指標 指標名,令和元年度,令和2年度,令和3年度 学童クラブ事業,障害児在籍数,※1、398人,344人,354人 障害児サッカー教室(FC東京,あおぞらサッカースクール)への補助,延べ参加人数,398人,344人,354人 市内放課後等デイサービス事業所,事業所数,※2,21か所,21か所,23か所 定員数,205人,205人,220人 ※1,4月1日時点 ※2,※3,年度末時点 今後の課題 ◆放課後等デイサービスの充実 障害のある児童の活動場所として,様々な障害種別やニーズに対応できる放課後等デイサービス事業所は今後も充実が必要です。事業所の増加の一方で,受入れ可能な事業所が限られる肢体不自由児や重症心身障害児の行き先を確保していくことも課題です。  市が設置する総合福祉センター放課後等デイサービス「ぴっころ」は,総合福祉センターの移転に伴い,送迎の実施を含む移転後の事業実施体制を検討する必要があります。 (参考,これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・児童発達支援,放課後等デイサービスは,利用者がここ数年,計画以上の増加との報告があり,今後もニーズは増える見込みだと思われる。(委員意見) ・放課後等デイサービス事業所の現場で,日々子ども達と向かいあっている者として,真の意味で連携が,とれるよう施策展開の実現を切望したい。(委員意見) ・「ぴっころ」は,総合福祉センターの移転に伴い,移転後の事業実施体制について,送迎の実施を含め,利用状況の変化も踏まえて検討が必要。(事業進捗評価) ◆多様な活動機会の確保  放課後等デイサービスに限らず,学童クラブなどで健常児と共に活動する機会や,スポーツ,運動やレクリエーション活動など,多様な活動を経験できる場や機会の充実が必要ですが,ボランティアを含め,その担い手を継続的に確保していくことが課題です。  障害児を主な対象とした活動の場だけでなく,民間の習い事,教室での受入れ機会を広げていくことが必要です。   61ページ (参考,これまでの検討経過での意見,調査など) ・ゆずのき学童クラブの車両送迎について,限られた人員,車両(2台)の中,市内全域の障害児の送迎を実施するための調整が課題(事業進捗評価) ・児童館は老朽化している施設が多く,スロープや手すり等のバリアフリー設備が整っていないため,施設の早急な改修が必要(事業進捗評価) ・ゆーいんぐ事業は,参加登録者数の減少とボランティアの確保が課題(事業進捗評価) ・のびのびサークルを運営している保護者の高齢化のため,令和5年度末で活動終了予定となっています。(事業進捗評価) ・子どもの日常生活での不安や課題を尋ねる質問では,「余暇活動の機会が少ない」が他と同率で最も多い(43.1%)。(ニーズ調査)