第2章 調布市の福祉の将来像(福祉3計画の共通事項)  1 「福祉3計画」とは  調布市においては,「調布市地域福祉計画」「調布市高齢者総合計画」「調布市障害者総合計画」を「福祉3計画」と呼称し,各分野の切れ目のない一体となった福祉の推進を図っています。  2 目指す将来像  「福祉3計画」においては,以下のとおり共通の将来像と基本理念を掲げ,その実現を目指します。 みんなが 自分らしく 安心して つながりをもって 暮らし続けられるまち ―支え合い 認め合い ともに暮らす―  3 基本理念  市が目指す福祉の将来像の実現へ向けて,「福祉3計画」に共通する基本理念を以下のように定めます。 (理念1)一人ひとりが生涯にわたって,その人らしく生活していける地域社会  市民一人ひとりが住み慣れた地域において,生涯にわたって安心していきいきと自分らしい生き方ができ,必要な支援を受けながら,自立して暮らしていける地域社会を目指します。そのために,必要なサービスや支援が行き届く体制づくりと,社会参加を促す取組を進めます。 (理念2)誰もが社会の一員として互いに認め合い,尊重し合う地域社会  誰もが,孤立することなく,互いを尊重し合い,多様性を認め合いながらともに生きる地域社会を目指します。そのために,年齢,障害の有無,性別,人種その他の違いにかかわらず,市民一人ひとりが地域の一員としてつながりをもって暮らせる地域づくりを進めます。 (理念3)住民全体で支え合う地域社会  市民一人ひとりが当事者として,地域や生活の課題などについてともに考え,サービスの受け手にとどまるのではなく,できる力を活用して,地域の担い手となり,支援を必要とする人を支え合う地域社会を目指します。そのための体制づくりについて行政,市民,ボランティア,地域組織,事業者など多様な主体と協働しながら取り組みます。 (理念4)様々な課題を受け止め,包括的に支援する体制  個人や家族,地域が抱える問題は多様な側面を持っています。これらを解決していくためには,多くの担い手がそれぞれの強みや専門性をいかした,より一体的,包括的な支援が必要です。そのため福祉のみならず他分野とも連携し,個人や地域の課題に応じた切れ目のない支援を提供できる体制構築を目指します。  4 福祉圏域 (1) 「福祉3計画」における福祉圏域の考え方  福祉圏域は,福祉,教育,地域コミュニティ等の共通基盤である小学校区を基礎とし,それらの複数で構成される8つの圏域(中学校区規模)です。  多問題を有する個人や家庭が抱える福祉課題に対応するため,専門機関等の担当エリアの整合や地域での顔の見える関係づくりを行うことで,より重層的な支援による解決を図る必要性があること等を踏まえ,地域福祉計画,高齢者総合計画及び障害者総合計画の福祉3計画の圏域の整理・統一化を図り,共通の福祉圏域とします。 ■ 福祉圏域の地域区分 図の記載は 小学校区の名称です。 1 緑ケ丘小学校,滝坂小学校 2 若葉小学校,調和小学校 3 上ノ原小学校,柏野小学校 4 北ノ台小学校,深大寺小学校 5 八雲台小学校,国領小学校,第二小学校 6 染地小学校,杉森小学校,布田小学校 7 第一小学校,富士見台小学校,多摩川小学校 8 石原小学校,第三小学校,飛田給小学校 (2) 障害者福祉における福祉圏域への対応  障害者福祉の分野においては,これまで市内全域を1圏域として取り扱っており,基本的な考え方は本計画においても継続とします。  そのもとで,より地域福祉,高齢者福祉との連携を密にし,顔の見える関係づくりを進めるために,障害福祉課や各相談機関において,「福祉3計画」における福祉圏域と整合した相談員の配置等を進めます。