(6) 余暇・学習活動の支援  就労や主な日中活動以外の場所や時間における,レクリエーション,スポーツなどの余暇活動,学習活動を支援します。   現行計画期間の振返り ● 調布市障害者地域自立支援協議会での検討をもとに「障害者余暇活動支援事業」を平成29年度より開始し,主に重度知的障害のある方を対象とした余暇活動イベントを定期的に開催しています。 ● 文化会館たづくりでは,音声ガイド付き上映の実施や,講演会での手話通訳者の配置を実施しています。(文化振興課) ● たづくり・グリーンホールの設備では,多機能トイレにおける目隠し用カーテン及び温水洗浄便座などを設置する改修を行いました。(文化振興課) ● 地域における多様な活動を支援するために,第68回国民体育大会・第13回全国障害者スポーツ大会を運営終了,今後は(公社)調布市体育協会やNPO法人調和SHC倶楽部,スポーツ推進委員と,誰もが気軽に参加できるイベント等の開催に向けて協働します。(スポーツ振興課) ● 調布市総合体育館については,平成28年度にエレベーターをバリアフリー対応,中庭へのスロープ改修等工事を実施しました。ソフト面では,関連団体が実施する「障害のある方も・ない方も高齢者子どもも参加できる事業」等の開催に協力していきます。(スポーツ振興課) ● 図書館では,利用に障害のある方に対して,ハンディキャップサービスを行っています。具体的には,普通の文字の資料をそのままでは利用できない方のために音訳・点訳サービス,布の絵本・遊具やマルチメディアDAISYの貸出しを ,また,来館できない方のためには宅配サービスを実施しています。(図書館)   今後の課題 ◆ 余暇活動の支援  地域生活の充実のために,日中の通所施設以外の平日夕方以降や休日などに,障害者が余暇を楽しんで活動できる場所,機会の確保が必要です。  特に重度知的障害者は障害の重さや社会的障壁によって利用できない地域資源も多く,平日の夕方や土日など外出したくてもできないという実態があります。   基本的方向性 <障害特性に応じた余暇活動支援> ○ 障害者地域自立支援協議会での検討から始まった「障害者余暇活動支援事業」を拡充し,就労や通所施設での日中活動以外の場での余暇活動の充実を推進します。 ○ 地域活動支援センター,日中一時支援事業などを活用し,障害のある方がその特性に応じた支援を受けながら,様々な活動を行う機会の充実を図ります。  <学習・スポーツなど多様な活動機会の確保> ○ 市の文化・スポーツ施設や事業において,障害のある方の利用への配慮やバリアフリー化など,障害のある方が使いやすい環境づくりを進め,障害の有無に関わらず多様な活動や施設利用の機会を保障できる体制を整備します。   事業計画 <障害特性に応じた余暇活動支援> 【主要事業・拡充】 No 2601 障害者余暇活動支援事業 障害福祉課 事業概要  主に重度知的障害のある方を対象とした余暇活動イベントを定期的に開催することで,余暇活動の充実の他,運動不足の解消や家族の負担軽減を図ります。また,イベント開催に当たり,ボランティアや地域住民,関係機関の協力を得ることで,障害理解の推進を図ります。  平成29年度は試行実施として障害者地域生活・就労支援センターちょうふだぞうに委託し,市内作業所やボランティアで実行委員会を組織し,余暇活動イベントを4回開催しました。 今後の方向・目標  平成29年度試行実施の結果を踏まえ,平成30年度からは,開催回数を増やすなど本格的に実施します。 【主要事業】 No 2602 地域活動支援センター事業 障害福祉課 事業概要  障害者への創作的活動や生産活動の機会の提供,地域との交流促進,障害者への相談や助言,支援,関係機関との連絡調整,ボランティア育成支援,障害者に対する理解促進のための普及活動と啓発活動などを行うことで,障害者等が地域において自立して日常生活または社会生活を営むことができるよう支援し,その促進を図ります。  ○ 障害者地域活動支援センタードルチェ(身体障害)  ○ 障害者地域生活・就労支援センターちょうふだぞう(知的障害)  ○ 地域生活支援センター希望ヶ丘(精神障害) 今後の方向・目標  障害者の日中活動の場を確保するだけではなく,相談や助言といったきめ細かい生活支援に対する需要は増えており,ますます必要性は高まっています。今後も,地域の障害のある市民の要望や意見に耳を傾けながら,実情に合わせて事業の拡充を図ります。 ⇒「第5章 2(1)⑩ 地域活動支援センター」(159ページ) No 2603 杉の木青年教室事業 社会教育課 事業概要  市内に在住する中学校特別支援学級卒業生を対象に,野外・文化・スポーツ活動などの様々な体験活動の機会を提供することで,集団行動や他者との関わり方などの社会性を学び,自立性の向上を図るとともに,日常とは異なる場を月1回提供することで,生活の中にゆとりと充実をもたらすことを目指します。 今後の方向・目標  継続します。 ○ その他該当事業 日中一時支援費支給事業 78ページ No.2412 <学習・スポーツなど多様な活動機会の確保> No 2604 図書館のハンディキャップサービス 図書館 事業概要  視覚障害者をはじめ図書館利用に障害のある人々が必要な情報を得ることができ,図書館を利用することができるように,ニーズに応じた形態の資料の収集・提供,宅配サービスなどを,多くの市民の協力を得て行っています。同時に,協力をいただく音訳者,点訳者,布の絵本製作者の養成を行っています。 今後の方向・目標  継続します。 No 2605 文化会館たづくりでの多様な学習機会の提供 文化生涯学習課 事業概要  文化会館たづくりにおいて,(公財)調布市文化・コミュニティ振興財団を指定管理者として多様な学習機会を提供します。 (例) ・目が不自由な方への調布映画祭での音声ガイド付き映画の上映 ・耳が不自由な方への調布映画祭での日本語字幕付映画の上映 ・耳が不自由な方への講演会での手話通訳 ・年齢や障がいのあるなしに関わらず参加できる美術展及び体験プログラムの実施 ・財団ホームページにおけるウェブアクセシビリティの整備 今後の方向・目標  多くの方に芸術文化に触れてもらえるよう,現在実施しているようなガイド付き事業を随時実施します。  また,より多くの方がアートを通じて社会参加できるよう,年齢や障がいのあるなしに関わらず参加できる事業を実施します。  さらに,全ての方が心身の機能等に関係なく,財団ホームページで提供されている情報やサービスを利用できるよう「よみあげ」「色反転」などのウェブアクセシビリティを整備します。 No 2606 文化会館たづくり・グリーンホールの改修 文化生涯学習課 事業概要  施設の安全性と利便性の向上を図るため,随時施設の改修を行います。 今後の方向・目標  障害者にとって,使いやすく利便性の高い施設となるような改修を検討,実施を継続します。 No 2607 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組 行政経営部オリンピック・パラリンピック担当 事業概要  平成32年に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が東京スタジアム及び武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されます。 今後の方向・目標  東京2020大会の成功及びその後のレガシー創出に向け,障害に対する理解促進,障害者スポーツに対する啓発活動,余暇活動の支援に取り組むとともに,競技会場周辺を中心としたバリアフリー環境の整備を進めます。 No 2608 調布市総合体育館の運営管理 スポーツ振興課 事業概要  施設のバリアフリー化を図り,障害者(車椅子)対応設備の設置等を行います。 今後の方向・目標  継続します。 No 2609 障害者団体への体育施設使用料減額 スポーツ振興課 事業概要  市体育施設を使用する際に必要な団体登録において,メンバーのうち市内在住,在勤,在学の方が7割以上いる団体で,かつ障害者が過半数いる団体は,施設使用料が半額となります。 今後の方向・目標  継続します。