(3) 情報提供  福祉サービスや地域生活に関する必要な情報を,様々な障害特性に応じた方法で提供します。   現行計画期間の振返り ● 市役所内で平成26年度に音声コード導入研修を実施し,希望する課へ音声対応アプリをインストールしました。また,「24時間テレビ」からの寄付で19部署に音声コード対応携帯電話セット等を配布しました。 ● 市配布の印刷物では,音声コードの印刷に努めています。 ● 市のホームページ運用では,音声読み上げやウェブアクセシビリティ支援ツールを掲載するとともに,障害の有無に関わらず誰もが必要な市政情報を得られるよう,ウェブアクセシビリティガイドラインに基づいたコンテンツの作成,修正を行っています。(広報課) ● 障害者差別解消法の職員向け研修では,ウェブアクセシビリティに関する「みんなの公共サイト運用ガイドライン」の説明を行い,市公式ホームページ以外での取組を進めるよう情報提供しました。(広報課) ● 視覚障害者等の印刷物をそのままでは利用できない市民に,音訳・点訳等の資料変換による資料提供を行っています。(図書館) ● 平成29年度に駅前広場の整備状況を踏まえて,バリアフリーハンドブックを作成しました。 ● 平成27年4月に,市内で子育てに関する活動を行う民間団体が子育てに関する情報に特化したサイト「調布子育て応援サイト コサイト」を開設し,多くの情報を発信しています。市は,この団体に対しサイトの創設費及び管理運営費を助成しました。(子ども政策課) ● 生涯学習情報システム(さがす見つかるシステム)のレスポンシブ対応(スマートフォン等端末での表示対応)やウェブアクセシビリティ改善のため,機能修正を行いました。より使いやすいサイトを目指し,地域情報も発信・検索できる「ちょうふ地域コミュニティサイト」へのリニューアルを行いました。(生涯学習交流推進課・協働推進課)   今後の課題 ◆ 障害に応じた多様な情報提供,コミュニケーション支援  障害の有無に関わらず必要な情報に誰もがアクセスできるよう,音声,文字情報,手話,色合い,ルビや内容の平易化によるわかりやすさなど,情報バリアフリーを推進し,多様な形態での情報提供体制を確保していく必要があります。  また,情報技術の進化に対応し,従前の提供方法の見直しや,新しい技術の活用の検討も必要です。 ◆ 必要な人に必要な情報を届ける体制の整備  情報発信の内容を充実させる一方で,必要な情報が発信できているか,それが必要な人に届いているかということにも留意する必要があります。  相談窓口や福祉サービスがあっても,その情報が届かないために利用できずにいる人がいないようにするために,多様な媒体を活用して情報発信に努めることが必要です。また,障害のある当事者や家族だけでなく,市民全体へ向けて,さらに,障害のある方の地域生活に関わる様々な関係機関,障害福祉分野以外のサービス商業施設,交通事業者などへ向けての情報発信も必要です。   基本的方向性 <障害特性に応じた情報提供体制の整備> ○ 音声コードの普及や市ホームページにおけるウェブアクセシビリティの向上,イベント等における手話通訳者の配置,その他新たなIT技術の活用など,多様な障害特性に応じた情報バリアフリーを推進し,障害のある方への情報保障に努めます。  <多様な情報の提供> ○ 障害のある方の地域生活に関わる様々な情報を,ホームページ,市報,冊子の作成その他様々な方法で的確に提供していきます。   事業計画 <障害特性に応じた情報提供体制の整備> No 3301 音声コードの作成 障害福祉課 事業概要  市が視覚障害者等に送付する文書等を音声コードに変換して添付することで,活字文書読み上げ装置等で音声による読み上げを可能にし,情報のバリアフリーを図ります。  平成26年度より,音声コード対応方法について市役所内で説明を行い,各課で実施してもらうよう周知に努めています。 今後の方向・目標  引き続き,市で配布する印刷物に音声コードを印刷し,視覚障害者の方に読んでいただけるよう努めていきます。 No 3302 手話通訳者・要約筆記者の配置 障害福祉課 事業概要  市が主催する講演会,会議等の実施の際に,聴覚障害者が参加できるよう手話通訳,要約筆記者を配置します。 今後の方向・目標  市の各部署への周知を図り,配置を推進します。 【主要事業】 No 3303 調布市ホームページ運用事務 広報課 事業概要  障害者や高齢者を含め,誰もがホームページで提供される情報や機能を支障なく利用できるよう,ウェブアクセシビリティに配慮した運用を行います。 今後の方向・目標  ウェブアクセシビリティに関する日本工業規格 適合レベルAA準拠を目指します。 【主要事業】 No 3304 市報等発行事務 広報課 事業概要  毎月5日・20日に発行する市報を視覚障害者等のために,紙面以外の方法でお届けします。 ○ 声の広報 市報の内容をカセットテープなどに音声録音し,希望者に郵送配付します。 ○ 市報ちょうふテキストデータのホームページ掲載 パソコンの音声読み上げソフトを活用し,市政情報を入手してもらうため,市報ちょうふのテキストデータを市のホームページに掲載します。 ○ 市報ちょうふテキストデータのメール送信 パソコンの音声読み上げソフトを活用し,市政情報を入手してもらうため,希望者に,市報ちょうふのテキストデータをメールにて送信します。 今後の方向・目標  継続します。 No 3305 広報番組制作事務 広報課 事業概要  ケーブルテレビやコミュニティFMを活用し,映像や音声で市政情報をお届けします。  ○ テレビ広報ちょうふ:ケーブルテレビ(J:COM)  映像で市政情報をお伝えします。文字情報も活用し,聴覚に障害のある方にも分かるよう工夫します。  ○ 調布市ほっとインフォメーション:調布FM(83.8MHz)    音声で市政情報をお伝えします。 今後の方向・目標  継続します。 <多様な情報の提供> No 3306 市報,ホームページでの情報提供(障害福祉課) 障害福祉課 事業概要  市報,ホームページ,さがす見つかるシステム(生涯学習・市民活動情報システム)の活用により,保健・医療・福祉・関連施設及び団体に関する情報を提供し,障害者の地域生活を支援しています。 今後の方向・目標  継続します。 No 3307 「障害者福祉のしおり」の作成 障害福祉課 事業概要  障害児・者に関する諸制度,利用案内等を冊子にまとめ,窓口で配布しています。 今後の方向・目標  内容,読みやすさの充実を図り随時改訂版を発行していきます。 No 3308 バリアフリーハンドブックの配布 障害福祉課 事業概要  市民の外出時の利便性向上と地域における障害理解の促進を目的として平成29年度に作成した調布市バリアフリーハンドブックを配布します。 今後の方向・目標  まちの状況の変化などを注視し,必要に応じて更新を検討します。 No 3309 子育て支援に関する情報提供 子ども政策課 子ども家庭課 事業概要  子ども家庭課窓口に子育て支援サービス相談員を配置し,子育て支援に関する制度や事業等の情報提供及びその利用に関する相談業務を行い,子どもや子育て家庭の支援を図ります。  また,子育てに関する情報を掲載した「元気に育て!!調布っ子」の発行を行い,窓口で相談者や転入者に配布を行います。  さらに,健康推進課と連携し,妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援の充実に向けて「子育てガイド」を発行し,初めて出産をする妊婦の方への情報提供についても充実を図っています。 今後の方向・目標  引き続き,子育て支援に関する情報提供の発信に努め,子育て家庭への支援を行っていきます。 No 3310 生涯学習情報システム(さがす見つかるシステム)の活用 協働推進課,文化生涯学習課 事業概要  「生涯学習情報システム(さがす見つかるシステム)」を再構築しリニューアルした「ちょうふ地域コミュニティサイト」を活用し,生涯学習・市民活動団体や各種イベント情報に加え,地域情報を発信し,地域の中での活動や学びの場の充実を図ります。  サークル・団体を探す検索条件として「障がい者」の項目を設けているため,条件にあった情報を検索することができます。 今後の方向・目標  生涯学習・市民活動情報にとどまらず様々な地域情報に市民がアクセスできるよう,随時システム機能の改修・改善を図りながら,地域情報共有の中心的な役割を担うサイトとして活用していきます。また,市の公式ホームページをはじめ,様々なホームページと情報を共有しながら,地域の情報を発掘し,効果的に共有するコミュニティサイト活用事業を展開します。