第6章 計画の推進  この計画で定めた事業計画等に対する進捗状況については,毎年,「調布市障害者地域自立支援協議会」に報告し,点検・評価を行います。  ■ 「調布市障害者総合計画」におけるPDCAサイクルイメージ図 計画(Plan)計画の策定,障害者総合計画策定委員会 実行(Do)計画の内容を踏まえた事業の実施 評価(Check)実績の把握及び分析・評価 障害者地域自立支援協議会 改善(Act)評価等の結果を踏まえ,必要に応じて計画の見直し等  調布市障害者地域自立支援協議会では,計画の進捗状況や制度,社会等の変化を踏まえ,障害のある方の地域生活におけるその時々の課題に沿った検討テーマを設定し,より良い地域づくりのために協議,検討を行っていきます。  平成29年度からは,「障害者差別解消法」に基づく「障害者差別解消支援地域協議会」を,自立支援協議会内に設置しました。今後,両協議会を一体的に運営していくことで,一層の障害者差別の解消及び障害理解の推進を図っていきます。  ■ 調布市障害者地域自立支援協議会の構成(平成29年度) 自立支援協議会全体会(障害者差別解消支援地域協議会) ワーキング1 「高齢障害者の支援」 ワーキング2 「医療的ケアを必要とする重度障害児者の地域生活」 ワーキング3 「障害理解の促進」 運営会議(運営委員+相談支援事業所+障害福祉課) サービスのあり方検討会(市内特定相談支援事業所) 個別支援会議 コラム 相模原事件から思うこと 娘は,3歳のときにインフルエンザ脳症で重度の障害を負いました。現在21歳,車いす利用,全介助,発語はありません。 2016年7月,相模原の津久井やまゆり園で起きた障害者殺傷事件には,大きな衝撃を受けました。事件を起こした元職員の“言葉で意思疎通ができない重度障害者は生きる価値がない”といった考えが繰り返し報道され,心がざわつきました。何でもかじってしまう娘に,「そんなことしていると殺されちゃうかもしれないよ」と思ってしまったほどです。 重度障害児・者も,発語がなくても,豊かな感情があり,自分にできるやり方で意思表示をしています。例えば娘は,笑顔,輝く瞳,よく動く右手,発声で,だったりします。気持ちが通じ合ったとき,こちらも幸せな気持ちになります。 「生きる価値」の線引きは,「健常者」の中にも線引きを生むことにつながるでしょう。誰もが生きていてよいと認め合える社会であってほしいです。 障害理解は,障害がない人も含めて,誰もが安心して暮らせる社会につながります。障害理解のためには,知識とともに,障害者と日常的に出会い,ふれ合い,知り合うことが大切だと感じています。私もできることをやっていきたいと思います。 浅利 紀子(本計画策定委員。市民公募)