第4章 事業計画 施策の展開 本章では,第3章で述べた障害者施策の理念・基本的考え方を受けて,各施策の基本的方向性と事業計画を説明します。 施策の体系については,次の基本的視点から構築しています。 施策体系の基本的視点 現行の計画の理念や基本的考え方を継承する。 本人(当事者)を中心とした視点を重視し,「その人らしい自立」を支える。 ライフステージのどの段階においても,「その人らしい自立」を支えていく視点をもつ。 改正された障害者基本法でうたわれている,「環境整備」の視点を重視する。なお法では「社会的障壁(障害がある者にとって障壁となるような事物・制度・慣行・観念その他一切のもの)」の「除去」について「必要かつ合理的な配慮」がなされることを求めています。 施策体系は,具体的に,以下の3つの柱からなります。 Ⅰ 障害のある方と家庭への地域生活の支援 どのライフステージの段階でも,「その人らしい自立」を支えていくことを明確にします。そこで,「乳幼児期・学齢期」「成人期・高齢期」に分類して,各ライフステージに対応した施策を展開します。また「本人」だけではなく「家庭」も支えていく視点をもちます。 Ⅱ 地域の環境づくり 一人ひとりの生活を支えるため,「生活のしづらさ」をもたらす大きな要因である「社会的な障壁」の「除去」に着目します。「地域の環境づくり」により。「まちが変わる,人と人とがふれあう」調布をつくっていきます。 Ⅲ 福祉サービス等の充実 上記のⅠ・Ⅱに関わる福祉サービスを展開します。(これは障害福祉計画部分に対応しま す)。