2 地域の環境づくり (1)情報提供体制の強化 基本的方向性 「音声コード」(※)の普及を図り,行事等に,必要に応じて手話通訳や要約筆記を配置する等,障害の特性に対応した情報バリアフリー化を推進します。あわせて,手話通訳・要約筆記のほかにもコミュニケーション支援の充実に向けての検討を行い,実施環境を整備,推進します。 障害のある方からの意見等に基づき,障害のある方の生活に有益な市内外のさまざまな情報を,障害のある方に的確に提供できる仕組みを整備します。 (注)音声コード:SPコード。1.8センチメートル角のコードを専用の読み取り機が音声に変換し、文章内容を読み上げるものです。本計画の概要についても,音声コードで内容が読み上げられるように,巻末に綴じ込んでいます。 事業計画  情報バリアフリー化への対応 コミュニケーションに困難のある方の情報の受信・発信を支援するため,障害特性に応じたITの導入や専門人材の拡充等を図ります。市と市民,または市民同士が情報の交換・共有を円滑に図れるよう,人々の間の情報に関する障壁(バリアー)の解消に努めます。 音声コード作成 障害福祉課 事業概要 市が視覚障害者等に送付する文書等を音声コードに変換して添付することで,活字文書読み上げ装置等で音声による読み上げを可能にし,情報のバリアフリーを図ります。 今後の方向・目標 文字からの情報が得にくい市民に向けて発信する文書には施されて然るべき加工であるため,市が発行する文書やパンフレット,書籍といった印刷物すべてに音声コードが添付されるよう普及啓発を図ります。 聴覚障害者等コミュニケーション支援事業 障害福祉課・社会福祉協議会 事業概要 聴覚障害者等の日常生活や団体の会議やセミナー等への出席,開催に対して,手話奉仕員,手話通訳者及び要約筆記者を派遣することにより,聴覚障害者等のコミュニケーション手段の確保を図ります。 今後の方向・目標 医療や生活場面・会議・各種講座など、あらゆる場面での通訳ができるように、手話通訳者個々の手話技術や対応のスキルアップのみならず、福祉事業従事者としての援助技術向上を図るため、派遣通訳現場の経験交流や定期的な研修の実施を行います。 調布市ホームページ運用事務 広報課 事業概要 音声読み上げ,文字の大きさや背景色の変更ができるウェブ・アクセシビリティ支援ツール「WebUD」を市のホームページに掲載しています。 今後の方向・目標 継続します。 市報等発行事務 広報課 事業概要 毎月5日・20日に発行する市報を視覚障害者等のために,紙面以外の方法でお届けしています。 (声の広報) 市報の内容をカセットテープに音声録音し,希望者に郵送配付しています。 (市報ちょうふテキストデータのホームページ掲載) パソコンの音声読み上げソフトを活用し,市政情報を入手してもらうため,市報ちょうふのテキストデータを市のホームページに掲載しています。 (市報ちょうふテキストデータのメール送信) パソコンの音声読み上げソフトを活用し,市政情報を入手してもらうため,希望者に,市報ちょうふのテキストデータをメールにて送信しています。 今後の方向・目標 継続します。「声の広報」については,他の方法(SPコード等)による情報提供の検討を併せて行っていきます。 広報番組制作事務 広報課 事業概要 ケーブルテレビやコミュニティFMを活用し,映像や音声で市政情報をお届けしています。 (テレビ広報ちょうふ:ケーブルテレビ(J:COM))  映像で市政情報をお伝えしています。文字情報も活用し,聴覚に障害のある方にも分かるよう工夫しています。 (調布市ほっとインフォメーション:調布FM(83.8MHz))  音声で市政情報をお伝えしています。耳から市政情報を得ることができます。 今後の方向・目標 継続します。 多様な情報の提供体制の整備 日々の暮らしで有益となる様々な情報が,市民に的確に届けられるようにするため,当事者のニーズを踏まえ,求められている情報の選択,障害特性に対応した提供媒体の検討等を行います。 市報,ホームページでの情報提供(障害福祉課) 障害福祉課 事業概要 市報,ホームページ,さがす見つかるシステム(生涯学習・市民活動情報システム)の活用により,保健・医療・福祉・関連施設及び団体に関する情報を提供し,障害者の地域生活を支援しています。 今後の方向・目標 各媒体を活用した情報提供の継続及び法改正等に伴う関連情報の迅速な提供により福祉の増進に資していくとともに,音声コード等の活用による情報バリアフリーの一層の推進,より高度な双方向性コミュニケーションの実現のため情報の伝達・入手方法について検討し,情報提供体制の強化を図ります。 「障害者福祉のしおり」の作成 障害福祉課 事業概要 障害児・者に関する諸制度,利用案内等を冊子にまとめ,窓口で配布しています。 今後の方向・目標 内容,読みやすさの充実を図り随時改訂版を発行していきます。あわせて,音声コード版,知的障害者版(ルビあり)の作成を行います。 バリアフリーハンドブックの作成 障害福祉課 事業概要 公共施設及び民間施設のバリアフリー状況を収集,取りまとめを行い,冊子にまとめて提供することで,障害者の外出の利便性向上を図ります。 今後の方向・目標 京王線連続立体交差事業の工事完了にあわせて,内容の検討・作成を行っていきます。 子育て支援に関する情報提供 子ども政策課 事業概要 子ども政策課窓口に子育て支援サービス相談員を配置し,子育て支援を目的とする制度や事業等に関する情報提供及びその利用に関する相談業務を行い,子どもや子育て家庭の支援を図ります。また,子育て支援に関する制度や事業を掲載した子育て支援情報誌「元気に育て!!調布っ子」を毎年度発行し,相談者及び転入者をはじめとする市民への情報提供の充実を図っています。 今後の方向・目標 「子育て支援情報誌」への新たな情報の掲載等,より充実した子育て支援情報を提供することに努めていきます。 生涯学習情報システム(さがす見つかるシステム)の活用 生涯学習交流推進課 事業概要 市民活動支援センターの情報システムと一元化し,生涯学習・市民活動に関する団体・催し物・人材・施設等の情報を効率的に市民に提供しています。 サークルを探す検索条件には対象者の中に「障害者」の項目があり,ボランティア・市民活動を探すには検索条件の「障害者」の項目のほかに市民活動分野の中の保健・医療・福祉の項目に「障害者支援」や「聴覚障害支援」「視覚障害者支援」などがあります。また,イベントを探すには対象者の検索条件として「障害者」を設けていて情報が検索できます。 今後の方向・目標 市民の自主的な学習活動を促進するため今後もシステム改良を図り,生涯学習・市民活動に関する団体・催し物・人材・施設等の情報を提供するシステムの活用促進のため調布市ホームページとの情報を共有し効率的運用に努めます。