令和4年度 第1回調布市文化財保護審議会会議録 (抄) 【日時】令和4年5月19日(金)午後2時から 【場所】調布市郷土博物館会議室 【出席】6人 稲葉会長,石川副会長,生駒委員,八木橋委員,佐藤委員,岩澤委員 【欠席】1人 木下委員 【議事】 (事務局)委員定数7人中6人出席。過半数出席により会議成立を確認。 1.郷土博物館長挨拶 (早野館長) 引き続き,審議を宜しくお願いします。 2.事務局報告 (会長)事務局報告ののち質問,ご意見を伺います。 (1) 「徳川家康寄進状・徳川将軍家領地朱印状」の市文化財指定について (事務局)昨年度審議した当案件は,令和4年3月31日付で市指定文化財に指定されました。 (2) 市指定天然記念物「絵堂のカゴノキ」の指定解除について (事務局)告示はまだです。指定解除を受けた後に土地売却が進みます。随時報告致します。 (3) 市内発掘調査について (事務局)若葉町遺跡第209地点は,若葉町遺跡第209地点は,宅地造成に伴い本調査を行いました。調査の結果,縄文時代中期の竪穴住居跡2軒,古墳時代以降の竪穴住居跡2軒などが検出されました。また,桐朋小学校6年生が現地見学しました。原山遺跡第132地点は,集合住宅建設に伴い本調査を行い,中世以降の溝が検出されました。飛田給遺跡第335地点は宅地造成に伴う本調査で,現在調査中です。これまでに古墳時代以降の竪穴住居跡が数軒のほか掘立柱建物跡が確認されています。 (4) 国史跡下布田遺跡史跡整備事業について (事務局)令和4年度の基本設計等業務委託に反映させるため,年4回のワークショップを開催し,すでに2回実施済みです。各会とも13名の市民が参加くださり,アクセスが悪いため,開園後に誰も来ないではなく,イベントを開催する,ボランティア活動を行う等継続的な発展するための意見があり,第4回目に意見集約を行います。 (5) 深大寺近代文書等史料調査について (事務局)令和元年度から3か年事業として実施した深大寺近代文書等調査が終了し,3月30日付けで資料目録を刊行しました。目録は3冊からなり,文書類が2冊,吉田包春資料が1冊です。関係機関へは,準備が整い次第発送します。 (6) 深大寺「木造慈恵大師坐像」修理事業について(資料7-1・2) (事務局)東京都補助金を受け,令和4年度から令和6年度の3か年の修理事業を行います。令和4年度は,東京国立博物館から搬出した木造慈恵大師坐像の損傷個所等の調査を行い,それを基に修理方針を決めます。次に,深大寺元三大師堂裏の擁壁工事です。擁壁工事の測量設計工事委託を行い,出来た図面類を基に工事を行います。 (石川委員)下布田遺跡のワークショップは,どの様な方が参加されていますか。 (事務局)甲州街道の南側の市民の方々,親子でカブトムシを取りに来る保護者の方,子供が布田小学校で,下布田の勉強をしたことから興味をお持ちになった保護者の方,歴史が好きな方など様々な方が御参加いただいています。 (石川委員)ワークショップ募集は市報ですか。 (事務局)そうです。市報で募集いたしました。 (稲葉会長)カゴノキの指定解除はいつになりますか。 (事務局)告示の手続きが遅れていますが,告示日をもって指定解除日となります。 (稲葉会長)カゴノキの切り株を残すことなどはどうなりましたか。 (事務局)切り株保存には費用がかかります。 (稲葉会長)所有者に残す案を伝えるのはどうですか。 (事務局)わかりました。 (稲葉会長)近代文書は,ご苦労様でした。 (生駒委員)深大寺の近代文書は,調布がどのように転換していくさまが分かるのです。深大寺小学校の資料もあり,石垣がどのように作られたかもわかるもです。寛永寺は戦で消失していることから,とても貴重です。 (稲葉会長)他になければ審議案件に移ります。 4.審議案件 (1) 文化財指定候補と年間スケジュールについて (八木橋委員)市としては,何かありますか。 (事務局)染地遺跡第128地点出土小銅鐸は,3月末に調査報告書が刊行される予定で,指定に向けた条件が整いますので候補にしたいと考えています。野口家資料の追加指定については,追加調査が必要となりますので,八木橋先生と調査に向けて準備を進めていきたいと思います。深大寺の元三大師御神籤と大般若経は,近代文書等調査で一通り調査が行われましたので,指定の条件は整ったと考えております。 (生駒委員)大般若経は近代文書調査が済んでいるため,指定しやすいと思います。 (稲葉会長)では,今年度は深大寺所蔵の黄檗版大般若経と染地遺跡出土の小銅鐸を指定候補として進めていきます。 (事務局)分かりました。 5.その他 (1) 次回開催日について  次回開催日は令和4年6月28日(火)で決定。                              以上