令和4年度第2回調布市男女共同参画推進センター運営委員会 議事要旨 日 時 令和4年9月13日(火)午後6時30分から8時まで 場 所 市民プラザあくろす3階 ホール 出席者(敬称略)7人 浅野委員,金子委員,神永委員,佐藤委員,土屋委員,松岡委員,山本委員 事務局 男女共同参画推進課 高松・市川 傍聴者 なし 1 開会 2 議題 (1) 男女共同参画推進センター事業報告(令和4年度上半期)について   ◆事務局より,以下の内容を説明    第1回調布市男女共同参画推進センター運営委員会でいただいた意見4点について市の現状を説明 ・「情報発信ツールにおけるSNSの活用」について  男女共同参画推進フォーラムではツイッターを活用して参加者を募集しました。講座や講演会については,受付開始から1~2日で定員に達してしまい,SNSの活用とまではいきませんでした。引き続き,事業ごとSNSの必要性を検討し,活用していきたい。 ・「連続または単発講座による男女共同参画について学ぶ機会の確保」について  以前,当センターで男女共同参画について学べる企画を検討しましたが,市民向けの講座は集客の観点から実施が難しいと判断し,実現に至らなかったようです。国立女性会館や東京ウィメンズプラザでは関係者向けにオンラインの研修を開催しています。委員の皆様は関係者として参加できるものもあることから,そういった研修を活用して,学ぶ機会を提案していきたい。 ・「集客面の観点から講座等のオンライン化」について  昨年度からいただいている意見でもあり,当センターにおいても必要性を感じています。ポケットWIFIという安定したインターネット環境でない中,引き続きオンライン化できるように進めていきたい。 ・「男性学に関する講座・講演会の実施」について  当センターの図書コーナーにも男性学についての書籍を置いています。男性学をテーマに企画したいところですが,年度当初に企画スケジュールを立てており,新規に入れることが難しい状況です。来年度以降も含めて,企画できないか検討していきたい。なお,平成26年4月に「男のからだとワークライフバランス」というテーマで男性学についての講座を実施しています。当時に比べると現在の方が,男性の集客が見込めるのではないかと考えています。   ◆事務局より資料3に基づき,令和4年度上半期の実施事業について実施内容や状況を報告。加えて,8月から実施している「男性のための相談」につき,本庁に配架した案内カードも数日で無くなるなどニーズがあり,8月の相談枠3枠も全て埋まったこと更には,調布市男女共同参画推進プラン(第4次)改訂版の実施状況報告書の内容を補足 (2) 今後の事業予定について   ◆事務局より資料4に基づき,令和4年度下半期の事業について,各事業の実施予定日や事業内容等を説明し,男女共同参画事業講座として女性視点の防災対策をテーマに実施を考えていることを補足  委員長 事務局からの報告に質問はあるか。  委員A 資料3の男女共同参画推進事業講座の男女参加比を伺いたい。女性が多かったのではないか。  事務局 参加者アンケートに回答いただけた方は,松﨑 晃一講座では男性9名,女性      25名でした。武田 砂鉄 講演会では男性10名,女性31名,その他1名でした。  委員A 資料4の配偶者暴力防止事業パネル展示について,総合福祉センターのウィンドウ美術館とあるが,グリーンホール側にある窓という認識でよいか。  事務局 はい。ローソンの向かいにある窓です。  委員A 若い方にも見てもらえる場所で良いと思う。  委員長 他に質問はあるか。  委員A 資料4にある防災に関する講座について,女性視点での防災について実施予定との説明があったが,講座の企画では,男性がどの程度の割合で関わっているのか。生理用品に関することなどデリケートな問題がある。女性だけでなく子どもやペットのいる方などの弱い立場の人に寄り添って真摯に考えてくれる方々で企画してもらいたい。  事務局 男女共同参画センターコーディネータ―が中心となって企画するため,女性中心の企画となると考えていますし,総合防災安全課とも連携し実施する予定です。総合防災安全課でも女性職員が増えており,男性の目線だけでなく,女性の視点を踏まえた防災対策を市の重要な施策としている。良い企画になるように検討していきたい。  委員A 男性の視点も女性の視点も大事であると思う。どちらの視点も無視することないようにお願いしたい。  委員長 男女共同参画推進センターが企画する防災に関する講座ということで,女性の視点も大切にしてもらいたい。他に質問はあるか。  委員B 「男性のための相談」について,利用者は何を見て申込みされたのか。アンケートを取っているか。  事務局 アンケートは取っていないが,ホームページやチラシを見て予約されたと考えられます。利用者1名に関しては,別の用事でセンターを利用した際にチラシを見て,窓口で予約をされていました。その他の方も,カード型の相談案内やチラシなどで情報を得て,予約をされたと思われます。  委員B 申込みは電話か。  事務局 事前予約制になっているため,実施予定日の前日,金曜日までに電話などで予約をいただけた場合に,土曜日に実施しています。当日に電話があった場合は,翌月の予約を案内します。  委員B 9月17日の予約は入っていないのか。  事務局 まだ,予約は入っていません。  委員B 相談を増やしていくために,何か案内しているか。  事務局 この間,チラシやカード型の相談案内の広報物,SNSによる情報発信のほか,調布FMで周知の放送も実施してきました。今後もそういった情報ツールを活用していく予定です。  委員長 他に質問等はあるか。  委員F 2つある。1つ目に,男性のための窓口や企画など男性向けのものが増えているのは良いことだと思う。民間企業では男性の職員も多くいるが,民間企業で働いていると公共施設に行く機会が少ないため,色々なところで情報を得られると良いのではないか。2つ目に,離婚が身近に増えて来ており,ほっとサロンの「シングルマザーズルーム」のようにシングルファザー向けにサロンがあっても良いのではないか。シングルマザーの方が経済的な面で課題が多いと認識しつつも,離婚の数が増えてきている中,離婚以外でシングルファザーになられる方もいらっしゃる。センターとして企画の対象を女性だけでなく男性にもという動きがあるのであれば,何かしら窓口として開いていると示した方が良いのではないか。  委員D 本来,「女性のための相談」や「男性のための相談」いう枠は取られるべきであると思う。「女性のための」というようなワードがないと,相談しづらい方もいらっしゃるのかもしれないが,「男性のための相談」のチラシを見たときに「男性のための」という表記に少し違和感を覚えた。10月から新制度として産後パパ育休が始まるが,取りたい男性が多くおり,若い男性を中心に男性が育休を取ることについて当然のことと受け止めている方が多くいると実感している。育児休業もそうだが,男性,女性と分けない世の中になれば良いと思う。そのうち,誰でも気兼ねなく相談できる窓口になれば良いと思う。また,広報物で電話番号の案内をしているため,電話しか受け付けていないように見えるが,予約が電話だけというのはハードルが高くないか。メールでの受付があって良いのでは。  事務局 ありがとうございます。予約について,メールで連絡があれば,受け付けています。  委員B メールでも申込めるとのことだが,広報物ではそのような案内がなく,メールで受け付けているのが分からない。  委員長 QRコードを読みとり,申込みできると,申込みやすいのではないか。  事務局 ご意見ありがとうございます。  委員A 上半期の「シングルマザーズルーム」について,7月実施分では参加者0人とある。10万円程度の費用はかかると思うが,解決するためにWEB広告の運用はどうか。WEB広告では,例えばマザーズハローワークにアクセスした人を追跡して,広告を表示させることができる。  委員長 委員C又は委員Eは意見等あるか。  委員E 全般的に,男女共同参画が進んだときに様々な意味で将来どうなるのか把握できていないから,推進が進まないのではないか。実施した講座では参加者が多く集まったようだが,男女共同参画事業については,男性の方が少し参加を尻込みしているように感じる。そういった方のために,夫婦での参加の働きかけや講師からの一方的な話で終わらないように質問を多く受け付けるなど,少しでも理解してもらう進め方をした方が良いのではないか。例えば,実施予定の「パパとママのべびぃケア」は,パパとママが一緒に参加して行いましょうと伝わり,具体的で良いと思う。それから,先程防災について意見が出たが,『こういう風に考えています』と終わるのではなく,意見を貰い,フィードバックするような時間の余裕を作るなど,意見を出しやすい雰囲気づくりが必要だと思う。  委員長 講演会といった形で話を聞くだけで終わるのではなく,講演に基づいて,参加者が小グループで話し合うなど,話を聞いて考えたことを共有できる時間を作っていくことを検討いただければと思う。  事務局 たくさんの提案をありがとうございます。講演会は一方的に聴くようなものが多いが,講座としているものではグループワーク等が入るような内容も行っています。上半期ですと,松﨑晃一講座では講師がワークのある講座の実施に慣れており,隣の人と話し合うなど,和やかな講座となりました。良い形の講座を見ることができたと思っています。今後も意識しながら,検討していきたいと思います。  委員長 講演者もまた,参加者が参加できるような企画内容を考えてもらえるとより良いものになると思う。ご検討をお願いしたい。  委員C 「シングルマザーズルーム」の4月と7月で参加人数が少ないが,土曜日に実施している意図はあるのか。  事務局 平日ですとお仕事している方が参加しづらいのではということを考慮し,土曜日に実施している。土曜日以外に実施する方が参加しやすいのか分析する必要があると考えている。  委員C 子どもの年齢によっては,平日の昼間の方が,子どもが学校に行っている等で都合が付きやすいような気がする。土曜日だと,学校が休みで行きづらいこともあるのでは。WEB広告の活用などの方が優先事項だと思うが,申込みが少なければ,曜日や時間の変更も一つの方法として検討しても良いのではないか。  事務局 曜日設定については,様々な要因があると思うので,検討し,必要に応じて改善していきます。  委員F 開催の曜日も難しい点ではあるが,ナーバスな案件であるとオンラインの方が,より気軽に参加出来て,参加率が上がるのではないか。障害を持つ子の親の集まりでは,オンラインで実施したことによって参加率が上がっているので,ハード面で難しい点もあると思うが,要望としてオンライン化の優先度があれば良いと思う。  委員長 大きな講演会では回線問題があるが,少人数であればオンライン化しやすいのではないか。色々な方法を検討していただければと思う。  委員E 令和4年度下半期の事業予定で配偶者暴力防止事業のパネル展示や書籍展示とあるが,これでは事業としてインパクトが弱いのではないか。一昨年はアマビエ,昨年はフクロウオブジェの展示があったが,今年度はもっと実施していることが分かるような行動が必要なのではないか。以前は中学生向けに出前講座を実施していたと記憶している。そういった展示だけでなく,理解を促進するようなものを実施するべきではないか。  事務局 貴重な御意見ありがとうございます。昨年のアマビエ展示や昨年のフクロウオブジェの展示は参加型とし,市民にDV防止啓発の紫と児童防止虐待のオレンジの折り紙を折っていただいてオブジェを完成させました。今年度も同じような企画を実施したかったが,文化会館たづくりの1階部分が工事中で展示物を置けないことから,実施が難しく,見送ることとしました。また,出前講座については,毎年中学3年生を対象に行っており,昨年度も調布市第八中学校と調布中学校で実施しました。基本的には学校側のスケジュールに合わせることとなり,進路が確定した卒業の直前に,パープルリボンプロジェクトとは切り離して個別の対応をしています。今年度も,現時点では市立中学校2校から3月に実施できないかと打診されています。  委員F 今年や来年に実施することは難しいと思うが,調布市は映画のまちでもあるので,      女性関連の啓蒙しているような映画を男女共同参画とコラボして上映しても良いのではないか。インターネットで様々な映画を見られる時代ではあるが,みんなで観て考えられるような取組があっても良いのではないか。  事務局 御提案ありがとうございます。パープルリボンプロジェクトではありませんが,過去に男女共同参画という観点で家族をテーマにした上映会を行ったことがあります。近年は,新型コロナウイルス感染防止の観点から実施できていないが,御提案もありましたので今後検討していきたいと思います。  委員長 色々な企画案があり評価する。 (3) 女性活躍推進事業について   ◆事務局より資料5に基づき,女性活躍推進事業の対象者や目的,実施方法の見直しに伴う,今後の実施方法(案)を調布市から提案  委員長 事務局から実施方法について提案があったが,質問等はあるか。  委員E 市の案は良いと思うが,インタビューして,それをHPに掲載するだけではイン      パクトが弱く,今後どういう企業になっていくのかなど具体的にする必要がある。      何社かでパネルディスカッションを行っていただくなど,企業によって違いもあるので,将来参加者が参考になるようにすべきである。質問や確認ができるような場があると良いのではないか。  委員長 既に取り組んでいる企業同士だけではなく,これから取り組む企業とでパネルディスカッションを行うこともできるのではないか。  委員A 国から出された基準を満たすというのは,企業にとって大変であり多くの体制を変えていく必要がある。なにかインセンティブがあれば良いと思うが,認定を取ることで国から何か貰えるのか。  委員D 両立支援等助成金を貰えたと思います。  委員A 調布市として助成金は出していないのか。  事務局 現時点そのような話は具体的に上がっていません。  委員D この厚生労働省の助成金に上乗せして東京都が助成金を追加で出す場合もあると思うが,少額でも良いので調布市が追加で助成金を交付しても面白いのではないか。  委員長 事業の推進には,裏付けというか,助成金のようなもので促進させているということを,理解した。  委員B 助成金をすぐに出すことは難しいと思うが,パネルディスカッションの話を聞いて,事務局としてはどう考えるか。  事務局 すぐに具体化することは難しいと思うが,いただいた意見については機会を捉えて考えていきたいと思います。  委員B えるぼし認定は具体的な基準があり,分かりやすくて良いと思った。えるぼし認定を知らない企業もあり,メリットがあることを知るきっかけになると思う。就活の際にオンラインで企業同士がパネルディスカッションを行っているところを見れるという点で,良い企画だと思う。  委員長 一つはどういう企業や人を選ぶかという基準として,えるぼし認定を活用してという案があったが,他に案のある方はいるか。  委員B 若者の採用などに理解ある企業を厚生労働大臣が認定するユースエール制度や東京都が認証を行っているソーシャルファームにもきちんと基準があり,えるぼし認定を基準にするのも良いと思う。  事務局 今回,えるぼし認定を紹介したが,内閣府では子育てしながら働きやすい企業に対し,くるみん認定を行っています。今回のテーマが女性活躍であるためえるぼし認定を挙げたが,継続的に実施できる事業として,くるみん認定も含めて,いくつか公的な基準をおさえて進めていければと考えています。  委員長 国が推進していても,その情報を認識していない企業はあると思うので,市が取り上げることは意義のあることだと思う。よろしくお願いしたい。他に何かあるか。  事務局 先ほど御提案いただいたパネルディスカッションの件ですが,どのくらいの企業数や規模感を想定していますか。実施有無の検討ではないが,認定を受けている調布市内の企業はそう多くないことから,イメージを伺えればと思います。  委員B 子どもの就活に関するパネルディスカッションを見たことあるが,3社くらいにファシリテーターが質問をしていた。  委員E 調布市内の企業にこだわらなくても良いのではないか。女性が元々多い企業よりは,建設業のように女性が少なかった業種で女性が活躍するようになった企業などが良いのではないか。  委員長 えるぼし認定の企業の他に,観点を変えてくるみん認定の企業など,3社くらいで,会社独自の特色がみえるような企画を考えてもらいたい。  委員A パネルディスカッションでは,これまで実施していた輝きびとで紹介した(株)緑興がいいのではないかと思う。  委員D えるぼし認定が調布市の中で数件しかないのであれば,えるぼし認定にこだわらず選んでも良いのではないか。えるぼし認定から1社選んでも良いとは思うが,そもそも年齢や構成比から認定を取るのは難しいと思う。調布市の商工会から女性活躍推進している企業の情報を貰うことはできないか。  事務局 参考になるお話をありがとうございます。これまで輝きびとを選ぶ基準が不明確であった中で,事務局としては,何をもって取材先を決定するのか,客観性のある基準があると良いのではと考えているところです。商工会から情報が得られるのであれば参考にしたいと思います。  委員F えるぼし認定を知らない企業もあると思うので,市がえるぼし認定の基準に準じて,評価項目の基準1つを達していると評価し,えるぼし認定の評価項目で何らかの評価項目を達している企業を紹介しても良いのではないか。  委員長 事務局の方では,これまでの意見を取り入れて検討をお願いしたい。 (議事は以上) 3 連絡事項   事務局から次回センター運営委員会が12月上旬から中旬に開催予定であることを報告。日程については,後日,メールにて連絡のうえ調整