令和4年度第4回調布市男女共同参画推進センター運営委員会 議事要旨 日時 令和5年3月16日(木)午後6時30分から8時まで 開催方法 Zoomによるオンライン開催 出席者(敬称略)6人 浅野委員,金子委員,神永委員,土屋委員,松岡委員,山本委員 欠席者(敬称略)1人     佐藤委員 事務局 多様性社会・男女共同参画推進課 高松・市川・橋 傍聴者 1人 1 開会 2 議題 (1) 令和4年度男女共同参画推進センター事業報告について ◆事務局より,資料1に基づいて事業の実施状況を説明 委員長 事務局からの報告に質問はあるか。 委員A シングルマザーズルームでは今回も申込者数が少なく,必要な方に情報を届けることの難しさを感じた。 委員B 今回,オンラインで実施した講座があり,テーマ的に会場よりオンライン希望の方がいたのではないかと感じた。アンケート調査で,オンラインの方かより参加しやすかった等の意見があれば伺いたい。 事務局 男女共同参画推進センターで実施する講座ごとにアンケート調査を実施しています。アンケートではオンラインを希望する要望が極端にあったわけではありませんが,オンラインであることで参加率が向上してる講座も見受けられます。男女共同参画推進センターではWi-Fi環境の整備などの課題はあるが,コロナ禍に適応していくことを考え,新たな試みの1つとして取り組みしました。 委員長 これまでの委員会でも,コロナ禍ではオンラインで実施できるものはオンラインでといった話が出ていた。今後,コロナ禍でなくなった際も,講座内容によってオンラインの方が,対面で実施するよりも参加しやすいものがあると思われる。内容によって実施方法を使い分けることも,検討されたい。 委員E 少人数で開催している事業がいくつかあるが,少人数で実施するものとそうでないものなど,選定基準はあるのか。男女共同参画を知ってもらうという観点から,人気のある事業であれば,人数や回数を調整して参加できる人を増やすことができればと感じた。 事務局 人気のある講座では,すぐに定員を満たしてしまう状況のため,更なる企画をしていきたいと考えています。募集人数は,企画の内容を踏まえ,ある程度申込みの多寡を予測して決定している一方,実施をする曜日と時間によって応募に影響があるうえ,確保できる会場によっても規模が決まってしまいます。今後も,人数の確保が出来るものは確保していきたいと考えております。 委員C シングルマザーズルームで,会場やファシリテータなど準備が整っている中,結果的に申込1人で参加0人というのはもったいなく感じた。各回とも土曜日同時刻の開催となっているが,別の曜日や時間帯で試してみるのも良いと思う。また,参加された方へはアンケートをしっかり取った方が良いと思う。 事務局 ご意見ありがとうございます。シングルマザーズルームでは,対象がシングルマザーということで,働いている方が多く,土曜日午後に実施した方が参加しやすいのではないかと想定し,設定しましたが,結果としてこのような実績となっているため,様々な角度から検討して参ります。また,アンケートについても,取得できるよう努力して参ります。 委員E シングルマザーズルームでは,オンライン実施も良いのではないかと感じた。わざわざ出て参加することに億劫な気持ちになりやすい環境である場合,オンライン開催の方が気軽に参加しやすいかもしれない。対面で参加したい方もいると思うので,オンラインと対面の2種類の実施方法があっても良いと感じた。 委員長 同じように思う。方法として,参加しやすい方を選択出来ても良いと思う。事務局は,意見を活かしながら次年度の計画を検討されたい。 (2) 令和5年度事業計画(案)について ◆事務局より,資料2に基づいて事業計画案を説明 委員長 事務局からの説明に質問や意見はあるか。 委員E 他の自治体の取組みで聞いたものであるが,女性の更年期や男性の年齢を重ねる中での健康課題,それらの対処方法の知識を広げるフェムテックやメンテックに関する講座を提案したい。女性特有の健康課題によって仕事で力が発揮できない等がないように,取組みが広がっていけば良いと思う。男性の健康課題としては,尿漏れで女性の生理用品を使用される方がいる一方,男性用のトイレには汚物入れがなく,困っているという話を聞いた。行政によっては,公共施設に汚物入れを設置したり,そのような方がいることを周囲に知ってもらおうと取り組んでいるそうである。そういったことをみんなで考えていければ良いと思った。 事務局 ご提案をいただき,ありがとうございます。フェムテックといったテーマについては,色々な形でメディアが扱っているところですので,センターにおいても,そういったキーワードを扱っていければと考えています。また,男性のトイレの汚物入れの設置についても,市役所本庁にも関係してくる内容であるため,庁内で考えていきたいと思います。 委員長 他に何か意見はあるか。 委員A 計画については,例年行われていてある程度成果が出ているものが挙げられており,特に意見はない。一方で,1年間市民委員を行っていて思うことがある。男女共同参画以前に,人権教育が足りていないように思う。例えば,トランスジェンダーの方が女性用スペースを利用することについて,色々なぶつかりがある。問題なのは性犯罪者の存在であり,それを排除する必要があるのに,善良な男性と女性,そういうのは迷惑だと思うトランスジェンダーの方が,針小棒大にお互いを排除しあう構図が目立つ。計画とは直接関係ないが,男女共同参画の中で,特に若い世代向けに人権教育を行っていければと,かねてから思っている。 事務局 多様な性に係る人権教育についてお話いただき,ありがとうございます。冒頭で事務局からお伝えしたとおり,私どもの課は多様性社会・男女共同参画推進課となっております。本日説明した男女共同参画についての今後の企画と並行して,多様な性に関する講座や相談等を令和5年度は取り組んでいきたいと考えています。また,若年期からの教育について,教育部でもプログラムがありますので,そういったところと連携して,年齢層にかかわらず市民の皆様にご理解いただけるような啓発事業を進めていきたいと考えています。 委員長 他に何かあるか。 委員B パープルリボンについて,オレンジリボンで連携しているとの話があったが,どのように連携しているのか。サポステに来られる方の中には,学生の頃から卒業までずっと両親からDVを受けていた方がいる。そういった子たちは相談できる場所を知らないため,どのように連携しているか知りたい。 事務局 パープルリボンとオレンジリボンの連携について,オレンジリボンについては子ども政策課が所管していますが,それぞれのキャンペーンの時期が同じことから2つのリボンを着用しております。共同で行っている事業はあまりなく,パープルリボンの展示の中で,子ども政策も啓発チラシを行う等,双方で相乗効果が生まれるような情報発信を行っています。 委員B 以前,学校での授業の中でDVについての話があったと記憶しているが,別のものか。 事務局 子ども政策との連携ではないが,毎年,中学3年生を対象にデートDV講座を実施しています。男女共同参画推進センターから学校に弁護士を派遣しているもので,来年度も引き続き実施していくため予算要望を出しています。 委員C 例えば相談事業ではなく,市民に向けた講座の一部として,女性だけ又は男性だけに向けて発信するのではなく,ファミリーや夫婦に向けて発信しても面白いと思う。今は変わってきているが,女性が働くようになってきても,子どもが熱を出した時には母親がお迎えに行くという風潮がまだある。子育ては母親中心というような考えが若干強いように感じている。これからの若い母親や父親に向けて,子育ては一人でするものではなく,子供が熱を出したときに母親が迎えに行かなければならないものではないということ,母親又は父親のどちらがお迎えに行っても構わないというスタンスを会社内で構築できるような講座も面白いのではないか。 委員長 以前,委員Dから職場での理解も必要ではないかと意見があった。この点を踏まえ,事務局から何かあるか。 事務局 現在,ご提案いただいたような活動は様々なところで行われており,例えば,NPO法人で企業に行き男性の育児休暇の取得や働き方についての講座を行っているものもあります。企業によっては,男性の育児休暇率が100%を超えており,更に最近では質の問題も問われているため,男女共同参画推進センターでもそういった内容を取り扱っていければと考えています。 委員長 他になければ次の議題とする。 (3) 第5次調布市男女共同参画推進プランに基づく事業等の振り返りについて ◆事務局より,資料3に基づいて重点事業振返り(案)について説明。進行管理において実効性を高めるため評価をするものであり,これまで市役所内部の会議で評価してきだが,外部委員からの意見や視点が必要だという提言があったことから,本委員会で実施状況等を報告し提案・提言をいただきたい。 委員長 事務局からの説明に質問や意見はあるか。 委員長 基本目標1での表中の事業名では,重点事業であることがわかるように,「重点」と追記し,これは重点事業であって,他にも事業があることが分かるような記載とした方が良い。 事務局 承知いたしました。ありがとうございます。 委員長 質問だが,これは令和4年度実施したものを本運営委員会で評価又は意見を出すという認識で良いか。 事務局 ご指摘のとおりです。全庁の取組として報告させていただき,御意見をいただくものです。 委員長 他になにかあるか。分からないことへの質問でも構わない。 委員A こういったものがあること自体,素晴らしいと思う。夏頃を目途に,意見が出せるようにしておけば良いということで良いか。 事務局 よろしくお願いいたします。 委員D 本運営委員会が評価に参加するのは非常に良いことに思う。ぜひPDCAをしっかりと,真摯にやっていただきたい。 委員長 他に意見等がなければ,次の議題とする。 (4) その他報告について ◆事務局より,資料4に基づいて調布市パートナーシップ宣誓制度について説明。2月20日に制度を創設し,3月15日から受付開始。パブリックコメントでいただいた意見の一部を報告。 委員E パートナーシップ宣誓制度を創設させたことがスタートだと思う。私自身を含めて,正しい理解や知識を持って,みんなで考えていくものだと思う。多様な性については知る機会はまだ少ないと思うので,講座等を数多く開催することで市役所にとどまらず,会社等にも認識を広げていかなくてはならない。イベントやセミナーなど発信物が多くなると良い。 事務局 ありがとうございます。今まさに,国や社会情勢が動いているなか,引き続き,市として出来ることに取組んで参ります。 委員長 当事者に向けての取組ではあるが,市民の理解啓発についても必要なものであるため,引き続き取り組まれたい。 委員A パブリックコメントの結果を見たが,多様性をどうしても受け入れられない方が一定数いらっしゃるのだなと感じた。「私とあなたは違う人間。それはそれとして尊重するし,制度上の不利益が解消されるなら問題ない」と思えれば良いのだが,実際には,人の心の壁は分厚いのだなと悲しくなった。多様性に関する正しい理解について、市として取り組んでいることを周知していくことが本当に大事なことだと感じた。多様性を尊重し合える社会になっていくことを広げていって貰えたらと思う。 委員長 課名変更の趣旨に沿うように取り組んで貰いたい。それでは,次の報告とする。 ◆事務局より,資料5に基づいて女性活躍推進事業について報告。えるぼし認定を取得している市内の企業を取材 委員長 以前は「わがまち調布の輝き女性(びと)」を女性活躍推進事業としていたが,それに変わるものという認識で良いか。 事務局 この事業は,来年度の事業計画にも記載がある女性活躍推進事業として,調布市男女共同参画推進センター運営委員会が女性活躍推進法に基づく協議会であることを踏まえ,皆さまと一緒に事業を企画立案し実施するものです。今年度については,選定基準として「えるぼし認定」を取得している企業を取材し,紹介させていただきました。昨年度までは,「わがまち調布の輝き女性(びと)」として6人の女性を紹介してきました。 委員長 事務局からの説明に質問や意見はあるか。 委員A 感想だが,結構有名な企業であると思うが令和2年まで女性がいなかったことに驚いた。 事務局 これまで女性がいなかったことについてお話を伺ったところと,これまで求人をしても女性の応募がなかったとのことでした。その後,事務として求人募集をしたところ,女性が入社されたとのことです。建設現場もご縁があれば女性の方を採用したいとのことで,インターンシップでは現場に参加される女性もいるようです。 委員長 他に意見等がなければ以上とする。  (議事は以上) 3 連絡事項 事務局から次回センター運営委員会が5~6月頃に開催される旨の報告。 日程については,後日,メールにて御連絡のうえ調整致します。