令和3年度 第3回 調布市地域福祉推進会議 日時:令和4年2月8日(火)18:30~20:00 場所:調布市文化会館たづくり 12階 大会議場 【出席者】  1 出席委員:18人  2 事務局・関係部署出席 福祉健康部(福祉総務課,生活福祉課,高齢福祉担当,障害福祉課,健康推進課) 子ども生活部(児童青少年課)  3 傍聴者:なし 【議事次第】 1 調布市民福祉ニーズ調査について 2 デジタル機器を活用した高齢者健康増進事業について 3 令和3年度地域福祉コーディネーター事業の報告及び評価について 4 その他事務連絡 【開 会】 ○会長  皆さん,こんばんは。この推進会議では初めての試みになりますが,オンラインでZoomを使って,多くの方は参加していただいて,会場にも私と副会長,それから何人かの委員の方がこちらにお見えになっています。ハイブリッド方式で,お互い初めてのことですけれども,御質問なり御意見がある場合は手を挙げていただいて,指名して,それで進めたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  それでは,早速ですが,議事に移りたいと思います。まず,議事1の調布市市民福祉ニーズ調査について,事務局から説明をお願いします。 ○事務局  それでは,令和4年度実施調布市市民福祉ニーズ調査について,事務局から報告いたします。  まず,ニーズ調査について,本日お話しさせていただく理由は,来年度,令和4年度がニーズ調査の実施年度であることから,この地域福祉推進会議における主な議題が実施に伴う様々な検討となるからです。  このニーズ調査の実施は来年ですが,今年と異なり,会議を6回程度開催する予定です。本日は,その前段階として,次年度検討していただくニーズ調査とは何かについて情報共有させていただくため,簡単に御説明いたします。  それでは,お手元のパワーポイントの資料を御覧ください。資料については,画面共有させていただきます。  まず,この調査の目的は,国の動向や調布市の取組を踏まえ,アンケート調査や住民懇談会を実施することにより,市民の生活実態や地域の福祉に対する意識や意見,ニーズを把握し,福祉施策を検討する際の基礎資料とすることです。  特に今回の調査は,令和6年からの新たな地域福祉計画,高齢者総合計画,障害者総合計画を策定する際に参考とする大変重要な調査となります。この調査は3年に1度行っているもので,前回は令和元年度に実施しております。  調査時期につきましては,例年10月頃を予定しており,この調査は郵送により調査票を送付,回収する方法で行っております。  そして,先ほどお話をしましたとおり,調査項目等について,地域福祉推進会議で内容を検討していくこととなります。  次に,調査項目や調査対象についてというページを御覧ください。この調査には,幾つか種類があります。まず,調査1,2では,18歳以上64歳以下の市民を対象としました調布市民の福祉意識と地域生活に関する調査という項目,65歳以上の市民の方を対象とした高齢者の生きがいと地域生活に関する調査です。  次に,調査3,4では,障害のある市民の方を対象とした上で,18歳未満と18歳以上の方の年齢に分け,18歳以上の方には,障害の種別によって調査を分けています。調査人数は,記載してあるとおりです。  この調査は,いずれの調査も対象者の中から無作為に抽出して調査票をお送りしています。  回答率について記載はございませんが,前回の調査においては,調査2が最も回答率が高く,63.7%,低いもので調査1の41.8%,平均すると54%でした。  次のパワーポイントを御覧ください。実際にニーズ調査で質問した項目の例です。代表的な質問として,日頃不安に感じていることや,災害時についての心配事を聞くものがあります。  続いて,右側の「地域のなかで次のような世帯を見たことがありますか」という地域の課題を知るための質問があります。これはダブルケアや8050問題など,顕在化しづらい複合的な課題を抱えている世帯がどれだけ地域で把握されているのかを知るための項目です。  次のページの質問項目です。こちらには,経済的な理由で困った経験や,実際の家計の負担となっているものを問うものです。こちらは,生活困窮者の支援を意識した質問になっております。困った経験のほかに,どのような費用で困っているのか,負担になっているものはどのような費用か,困窮している理由は何かという直接的な質問ですが,この質問を通して,一言に困窮と言っても,本当に悩んでいるもの,事柄は何かを知り,本当のニーズは何かを把握することを目的としています。  この質問の中でも,地域の中で次のような世帯を見たことがあるかというものと,経済的に困った経験があるかという今御紹介したこの質問に関しましては,こちらの地域福祉推進会議の中で,追加,修正することになった項目です。  このように質問を通じて把握したい課題などについて,次年度の地域福祉推進会議の中で皆様から御意見をいただきたいと思っております。  この先は,スケジュールの想定になります。こちらは,令和元年度実施の調査スケジュールを参考に作成したものですので,現時点での予定と考えていただければと思います。記載のとおり,令和4年5月から9月にかけて今御説明しました調査の項目について検討していきます。実際に調査をするのは10月,そして,10月末に調査票の回答の締切りを設けまして,1月頃に調査の集計をいたします。そして,令和5年3月に報告書をまとめる予定です。  この票の上段右側にある住民懇談会の実施についても少し触れさせていただきます。ニーズ調査には,調査票を郵送させていただく調査のほかに,例年は住民懇談会を実施しています。これは,地域の皆様の意見を直接お聞きしたいということに加えて,住んでいる地域について,主体的に話し合う場を提供することによって,住民の皆さんが地域福祉の課題を認識し,どう取り組むとよいかを考えるきっかけとなるような場としたいという思いで設けております。  今は,新型コロナウイルスの関係もございますので,実施方法等については今後の検討課題としていきたいと思っております。  調布市民福祉ニーズ調査につきましては,この地域福祉推進会議での検討のほか,庁内関係機関による検討会を実施しております。この検討会では,調査項目,調査対象,目的の確認や実施方法,報告書の策定に関すること,先ほどお話ししました住民懇談会に関することについて関係課で具体的な検討を行ってまいります。  この実施結果につきましては,適宜皆様に共有させていただきます。先ほども申し上げましたが,次年度は調査の実施に伴い,この地域福祉推進会議の回数も増えることから,また,調査に関する検討事項が多く,皆様にも御負担をおかけすると思いますが,こちらの調査につきまして,どうか御協力いただきますようお願いいたします。  説明は以上です。 ○会長  ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありました内容について,御質問がある方は挙手をお願いいたします。 ○委員  私も前回の調査に関して委員として参加しました。400ページから500ページの結構立派な報告書が令和2年3月に出ています。調布市のホームページのほうでは概要版がアップされているのですけれども,これは非常に参考になるデータがたくさん入っていますので,詳細版もできれば次回はホームページにアップするということについて御検討いただければと思います。  以上です。 ○会長  ありがとうございました。詳細版もホームページで見られるようにしてほしいという御要望がありましたが,これはまだこれからずっとやりますので,その御意見があったということにしておきたいと思います。  ほかにいかがでしょうか。 ○委員  今回,郵送によって回答いただくような形だということなのですが,結構,今いろいろなアンケートをネットでできる形態もかなり浸透しているので,高齢の方とか郵送のほうが好ましい方もいらっしゃると思うのですが,どちらか選べるような形でネットでクリックして答えるというような回答の方法も御検討はされる予定なのでしょうかというのをお聞きしたく御質問させていただきました。 ○会長  ありがとうございました。いかがですか。 ○事務局  御意見ありがとうございました。現段階でのお答えになりますけれども,予算組みとか様々な検討をするに当たっては,今後の事業者からの提案もありますが,アンケートでのやり方を原則としながら検討しております。  今後の検討状況の中で,よりどういった形で様々なアンケート結果が得られるかというのは継続して検討したいと思っておりますが,現時点では,アンケート調査ではなくて,これまでのやり方を原則とした方法を考えております。  以上でございます。 ○会長  提案としてありましたので,今後検討していく中で,どうやったら回答がしやすいかとか回答率を上げるかという議論もしたいと思いますので,その中でもう一度検討いただければと思います。ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。  今日は,大体どんな内容になるかという概要を御説明いただいたということですので,次回から実際の具体的な検討が始まるということで,概要の段階では皆様方,特にそれ以外に質問はございますか。      (「なし」の声あり)  なければ,それでは,次に行きたいと思います。  議事の2つ目,つながり創出による高齢者の健康増進プロジェクト~CDC(調布・デジタル・長寿)運動についてということで,アフラック生命の方から説明をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○アフラック生命  よろしくお願いいたします。つながり創出による高齢者の健康増進プロジェクト~CDC(調布・デジタル・長寿)運動につきまして,御説明させていただきます。  まず,今回の取組は産学官の連携になるのですけれども,そもそもなぜ調布市,電通大,アフラックが中心になって検討したのかというところを御説明させていただきます。  昨年6月に3者に加えて,調布市地域情報化コンソーシアムの4機関が中心となって調布スマートシティ協議会が立ち上がっております。そのスマートシティの活動の中で,これからいろいろ検討が進んでいくと思うのですけれども,その中の1つの大きな柱としてヘルスケアという領域がありますが,その中の1つのコンテンツとして,今回の高齢者のところに着目して今進めているという状況でございます。  こちらはもう御存じのことかと思いますが,簡単に高齢者の健康管理に関する課題認識ということで御説明させていただきます。  調布市におかれましても,全国同様,高齢者の割合が高まっておりまして,特に後期高齢者の割合がかなり増えているというような状況かと認識しております。  2点目のところ,高齢者の方々,いろいろ健康に関する課題等々あるかと思いますけれども,適切な食事,栄養管理ですとか運動・認知機能の低下を予防することによって,健康寿命は延伸するのではないかと想定しております。  3点目,調布市さんにおかれましても,いろいろな取組をされていらっしゃると思います。高齢者の方であれば,10の筋力トレーニング,10筋体操などもやられていらっしゃいますけれども,参加されている方が一部の方に偏っているのではないかというような課題があるということで,裾野を広げる必要があるというような課題に直面していると認識しております。  一番下のところ,今回の1つの大きな柱でもあるのですけれども,デジタルデバイド,デジタル機器を使いこなせる人と全く,触れるのも嫌だという方もたくさんいらっしゃるのですが,健康管理というところに関しても,デジタルのところを身近に感じていただいて,うまく有効活用していただければ,御自身の健康増進や健康維持につながるというところがございますので,そういう健康管理を行うためには,デジタルデバイドを解消するというところも非常に重要な要素だと認識しております。  次の視点は,今回の産学官の取組なのですが,東京都の施策に応募して,そこから補助金をいただいて活動しております。東京都の施策の概要を御説明させていただきますと,3つのCということで,Children,Choju,Communityに係る東京都の施策に関する募集を昨年されていまして,今回はChojuのCのところに取り組んでいるというような状況でございます。  デジタル活用というところがまず絶対的な条件になってきて,その他いろいろな分野に裾野が広がるですとか,先駆的な事業であるというようなところが採択要件でございました。  実際の補助金のところですけれども,3年間,2023年度までの期間で合計で約1億5,200万円の事業費をいただいているというような状況でございます。それをうまく活用して,高齢者の方の健康増進から幸福度を上げるというような取組を今開始しているという状況でございます。  目的のところに書かせていただいていますが,誰もが心豊かに自分らしく暮らせるChoju社会をつくっていきましょうというようなところが目的となります。  対象の事業,Chojuのところということで,その中でも自分らしく暮らせる“Choju”東京プロジェクトということで,高齢者のデジタルデバイド解消によるQOL,生活の質を向上していきましょうというようなことが掲げられているという状況でございます。  期間は先ほど申し上げましたとおり2023年度,2024年3月までということで,今検討を進めているというような状況でございます。  CDC運動の方向性ということで記載しております。健康増進の取組は,いろいろな自治体ですとか企業の間でもされていますけれども,個人個人の取組にとどまっているというところが多いかと思います。個人にとどまりますと,先ほどのデジタル活用のところにつきましても,できる人はできる,一方で,できない人はできないということで,その差がますます大きくなってしまうということで,調布モデルと書かせていただいたのは,地域の住民の方が高齢者以外の方々も含めたつながりというものを重視いたしまして,今はこういう時代ですので,リアルだけではなくてオンライン,デジタルを組み合わせてつながりをつくることによって,健康寿命の延伸にもつながり,そして,それが幸福度の向上にもつながる,そのようなことを実現したいと考えています。  デジタルをすごく毛嫌いされる高齢者の方々もいらっしゃるかと思います。コロナが収まればデジタルなど必要ないみたいなこともあるかもしれませんが,高齢者の方は足が悪くてなかなか外に出られなくて,お友達と会うことができないみたいな方もたくさんいらっしゃると思いますので,そのようなつながりをより深めるために,会わなくてもデジタルでつながれるというような観点でも,デジタル活用,デジタルデバイドの解消というものは非常に重要な要素かなと思っております。  右側の具体的な施策例ということで,これはあくまでも例でございますが,書かせていただいております。1つ重要な要素としまして,真ん中に家が書いてあると思うのですけれども,居場所づくりということでデジタルリビングラボと書かせていただいていますが,こちらは地域の拠点に居場所をつくって,そこにいつでも御自身の健康状態を把握できる機器類を置いたり,場合によってはイベントとか運動ができるような拠点づくりというものを今検討しております。  その他,運動,食事,認知というところで,今取組をいろいろ考えておりますが,オンラインの健康教室もちょうど来週から開始されますけれども,そのような準備,それから施策をこれからいろいろと実施していくというようなことを考えている状況でございます。  続きまして,CDC運動に関する取組概要ということで御説明させていただきます。こちらは全体の取組のプロセスを書かせていただいておりますが,まず取組の対象の地域を書かせていただいております。対象の地域は調布全体ではなくて一部のエリアに対象者をまずは限定いたしまして,その中で成功のモデルをつくっていくというようなことを今考えております。  深大寺の北町と東町の一部と染地の3丁目ということで,ちょうど調布市の南と北のエリアを対象に検討を進めるということを想定しております。  対象の年齢といたしましては,65歳から84歳ということで,今回,オンラインの運動というところで初めての試みになりますので,安全性の観点から要支援,要介護の方は対象外とさせていただいております。その方々,対象人数は大体3,700名になっております。  まず,今年度の主な取組といたしましては,アンケートを実施いたしました。今年の年始にもお送りしているのですけれども,実態の調査をする。  その後,2021年度から2023年度にかけまして,デジタルに関する取組ですとか,運動,食事,認知に関する健康増進プログラムをこれからいろいろ展開していく予定ですので,それに参加いただくですとか,また,地域の住民の方々に対して,ワークショップのようなものを開催いたしまして,どういう健康づくりとかニーズがあるのかということを把握しながら実現させていくというような取組を今後進めていこうと思っております。  それら活動を通じて2023年度末に先ほど実施したアンケートと同じ内容のものを同じ対象者に対して送付させていただいて,そこでどのような変化があったかというようなものをデジタルデバイドの解消,フレイル予防,認知機能にどう寄与したですとか,幸福度自体がどうなっているのかというようなところをいろいろな観点で比較してやっていこうと思っております。  続きまして,CDCの役割になります。先ほど調布市,電通大,アフラックの3者と申し上げましたけれども,その他いろいろな大学の先生方にも御協力をいただいております。  一番メインとなっている先生が一番上に書いてあります電通大の大河原先生が主体となって研究という側面も踏まえながら企画,実行に尽力いただいているという状況です。  その他,長寿医療センターですとかその他大学のいろいろな健康増進の専門家の方々にアドバイスをいただきながらこれから進めていくというようなことを想定しております。  以上が概要でございますが,続きまして,今年度具体的に取り組んでいる内容の概要を御説明させていただければと思います。  こちらは幾つか書かせていただいておりますけれども,今回の活動自体,地域方々へ御理解,御支援をいただかなければいけないということで,こちらは社協さんの多大なる御協力の下,深大寺,染地の各エリアにつきまして,幹事会ですとか役員会にお邪魔させていただいて,今回の取組の趣旨ですとか,今後の予定等々につきまして,時間を割いていただきまして,御説明をさせていただいております。  真ん中ぐらい,ちょうどアンケートの調査を行いました。1月5日に発送しておりまして,ちょうど締切りが先週末だったのですけれども,調査項目としては幸福度の話ですとか健康状態,生活習慣等々,50項目ぐらいとかなりボリュームの多いアンケート内容ではあったのですが,2月1日の時点では57.9%の方に返信をいただいて,本日時点で67%ぐらいの方から返信をいただいておりますので,もう少し戻ってくると思いますので,7割近くまでは行くのかなと想定しております。  今後,そのデータを集計いたしまして,地域の方々の特性ですとか傾向を見ながらプログラムの開発等々に生かしていきたいと思っております。  一番下のところです。今オンラインの健康教室を検討しているということなのですが,まん延防止が出てしまったということで,当初の内容よりは,参加人数,内容ともに安全性,感染予防の観点から規模は小さくしながらではあるのですけれども,実施する予定にしています。来週,染地と深大寺おのおのに対して,これは対面なのですけれども,健康教室の概要の説明ですとか,あと一部測定等々もやらせていただくというような形で開始いたします。  その後,2月17日から3月24日までの全6回,毎週木曜日にオンラインで,こちらは非対面でやるということになります。専門のトレーナーの方がオンライン越しに体操をしていただいて,それに倣って参加者の高齢者の方々が御自宅で体操していただくというものになります。こちらは,デジタルデバイドを解消するという観点でございますので,Zoomへのログインも必要になりますし,タブレットも配付いたしますが,そこの操作も必要になりますので,その辺の操作にも慣れていただくということで,健康増進に加えまして,デジタルデバイドの解消という観点でも寄与できるのかなと期待しております。  それを踏まえた上で,最後,3月28日,29日と書かせていただいておりますけれども,健康教室後の測定ですとか振り返りの意見交換等々を,こちらも感染状況次第で内容は変わってくるかと思うのですが,そのような形で検討しているというような状況でございます。  来年度の取組の計画になりますが,こちらは先ほど申し上げましたとおり,アンケートの状況等々ですとか,ワークショップの内容等々を踏まえて,内容のところは適宜柔軟に対応をしていこうと思っているのですが,大きな柱といたしましては,先ほど御説明させていただいたオンラインの健康教室,こちらは四半期ごとに参加者の方々を募って実施していこうと思っています。オンラインの健康教室自体は,前後の測定を含めると2か月程度なのですけれども,それが終わってまだ続けたいという方もいらっしゃるかと思いますので,同時並行でオンラインの継続教室というものも開催する予定でおります。終わったらそちらのほうに合流していただいて,定期的に運動を続けていただけるような仕組みも検討しております。  それから地域住民の方々とのワークショップの開催ということで,実際に地域の方々の健康づくりですとか,その辺をどう考えられているのか,どういうものがあったらいいというニーズを踏まえて,その内容を具現化すべく企画,開発,実施等々を進めていきたいと思っております。  デジタルデバイドのところの壁がかなり高いのかなという感触を受けていまして,触るのも嫌だとか,食わず嫌いというのですか,そういう方もたくさんいらっしゃるような気がしますので,その辺の課題をどうやって解消していくのかというところも踏まえながら,健康増進プログラムを検討していきたいと思っております。  私からの説明は以上でございます。ありがとうございました。 ○会長  ありがとうございました。今説明をしていただきましたつながり創出による高齢者の健康増進プロジェクトの内容について,御質問などございましたら,どうぞ。 ○委員  これは今の議題からかなりそれると思いますけれども,今,コロナでいろいろなことが見直されていますからいい機会だと思いますが,私は全体的に50代の人が鍵になっていると思うのです。それも女性よりも男。女性は小さいときから子どもとかの関係とかなんとかで隣近所,みんな大体ができているのです。男は下手くそなの。会社なら会社人間一本で,大体普通は50代,60代,自分が健康であれば,もっと70まで働きたい。健康な人はそう思っています。  私みたいに体を悪くしてリタイアする人もいます。ですから,今,法律ができていないと思いますけれども,市役所で50代なら50代を抽出したらできるはずですから,市役所というのは重みがあるのです。手紙というか,切手を貼ってもらって,市役所から来ているというと,今はチラシの時代ですから,みんな見ないで捨ててしまうのです。市役所から来れば,何だろうと思って大体見ますから,そのようにして50代の生き方の喚起をして,その先の選択というのは,健康であれば会社にいられるというあれもあるけれども,それは会社によりますが,あとは地域でもこういうボランティア活動とかをやっているのだと。その地域ごとに細かくなりますけれども,そういうことも,こういうこともあなたのよさを生かせるのですよ,つながりができるのですよということをもっと先駆的に調布はアピールすべきではないかと思います。  これは本当は会社なら会社で年2回とか決めて,決まり事にみたいにしてやってほしいのですけれども,なかなかそうはいかないのでしょうが,ただ,市のほうから発行すれば,こういうこともやっていますよといろいろなことを,会場は社会福祉協議会でもどこでもやれるわけですから,そういう小さい種を植えて徐々に増やしていくこと。こういうところがあるのだな,私も行ってみようかというようなものは,だんだん水かさを増すようになっていけばいいと思っています。  以上です。よろしくお願いします。 ○会長  ありがとうございました。積極的な御意見で,特に男性の50代,60代ぐらいのところがなかなか地域やふだん近隣との関係も切れているので,どうやっていくかというのは,こういう取組を,しかも行政といろいろなところが一緒になってやるということになれば,やってみようかなという動機づけにはかなりなるのではないかと。お話,ありがとうございました。  ほかに御意見ありますか。どうぞ。 ○委員  3つほどちょっとあれなのですが,まず1点目は,高齢者支援室だったと思いますが,健康ひろばで半年にわたって行っている,正式名称は忘れてしまったのですが,予防の講座があると思うのですが,あれに参加させていただいて非常に有意義だったので,あれをこれからも大いに活用していただきたいと思っております。私もその講座で教えていただいた体操とかいろいろなことをひだまりサロンで活用させていただいておりますので,大変ありがたく思っております。  もう一つは,そういったものもやっているのですが,コロナの関係で,ひだまりサロンがなかなか開催できない中で,ぜひみんなで家でそれぞれがやろうという話をしておりますけれども,やはり一番の難関は,自分でやるというのが難しいのです。みんなと一緒にならやるのだけれども,自分でやりなさいというとなかなかできなくて,例えばあいうえお体操というお口の体操をやっているのですが,これはぜひ家で,誰もいないところで大きい声を出してやりましょうということでやっておりますが,なかなか毎日はできないという声が多いです。そんなわけで,要は課題となるのは,自分でどれだけ継続できるかということが課題だと思いますので,ぜひそこのところはサポートをよろしくお願いしたいと思います。  もう一点は,高齢者との懇親会をやっていて一番思うのは,今回の調査は要支援を外してありますけれども,一番必要なのは要支援の方たちだと思っております。ただ,多分要支援の方のカバーは,現状としてはデイサービスで運動機能等を訓練するというような,そんなカバーの仕方で方向性が出ているのかもしれませんけれども,デイサービスのお世話になるというのを納得させるのが非常に大変な思いをしております。市のほうとして,要支援者のところのカバーを,何かいい方法があったらひとつ御検討願いたいと思っております。  そういった中で,もし皆さんの今やっている取組がそういったところまで輪を広げられたら,なおうれしいと思っております。ちょっと雑駁ですが。 ○会長  ありがとうございました。非常に適切な,大事な視点で3点,今後進めていく上で参考になる点ではないかと思います。よろしくお願いします。  ほかに御意見なり,特に御質問をいただきたいと思います。よろしいですか。      (「なし」の声あり)  それでは,まだ本当は聞きたいことはいろいろあると思いますが,これからも調布で3年間続けていかれるということなので,実際,どのように進んでいるのか,あるいは今あったような,少しこのように考えたらどうか,こうやったらどうかというような御意見なども今後いただければと思います。それでは,次に行ってよろしいでしょうか。  それでは,次に行きたいと思います。令和3年度地域福祉コーディネーター事業の報告及び評価についてということで,事務局からお願いいたします。 ○事務局  まず,事務局の私から,地域福祉コーディネーター事業の評価の部分について,先に御説明させていただければと思います。資料は3番をお手元に御用意いただければと思います。  本日,この後,地域福祉コーディネーターからコーディネーター事業の報告書について御説明いただきますが,その前に,この地域福祉推進会議の委員の皆様にこの会議の後,後日依頼させていただきますコーディネーターの評価について,私から説明させていただきます。  後日,評価シートというものを郵送または電子メールにてお送りさせていただきます。評価シートの項目につきましては,例えば資料3の1ページの2番の具体的な取組内容等の下にあります(1)地域住民の相談を包括的に受け止める場の整備,こういった具体的な取組内容ごとに皆様から,「こういった取組について推進できたのはよかった」であったり,逆に,「コロナ禍でこういった取組が今後もっと必要になってくるのではないか」といったような検討課題のような御意見をいただければと思っております。  この後,1番の相談支援から2番の参加支援,多機関協働の取組等について御報告をいただきますので,またその評価を今後していくという心づもりをいただいた上で御報告をお聞きいただければと思いますので,よろしくお願いいたします。  それでは,資料3のコーディネーター事業報告書を基にコーディネーター報告を地域福祉コーディネーターからお願いいたします。 ○委員(地域福祉コーディネーター)  皆様,こんばんは。資料3に基づいて御報告をさせていただきます。一応報告は,私が今年度の前半にも目標を立てたところを皆様にお伝えさせていただいたのですけれども,その目標のところで大事にしていたのが,何が1件とか何が1個立ち上がったとかという量的な数の評価と質の評価,何が起こったかとか,その1件に対して何が変わったのかというところをなるべく書くように目標を立てさせてもらっています。その観点で量と質の両方を話しながら行こうと思います。  まず,大きく3つ項目がありまして,1つ目が相談支援という項目になります。この相談支援の項目の中に,1つ目がアウトリーチ等を通じた継続的支援の取組と表現している箇所がありまして,これは具体的に我々コーディネーターがいかにアウトリーチして相談を拾うかというところにかかっているのと,もともと相談を待つのではなくて,早期に課題を把握するためにアウトリーチするのだという,その早期に課題を拾うための体制を地域にもどんどんつくっていくのだというものになっています。なので,そもそも拠点のほうがないので,コーディネーターがアウトリーチするという形になっていますので,我々が行っていかに拾ってくるか,そこで小さい拠点をどんどんつくって,包括的に受け止める場をつくれるかというところが目標になっています。  なので,この1番のところは下のア,イ,ウと書いてあるところのウのところが取組の数の目標で,団体への働きかけ40回,場の構築8回と書いてあるのは,いかに地域住民の方たちが主体的に,住民の中で相談を受け止める場をどれだけつくれるかというところに働きかけたかという数になります。  その下,エが成果になっています。目標が働きかけ40回に対して,団体等への働きかけが127回と場の構築の検討が63回と大幅にクリアしています。今年度大きかったのが,まず私の地域ですけれども,仙川駅のところに,以前から御報告していますPOSTOという常設の居場所が立ち上がっているのです。ここが立ち上がったことによって,月曜日から日曜日まで朝,午前中から夕方,夜まで開いている週7の居場所になるのですが,そこでいろいろなものが立ち上がっています。まだ立ち上がって1年たっていないですけれども,10個か11個かいろいろなものが立ち上がっていまして,その中の1つは,みんな食堂仙川スープという子ども食堂のもうちょっと未来志向の食堂になっていまして,地域の人たちがつながるために子ども食堂のような,おじいちゃん,おばあちゃんでも来られる食堂で,来た人がみんなつながれるというコンセプトで立ち上がって,そこの担い手の方は,地域の住民の人はもちろんなのですけれども,POSTOにもともと来ているお客さんとかがそこのスタッフになっていたり,あとは仙川商店街だったり,地域にある定食屋さんとか,そういうところの方がスタッフになっています。  なので,やっている担い手側がもう既につながりをつくっていて,そこに来られる方はもともと何か課題を抱えている方もいたり,その方たち用に未来チケットという取組をしていて,ちょっとお金に余裕がある方が2人分お金を払っていくと,未来チケットとしてストックされるという仕組みになっていて,経済的に困窮していて,ちょっとお金が難しいという方が来たときに,未来チケットをその場で発行してあげて,その未来チケットでただで食べられるみたいなものがあったり,課題に対して何か取組をやろうというように住民の方が立ち上げているというのがすごいと思いますし,もちろん私はコーディネーターとしてもがっつりそこの立ち上げ支援はしているのですけれども,そんなものが立ち上がっています。  あとはその中にシニア体操という1つの10筋体操だったり,脳トレのような高齢者の方が主体的に来られるような体操教室ができたり,あとは仙川の商店街にあるクリニックさんとかが立ち上がって,まちの保健室というものを立ち上げて,地域保健室みたいなことをそこでやり始めたり,夕方に1人で御飯を食べる方だけが集まれる集い場みたいなものがつくられて,そこで友達づくりみたいなものが行われたり,そこに来ていた人が誘われて仙川スープのスタッフに入るとかそういうものが起こるようになっています。そこに来ていた1人の方が,例えば仙川スープのスタッフの人のお店に就職したり,内部でも雇用とかにまでつながっているような結構すごいことが起きています。  あとはママさんたちが毎月バザーをやったり,野菜売りの若者がいろいろ仕入れたものを売りたいといって交渉して,POSTOの表で野菜が売られていたり,お店をまだ持っていないのだけれども,売りたいのだという商品とかをその場でお試しで売れるようなことをやっていたり,セラピストの人がお試しセラピーみたいなものをそこでやっていたり,本当にいろいろなものが起こっています。  そういう何かを立ち上げていこうというと検討会が立ち上がって,そこにコーディネーターが行くことになるので,その分どんどん検討の回数が増えるということで大幅に超えたというのがうれしいと思います。  その下に行くと,次の項目が地域の関係者等との連携による地域生活課題の早期把握というところです。これは住民がという主語ではなくて,関係機関といかにネットワーク構築を図るかという項目です。  下に行っていただいて,これをつくった最大のものが専門職ネットワーク会議を8圏域でそれぞれ立ち上げるということを目標にしています。既に2地域が立ち上がっていますので,残りの6地域を今年度中に立ち上げるという目標で今動いています。実はタイミングがコロナでずれずれになっていて,今準備はしているのですが,2月か3月の頭ぐらいに一気に6地域立ち上げに向かって動こうかなというところになっているのですけれども,そのほかに実はネットワーク会議というのがところどころ行われていまして,この前1月に行った多摩府中保健所さんの地域担当の保健師さんが調布で担当がいらっしゃるのですけれども,その保健師さん全員とコーディネーター全員が集まったネットワーク会議というのを初めてやりました。  多問題のいろいろな課題のケースがどんどん増えてきた関係で,保健所と連携しながら動くことが去年に比べると10倍ぐらい増えたのではないかぐらいの感覚なのですけれども,個別ケースとかで一緒に動いたり,訪問したり,密に連絡を取ることが物すごく増えまして,その関係で,関係がすごくよくなっていて,こういう会議を開こうと内部で盛り上がって開かれたというのがあった。あとコミプロつつじと書いてあるのは,包括さんとかゆうあい福祉公社,さつきホスピタルは病院です。病院とか我々社会福祉協議会とかが連合で,地域づくり,地域を盛り上げるチームをつくって,これは月1回の定例会にしてずっと続けてきているのですけれども,最近はそこに地域住民の方が入りまして,住民も混合したチームということで,今そこの地域の集いの場みたいなものをみんなでつくろうという動きに変わりました。そういうものが出来上がっています。  ちょっと下に行ってもらって,次の項目が多機関協働の取組と書いてある項目です。ここは多機関協働の取組というのはもともとどのぐらい相談を包括的に受け止める場をつくれるか,その受け止める場が,場がないけれども,地域福祉コーディネーターがいるということが代わりになっているという考え方で,いかにコーディネーターの周知ができるかというところを目標値に挙げさせてもらっています。目標が800件なのですけれども,今12月の時点の報告で全圏域で1,052件です。なので,目標はクリアしています。  大体毎年新しい取組が始まった圏域というのは,はじめましてが増えるので,啓発回数がどんどん自然に増える印象があります。なので,私の緑ケ丘・滝坂も例年よりも増えているような印象があります。  その下が大項目の2番目,参加支援のところです。この参加支援というのが,今年度から新しく足した項目になります。重層的支援体制整備事業とかも鑑みて足した項目になります。言葉だけを読むとすごく分かりづらいのですけれども,1番のところは,複合的なニーズを抱えた方,分かりやすく言えば,例えばひきこもりの方とか,ごみ屋敷ですごく困っている方とかという,今までずっといろいろ課題が重なってできたはざまのケースという,その人に対して,どれだけ参加支援,社会参加にどれだけつなげられるかというのが一番というようになっています。  それが言葉で言うと,個別性の高い支援ニーズに対する取組というように立てているのですけれども,要は複合課題の方に対して,どれだけ社会参加の取組ができたか,マッチングできたかというところなのですが,一応目標は複合課題を有するケースに対する支援を300件と立てていたのです。これは予測が立てづらくてそういう数値にしてみたのですけれども,蓋を開いたら,結果のところを見ると,12月の時点で2,339件起こっています。いわゆる複合的なケースの方は1回の支援では全然終わらないので,継続してずっと引っ張って伴走していくというのが起こっていくので,1ケースに対して何十件,何百件というように関わることが多いというのが結果として分かったことです。  質的な評価のところはざっくりとしか書いていないのですけれども,例えばリストラが起きて,リストラの後,再就職できずに10年間社会的ひきこもりになっていた男性がいたのですが,コーディネーターとか行政機関のほうでも1年間訪問を続けて関係をつくりました。その中でやはり健康面だったり,メンタル面だったり,あとは例えば保険を持っていなくて無保険だったり,いろいろなことが分かってきて,その中でお金がないということもあるけれども,無料定額診療所という病院のほうにやっと1年越しにつながって,その中で例えば就労ができる,できないというのを先生のほうから評価してもらうことで,自信を取り戻して,そこから就労支援のほうまでつながって,その後,就職まで行っているのです。  そういう就労支援機関のところまでつなぐまでに1年以上かかるというようなことがあったり,あとは40年以上社会参加がない,社会的ひきこもりな方が,いわゆる8050問題と呼ばれているものです。80代の親御さんが亡くなった後,孤立してしまった方が遺産相続のこととか,家から急遽出なくてはいけなくて転居支援が必要とか,健康の問題も抱えていたり,いろいろな問題があるけれども,何もできなかったという方と行政書士みたいな法的なところと一緒につながったり,医療機関や保健所などと連携しながらそんなところにつなげたりというのを伴走しています。これはもう2年以上かけてつくっています。  その結果,本年度起きたことというのは,その方がぽろっと運動不足だなと言い出して,地域の10筋体操に参加してみようかなと初めて言って,2年ぐらいやって初めてそこまで行き着いたと。でも,その方にとっては多分44年ぶりぐらいに人の中に行くということになるので,すごいことなのですけれども,そういうケースをいろいろな機関と,時には民生委員さんとかと一緒にやっているというところです。そういう中の継続支援と思ってください。  その下に行っていただくと,(2)の狭間のニーズに対する受け皿の拡充と書いてあるところが,さっきが人に対しての支援だったのですけれども,こういう人が使える資源をどれだけ増やせるかというのが2番目のところになっています。なので,そういう複合課題を抱えた方が行ける場所だったり,行ける仕組みだったり,使えるものだったりを資源に働きかけていくという項目です。目標値としては,例えば社会福祉法人だったり企業とか,あとは既存の社会資源にどれだけ働きかけていろいろな受け皿を増やすかというところを目標値で働きかけを300件としました。  下に行っていただいて,今12月時点で769件働きかけを達成しています。例えば質的なところで言うと,無印良品のこととかを書いたのですけれども,これは本当に一例ですが,今,無印良品さんと実はすごく接点があって,企業の地域貢献をやりたいという声は結構いろいろなところで聞くのです。その地域貢献という言葉もすごく広いので,それをいかに地域ニーズとマッチングさせていくかというのが我々の仕事かなと思います。  マッチングするときに必ず複合的な地域課題のことを想定しながら話合いに臨むということをやっています。例えば無印良品さんとかは,私たちというより不登校とかの子が集まる居場所,ここあというところがあって,例えばそこの子が就労体験で無印の店舗に立つとか,そんなことがつながったりしています。最近だと無印良品はやはり整理整頓のアドバイザーがいるのですけれども,そういう方が畳み方講座とかアロマセラピーとかいろいろな資格を持っていて,そういうところをきっかけにして,例えばひきこもりの当事者の方とか,ちょっと自信がない,一歩を踏み出せない方とかの活動につながらないかということを向こうから提案してくれて,今そういうものをイベントとして調整しています。  それだけではなくて,様々な企業さんともつながっていっているところもありますので,こういう働きが本当に今年度も増えていくかなと思います。  その下に社会福祉法人地域公益活動連絡会との連携も書かせてもらいました。これも今,社会福祉協議会が事務局をやらせていただいている社会福祉法人の連絡会というのがありまして,何十個の社会福祉法人さんが集まっているすごい団体なのですけれども,やはりすごい団体がゆえの取組を,社会貢献とか社会課題の何か解決に向かう取組をというのをずっと話してきています。  その中で,調布市内の社会福祉法人がみんなで何でも相談窓口みたいなものを一斉に開くことで,いろいろなニーズを拾えるのではないかというのが今議題に出ていまして,議題も出ているのですが,課題も多く出ているので,それを今CSWとか生活支援コーディネーターも交じって,その実現に向けて行っている,そんな働きかけもしたりしています。  ちょっと下に行っていただいて,これが大項目の3番目です。地域づくりに向けた支援というところです。これは本当に言葉のとおりなのですけれども,結局,地域を豊かにするという支援になります。1番目が地域づくりに向けた支援と書かせてもらったところの目標値が,これは単純に住んでいる方たちが,みんなの悩みを自分事として捉えていけるような意識をどうやって変えていくかということなのです。住民の方が福祉寄りな意識になっていく働きかけをどれだけできるかという項目になります。  一応目標値として立てたのが,そういう資源,地域の団体さん,80団体に対して,話合いの場づくりとかイベントの取組とかきっかけづくりを230回行うというのを書かせてもらっていたのですけれども,現時点で量的な成果としては,310団体に対して 1,339回の働きかけを行っているという,これももう既に達成しています。地域にいろいろな細かい団体さんがいるのですけれども,そこにアウトリーチする中で働きかけているというのが現状です。  質的な成果のところは,例えばなのですけれども,今年度はひきこもり支援がとても充実した年になったので,去年もすごかったのですが,去年もひきこもりの家族会とかの動きがすごく活発だったのですが,今年度はひきこもりの家族ではなくて当事者の方がクローズアップした年になりました。ひきこもりの当事者会というのが,いろいろな病院さんとかいろいろな団体さんの力で立ち上がって今やっていますし,この前もひきこもり女子会という当事者の中でもさらに女子というところにスポットを当てて,女子会,当事者会が開かれたりしています。  あとはいろいろな子ども食堂のネットワークを通して,フードパントリーというのも各地でやり始めていて,そこも本当に大きいものになっているかなと思います。そういうコロナ禍でもできることをやってきているという実情があります。  その下の項目が地域住民等が相互に交流を図ることができる拠点の整備と書いてあるところなのですけれども,ここで言う拠点というのは,すごく小さい単位の拠点ということです。いわゆるひだまりサロンみたいなものとか,例えば社会福祉法人の働きかけもここに入るのですけれども,毎年これもひだまりサロンが何件できたとか報告させていただいているのですが,項目としてはひだまりサロン以外の交流の場がどれだけ立ち上がったかという項目と,あとはさっきのPOSTOみたいな常設の拠点が何個立ち上がったかという項目になっています。  ここの成果が今年度はやはりコロナ禍ということもあって,ひだまりサロンは12月の時点では1件だけ立ち上がっています。その代わり,ひだまりサロン以外のいろいろな交流の場が16件立ち上がっています。あと,常設の拠点の話合い,検討というのも6件,これも年に1個ぐらい起こればいいかなというところを6倍なので,すごく活発というイメージなのですけれども,そういう結果になりました。  ここのひだまりサロン1件というのは,今までひだまりサロンというのは,5人以上の主に高齢者の方が集まって立ち上げるということが多いのですけれども,この1件というのはオンラインサロンをやっているところなのです。場所を借りてZoomでみんなでつながって,Zoom上でサロンを開催したり,そこまで行き着く前は場所に集まってZoomのやり方をみんなで学ぶというサロンをやっていたのですけれども,それが発展して今はオンライン上のサロンをやり始めた。そんなことがコロナ禍特有の動きなのではないかと思います。それでひだまりサロンの要綱も少し柔軟に変えて,そういうものにもお金を出せるようにということで,その1件ということで,大きい1件かと思います。  その下,最後が地域住民等に対する研修の実施というところ,これも毎年挙げているのですけれども,住民さんに向けた勉強会とか講座とか,そういう働きかけをしたかなのですが,今年度は30回ぐらい行われていて,この中の多数がスマホ教室みたいなものです。高齢者さんに向けたスマホ教室がすごく起こりました。  あと,この12月の成果にはまだ達していないですが,この前,先週ですけれども,医師会の先生と一緒に話し合って,ひだまりサロンの代表者に向けたコロナ禍でどうやったら活動が再開できるか,正しいサロンの怖がり方のような講座を開いて,これも大変好評で,そんな働きかけと取組をしていました。ここには書けていないですけれども,そんなことをやっていましたので,口頭で補足しながら聞き取りづらかったら申し訳ございません。  坂本からは以上になります。 ○会長  ありがとうございました。事務局と委員(地域福祉コーディネーター)から説明がありました令和3年度の地域福祉コーディネーター事業の報告ですが,年々活動が広がりと深まりと,実際の数その他も非常に広がってきているなと思いましたが,皆様方から御質問なりがございましたら,どうぞ,お願いします。どうぞ。 ○委員  非常に結構なことですが,地域福祉センターがありますでしょう。調布には 11か所ぐらいあるのですか,私は緑ケ丘に住んでいますから,緑ケ丘地域福祉センターに出入りしまして,毎週10筋体操というのをやっている。今日やったばかりです。いわゆるそこに出入りしている人たち,どこにもチラシとかがいっぱいありますから,特に高齢者でマージャンが好きな人はマージャン教室もあって,別に調布市ではなくてもいろいろなところから来る人もいるのです。見かけた人がいるので,男が多いというのは珍しいですから,聞いてみるとマージャンなのです。ほとんどが女性なのです。男はまばら。ひだまりサロンでもほとんど女。私もひだまりサロンに参加していますけれども,コロナで今やっていませんが,それで地域福祉センターに行くようになって,それで10筋体操を知って。  いわゆるこういうボランティアに携わったのは,自分が病気になって倒れて初めて社会福祉協議会という存在を知ったという感じですから,それもチラシを見てです。座ってやる体操があるからというので,そういうチラシが入ったものですから,こんなの役に立たないだろうと思いながら地域福祉センターに行って,いまだに十何年間,地域福祉センターに通っています。そのおかげで知り合いがたくさんできまして,ボランティア活動にはこういうものもある,子ども食堂もある,どんどんみんな立ち上げをやっているということも全部関連が分かった。  包括センターは地域で小学校の区分だか,中学校の区分だかで分けているのです。うちはつつじケ丘なのです。それまでは入間町のほうにあったのですけれども,4月から変わったというので,今ではつつじケ丘。だから,福祉センターでやる行事には包括センターの人も来ます。地域福祉コーディネーターも来ます。  だから,これはほんの一部です。こういうことを知っているのは,ボランティアとか何か携わっている人は分かるでしょうけれども,知らない人は全く知らないのですから,そういう人たちをいかに多く巻き込むかということだったと思うのです。これは全体で言うと何%か,この比率は恐らくこれから10年,20年,30年変わらないでしょうが,ただ,そういうボランティアをやってくれる,立ち上げることが大切ですから,それだけ人を増やすということですから,そういう僅かだけれども,人を増やしていくということが大事になってくるのではないか。  そういった意味では,地域福祉コーディネーターというのは非常にいい企画で斬新的な今風の福祉だと私は感じています。これからも力を入れてほしいです。  以上です。 ○会長  ありがとうございました。今風の福祉ではないかと。これは普通の市民の方がいろいろな形で参加できる,参加される,そのような福祉を考えていくのが大事なのだという御発言だと思います。ほかに御意見ございますか。どうぞ,今宮さん。 ○委員  いろいろ取組が数として見えやすくなっていましたし,目標として掲げていらっしゃる以上の働きというか,成果が出ていらっしゃるということがよくうかがえました。  1つちょっと思ったところが,私は前,相談支援事業所にいたところで思うのが,こうした件数,例えば6ページにあるいろいろな,実際に継続支援が2,339件という中身を少し分析して,それが健康に関することだったり,経済的支援に関することだったり,居場所的なものに関する相談というような内容を分析するということが,その先の地域課題というか,ニーズがより見えやすくなるのかなと思います。ほかの連携している取組も実際,民間企業や福祉法人さんとかいろいろなところだと思うのですが,その中身をある程度分析して,数だけではなく,中身を何が何件というようなことで出していくと,傾向が見え,そこから何が必要だから動いたみたいな分析の結果として見えやすいかなと思いました。  また,成果として上がっているのと同時にきっと課題も出ていらっしゃると思うのです。そういうものをコーディネーターで実際に動かれた方の声として上げていくと,この報告書が単なる報告書ではなくて,地域課題の抽出みたいなところにつながっていくのかなということで,拝見いたしました。  以上です。 ○会長  ありがとうございました。大事な点,御指摘いただいたのですが,今のような,例えばデータの内容分析とかは,今後あるのでしょうか。 ○委員  ありがとうございます。本当におっしゃるとおりだと思います。  まず,分析の課題に関しては,我々地域福祉コーディネーターは年に1回報告書というものをつくっています。ここには二千何百件というだけなのですけれども,複合課題の中身も実は全部分けていまして,例えばひきこもりが何件とか社会的孤立が何件というのも全部細かくつけていまして,その中で,このケースに何件,このケースに何件というのは記録上ではつけているので,恐らく報告書の中にクロス集計しながらひもづけした分析とかは毎年やるようにはしているのですが,今回,新しく入れた参加支援の項目も,意識的にそれをやりたいと担当では話しています。  なので,できる限り報告書の中では分析をしながら,分析と課題ですよね。分析から見えてきた課題も,その報告書のほうに吐露するという形で,あまりきれいにまとめずに,支援しているコーディネーターが課題と感じることを素直に書くというのもちょっとやりたいと思っていたので,ありがとうございます。ぜひやってみたいと思います。報告書のほうを楽しみに待っていていただければと思います。 ○会長  ありがとうございました。ほかにございますか。  今日のお話も踏まえて,皆様方に評価をしてほしいという宿題が出ていますので,もうちょっと詳しく,こういうことを知りたいということがあれば,言っていただければと思います。 ○委員  ありがとうございます。私が今のお話を聞いて,とても感銘を受けていたところで,それを言語化させていただければと思うのです。  仙川の,特に常設型の居場所のPOSTOが私は今日非常に感銘を受けたところです。地域福祉では御存じのように,居場所というものが非常に重視されてきているわけですよね。居場所づくりというものがいろいろなところで課題として掲げられているわけですけれども,私が1つ居場所の理想型だと思うのが,ぷらっと誰もが立ち寄ることができて,そしてたまたま隣合った人と交流することができる。今まで接点のなかった人がそこで出会うということ,そしてそれだけではなくて,その出会いの中から何か新しいもの,新しい関係性ですとか,新しい活動が生まれることが非常に大事なのだろうと思っています。  まさに先ほどのPOSTOは,その出会いの中から食堂の活動が生まれたり,あるいは健康体操であるとかクリニックが生まれたりということで非常に重要な,その後に展開していく居場所という意味で,地域にこういった場所をいかにつくっていくことが大事なのかということを改めて実感したというところです。  特にみんな食堂ですか,地域の食堂で生活困窮の方も気兼ねなく利用できるような配慮がされているというのは,まさに一般の食堂には入れないような方が地域の中で居場所を得ることができる工夫ということで,ほかの地域においても参照事例となるような取組なのではないかと思いました。  いずれにしても,今日お話しいただいたことというのは,恐らく国が率先して提起している地域共生社会の理念というものを念頭に置かれた取組が非常に多いのではないかと思いました。調布なりに地域共生社会という理念を解釈した上で,いろいろな人に取り組みながら,新たな動きを生み出し続けているということがとても意義のあるところなのだろうと思います。まさに委員がおっしゃった今風の福祉という言葉,そこに凝縮されるのかなと思います。  今日も無印良品をはじめとして,今までの狭い意味での福祉では対象とならないような方々との関係をつくり,それをてことしていろいろな動きを地域の中に生み出されている。恐らくコミュニティソーシャルワーカーとして,皆さんがこれまでのノウハウ,あるいは,先ほど少し話にも出ていた課題などに真摯に向き合われてこられた結果,今のこういった実践につながっているのだろうと思いました。  改めてコミュニティソーシャルワーカーの皆さんに敬意を示すとともに,私もいつか調布市に住むことができたらと個人的には思った次第です。  以上です。 ○会長  ありがとうございました。どうぞ調布市に引っ越してきてください。  それでは,最後に,副会長から一言お願いします。 ○副会長  一番最初に,委員(医師会),会議に御参加いただいてありがとうございます。テレビを拝見させていただいておりますけれども,本当に大変な状況になっていてというのが先生のテレビを見ていてよく分かります。  あと,ほかの事業団の方やゆうあいの方,社協の方もオミクロン株で大変なことになっていると思いますが,もうあと少しかなという感じもしますし,いや,まだまだ全然続きそうだという感じもしますし,ちょっと先行き不透明ですけれども,ともかく頑張って,この山を乗り越えなければいけないのかなと思っています。  ちょっと前置きが長くなりましたけれども,大きく分けて2点だけお話しさせていただきます。  CDC運動というのは非常に興味深くて,調査で言うとパネル調査の方法で,2021年度と2023年度にやって,その変化を見ようということなので,これは調査としては非常に興味深いかなと。よく我々はワンショットサーベイと言いますけれども,2021年,1回だけやって,それで終わって,ああだ,こうだと言うことが多いのですが,経年変化を見ると,はっきりとどういう効果があったかということが分かるので,ぜひ成果を期待していますということが1点です。  2点目は,地域福祉コーディネーターの御報告,どうもありがとうございます。参加支援が入ったということで,まさに地域共生社会で,特に重層的体制整備事業の中で挙げている3つの柱がこれでそろったということになるのかなと思っています。  これは,私も委員がおっしゃったことと同感なところがすごくあるのですが,量的なものと質的なものを挙げたというのはいいのですが,数だけ挙げてどうかということも大事なのですけれども,中身がどうかということをもう少し詳しく分析してみる必要があるだろうと思っているということが1つあります。  これはいろいろとクロス集計をはじめとしてデータの分析をかけなければいけないので,社会調査の手法になじんでいないとなかなか難しいのですけれども,ぜひそういう分析をしていただきたいと思っています。  もう一つは,それに関連して,成果までは出てくるのですけれども,課題が報告書の中に出てこないので,次の一手として何をするべきなのかというのがまだあまり明確に見えてこないということになります。したがって,その辺のところもしっかりと分析していただけるといいのかなと思っています。  3つ目なのですけれども,これはさっきのことと関わりますが,毎年柱を立てて分析していくと,時系列の分析,去年に比べてどうだったか,一昨年に比べてどうだったかというのが分析できるので,縦軸の分析はできるのですが,横軸の分析ができない。その意味で言うと,コミュニティソーシャルワークの話とか,地域福祉コーディネーターの話は市町村単位になり過ぎているような気がするのです。  うちの市はこうだとかという話なのですが,大分配置が進んできているので,例えば近隣の市で,そういう地域福祉コーディネーターを置いているところがどういうことをやっていて,その人たちがどれぐらいのケースを見ているのかとか,どういう活動をしてどういう成果を上げているのかというのを今度は横軸で分析してみて,そして初めて相対的に調布の活動がどうかということが分かると思うので,あまり調布だけということではなくて,横の連絡会議ではないのですけれども,そのような場をそれこそ地域福祉コーディネーターとしてつくってみたらいいのではないか。これは行政との調整も必要だと思いますけれども,何かそういう場をつくって,お互いに行政の垣根を越えて,つながるというようなことをやってみたらいいのかなと思いました。大きく分けて以上2点になります。  以上です。 ○会長  ありがとうございました。今日の会議は,Zoomを使った会議,ハイブリッドで,こちらで直接参加された方もいらっしゃいますけれども,初めてにしては皆さん結構慣れていらっしゃる感じがいたしまして,議事は滞りなく進んだのではないかと思っています。  コーディネーターの取組は,この委員会の中で必要性が皆様方から強調されて,そして生まれた。その後,活動をこの委員会の中で必ず報告していただくということでずっとやってまいりました。  そういう意味では,恐らくほかの自治体での取組の場合は,報告書で皆さんに報告するというだけなので,審議会などで報告を1回ごとにやるということは恐らくほとんどやっていないと思うのです。そういう意味では,皆様方が見守り,あるいは批判をし,意見を出して育てていただいているという関係になっているのではないか。これは非常に大事なことなのではないかと思っています。  今日伺っていて思いますのは,専門職との連携というのはかなり自然にというか,実際の取組の中でいろいろなところ,専門機関等も含めてつながりがだんだん出来てきている,形式的なものではない,中身のあるものになってきている。  それから住民のほうの活動も主体的に動くということが実際できるようになり始めている。ただ,これは今後,住民の中で本当に中心になって動いてくださる方をたくさんつくっていく,生み出していく,みんながいろいろなことをやれるようになる。みんなが協力し合っているなとか,お互いが力を出し合っているなとか,参加し合っているなというようなことが実感できるような地域をつくっていく,そこに入り始めている。少し分厚い,新しいタイプの福祉の入り口がだんだん見えてきたような感じが今日はいたしました。今まで積み重ねてきたことが非常によかったなと。コロナで全部駄目になったというわけではなくて,着実に歩みが進み始めているという点では,非常に心強く感じたところです。  今日は一応ここまでにしたいと思います。事務局から最後の連絡がございますので,お聞きいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○事務局  それでは,事務局から3点ほど事務連絡をさせていただきます。  まず1点目,本日,先ほどもお話がございましたが,地域福祉コーディネーター事業の評価について,後日,御郵送またはメール等にて御依頼させていただきますので,よろしくお願いいたします。  2点目,次回会議の日程についてでございますが,今年度の会議は,本日の第3回をもって終了となります。次回は令和4年度,年度を改めまして,開催を予定しています。  来年度につきましては,冒頭,議事の1番の説明の中でもありましたが,全6回程度を予定しております。今年度の全3回から倍増ということで,皆様には御負担をおかけすることになるかと思うのですけれども,ニーズ調査の検討を含め,会議のほうを進めてまいりたいと思いますので,御協力のほどお願いいたします。  日程については,改めて会議室の空き状況等を確認させていただいて,皆様に通知を送らせていただきます。  最後に,3点目,本日の会議の議事録を作成しております。御報告させていただいた内容ですとか,御自身の御発言いただいた内容について,後日送らせていただく議事録を御確認いただいて,修正等ございましたら,事務局まで御連絡をいただければと思います。  事務局からの事務連絡は以上でございます。 ○会長  ありがとうございました。  それでは,以上で令和3年度第3回地域福祉推進会議を終了させていただきます。皆様,どうもありがとうございました。                                  ――了――