令和5年度 第2回調布市廃棄物減量及び再利用促進審議会 議事要旨 1 開催日時:令和5年7月25日(火)午後5時00分から6時30分まで 2 開催場所:調布市クリーンセンター会議室(オンライン併用) 3 委員出欠:出席14人,欠席0人 ・出席委員:江尻会長,山下副会長,横山委員,安塚委員,森下委員,村門委員,千草委員,阿部委員,市川委員,増田委員,佐々木委員,杉崎委員,亀田委員,田波委員 ・欠席委員:なし 4 事務局:花岡環境部次長,三ツ木課長,中尾課長補佐,雨宮減量対策係長,脇山業務係長,中島,寺園 5 傍聴者:なし 【議事次第】 1 協議事項   環境教育・環境学習の推進について 2 報告事項 (1) 令和5年度小中学生ポスター作品の募集について (2) 令和5年度ちょうふエコ川柳の募集について (3) ザ・リサイクル(令和5年7月20日発行 第93号)の発行 3 その他 4 閉会 配布資料 資料1 令和5年度第1回審議会(ペットボトル)での主なご意見・ご質問 資料2 環境教育・環境学習の推進について 資料3 環境教育・環境学習に関する質問・ご意見シート 資料4 令和5年度「これならできるごみ減量とリサイクル」ポスター作品募集 資料5 令和5年度「ちょうふエコ川柳」大募集! 資料6 ザ・リサイクル(令和5年7月20日発行 第93号) 参考資料 開会(17時00分) 事務局(中島)  まだ数名いらしていない方やZoomで入室されていない方がいらっしゃいますが,定刻となりましたので,ただ今から「令和5年度第2回(第10期第6回)調布市廃棄物減量及び再利用促進審議会」を開始します。今回もオンラインを併用した対面での開催とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。  今回オンラインで参加いただいているE委員から,所用のため途中退出される旨のご連絡を頂いています。江尻会長がまだお見えになっておりませんので,山下副会長,開会をお願いできますでしょうか。 山下副会長  マイクを使うということでよろしいですか。私もうっかり自転車で来てしまったのですが,本日は本当に暑い中お集まりいただきましてありがとうございます。前回に引き続いてということで審議事項が盛りだくさんになっているかと思いますので,ご協力よろしくお願いします。それから出席状況として過半数になっていますか。 事務局(中島)  はい。なっています。 山下副会長  では進めてよいということだと思いますので「調布市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例」第78条に基づきまして本審議会を開会させていただきます。傍聴者はいないということだったかと思います。 事務局(中島)  はい。傍聴者はいらっしゃいません。 山下副会長  それでは配布資料の確認をよろしくお願いします。 事務局(中島)  その前に一点,私はマイクを使わせていただいていますが,皆さまにご発言いただくところがあるかと思います。マイクはこちらにありますので,必要な場合があればおっしゃっていただければと思います。よろしくお願いします。  では資料の確認をします。本日は資料1から6までと参考資料があります。まず資料1「第1回審議会(ペットボトル)での主なご意見・ご質問」,資料2「環境教育・環境学習の推進について」,資料3「環境教育・環境学習に関する質問・ご意見シート」。資料4「令和5年度『これならできるごみ減量とリサイクル』ポスター作品募集」チラシ,資料5「令和5年度『ちょうふエコ川柳』大募集!」チラシ,資料6「ザ・リサイクル(令和5年7月20日発行第93号)」。最後に参考資料を添付しています。ご確認をお願いします。 1 協議事項 環境教育・環境学習の推進について 山下副会長  皆さんそれぞれよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは早速ですが早く会長にいらしていただきたいところではありますが協議事項に入ります。今回は「環境教育・環境学習の推進について」です。事務局から資料の説明をよろしくお願いします。 事務局(中島)  ありがとうございます。その前にZoomで入室された委員さんがいらっしゃいますので音声の確認をさせていただきます。D委員,声は聞こえていらっしゃいますか。 D委員  聞こえています。 事務局(中島)  どうぞよろしくお願いします。よろしければ画面解除していただけたらありがたいと思います。よろしくお願いします。 事務局(中島)  ありがとうございます。ではH委員,聞こえていらっしゃいますか。 H委員  聞こえています。 事務局(中島)  ありがとうございます。よろしくお願いします。それでは資料のご説明をさせていただきます。今回の協議事項の前にまず資料1をご覧ください。前回の令和5年第1回審議会では,ペットボトルの減量・リサイクルに向けてリサイクルに焦点を当てて協議していただきました。資料1の1ページは前回の審議会でのご意見をまとめたものです。2ページ以降が前回の審議会後にシートで頂いたご意見等です。シートをご提出いただきました委員の皆さま,ありがとうございました。時間の都合上,資料1についての詳細な説明は省略しますが,全体を取りまとめていく段階で使用しますので,後ほどご確認いただければと思います。  では次に資料2をご覧ください。今回の協議事項は「環境教育・環境学習の推進について」です。1ページでは「環境教育」「環境学習」という言葉の考え方を記載しています。  ○の1つ目,「環境教育等促進法」の中で,「環境教育」という言葉に「教育」と「学習」の両方を含めて定義しています。「環境教育等促進法」第2条の3で「『環境教育』とは,持続可能な社会の構築を目指して,家庭,学校,職場,地域その他のあらゆる場において,環境と社会,経済及び文化とのつながりその他環境の保全についての理解を深めるために行われる環境の保全に関する教育及び学習をいう」と規定しています。説明は割愛しますが,この「環境教育等促進法」については,末尾の参考資料「参考1」に詳細を載せています。  ○の2つ目,本資料での言葉の概念として「環境教育」は学校・教育機関で行われるもの,「環境学習」はそれ以外の家庭,地域等で行われるものとして用います。○の3つ目,審議会で扱う環境教育・環境学習の内容としては,ごみ分別など日常のごみ問題から地球環境問題とのつながりや脱炭素・資源循環型社会の実現に向けた取組なども視野に入れ検討いただきます。内容のイメージとして図表1を記載しています。  では2ページ,「環境教育」「環境学習」推進の意義・目的についてです。委員の皆さまにも送付させていただいた「調布市一般廃棄物処理基本計画(第3次)」では,基本理念を「すべての人の取組と互いの連携で,より一層の3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進と環境負荷の低減を進め,持続可能な社会の実現を目指す」としています。この基本理念の実現に向けて「環境教育」「環境学習」の推進は重要な取組となります。  (1)「調布市一般廃棄物処理基本計画(第3次)」での「環境教育・環境学習」の推進の位置付けですが「基本方針4 市民・事業者との協働と連携強化」の中で「市民・事業者や各種団体・教育機関等との連携を深めつつ,積極的な情報発信,普及啓発,児童・生徒への環境教育や環境学習を推進します」と掲げています。  個別の内容については「個別計画4 情報発信及び連携・共同計画 4.3 環境教育・環境学習の推進」の中で4点記載しています。(1)各種講座の実施です。市民を対象としたごみ懇談会・出前講座を実施し,ごみの分別ルールやごみ問題に対する理解を深めていきます。(2)教育機関との連携です。小中学校や幼稚園・保育園等との協力の下,出前講座などにより児童・生徒に対する環境教育を進めます。(3)ごみ減量・リサイクル啓発作品の募集です。児童・生徒,市民を対象としたごみ減量・リサイクル啓発作品の募集を引き続き実施し,広報・啓発に活用していきます。(4)見学会等の実施です。調布市クリーンセンターやふじみ衛生組合クリーンプラザふじみといった施設見学会を実施します。  次に3ページから4ページの下部にかけては「調布市環境基本計画」や「調布市ゼロカーボンシティ宣言」における環境教育,環境学習に関する記載しています。時間の都合上,詳細は割愛します。  次に5ページからは環境教育・環境学習に係る現在の取組事例です。「2.1 児童・生徒への環境教育」の(1)小中学校における環境教育ですが①学習指導要領におけるごみ問題などの扱いについて,文部科学省の「学習指導要領」では小学校4年生の社会科で廃棄物やごみ処理を含む生活環境を支える地域事業について学ぶことが定められています。多くの小学校では4年生の社会科の時間を利用して,ごみ処理やリサイクル施設の見学を行っています。また小学校5・6年生の家庭科や中学校社会科公民的分野などでもごみ関連分野を学ぶよう定めています。  ②調布市の取組としては,令和4年度時点で市内全ての公立小学校20校の4年生を対象に,C委員にもガイドをしていただいているふじみ衛生組合のクリーンプラザふじみの見学を行っています。昨年度は1,912人の児童が見学に来ています。なおクリーンプラザふじみの施設見学の際は,ごみの種類,ごみの行方と処理の仕方,資源ごみについての内容や,それが自分たちの暮らしにどう関わっているのかなど,ごみ処理の仕組みを理解すること,働いている人の工夫や願いを知ることなどを目的としています。  次に6ページの(2)『ザ・リサイクル ジュニア』についてです。小中学生を対象とした環境教育の補助資料として,ごみ対策課広報誌『ザ・リサイクル ジュニア』をこれまで3度発行し,市内全ての公立小中学校生徒(28校)に配布しています。  次に「2.2 個人・地域・団体等を対象とした環境学習」についてです。ここからが環境学習に係る取組事例です。(1)出前講座,ごみ収集車見学・体験会です。保育園や幼稚園,小学生を対象とした出前講座では,クイズや講座の他,現在はごみ収集車見学・ごみの投げ入れ体験会等を実施し,大変好評を頂いています。令和4年度末から保育園・児童館へチラシを配布するなど,幼少期向け出前講座の強化を図っています。参考として,令和4年度第1四半期の開催は2回でしたが,令和5年度の同時期では11回行っています。  7ページの(2)ごみ減量啓発ポスターの募集です。毎年度「これならできるごみ減量とリサイクル」をテーマに,ごみ減量やリサイクル促進,食品ロス削減,海洋ごみ削減のために心がけていることをポスターとして募集しています。令和4年度は168点の応募があり,その中から優秀作品を選出し,指定収集袋・特定廃棄物処理券取扱店等での掲示や,広報誌やごみリサイクルカレンダー,ごみアプリ広報啓発等に活用しています。これまではごみに関する幅広く少しアバウトに募集していました。しかし今年度はターゲットを絞り「食品ロス削減」「プラスチック・ペットボトルごみ削減」「ごみ収集車・収集員さん」「ごみ減量・リサイクル」の4つのテーマから1つを選んで描いてもらう形とし,現在募集を行っています。  (3)ごみ探検隊です。夏休みの期間,市内小学生を対象として,家庭から出たごみの行方(ごみ焼却施設から処分場まで)を親子で追う「ごみ探検隊」を実施しています。過去3年度はコロナ禍の影響により実施しませんでしたが,令和5年度は昨日7月24日と本日7月25日に実施しました。  (4)ごみ処理施設等見学会です。自治会等各種団体を対象としたごみ処理施設等見学会を開催しています。8ページの(5)地域懇談会・説明会です。地域団体等を対象とした懇談会・説明会を開催しています。  (6)「ちょうふエコ川柳」の募集についてです。ごみ減量やリサイクルをテーマにした「ちょうふエコ川柳」を毎年度募集しています。令和4年度は263句の応募がありました。その中から優秀作品および特別賞を選出し,ごみ減量・リサイクルの啓発に活用しています。  次に「2.3 その他イベント・キャンペーン,PR啓発など」についてです。ごみ分別ルール等の周知徹底やPR・啓発活動として取り組んでいる内容となります。1点目がごみ対策課広報誌『ザ・リサイクル』です。ごみに関する情報を掲載した広報誌『ザ・リサイクル』を年3回発行し,市内全戸配布しています。後ほど報告事項で『ザ・リサイクル』93号について報告します。  2点目が調布エフエム放送,J:COMでの広報です。定期的に調布エフエム放送の「調布市ほっとインフォメーション」,J:COM調布テレビの「テレビ広報ちょうふ」に出演し,広報活動を行っています。  3点目は,ごみリサイクルカレンダー,ごみアプリでの周知です。ごみリサイクルカレンダーは地域,日別の収集カレンダーです。分別方法や指定収集袋使用方法など,ごみ出し全般のルールを記載しています。調布市ごみアプリは,ごみと資源物の分別促進によるごみ減量や排出マナーの向上を図るために配信しているもので,令和5年6月末現在でダウンロード数は6万2,600件です。  9ページに移りまして,ごみ減量・リサイクルキャラクター「リサッチョ」の活用です。相互友好協力協定に基づき,市と白百合女子大学の共同事業として,昨年度ごみ減量・リサイクルキャラクター「リサッチョ」を制作しました。若年世代を対象とした広報啓発事業での活用を図ります。  9ページの2点目は「エコフェスタちょうふ」の開催です。審議会が主催するイベントで,今年度は令和6年1月27日土曜日に開催予定です。ごみ減量などの啓発イベントとして,この審議会からさまざまなことを発信できる機会となります。第4回審議会以降で内容を検討していただく予定です。委員の皆さまにつきましては,準備に極力ご参加いただけるようご調整のほどよろしくお願いします。  3点目は調布市環境フェアでの粗大ごみ再生品(リユース品)販売です。今年度は6月17日土曜日に開催し,ごみ対策課から粗大ごみ再生品販売のブースを出店し,181点を販売しました。なお写真の下の説明文が「第6回エコフェスタの様子」となっていますが,正しくは「第51回環境フェアの様子」となります。申し訳ありません。  4点目はごみ減量キャンペーンです。例年10月初旬の1週間をごみ減量キャンペーン期間とし,市内大型店舗の店頭で水切りネットを無料配布してきたところですが,コロナ禍以降は実施が難しいことから,形態を変え10月の1カ月間,市内の各公共施設で水切りネットを配布します。また,ごみ減量ポスター,「ちょうふエコ川柳」の応募全作品を文化会館たづくり11階みんなの広場で展示し,来場者の投票により入選作品を選出します。この投票につきましては審議会委員の皆さまにもお願いしています。  5点目は地域のクリーン作戦です。例年さまざまな箇所で多くの市民の皆さまにご参加いただき清掃活動を行っています。  次に10ページの「環境教育」「環境学習」の推進に向けた課題・方向をご覧ください。冒頭1ページの繰り返しになりますが,本審議会における(1)環境教育は学校教育機関である小中学校が実施する環境教育への支援(見学の場や補助教材の提供等)を主なターゲットとします。  (2)環境学習は子どもたちを含む個人・地域・団体を対象とした環境学習をターゲットとします。個人や家庭単位,地域・団体などが主体的にごみ減量・リサイクル等について学ぶための支援(学びの場や情報の提供など)を主なターゲットとします。  (3)その他PR・啓発,分別ルールの周知徹底などについてです。分別ルールなど,ごみ処理・リサイクル事業を円滑に進める上での基本的な情報の周知徹底に密接に関連する事項ですので,課題・方向について審議いただきます。この審議のターゲットをイメージ化したものが図表5です。  以上の内容を踏まえ,環境教育・環境学習の推進に向けて目指すべき方向と主な取組等について整理したものが11ページです。図表6をご覧ください。目指すべき方向は大きく4点で「環境教育の推進」「環境学習の推進」「啓発コンテンツ強化」「効率的・効果的な情報発信」を挙げています。  右上の「環境教育の推進」では主な方法として3点挙げています。1点目は見学コースの追加です。現在ふじみ衛生組合や二ツ塚処分場が主な見学施設ですが,コースとして追加できる施設について検討します。2点目は見学者層の拡充です。現在は小学校4年生がふじみ衛生組合の見学を行っていますが,1点目の見学コース追加を踏まえ,見学の対象の拡充について検討します。3点目は補助教材の提供です。ごみ対策課では『ザ・リサイクル ジュニア』を発行し,市内全ての公立小中学校生徒に配布しているところですが,内容や配布方法等について検討します。  次に右上の「環境学習の推進」については6点挙げています。1点目は出前講座の内容強化です。出前講座は,保育園,小学生などに向けては講義,分別ゲーム,ごみ収集車を使用した見学,ごみ投げ入れ体験等,一般向けには講義,質疑応答等の内容で実施しています。この内容についての強化を図ります。2点目が懇談会や説明会,施設見学等機会の創出です。ごみ減量等に向けた啓発の強化のため,さらなる機会の創出を図ります。3点目はターゲットに合わせた学習内容・学習手段の確保です。ここで挙げている各取組等を強化することで,ターゲットを明確にした上での学習内容,学習手段の確保を図ります。  4点目は促進員や審議会,事業者など多様な主体との連携です。この審議会や促進員,審議会にご参加いただいている方々を含めた事業者との連携により,ごみ減量施策や啓発を強化していきます。5点目は家庭へのフィードバックです。子どもたちに向けた取組や啓発を各家庭にいかにフィードバックできるかという点を課題と捉えていることから,フィードバックの方法や仕組みについて検討します。6点目は脱炭素社会・循環型社会の形成です。ごみ減量リサイクルの推進に当たり,脱炭素社会・循環型社会の形成へのつながりを意識して取組を行っていきます。  次に左下の「啓発コンテンツ強化」について5点挙げています。1点目はポスター・川柳など啓発作品事業の強化です。今年度は市内公共施設等でのチラシ配布を強化しているところですが,応募数の増加に向け,改善を含めた事業の強化を図ります。2点目は広報媒体(広報誌・ホームページなど)の活用です。『ザ・リサイクル』,ホームページなどの広報媒体の活用方法について検討します。3点目は先ほどご説明した「ごみ減量キャンペーン」や「エコフェスタちょうふ」などイベントでの広報・啓発について検討します。4点目は,ごみ減量リサイクルキャラクター「リサッチョ」の展開です。どのような展開を図り,広報・啓発に役立てていくかを検討します。5点目は,ふじみリサイクルセンターでの環境学習の活用です。ふじみ衛生組合リサイクルセンターは,建て替えに伴い,環境学習機能の充実を図ることとしています。この機能の活用を図ります。  最後に右下の「効率的・効果的な情報発信」は,これまでの3つの方法を効率的・効果的に情報発信していく手段についてです。1点目は動画コンテンツの配信です。以前制作したクリーンセンターの紹介動画を画面共有させていただいています。2点目はSNSの活用です。画面で調布市公式LINE,調布市公式Twitterの画像を共有しています。これが市のTwitterで,ごみの内容を皆さまに周知しています。3点目はキャラクターの活用で,4点目は事業者との連携による広報です。このような観点から,どのように情報発信をしていくかを検討します。  以上,目指すべき方向と主な取組等についてご説明しました。「環境教育の推進・環境学習の推進・啓発コンテンツ強化」の3つの方向については,どのように一層の充実を図るか,またどのような課題があるか。また「効率的・効果的な情報発信」については,どのような対象にどのような内容を伝えていく必要があるか,またどのような手段を用いるのが効果的か。また,その他の観点からも幅広いご意見を頂ければと思います。なお最終ページに資料2の内容を1枚にまとめたものを別紙として添付していますので,概要把握にご使用いただければと思います。ここからは進行を移らせていただければと思います。議長,お願いします。 山下副会長  江尻会長は。 事務局(三ツ木)  まだです。 山下副会長  事故などではないといいのですが。 事務局(三ツ木)  そう思いますがまだ連絡がないもので,すみませんがお願いします。 山下副会長  では引き続き私が進めさせていただきます。それから事前に気が付けばよかったのですが,とても細かいところですが11ページの図表6の「脱炭素社会」が「脱酸素社会」になっていました。これは残念な誤植でした。 事務局(中島)  失礼しました。 山下副会長  すみません。では改めまして,かなりボリュームのある内容をご説明いただきました。前半に市が現状やっている取組を網羅的に説明いただきましたので,その内容について確認したいこと等があればそちらでも構いません。またそれを踏まえて10~11ページあたりに今後の方向性について原案が示してあります。これをどのように改善したらよいか,他にもやるべきことがあるのではないかといったご意見ご提案等も含めて頂ければと思いますので,よろしくお願いします。基本的にマイクを回したほうがいいですか。ご発言いただく時はマイクをどうしますか。 事務局(中島)  特に決まりがあるわけではないので,ご希望があればというところでお願いします。 山下副会長  オンラインの皆さんはマイクなしでも通る状況になっていますか。 事務局(中島)  こちらのマイクで通ります。 事務局(雨宮)  大きい声に自信がある方はマイクがなくても大丈夫です。 山下副会長  分かりました。そういうことですのでよろしくお願いします。マイクが必要な方は必要だと言っていただければ回していただけると思いますので,よろしくお願いします。どなたからでも大丈夫ですがいかがでしょうか。 L委員  いいですか。 山下副会長  どうぞ。 L委員  最初にコンサルの鈴木さんに少しお尋ねします。調布市の環境教育・学習の概要を今ご案内させてもらいましたが,われわれがなかなか分からないところは,他の自治体が取り組んでいるテーマと調布市がやっているテーマについて,質と量をどのように見たらいいのか。手前みそになってしまうといけないのですが,われわれは充実してやっているつもりです。いや,他の自治体ではもっとやっているということなのか,全体の平均からすると調布市は頑張っているということなのか,どのような感じなのかを教えていただければ次の議論の展開にもつながっていくと思います。ご紹介,ご案内をしていただければありがたいです。 コンサル(鈴木)  ありがとうございます。まず平均的にといいますか一般論からいえば,調布市に抜けているものは特にないと思います。子どもたちへのコンテンツとしては回数が少し少ないと思わなくもないのですが,『リサイクル ジュニア』を全校配布して子どもたちの目に届くようになっています。そういう形で学校を通じての環境教育にも取り組んでいる点ではいいと思います。  それから各自治体と比べてといいますか各自治体で取り組んでいることです。ごみとは少し離れてしまいますが,水や清流を大事にしようと市全体で取り組んでいる自治体だと,環境教育や学習でもそちらに力を入れています。そのような「これは」という特徴があるかというところでいうと,まだ「これが調布市の特徴だ」というのは無いのかも,と。  よくあるのは,例えば生ごみや食品ロスなどを減らしていこうという時に,子どもたちにどのように伝えていこうかというので,給食残菜などを使って校庭に花壇を作ったり,ミミズコンポストでミミズに触れてみようなど,市民団体の方と組んでやります。そのように特徴を持った取組をやっている自治体の例は幾つかあります。しかし調布市の場合は,市としてどういうところを子どもたちに伝えよう,地域の皆さんと学んでいこうという点の特徴はと言われると,どうかなという感じが少しします。変な答えになりました。以上です。 L委員  今日はごみに関するテーマですが,環境という大きなテーマでいくと,調布市は自然環境や脱炭素などいろいろなテーマでやっていますので,これから全体を俯瞰(ふかん)しながらというところがあります。聞きたかったのは,ごみに関しては,量については今説明した内容で,子どもから大人までいろいろな媒体を通じてやっています。量や質の問題として,他団体それぞれでごみ問題あるいはごみ行政で置かれている状況は違うということは承知の上ですが,これから委員の皆さまからご意見を頂く際の一つの参考として,調布市では満遍なくやっているのか,まだ足りないのか。より一層の推進が今回の議論のテーマだとした場合に,他団体と比較した場合にどうなのか,少し教えてください。 コンサル(鈴木)  一つはエコフェスタなり環境フェアなりを通じて,市全体でこういう取組をしていることを示してみんなで取り組もうということでは,調布市はやっていると私は思います。ただ同時に,地域でも学習をする。例えば調布市にはごみ減量等の促進員がいますが,他市でも廃棄物減量等推進員という形で委嘱されている場合が非常に多いです。これはどこの市でもあります。しかし,そういうところにもっと力を入れている特徴がある市では,推進員の中でさらにやる気の方が環境フェアやエコフェスタのようなお祭りで自分たちのブースを出します。そして例えば子どもたちにクイズを出すなどといったことを自らやります。そういう形で地域のリーダーをどうやって広げて育てていくかという視点で取組をされている事例もあります。  例えば新宿区辺りでは,3R推進員のような言い方で,自治会の中の委員ではなくて,やる気のある方を公募してそういった活動に取り組んでもらいます。学習の話になってしまいましたが,調布市はかなり広く若い方も多いので,地域のリーダーをどうやって育てるか,どのように広げていくのかというところではいろいろとやる余地はまだあるという感じはしています。ありがとうございます。 山下副会長  よろしいですか。ありがとうございました。それでは他の委員の皆さん,環境教育についていかがでしょうか。先ほどお名前が挙がっていましたが,C委員は実際に小学生たちと触れられたご経験を踏まえて何かご意見ありますか。 C委員  三鷹市,調布市の全校35校の小学校4年生が施設見学に来ています。調布市が20校,三鷹市が15校です。今は全校が来るようになりましたが,ここに来るまでの道のりが非常に長いので,ここに数字が入っていますように,調布市の学校は半分ぐらいしか過去には来ていませんでした。私は個人的にも出前授業をやりたいと思っていたのですが,昨年から教育委員会でお金を出していただいて,バスを仕立てていただいて全校が来るようになりました。これは非常にうれしいと思っています。  ただ小学校4年生で,学校でもごみ問題などをちょうど教えていると思います。私の身の回りで,実際に近所を見て,またいろいろなところを歩いていて本当に必要だと思うのは,子どもたちに小さい時から教えることと,単身者向けアパートのごみの出し方について改善しないといけないというところです。教育といってもその人たちは働いていると思いますので,なかなかアプローチするチャンスがないというところでは,駅前でいろいろなイベントをしても,そこに出向いて関心を持つでしょうかというところで,どうしたものかというところがあります。  例えば20代の若い方たちです。環境教育の見学を始めたのは10年前です。10年前ということは,小学校4年生は10歳なので,今20歳以降の方には,実際にこういった計画をしたり,環境の問題をお話しする機会がなかったわけです。なので,そういったところをどうやって埋めていこうか,皆さんのお知恵を借りて何とかアプローチをしていければと思っています。  私は単身者向けアパートには個別にチラシを入れたらどうかと思います。地球環境の問題,資源が枯渇していること,自分たちの未来を自分たちが考えなければいけない,分別をしなければいけない,今後リサイクルをしないと生きていけないというところを個別に,私はボランティアでもいいからやりたいと思っています。そこしか今思い当たるところはありません。  それから今は土日に見学に行くことができません。お昼休みを除いた平日の9時半から4時までは見学ができますが,働いている人は行けません。また今ご両親で働いている方が多いので,子どもを連れていくこともできません。ですから実際の見学者数は非常に少なく,ほとんどいないと言っていいぐらいです。だから本当にもったいないと私は思っています。宝の持ち腐れというか,そこまで言うと怒られるかもしれません。  4年後に出来上がるリサイクルセンターについては,平日だけではなく土日・祝日もぜひオープンしてほしいと思います。リサイクルに関するところが見られるわけですから,いろいろな仕組みをつくって「ここ面白いよね,とても楽しいね」というような魅力のあるものをつくって,土日・祝日開けて来られたらいいと思います。また1年に1回お祭りをやっています。お祭りの時は昨年度3,000人が来ました。皆さん,楽しいことがあると来ます。だから家族で楽しく勉強できる,若い人を呼び寄せられるといったメリットのある仕組みをつくったらいいと思います。  この間私はテレビで見たのですが,広島に中工場という全てガラス張りの新しい清掃工場があります。そしてそこの機械の中に木が埋まっています。「ここが清掃工場なのか」という素晴らしいところです。何と若い方がそこに結婚式の前撮りに来て,写真を撮ったりもします。そういう清掃工場もあります。有名な建築家が建てているので,お金をとてもかけていると思うのですが,そのような引き付ける魅力のあるものをリサイクルセンターでつくって,今後リサイクル,3Rを進める上で取り組めたらいいと思います。皆さんもぜひこういうものがある,他がやっているパクリではなく調布のオリジナリティーで「調布に行くとこのような面白いものがある」というもの,皆さんのお知恵を頂ければ,いいものができるのではないかと私は思っています。  ただ,今建築費が非常に高騰していて,当初の予算をはるかに上回るお金になっています。そういう理想と現実のギャップはあるのですが,本当にいいものにして人を引き付けられる楽しい環境教育ができるようにしたい。ごみピットに入ると「うわー,すごい」というのは小学校4年生にはあるのですが,もう少し上の方たちにも教育の場を見ていただきたいと思います。この間職場体験に中学生が来て教えたのですが,手応えがありましたので,いろいろな年齢層に対応できるような仕組みづくりをしていければと思います。  今日持ってきたのですが,私たちのところではこのようなキャラクターを作っています。プラスチックのプラ美ちゃんやカン太君などです。このシールを子どもに差し上げていますが,かわいいということで非常に好評で,いろいろなパンフレットなどに活用しています。ここを見ると「リサッチョ」がありますが,こういうものをもっと大々的に使っていけばいいと私は思います。調布市の駅前にグリーンホールがあって,外階段の上のところに「ゼロカーボンシティ宣言」という横断幕が張ってあります。非常に目立つのですが,ただ文字だけではなくて,そこにも「リサッチョ」があれば,かわいいですし,子どもも見ますし,せっかくあるのですから,そういう活用をされたらいいのではないかと思います。  それから余計なことかもしれないのですが,私も実は何回かやっているごみ削減員は,ごみ減量キャンペーンで水切りネットを配っています。しかし「要らない」と結構言われますので,どうしたものかと思っています。私は実はあれを使っていません。スーパーのぺらんぺらんの小袋を使って,ひっくり返して押しつぶして,くるくると丸めて捨てています。二重袋にしてはいけないと言われていますが,あの薄さならいいかと思っています。これは非常に個人的な意見なのですが,他に何かないでしょうか。 山下副会長  ありがとうございました。多岐にわたるご意見を頂戴したと思います。まずターゲットとして小中学生などの子どもたちだけでよいかというところで,かなり大きな問題提起だったかと思います。若年単身者向けにどうやって環境学習のアプローチをしていけるのかというところはかなり大きな論点だと思って伺っていました。  それから今ある清掃工場自体の土日の見学を可能にするのは制度的に難しいのですか。どなたにそれを伺えばいいのかというのがありますが,市の事務局でお分かりでしたら後でご説明いただければと思います。 事務局(中島)  途中で申し訳ありません。A委員が今入られたようですので,音声のご確認だけさせていただければと思います。A委員,声が聞こえていますか。 A委員  はい。 事務局(中島)  よろしくお願いします。 A委員  よろしくお願いします。 事務局(中島)  途中で失礼しました。 事務局(三ツ木)  では後ほどその件を。 山下副会長  それから今度できるリサイクルセンターも含めて人が集まるような場所にしていくことで,あの場所を使って環境学習がうまく進むような形にしていけたらよいのではないかというご提案でした。またシンボルマークの「リサッチョ」をうまく活用したらよいのではないかというご提案を頂けました。では事務局から今のご意見についてご説明いただけるところがあれば,よろしくお願いします。 事務局(三ツ木)  では私から。さまざまなご意見を頂きましてありがとうございました。一つ,先ほどの環境学習ができる施設ですが,今の焼却施設については土日の見学が実現できていません。しかしご意見を頂いた課題を踏まえて,実際に〓答申〓に入って,リサイクルセンターのほうはそこも含めて環境学習の場を設けようと前向きに考えていて,土日の見学についても検討課題に挙がっている状況です。  子どもを連れて土日にそのようなところを見学したいという市民の方からのご意見も多く集まっています。子どもたちが興味を持って来る,楽しめる清掃工場にしていこうという一つの目標を持って,現在検討を進めている状況です。まだ実現まではいっていませんが,そういったことを踏まえた場所の在り方で施設をつくっていくところになっています。 山下副会長  ありがとうございました。それでは他の委員の皆さまいかがですか。かなり網羅的に頂きました。どうぞよろしくお願いします。 B委員  長い目で見ると子どもの教育は絶対に必要だと思います。しかしそれと同時に,あと7年で結果を出さないといけない状況の中で,今ごみを出している人を教育して改善しなければいけないとなると,C委員が言われたように単身世代の成人は課題だと思います。  それから調布市の活動の中で全て網羅されているとコンサルの鈴木さんはおっしゃいましたが,もしかしたら調布の事業者,会社や企業の活動が少し足りないのではないかという気がします。地場で根付いている調布の企業がどのように貢献しているかなどの例があればいいと思ったのですが,思い付くものがありません。例えば調布だとホッピービバレッジがあります。あそこだと調布と一緒に,軽くて割れないオリジナルのリターナブル瓶を作ってもいい取組だという気がします。そのような企業との取組ができたらと思います。  それから単身世代の働いている人たちとはどうしてもコミュニケーションを取りにくいと思います。その人たちはコンビニが一番のタッチポイントになってくると思いますので,例えばドリンクの半分50円を調布市が負担します。その代わりラベルにごみがなぜ大切なのかということが書いてあって,50円で安いけれども勉強しなければならないとか,ごみ袋は絶対に買うはずなので,ごみ袋にもう少し書いてあったり,ごみの包み紙に「そのごみが地球を壊しています」などのしびれるような一言と説明が書いてあるなど,タッチポイントをうまくつくれないかという気がしました。  それから子どものほうで,先ほど『リサイクル ジュニア』のお話が出ていましたが,紙で配布しているということだったと思います。今どきの子どもはスマホしか見ていないイメージで,紙でいいのかという気がします。ホームページを見せていただきましたが,1回,2回,3回の『ジュニア』が出ていて1回目はとてもいい内容でした。クイズやクロスワードなどが出ていて,子どもにとっては親和性があり継続性があると思ったので,アプリを使って,そういったものに生かしていくというのはどうかと思いました。思ったことはいろいろとあるのですが,まずはこれぐらいです。 山下副会長  ありがとうございました。先ほどの問題提起に引き続いて若年単身層にどうやってアプローチするかということで,特に事業者を巻き込んだアプローチが有効ではないかというご意見だったかと思います。ぜひ市でご検討いただければと思います。今ご回答がありますか。承りましたということで特によろしいでしょうか。 事務局(三ツ木)  はい。 山下副会長  ありがとうございました。江尻会長がご到着です。 江尻会長  お待ちください。申し訳ありません。 山下副会長  分かりました。議論のところは会長にやっていただいたほうが私も安心ではあるのですが,行けるところまで引き続き行かせていただきたいと思います。  説明がちょうど終わって「協議事項」のまさに協議に入っているところで,環境教育・環境学習について委員の皆さまからご意見を頂いている状況です。引き続き他の委員の皆さまからもご意見を頂戴できればと思いますがいかがですか。I委員よろしくお願いします。 I委員  ちょうどリサイクルセンターの建て替えの時期という話があって,いいチャンスで教育プログラムが充実するであろうと思います。大丈夫だとは思いながら,先ほどから教育と学習では概念が多少は違うようなイメージを受け取るのですが,中身は同じです。リサイクルセンターで行う環境教育の新しい教材に相当するものには,教育委員会や子どもたちに教える先生方の目線が入っているのでしょうか。教育者の目から見た展示の仕方や教材の選び方などをぜひやっていただきたいと私は思っています。小耳に挟んだのですが,リサイクルセンターができれば土日も併せて見学会を開くことをちらっと聞いたので,大いに期待しています。以上です。 山下副会長  ありがとうございました。既存のところでも同じだと思うのですが,リサイクルセンターの教育向けの資料,展示,教材は現役の先生のご意見を入れた形で作られるとよいのではないかというご指摘でした。ありがとうございました。さて他は。C委員,引き続きどうぞ。 C委員  すみません。食い付いてほしいという部分では,他のところではDVDなど3Rの映像をたくさん作っています。東北では例えば伊達政宗が出てきて,いろいろな3RをPRしています。「リサッチョ」を先ほど申し上げましたが,ホームページの中でもいいので,鬼太郎や目玉おやじが出てきたり。調布ならではのキャラクターでごみ問題について一つの映像を作って,ホームページに入れたり,いろいろな教材に使う。  私はぜひジブリと一緒にやりたいと言いましたら,ジブリは断られたようですが,地元のものを使ってアプローチするのも教材としては非常にいいのではないかと思います。それでホームページに入れたりするとみんなが見られていいと思います。以上です。 山下副会長  ありがとうございます。著作権の関係もありますから,鬼太郎は難しいかもしれませんが,ぜひ地元のリソースだということは確かですので,活用できる方向を探っていただくとよいのではないかと思いました。ありがとうございます。他の委員の皆さまいかがですか。K委員いかがですか。 K委員  駅前で6月にリサイクルの展示を見ました。私はごみに関して初心者なのですが,あのようなイベントの場だからこそ,もっと分かりやすくアピールをしてもらえたらと思いました。どうしてこれが必要なのかなどが簡単にたくさん書かれていても,文字ばかりだと取っ付きが悪いので,どうしてごみを減量しなければいけないのか,ぱっと見て分かるように,イベントを利用してもう少しアピールするといいのではないかと感じました。  それから今出ていたリサイクルセンターのことは,勉強や学習でも必要な部分はありますが,そればかりだと楽しくなくなってしまうので,先ほどC委員がおっしゃったように楽しいことがあればと思います。本来ごみのことを見に来るのですが,ごみを見に来るという感覚ではなくて,楽しみという遊びのほうで来ながらごみのことも学習していけたらいい。先ほど少し出ていたクイズ形式で何かをやっつける,それから何か物を作るなど,そういった楽しいことがごみを減量する学習につながると,いろいろな人がもっと来ると思います。  そういうことだと子どもたちの年齢層が低くなるので,小さい年齢からごみに対する興味を持つ雰囲気をつくりつつということが大事です。小さい子はとても真面目なので,反対にその年齢の子が親を育てたりします。子どもから言われると,そのようなことはいいではないか,面倒くさいと思っても,子どもの言葉につい姿勢を正されることもあると思います。小さい子どもの真面目さをうまく逆手に取って,小さい子どもの親は20~30代ですので,そこで親として襟を正させる手もあるのではないかと思いました。以上です。 山下副会長  ありがとうございました。どうやって情報を伝えるのかという時には分かりやすさや楽しさが大事で,また小さい子を巻き込むことで親までというルートが大事なのではないかというご意見だったと思います。資料にもありましたが,今度「エコフェスタちょうふ」をわれわれ委員で主体的にやらないといけません。その時に今のアイデアを活用させていただければと思いますのでよろしくお願いします。その他いかがですか。オンラインで参加の委員の皆さま,何かご意見はありますか。特によろしいですか。 J委員  調布にある古紙の事業所として,この取組の見学コースとして調布市の子どもたちにぜひ見に来てもらいたいので,ぜひ検討していただければと思います。ただ例えば4年生で全校20校だと大変なので,ランダムで幾つか選んだり,希望する学校などでターゲットが絞られてしまうかもしれません。しかし,最初は1校2校でもずっと続けていければ5年後10年後に大きく変わりますので,ぜひとも調布市と一緒にやっていきたいと思っています。  それからキャラクターの「リサッチョ」について,前回のペットボトルの時に私は後で意見を出させていただいたのですが,キャラクターのコンセプトがとてもいいと思います。「ごみを分別しない世界から来たロボット」で,このままだと調布市はどうなるのかをこのロボットは知っています。このままだと調布市はこうなっていくと言葉や絵でまず伝えることができるキャラクターです。子どもだけではなく大人にもメッセージを伝えるのにとてもいいキャラクターだと思いますので「リサッチョ」を一つのブランドとして展開していくのはどうですか。くまモンなどが地元で展開されて全国になったのと同じで,調布市はリサイクルやごみ問題に関するものには全て「リサッチョ」を採用してメッセージを伝えていきます。そうすると「リサッチョ」の絵があることによって「これはごみ問題のことなのだ」ということが誰にでも分かると思います。  先ほどあった単身者のごみの出し方の時にも,これは持っていけないというように「リサッチョ」のシールなどを使って,ポケットが白いのですが,最初はそれを黄色に塗って警告。2回目,3回目は「次は持っていかない」と赤くする。今度は本当に持っていかないという強い行動に出ないと変わっていかないと思います。ただ,そういう行動を取った時には,実際に収集している吉野清掃さんなどを守る制度もないと,現場で働いている人たちがなぜ持っていかないのだということになります。まず柔らかく人に伝える意味でのキャラクターとして「リサッチョ」を使っていければとてもいいと思います。また,この縫いぐるみのようなものがあって動いたりすると子どもも喜ぶと思いました。  それから,私たちの事業所の近くで夏祭りが4年ぶりに開催されるというチラシが入っていました。「ポンプ車が来ます。みんな来てね」というような一文がありました。こういうところにパッカー車など私たちが仕事で使っている車を出して協力することができれば,子どもたちは面白い体験ができると思いました。そういう活動などの声があれば,ぜひとも参加させていただきたいと思いました。以上です。 山下副会長  幅広いご提案をありがとうございました。まずJ委員の会社の見学も幅広く受け入れていただけるということは非常に良いご提案だと思います。清掃工場とはまた違うものが見られますので,子どもたちの印象もだいぶ変わって良い取組になると思います。徒歩で行けるような近くの小学校からという始め方でもよさそうですので,学校側との連携がうまく広まっていくとよいのではないかと思いました。  それから後半の「リサッチョ」の活用ですが,確かに今できたところであまり活用されていない感じだと思います。着ぐるみまで作るのは予算的に大変かもしれません。しかし将来的にはそれを見越して,また,くまモンのように行政で抱えるのではなく,利用申請すれば事業者でも誰でも一定のルールを守れば使える形にして普及していく可能性のあるご提案だったのではないかと思いました。ありがとうございました。さて他の委員の皆さま,特にオンラインの皆さま,せっかくご参加いただいていますがいかがですか。 G委員  よろしいですか。 山下副会長  よろしくお願いします。 G委員  学習の中で出前講座のお話が何度か出ましたが,先日野水にあるアメリカンスクールで出前講座をされた際に,私も実際の現場のごみ収集作業員という立場で同席させていただきました。その講座の構成がとても良かったのもあるのですが,子どもたちはとても興味をもって、よく聞き耳を立てて参加してくれていました。彼,彼女たちが興味を持って学習に取り組むきっかけになる素晴らしい効果があったのではないかと思います。私もそういった場所に参加することで,自分たちの事業にどんな社会的責任があるか、どんな役割を担っているのか、担うべきなのかをあらためて考えるいい機会になりました。事業者参加型の出前講座もぜひ継続して企画されたらよろしいのではないかと思います。  また、その講座の中で,実際にごみの収集車を使ったごみの積み込みのデモンストレーションのようなものがあって,子どもたちにとても好評でした。ごみ収集車の他にも、チッパー車という剪定(せんてい)枝をチップして資源化する作業車などもあるので、調布市の催し物だと,環境フェアや「ふるさとまつり」などにはすでに出店していますが,そのような車も出前講座の中に取り込んで使っていただけたら一層楽しんでいただけるのではないかと思います。 山下副会長  ありがとうございました。物が来てくれると子どもたちの学習効果もだいぶ変わりますので,ぜひ積極的に連携を深めていただけるとよいのではないかと思います。パッカー車だけではなくチッパー車も登場して並んで動いてくれると乗り物好きの子どもたちなどには人気がかなり出るのはないかと思います。ぜひ前向きにご検討いただければと思います。他はいかがですか。特にあれでしたら私から若干コメントさせていただきます。  ターゲットから申しますと,今のところ環境教育だと特に調布市立の小中学校が対象になっています。今アメリカンスクールの話もありましたが,市立以外の小中学校ももしかしたら資料配布ぐらいであれば受けていただけるかもしれませんので,接点を増やしていただくとよいのではないかと思いました。  もう一つは,単身者と小中学生との間で隙間なく,高校生にもアプローチをしていけたらよいかと思います。カリキュラム的にもSDGsなどを勉強されている時期があると思いますし,部活やクラブ,サークルのようなものでSDGs的なことに取り組んでいらっしゃる学校もあると伺っています。そういう高校生たちに出前講座的なものというよりは,むしろ「市が抱えているごみの課題にこのようなものがあるのですが高校生のアイデアで解決策を考えてもらえませんか」というような投げ方をして,グループワークで答えを出してもらいます。複数の高校でそれを受けてもらえるようであれば,コンペのような形で報告会を合同で開いて,面白いものは環境部長賞を出すなどという感じまで持っていけると,さまざまな世代を隙間なく巻き込めるのではないのかと思いました。  それから資料の1ページにも環境教育とはそもそも何なのかという図表1がありますが,今のところ赤いほうの「ごみ問題を知る」という話に終始しています。しかし目標は青いほうの「行動する・社会を変える」ですので,行動変容につなげられるアプローチにもう一歩踏み込む必要があるのではないかと思います。  先ほどK委員がおっしゃっていましたが,小さい子どもたちを経由してその親世代にアプローチしていくというのはかなり有効だと思います。立川市の例ですが,ごみだけではなくて温暖化対策全般で,夏休み子どもエコチャレンジなどといって節電もそうですし,ごみを減らす,水の使用量を減らすといった環境に優しそうな取組のメニューが書かれた紙を渡しています。そして2週間「今日これはできた」ということで,できたことに丸を付けます。その合計点で「二酸化炭素をどのぐらい削減できました」ということに夏休みに取り組んでもらって感想を書いて出します。環境審議会の担当なのですが,審査をして,いい取組は表彰します。  調布でもポスターや川柳などをやっています。それにもう一歩踏み込んで実際に取り組んでもらう経験までやると,審査の手間が増えて大変ではあるのですが,行動変容ということで,単なる一方通行の教育に終わらない取組ができるのではないかと思います。ご参考にしていただければと思います。  私からは以上ですが,その他に委員の皆さまから,あるいはそろそろ江尻会長のご用意が整っていらしたら,会長からも一言頂ければと思います。 江尻会長  遅くなりまして申し訳ありませんでした。また遅刻ということで常習犯になりそうで怖いです。  環境学習に関しては,私も気になる部分がたくさんあります。お話の途中から入ったのですが,まず一つはキャラクターをどのように活用していくかということで,提供する側は活用ですけれども,市民にとってはキャラクターと一緒にどう活動していくのかというところです。それがもう少し具体的に見えてくるようになるといいと思います。  それから学校教育の部分で,どこまで踏み込めるかという問題はあるのですが,小学校4年生を中心に,工場見学であったり,ごみの問題のことをやったり,処分場へ行ったりができるようになったと思います。また副読本もありますので,そういったものを先生にうまく活用してもらえるように。例えば環境部会のようなものが教育委員会にもたぶんあると思いますので,うまく連携しながら,学校からも子どもたちにしっかり伝えていってもらう。先生は忙しいので,ごみのことばかりをやっているわけではありません。逆にこちらから情報をきちんと提供することによって,それが子どもに伝わるという話を先生自身から聞きました。どう教えていいのか分からないという話もありますので,そこのサポートがうまくできるといいと思います。  それから家庭や職場でどうするか,どのような学習をしていくのかはこれから具体的に考えていかれることだと思います。学習する場を提供する側として自己満足にならないようにすることを考えていかなければいけません。子どもたちにとってそれが本当に有効であったのかどうかをどこかで検証していくことを考える必要があると思います。子どもが喜んだから,それで子どもが納得して先につながるかというと,実はそうではなく一過性のもので終わってしまうことは多々あります。そのあたりを十分に考えながら,いろいろな主体との連携を考える必要があると思います。具体的なことが言えなくて申し訳ありません。そのような話ができたらいいと思っていたのにあまりできなくて申し訳なかったのですが,そのように思っています。 山下副会長  司会は引き続き私ですか。 江尻会長  お願いできればと思います。 山下副会長  江尻会長から包括的でまとめとなるようなコメントを頂きました。時間もいい感じになってきていますが,何か言い残したこと,この件について忘れていたことがあれば頂きたいと思いますがよろしいですか。 C委員  いいでしょうか。 山下副会長  C委員どうぞ。 C委員  すみません。学習という面では,専門の教育を受けてきたわけでもないので私もまだまだ足りていません。三鷹市で環境学習講座が1年間にわたってありました。これは非常にいいと思います。成人対象だったのですが,環境学の大学の教授など,専門の方たちの学習を夜に集まって聞けるというのは非常にうらやましいです。そういうものをぜひやっていただけると,関心のある市民の成人の方も参加して意識アップできていくのではないでしょうか。修了証のようなものを渡せば張り合いにもなりますので,そういった継続した学習の場を設けていただければと思います。それは環境政策や他のところでも取り組むのかもしれないのですが,そういう場を私たちにもぜひ頂きたいと思います。 山下副会長  ありがとうございました。公民館レベルでは私も単発で講演させていただいたことがあったのですが,一連のコースにして終わったら修了証を出してというカリキュラムとしてやると,確かに参加した意味も一番深まってくると思います。市でそのような検討をしていただくとよいのではないと思いました。ありがとうございました。  この後,次の資料のところで,今日言い残したことや新しく思い出したことがあったらこちらに書いて出してくださいという話があると思いますので,よろしくお願いします。 事務局(中島)  ありがとうございます。おっしゃっていただいたとおりで,資料3に本日のご意見の他にありましたら8月2日までにこのシートのご提出をお願いできればと思います。今日の振り返りも含めて取りまとめをして,次回提示させていただきますのでよろしくお願いします。 山下副会長  8月2日ということで日数があまりありませんので,今日言い残したところがある方はぜひよろしくお願いします。協議事項はここまでで,ここから先は報告事項です。1つ目と2つ目は関連した話ですのでまとめています。小中学生へのポスターの募集とエコ川柳の募集につきまして事務局から説明をよろしくお願いします。 2 報告事項 事務局(中島)  では資料4「令和5年度『これならできるごみ減量とリサイクル』ポスター作品募集」をご覧ください。「これならできるごみ減量とリサイクル」をテーマに市内在住,在学の小中学生を対象に9月5日火曜日までポスター作品を募集しています。次に資料5「令和5年度『ちょうふエコ川柳』大募集!」につきましても,ポスターと同様に9月5日火曜日まで募集しています。  この2つの展示ですが,ごみ減量キャンペーンの期間に合わせて9月29日金曜日から10月5日木曜日まで文化会館たづくり11階みんなの広場にて行います。ポスターは市内の小中学生が心を込めて描いていただいた作品ぞろいですし,川柳は市民の方々の面白いアイデアが詰まった作品がそろっています。例年審議会委員の皆さまにはこのポスターと川柳作品の審査をお願いしています。後日ご依頼の文書を送らせていただきますので,お手数をかけますが審査にご協力を頂ければと思います。以上です。 事務局(雨宮)  川柳については皆さんも応募資格がありますので,ぜひ一句考えていただいて応募いただければと思います。よろしくお願いします。 山下副会長  よろしくお願いします。私も川柳は難しいと思いますが,審査については昨年も皆さまご協力いただきましたので,今年度もぜひよろしくお願いします。ここでの質問は特にいいですか。ありがとうございます。次に『ザ・リサイクル』の発行について事務局よろしくお願いします。 事務局(中島)  では資料6をご覧ください。広報誌『ザ・リサイクル』第93号を7月20日発行しましたので報告します。主な内容としまして,表面1面では令和4年度のごみ量の報告を行っています。中開きの2面では使用済みのコンタクトレンズケースやインクカートリッジなどを公共施設等で回収してリサイクル事業を行う拠点回収について紹介をしています。3面では清掃作業員のインタビューを掲載しています。今回は古布類の回収および資源化処理作業を行っている有限会社富商にご協力いただき,回収した古布類のその後の流れや古布類を出す上で市民に心がけていただきたいことなどをお話ししていただきました。また夏季(7月~9月)のペットボトルと燃やせないごみ(有害ごみ)の収集頻度の変更のお知らせも掲載しています。裏面の第4面では,先ほど報告した「ちょうふエコ川柳」と小中学生ポスター作品の募集の記事を掲載しています。  簡単ですが概要についてご説明させていただきました。お時間がある時にご一読いただければと思います。以上です。 山下副会長  ありがとうございました。こちらも特にご質問等はよろしいですか。ではこれで一通り審議事項と報告事項が終わりました。最後に次回の日程について,事務局からご説明よろしくお願いします。 3 その他 事務局(中島)  次回の令和5年度第3回審議会の日程です。次第の裏面では8月中予定と記載していますが,答申(案)を確認いただく2回あるうちの1回目で他に報告事項等の予定もないことから,9月中に書面での開催をすることとします。日程を取りまして,後でご意見を頂戴する形を考えています。細かいところを調整次第,改めて皆さまにご連絡させていただきますのでよろしくお願いします。以上です。 山下副会長  ありがとうございました。では8月中はこのような形で皆さまと対面あるいはオンラインで会議を開くという形ではないですので,よろしくお願いします。これまでに皆さんに出していただいた意見をまとめたものが答申になると思いますが,その原案を事務局に示していただきます。それを読んで,意見があれば事務局にお知らせする形での対応になると思いますので,よろしくお願いします。  以上ということでよろしいですか。それでは時間が少し早いですが,本日の審議会をこれで終了します。暑い中,皆さんどうもお疲れさまでした。ありがとうございました。 一同  ありがとうございました。 1