令和5年度第3回調布市スポーツ推進審議会議事録(要旨)                       日 時 令和5年9月29日(金) 午後6時30分 会 場 教育会館 301研修室 ○スポーツ振興課長  改めまして,皆さん,こんばんは。お忙しい中,皆さんお集まりいただきまして,誠にありがとうございます。それでは,令和5年度第3回調布市スポーツ推進審議会を開催いたします。  本日の開催に当たりまして,委員9人中7人の方が出席されていることから,調布市スポーツ推進審議会条例第7条の規定により,本審議会が成立することを御報告いたします。  それでは,ここから議事の進行を会長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○会長  では,改めましてこんばんは。   今日,傍聴の方は。 ○スポーツ振興課長  傍聴はいらっしゃいません。 ○会長  では,議題に入る前に,配付資料の確認等を事務局,よろしくお願いします。 ○事務局  では,確認いたします。まずA4で次第をお配りしております。次第の一番下に資料目録がありますので,そちらに沿って確認いたします。  1つ目が「調布市スポーツ推進計画骨子検討案」ということで,ホチキス留めのA4横の少し厚みのある資料がございます。続いて,情報提供で,ラグビーワールドカップフランス大会パブリックビューイングのチラシが1枚。それから,A3の見開き,調布市民スポーツまつりのチラシが1つ。最後,A4で調布市民駅伝競走大会のチラシが1つ。  不足等ございませんでしょうか。――では,資料の確認を終わります。 ○会長  ありがとうございました。では,今日,大きな議題が2つあります。1つ,「調布市スポーツ推進計画について」というのが一番大きなものかと思いますので,それで少し時間をかけたいと思います。  では,事務局,そちらから説明をお願いできますか。 ○事務局  では,私から説明させていただきます。よろしくお願いします。  今日は骨子検討案ということで,これまでは市のスポーツ推進の現状ですとか,あとは将来像,基本目標,施策の方向性案というところで様々検討してまいりましたが,この審議会での議論,内部の検討会議での議論,また,スポーツ振興課内での議論等を踏まえまして,少しアップデートしているものになります。  また,今日の御意見を踏まえて,スポーツ振興課としては,今は骨子検討案ですけれども,骨子案に昇華し,11月,12月で素案にしていきたいと思っております。  骨子検討案の特に将来像,基本目標,施策の方向性のところを,少し内部での議論を経て変更している部分がございます。今日はそこについて重点的に説明させてもらいますので,皆様から忌憚のない御意見をいただきつつ,骨子案の昇華に当たって御参考にさせていただければと思いますので,よろしくお願いします。  まず,骨子検討案の構成ですけれども,3ページを御覧ください。計画の構成として第1章から第5章をお示ししています。この中で第1章,2章のところは,既にスポーツ推進審議会の中でお話しさせていただいている内容でして,こちらは特段,変更等はございません,なので,今日は第3章をメインに説明させていただきたいと思います。  資料24ページを御覧ください。今日はこちらから説明させていただきます。  まず将来像の部分ですが,以前,御説明させていただいた内容は,「生涯にわたって誰もがスポーツに親しみ生き生きと過ごせるまち」でしたが,その副題で「スポーツを通じた共生社会の充実」をここに掲げました。議論していく中で,今までの基本目標の中に入っていた「スポーツを通じた共生社会の充実」という考え方については,全ての施策に合致してくるという議論があったかと思います。  そうした中で,将来像の考え方を改めて見ますと,共生社会という考え方に通じるところがあると事務局としては考えていますので,そういう意味で,我々としては象徴としてのキーワード,共生社会をトップの将来像のところに持っていきたいという思いがあって,こちらに頭出しをしているという内容でございます。改めて考え方としては,性別や年齢,国籍や障害の有無に関わらず,互いに認め合い,誰もがスポーツの力を享受し,生き生きと過ごせるまちを目指すというものです。  続いて,25ページを御覧ください。将来像の実現に向けて,以下の基本目標を掲げてスポーツを「する」「みる」「ささえる」,それぞれの視点から取り組むとしております。  分かりやすくする説明するために,26ページを先に御覧いただけますでしょうか。前回までの議論の中では,「スポーツを通じた健康増進」「スポーツを通じた共生社会の充実」「スポーツを通じたにぎわいの創出」の3つの基本目標がありました。共生社会の充実については全てに係るというところで,将来像のほうに持ってきた。格上げしたといいますか,そのように捉えました。  その中で,今まで入れていた健康増進とにぎわいの創出なのですけれども,どちらも「スポーツを通じた○○」というような,スポーツを通じて副次的に見なされるものというのが基本目標に掲げられていて,スポーツ活動そのものに対する目標という視点が少し落ちていたのかなというのが内部の議論でございました。なので,そういった議論を踏まえて,基本目標のまず上2つについては,特に1つ目,「多様な主体と連携したスポーツ活動の推進」を基本目標に掲げております。  もう一つが,そういったスポーツ活動の推進というのをどのように下支えしていくかという観点で,「誰もが楽しめるスポーツ環境の充実」というところを掲げました。  最後,にぎわいの創出という観点は,委員の皆様からもオリ・パラ,ラグビーワールドカップを経て非常に重要だという御意見もいただておりましたので,ここは我々も重く受け止め,「スポーツ資源を活用したにぎわい・交流の促進」と,少し文言は変えておりますが,こういった形で残しております。できればこの3本を軸に考えていきたいと思っております。  では,1ページ戻っていただいて,25ページにそれぞれの目標についての御説明を書かせていただきました。  まず「スポーツ活動の推進」については,より多くの市民が障害を通じてスポーツに親しむことができるように,それぞれの年齢や体力、ライフステージに応じてスポーツへの参加機会の充実を図って,誰もがスポーツに親しむことができる取組を推進するという内容になっております。  もう一つ,「誰もが楽しめるスポーツ環境の充実」としては,市民が安全で快適にスポーツ施設を利用できるように,スポーツ施設の計画的な維持・保全,改修を行うとともに,運動・スポーツに取り組むための場の確保・充実,また地域スポーツ指導者の育成・支援などにより,スポーツ環境の充実を図るというものです。また後段でも説明するのですけれども,スポーツ施設に関する観点がここで入っています。これまでの議論の中では,基本はソフトの内容で整理する。ハードは調布市の基本計画とか,公設施設マネジメント計画なるものが市にあって,施設関連は基本的にそちらで整理されているので,ここには載せないという議論はしていたのですけれども,やはりスポーツ環境の充実を語る上では,スポーツ施設の話は欠かせないと考えまして,ほかの計画に位置づけている内容の考え方は変えていないのですが,スポーツ推進計画にその内容をしっかり頭出すという構成に変更しております。  3番の「スポーツ資源を活用したにぎわいの促進」は,またこの中の議論でも出てきましたように,スポーツを活用した地域経済活性化というところの期待が高まっているかなという認識の下で,トップスポーツチームですとか,武蔵野の森スポーツプラザ周辺の多摩一大スポーツ地域の資源を生かしながら,スポーツを活用してにぎわいの創出,またトップアスリート等との交流を促進するという考え方をしていきたいと思っております。  まためくっていただいて26ページです。こうした3本の柱の下に,それぞれに基本施策をひもづけております。これも前回の審議会での整理の中では,それぞれの施策にどの目標が当てはまるのだということで丸をつけたりして,割と全部に当てはまるという考え方をしていたのですけれども,対外的に説明する中では,もう少し分かりやすさをまずは大事にしたいということで,目標に対して,その目標を達成するためにはどういう施策が必要かという説明のロジックを取りました。  一方で,各施策が交わっているというか,この目標を達成するためには,ここにぶら下がっている施策だけで達成できるかというと,そうではなくて,施策も目標はまたいでしまったりするのですけれども,またぐ施策もほかの目標に関連してくるという考え方もございます。なので,下のところにアスタリスクで3つの基本目標ですとか,そこにひもづく基本施策は,それぞれが完全に独立したものとして捉えるのではなくて,相互に密接に関係し合っていますので,関連する分野,また施策が横断的に関わって,スポーツ推進に携わる各主体が連携して,協働して取り組むものとするということで,便宜的な整理をしながらも,それぞれが連携しながら有機的に関わりながらやるという構成にしております。そうした構成の中で,基本目標,それぞれの3つにぶら下がるものを5・5・4という数で整理しています。  その中で,前回の審議会の中で出てこなかったものとしては,先ほど御説明したスポーツ環境の充実の中にあるスポーツ施設の整備と,スポーツ施設の効率的かつ効果的な維持管理,運営という2点が新たに出てきております。この内容については,次のそれぞれの施策の主な取組を整理して,皆様にはその中身のイメージを抱いてもらいたいと思いましたので,その中で簡単に御説明させていただきます。  27ページを御覧ください。「多様な主体と連携したスポーツ活動の推進」にぶら下がる基本施策を5つ整理しました。1つ目が「健康やスポーツへの関心の高まりを生かしたきっかけづくり」ということで,調布市ではいろいろなスポーツイベントがございます。市民体育祭,スポーツまつり,市民駅伝競走大会,3大スポーツまつりと言われる3つをはじめ,いろいろなイベントがあるのですけれども,そういったイベントに来ていただいて,そこでスポーツをするきっかけをつくるというものはこれまでも継続してきましたし,今後も引き続きやっていきたいと思っております。  このほか,きっかけづくりという観点では,トップスポーツチーム,例えばFC東京をはじめ,最近ですと東芝ブレイブルーパス東京とか,そういったチームと連携しながら,学校訪問をさせていただいております。その中で子どもたちがトップスポーツ選手,アスリートに触れて運動してみよう,スポーツしてみようというきっかけがそこで生まれるのではないかと思いまして,こういった施策の中に取組を位置づけていければと思っております。  次に,「地域における子どもの運動・スポーツ機会の確保と体力向上」です。こちらは今,割と取組ベースで記述していますが,スポーツ振興課はもとより,教育委員会,スポーツ協会,あとは児童館ですと児童青少年課所管になりますが,そういったところと連携しながら,子どもたち対象の事業を様々実施しています。もちろん,これだけで体力向上になるかというと,もちろん不十分なところはあるのですけれども,授業での取組,あとは学校外での取組というところで,まずはここには学校外の取組を落としましたので,教育委員会と協議する中で学校での取組を見せていくのかどうかとか,そこは今後詰めていきたいと思っております。  次,「ライフステージに応じたスポーツ活動の推進」ということで,これは大人から子どもまで,また障害のある方もない方もという考え方を含んでおりますが,様々な年代の方に向けたスポーツ活動を推進していくという内容になります。  スポーツ協会のセブンプログラムの実施とありますが,健康増進とか,障害のある方への運動機会の提供とか,そういった7つのテーマを基にスポーツ協会が展開しているプログラムがありますので,そちらが趣旨にかなうような取組なのかなと思います。  また,ニュースポーツとかシニアスポーツ,こちらも年齢層は幅広めで関わっていただけるような取組をしていますので,そちらは引き続き実施していきたいと思っております。  次に,「障害の有無に関わらないスポーツ振興」ということで,大きく2つあります。1つがパラスポーツの普及・啓発ということで,障害のある方のスポーツを障害のある方がやっていくに当たっての競技力向上,また,健常の方が障害のある方のスポーツをやる,そういう意味でのパラスポーツを普及啓発していくという観点が1つ。  もう一つは,障害当事者,障害のある方が運動機会を持つ,また定着させる,そこに向けた取組を実施していくというものです。障害者施設の方と意見交換する中で,パラスポーツの普及啓発とよく言うけれども,それは健常の方に対しての取組で,障害理解を促進する取組ではある。でも,障害がある方に対する取組は意外と落ちたりするよねというような話はありまして,調布市では,障害のある方のニーズに合った取組をしっかりやっていくように,障害分野の方と意見交換しながら進めていくような仕組みがあります。  そこは,ここに書いてある障害者スポーツの協議体という取組でして,ここで障害分野の方のニーズを酌みながら,障害当事者の運動機会創出の取組を実施しています。また,ほりでーぷらん,重度の障害者向けの運動機会創出の事業ですとか,あおぞらサッカースクールなど,既に行っているものも多いというところですので,これらを発展させていきたいと思っております。  次に,スポーツの支え手の育成・支援・連携・協働ということで,調布市だけではスポーツ振興を担い切れないというところで,様々な団体の方と一緒にスポーツ振興を行っておりますし,むしろ様々な団体の方のほうが市民に近いところでスポーツ振興の担い手となっているケースがあると認識しています。その中の代表格でスポーツ推進委員,また,スポーツ協会,総合型地域スポーツクラブである調和SHC倶楽部への支援は大事かなと考えていますので,そちら3者への支援,また,3者との連携した取組を展開していきたいと思っております。  また,スポーツの支え手というところでいくと,スポーツボランティアの育成・活用,各種スポーツ少年団,また,スポーツ協会に加盟するスポーツ連盟,協会の団体の育成を図っていきたいと思っております。  次,28ページをお願いします。スポーツ環境の充実というところで,5つの施策があります。  1つ目が「スポーツ施設の整備」ということで,先ほど申し上げましたとおり,スポーツ施設の維持保全・計画的な改修,こちらは調布市の基本計画にも公共施設マネジメント計画にも位置づけられておりますので,そちらで規定している計画に基づいて計画的に改修していくというものです。  もう一つは,「スポーツ施設の効率的かつ効果的な維持管理・運営」ということで,いわゆる施設管理においてどう効率的,効果的に維持管理ができるか。例えばですけれども,スポーツ施設を使う上でキャッシュレスを導入するとか,施設予約の観点で,10年単位で使ってきているシステムがあったりする。ただ,近隣市を見る中では,システムもどんどん新しくなっていって,支払いから利用までワンストップでできるような仕組みもあったりするので,そういった様々な管理のやり方を研究して,効率的なやり方があるかを検討していくというものです。  もう一つが,西調布体育館の代替機能の検討・確保ということで,NEXCO中日本の工事の影響で,西調布体育館が数年後に使えなくなると言われております。その時期は,NEXCO中日本の工事の状況の中であまりはっきりこちらに情報が来ていないところもあるので,難しいところではあるのですけれども,いつの日か西調布体育館が使えないとなったときに,あそこで活動している団体,特に武道系の団体がメインで活動していますので,その団体が急に活動場所がなくなるとなっては,市としてはゆゆしき事態だと思っています。そこに対してどう対応するのかというのは内部でしっかり検討し,代替機能を確保していくということをここでうたっております。  次は,「運動・スポーツに取り組むための場の確保・充実」ということで,これは東京都の施設,また,市の公立施設だけでは担い切れないスポーツの場の提供を,民間,学校の施設と連携しながらやっていますので,そちらは引き続き実施していくとともに,地域に密着したスポーツ施設の管理運営ということで,例えば総合体育館の管理について,より地域の方に来ていただけるような指定管理をお願いするとか,そこの観点を大事にしていきたいと思っております。  次に,「地域スポーツ指導者の育成・支援」というところで,こちらはこの審議会の議論の中でも結構熱くなるところなのですけれども,スポーツ協会でスポーツ指導者派遣事業を実施しております。活性化しているのかというところはなかなか課題があるかなとは思うのですけれども,そういったところを充実させていかなければならない。また,指導者育成事業ということで,スポーツ協会が実施している内容もありますし,FC東京と連携して,サッカー指導者の講習会というものを実施しておりますので,そういったところは引き続き充実させていくというものです。  また,部活動の地域連携については,実際はどうなるかというのはまだ正直見えないところが我々の部門としてはあるのですけれども,少なからず対応していかなければならないというところで,特に地域スポーツを担う人材の確保が一般的には課題と言われていますので,ここは教育委員会と連携して何らかの対応をしていくという意味で,ここに頭出ししております。  次が「スポーツ・レクリエーションに関する情報発信の充実」ということで,市のホームページでより多く分かりやすく,スポーツ・レクリエーション情報をたくさん発信していきたいと思います。あとはSNS等を活用して情報発信の充実を図っていきたいと思っております。  最後に,「スポーツ資源を活用したにぎわい・交流の促進」ということで,4点あります。  1つが,「地域ゆかりのアスリート支援」というところで,既に行っていますが,「調布市応援アスリート」制度がありますので,そういったところで地域ゆかりのアスリートを市として正式に応援していきたいと思っております。  また,少なからずではあるのですけれども,報奨金制度があります。国際大会,全国大会に出たチームないし選手に報奨金を出すという制度がありますので,そういったところを活用していただきながら,次代を担うスポーツ選手の発掘・支援を行っていきたいと思っております。  次は,「トップスポーツチーム等との連携によるスポーツ振興等の推進」ということで,トップアスリートとの交流機会の創出ですとか,トップスポーツの観戦,応援機会の創出,また,トップスポーツチーム等とのパートナーシップの強化を図っていきたいと思っております。  こちらは,この目標の中には整理していますけれども,実際いろいろなスポーツチームと連携していろいろな取組をやっている中では,さっき冒頭に申しあげた学校訪問ですとか,高齢者向けの体操教室をFC東京にやっていただいたりとか,様々なところに連携してくる内容ではありますので,いろいろな分野に広まっていければいいかなと考えております。  次が「多摩地域の一大スポーツ拠点を活用したスポーツ振興等の推進」ということで,味スタですとか,武蔵野の森総合スポーツプラザで大きなイベントが開催されています。そういったイベントの開催の支援,また,そういったスポーツイベントと連携して,地域経済活性化につなげるという取組をしていきたいと考えております。  長くなりましたが,最後に,「大規模スポーツイベントのレガシーの活用」ということで3つあります。  1つは,大規模スポーツイベントを活用した多様な主体とのパートナーシップの活用・発展ということで,ラグビーワールドカップと東京2020大会を契機に,いろいろな協定を締結したり,また近隣市との関係を築いたりと,パートナーシップが様々なところで築かれていますので,それらを活用・発展させていくという考え方が1つ。  もう一つが,パラリンピックレガシーとして,調布市では「パラハートちょうふ」という考え方を,キャッチフレーズを標榜していろいろな施策にくっつけるような形で,いわばパラの気持ちを大事にしようということをうたっております。そういった大きな考え方を様々な取組にまた冠をつけるといいますか,つなげながら取組を推進していくという考え方です。  最後は,他分野間連携の推進ということで,東京2020大会を契機に,例えばスポーツと平和事業とか,スポーツと文化事業,スポーツと教育,また,スポーツと地域活性化ということで,分野間で一緒にやりましょう,一緒にやってスポーツも目的を達成する,ほかの分野も目的を達成するための取組をやろうという機運が庁内で生まれています。今も続いているので,そういった他分野間連携を引き続き推進していければと考えております。  長くなりましたが,こういった体系の下で全体を再構築したという内容です。  30ページを御覧ください。まだこれは案なのですけれども,それぞれの基本目標に対する,いわゆるKPIと言われる成果指標を検討しています。それらはなかなかたくさんの数値になると管理し切れないというのは正直なところあるので,シンプルにいきたいかなと考えており,今のところこういった頭出しをしています。  1つ,スポーツ活動の推進に当たっては,いわゆるスポーツ実施率,週に1日以上実施した市民の割合と,あとはスポーツの支え手のところですけれども,スポーツボランティアの登録者数などを指標にできたらいいかなと考えています。  スポーツ環境の充実のところでは,スポーツ施設の利用者数も増えていければいいかなと我々は思っております。  あと,スポーツ資源を活用したにぎわい・交流の促進ということで,これを成果指標で図るのはなかなか難しいのですけれども,トップスポーツチームと連携して様々な取組を進めているということで,それらとの連携事業数を指標の案としております。  31ページです。推進体制ということで,要は我々だけではできないので,様々な主体と連携しながらこういった取組を進めていきますという考え方をうたっております。  また,次に32ページを御覧ください。進行管理のところです。決定はまだですけれども,成果指標が決定した際には,それらを基準に,スポーツ振興課で推移を毎年見ながら,こういったスポーツ推進審議会の場を活用して進捗報告をさせていただく。適宜,見直しが必要であれば諮る。また,7年終わる際には,そういった振り返りを踏まえて,また新たなものをつくっていくというPDCAのサイクルを回していければいいと考えております。  長くなりましたが,骨子検討案の説明は以上です。 ○会長  ありがとうございました。24ページからの説明でしたので,23ページまでのところは,今までやったことが書いてあるという説明でした。どなたかどこでも構いませんが,何か確認したいこと,ちょっと聞いてみたいことございますか。  前回までと大きく変わったのは,スポーツ活動そのものをいかに活性化するというか,充実させていくかということを第一の柱にしましたよということが大きく変わったかなと。そのスポーツ活動をにぎやかにするため,活性化するためには,当然環境,人と施設が大事だろうということで2つ目。3つ目とすれば,スポーツが活性化していけば,当然そこに伴ってにぎわいが,あるいは経済的な活動が大きくなっていくだろうという流れで統一したということのようです。 ○スポーツ振興課長  補足なのですが,いろいろな市のこういったスポーツ推進計画等を見る中で,基本的にはスポーツ活動について目標として定めるという計画が多いです。我々としても今まで考えていた,スポーツ活動はスポーツ活動でもちろん推進していくので,それによる効果に着目させていただいたのを,やはり原点に立ち戻ってというか,スポーツ活動そのものをきちっと目標にしようと。そこに向けた環境整備をしようということで,1番目,2番目の目標をつくったところです。  正直,ここの目標というのは,どこの市も似たような目標になっているところではあるのですが,我々としては,せっかくラグビーワールドカップ,オリ・パラ等,あれだけの大会が市内で開催された数少ない自治体ということで,調布ならではの部分を残したいなというところは,一番下の「スポーツ資源を活用したにぎわい・交流の促進」にまとめたつもりです。その中でトップスポーツチームとの連携ですとか,多摩地域の一大スポーツ拠点を活用したスポーツ振興の推進ですとか,大規模スポーツイベントのレガシーの活用といったところは,調布ならではの部分が出ているのかなと我々としても考えておりますので,そういった視点も踏まえて,いろいろお気づきの点とか,何なりと御指摘いただければと思います。よろしくお願いします。 ○会長  ありがとうございます。取りあえず24ページの市の目指す姿,将来像というのが一番根本の理念ということになりますので,ここがぐらついてしまうと,先に行ってもまたひっくり返されてしまうといけませんので,ちょっとここは時間を取って,言葉遣いも含めて見ていただければと思いますけれども,いかがでしょうか。 ○スポーツ振興課長  ここについても簡単な補足で,「生涯にわたって誰もがスポーツに親しみ生き生きと過ごせるまち」というフレーズについては,令和5年度から始まっている基本計画の中で,市民スポーツの振興という施策の下に我々スポーツ振興課が業務を行って,そこの中での基本理念といった形でこの文言が使われております。そこを我々のスポーツ推進計画として連動させる形で持ってきました。そこにプラスして,副題のような形で,共生社会の重要性を今後も一層発信していかなければならないという理念の下,「スポーツを通じた共生社会の充実」を加えさせていただいているといった内容でございます。 ○会長  1ついいですか。ここに●が3つあります。1つ目,2つ目は「目指す」「推進する」と主体的な文末になっているのですけれども,3つ目だけが「期待される」という表現,この辺は特に問題あるのですか。読んでいて,そこだけちょっと違和感があったのですけれども,いかがですか。 ○事務局  ここのトーンは御指摘のとおりで,内容としては一層の共生社会の充実を目指すというか,我々はそこに向かっていくという中で,「期待される」というのは若干第三者的な書き方になってしまっているので,これは御指摘のとおりで,修正させていただきます。ありがとうございます。 ○会長  では,そこはまた事務局で検討していただく。委員の方々,何かいい言葉遣いとか表現があれば出していただければと。  もう一点,教えてほしいのですけれども,タイトルに「過ごせるまち」と平仮名で開いていますよね。これは何か決まりごとのようなことがあるのですか。「街」なのか,「町」とかいろいろな「まち」が使われるのだけれども,平仮名というのは何か意味があるのですか。 ○事務局  「街」はハードの表現のときです。一方、いわゆる人が交流してとか,ブランドイメージも含めた広い概念を言うときは「まち」という整理で,それは基本計画の中でも,基本的に同様です。そういった趣旨でここでも「まち」という言葉のチョイスをしています。 ○会長  特に24ページについて御意見ないですか。B委員,お願いします。 ○B委員  市民が生き生きと過ごせるまちを目標としてスポーツを導入するということですから,語順を変えて,例えば,「市民が生き生きと過ごすために生涯にわたって誰もがスポーツに親しめるまちづくり」と。ちょっと長いですけれども,これをやった上で副題があると,市民が中心で考えられているというところが強めに出る気がします。  今,「まち」のお話がありましたけれども,「町」というのは人と家がある。交流という意味で言うと「街」なのです。それを優しく「まち」にすると要望が入ったり,より人の交流を考えたという点で言うと子どもにも読める。そういう意識があるので,平仮名もありかなという気がします。 ○会長  ほかはよろしいですか。はい。 ○I委員  本当に基本的なことになってしまうのですけれども,スポーツとは何を指すのかなと考えてしまったのです。ただ歩くだけでもスポーツとして考えてもいいのかとか,散歩だとか,歩くとか,そこも入るということでよかったのですよね。 ○事務局  スポーツの定義ですよね。6ページのところで,このお話の前に一回定義の確認というところ,我々としては,スポーツの定義を広く捉えています。競技としてのスポーツ,サッカーとか野球。また,競技よりももう少し軽めのレクリエーションというのももちろんスポーツですし,あとは歩くこと,例えば通勤で自転車をこぐこととか,「意識的・継続的に行う様々な身体活動」と言っていますけれども,簡単に体を動かすようなことも含めてスポーツと言っていますので,競技スポーツとして市民に振興していくだけではなくて,要は健康につながるような簡単な動きを日常的に継続するとか,ウオーキングを継続するとか,そういったところも含めて今回のスポーツ推進計画の中ではスポーツと捉えております。 ○I委員  そこら辺をもう少し書いてもいいのかなと。だからといって具体的な何かというのはないのですけれども,今の定義が入るともう少し分かりやすいかな,これもいいのだということにもなってくるのかなと少し感じたので。 ○会長  6ページは,国と都の捉え方ですよね。市としてというのはどこにありますか。 ○事務局  左が国,都とあって,右側が市の捉え方です。 ○会長  すると,ここに何かラインが入ったほうが分かりやすいのでは。そのままつながっている感じがします。 ○事務局  そうですね,おっしゃるとおりです。 ○I委員  「調布市では」と入れてはどうか。 ○会長  要するに,競技とかルールとか,そういうことではなく,身体活動そのものをスポーツと捉えるということですね。 ○事務局  はい。 ○会長  ほかはよろしいですか。最近,言葉としては,いわゆる持続可能だとか,Well beingだとか,そういう言葉が割とはやり言葉として入って,次期の教育振興計画にもそういう言葉が大きく2つ入っているかと思うのだけれども,そういったことは特に今回ありませんか。 ○事務局  Well beingの考え方は,国の今回第3期のスポーツ基本計画の中でも触れられています。7ページの第2期計画の総括の右側のところで,「楽しさ」「喜び」「自発性」に基づき行われる本質的な「スポーツそのものが有する価値」(Well being)というところを大切にすると国もうたっています。  この施策の頭出しそのものには今はないですけれども,おっしゃるように,それらのキーワードを語る中にスポーツそのものの楽しさを大事にするとか,そこは確かにここに反映されてきてもいい考え方なのかなとは感じています。この骨子案の段階ではそこまでまだ行けていないですけれども,今の御意見を参考に,今後の素案の記述のところで参考にさせていただきたいと思います。 ○会長  はやり言葉というのはおかしいですけれども,国,都辺りでも割と新しい考え方がぽつぽつと入ってきていると思いますので,参考にしてください。 ○スポーツ振興課長  ありがとうございます。 ○会長  では,時間もありますので,25ページ,いかがですか。市が目指す姿ということで,基本目標3つ,スポーツ活動の推進,環境の充実,資源を活用したにぎわい・交流の促進ということで出ています。このページで何か御質問,御意見いかがですか。  では,24と25と26が関わるかもしれないのですけれども,スポーツ活動の推進のところの1行目,「より多くの市民が生涯を通してスポーツに親しむことができるよう」というのが,何で親しまなければいけないのと問われたときのスポーツの効果というか,上には「スポーツの力」と書いてあるのだけれども,では,スポーツの力とは何ですかというのはどこにも表記がないのです。その辺のところが,何がしを求めるために,あるいは何々の効果があるスポーツをより楽しみましょうとか,親しみましょうとか,何か一言大きなものが入っていると,こういうことのためにスポーツを推進するのだねと説得力はあるかなと思っておりました。 ○事務局  ありがとうございます。実は5月の審議会の資料の中で,ここに抜けてしまったのですけれども,そのときはスポーツの力という章があって,要は個人レベルの効果と社会レベルの効果というところで,個人レベルだと健康の保持・増進,体力の向上とか,感動,達成感があります。あとはストレス発散,リラックスするという個人レベルの効果。あとは地域コミュニティの活性化,スポーツを通じて個々人がつながるという意味の内容とか交流人口の拡大,地域経済の活性化とかまちのにぎわいという社会レベルへの波及がスポーツの持つ力と言われていますので,ここではそういうのを想定しているのですけれども,おっしゃるとおり,ここにそれが抜け落ちているので,ちょっと飛んでいる印象になってしまうかなと感じます。 ○会長  それは,24ページの下のほうに囲みで,「スポーツの力とは」というのをコラム的に入れてあると,このように捉えているのだねというのが分かるかなとちょっと感じたところです。 ○事務局  ありがとうございます。 ○会長  いかがですか,ほかの委員の方々。――事務局のほうで,もしよければ御検討ください。 ○事務局  ありがとうございます。 ○E委員  今の会長の話で一番分かりやすいのは,それこそ7ページの,第3期スポーツ基本計画(概要)の上の,今,事務局が言っていたWell beingというところの「スポーツそのものが有する価値」と「スポーツが社会活性化等に寄与する価値」の2つがあるといいのではないですかという提案です。 ○事務局  ありがとうございます。 ○会長  雑談的になってしまいますけれども,スポーツ活動が持っている精神的な開放というか,ストレスを除いていくというか,そういったものは身体的なことだけではなくて,精神的な作用がかなり大きいのかななどと思ったりします。――では,24,25はよろしいですか。      (「なし」の声あり)  また戻っても構いませんので。  続いて,26ページ,将来像に基づいて3つの基本目標を示し,そこに5・5・4つの柱が基本施策として出ています。そこら辺のつながりですとか,表現ですとか,抜けているものとか,追加のものについて御意見いただければと思います。 ○E委員  25ページの1,2,3に「スポーツ活動の推進」などの文言があります。これが基本目標になってくると,「多様な主体と連携した」という言葉が加わったり,その次だと「誰もが楽しめる」というのが加わったりしているのですが,3番のところだけはそのままのものにしていって,1番目と2番目,要するに,「1 スポーツ活動の推進」と「2 スポーツ環境の充実」を基本目標のところで文言を変えている意図みたいなのはあるのですか。これはむしろ分かりづらいような気がします。 ○事務局  それは本来26ページのように全て統一させたかったのですけれども,修正の過程で25ページの基本目標の記述に反映が漏れていました。申し訳ありません。 ○会長  26ページの3つが案ということですね。 ○事務局  はい。 ○会長  E委員は25ページのほうがすっきりしているという御意見ですね。 ○E委員  そうです。 ○会長  いかがですか,ほかの委員の方々。意味は分かりましたか。25ページは,1番は「スポーツ活動の推進」と非常に短い。26ページは,同じく基本目標なのだけれども,「多様な主体と連携した」という一文がついている。どちらかいいですかということなのです。 ○事務局  その点でいくと,E委員,「スポーツ資源を活用した」というのも,すっきりさせるのだったら取ったほうがよろしいでしょうか。 ○E委員  いいえ,3番は「スポーツ資源を活用したにぎわい・交流の促進」なので、もしその上の部分をなくして,「にぎわい・交流の促進」だけだと分からないと思うのです。 ○事務局  ありがとうございます。 ○会長  26ページを見ながら言いますと,26ページの上2つは,1行目,「多様な主体と連携した」,2つ目が「誰もが楽しめる」,これをカットしたほうがすっきりしていて,同じく「スポーツ活動」「スポーツ環境」「スポーツ資源」で文が始まる。細かいことは基本施策にあるのだから,枕言葉は要らないだろうということです。非常に単純な発想でございます。いかがですか。 ○H委員  私も賛成です。ないほうがいいです。 ○会長  ほかの委員の方はいかがですか。F委員は。 ○F委員  別にどちらでもいいです。要は,誰が見るのかというのもあるかと思うので,1つ目,2つ目は短いのに,逆に3つ目だけ長いのだと思う人もいるだろうし,バランスを取るのだったら枕言葉がついていたほうが3つとも同じような感じでいいのかなと個人的には思います。 ○会長  26ページのほうでも違和感はないという御意見がございました。 ○事務局  今のお話の中で,誰が見るかという御指摘がありましたので,それは10人に聞いたら,多分みんなが同じ回答ではないと思います。ただ,我々がつくっていただく中で,E委員,H委員からの視点というのは大事にしたいと思いますし,一方で,Fさんからのお話の視点も持ちながら,どちらに振れるかは少し中で検討させてください。 ○H委員  例えば,1と2を逆にして,「誰もが楽しめるスポーツ活動の推進」でもいいわけですね。「多様な主体と連携したスポーツ環境の充実」でもいいわけですね。そういうことから考えると,これをつけた意味というのはあるのでしょうか。 ○事務局  おっしゃるとおりです。3番目は確かになければ分からないですけれども。 ○H委員  そこはないと分からない。 ○会長  基本施策よりも上位目標になるわけだから,そこにあまり縛りをかけるような言葉をつけてしまうとということですよね。では,こういう意見があるということで,もう一回事務局のほうで検討してください。ほかの部署の計画があって,ある程度整合性が必要になってくるところもあると思いますので,御検討ください。B委員,今のところはよろしいですか。 ○B委員  はい。 ○会長  ありがとうございます。どうぞ。 ○F委員  一番先頭のものなのですけれども,「健康やスポーツへの関心の高まりを活かしたきっかけづくり」というのは分かるようで分からないなと感じまして,結局何をしたいのか。健康やスポーツへの関心を高めてスポーツをやるきっかけにするのか,そこのつながりがぴんとこない。 ○事務局  中身としては,あまりスポーツをやったことがない方とかがその場に行って,スポーツは面白いではないか,やってみようかという一歩を踏み出すような取組が想定されているので,おっしゃったとおり,いわゆるスポーツをするきっかけづくりみたいなのが多分核なのですけれども,確かに前の「高まりを活かした」というところは若干ストレートに表現できていないというのは,今,御指摘のとおりかと思いました。 ○会長  健康やスポーツへの関心を高めるということが目標になるわけですよね。 ○事務局  はい。 ○会長  ちょっと回りくどい表現ということですね。どうぞ。 ○F委員  基本施策の項目は,要は前やったアンケートの結果を踏まえた形です。今いただいた「健康やスポーツへの関心の高まりを活かしたきっかけづくり」というのは,やりたいのだけれども,それをどうしたらいいのか分からないから,そこのきっかけをつくりたいと受け取ったのですけれども,そういうわけではない? ○事務局  そういう意図ももちろんありますし,調布市としては,ラグビーとか,オリ・パラとか,その前は国体がありますけれども,そういうスポーツの大きいイベントがある中で,市民の中でスポーツや健康とかの機運が高まってきている。そういった市民の高まりを生かして,さらに一歩踏み出せるようなきっかけを提供していきたいという趣旨なのです。 ○F委員  次のところで落とし込んでいるのですね。27ページで。 ○事務局  そうですね。でも,確かに表現が分かりづらいかもしれません。 ○F委員  あとは表現の問題ですね。 ○事務局  検討させてください。 ○会長  健康やスポーツへの関心を高めたいということをもう少しストレートに表現できるといいかもしれないですね。 ○事務局  補足ですけれども,17ページ,東京都の今の計画というのは,いわゆるマーケティング的な考え方が用いられていて,行動変容のステージモデルというのがあって,簡単に言うと,その人がスポーツに対して無関心なのか,関心があるのか,もうやっているのかとか,どのステージにいるかによって,その人にどういう施策をやったら効果的なのかという観点で,東京都は取組を整理しています。  例えば,関心準備期というのは,スポーツに関心はあるのだけれども,実行に移していないという方なのです。この方々にはきっかけづくりがすごく重要になってくるので,要はスポーツの関心が高まっている。それに対して,さらにという背景を基に,ここの方々にプッシュするようなきっかけをつくる,そういう取組をやっていくというのが先ほどの施策の背後にある意図の1つです。というのも踏まえて,ただもう少し分かりやすい表現にしたほうがいいかなとは感じていますので,検討させてください。 ○会長  そう感じますね。では,26ページ,基本施策の一番上のところが今ちょっと引っかかっていますので,もう少しここを練ってもらおうということです。  そのほか,13ありますけれども,ほかはよろしいですか。      (「なし」の声あり)  あとは27ページ,28ページと29ページですか,それぞれがより細かな主な取組というところまで落とし込んでもらっていますので,それを含めて御意見等をいただければと思います。27,28,29,どこのところでも構いませんので。B委員。 ○B委員  調布に仕事に来ていて比較的感じるのが,27ページの下から2番目の障害の有無に関わらないスポーツ振興の右側の「主な取組」なのです。これ,調布市は障害者の方に対してのお力の入れ具合が随分あると思うので,単純に順番を入れ替えたらどうかと。調布はほかの自治体とは違って,「障害者当事者の」というところを先に持ってきたほうが,パラスポーツの普及啓発などはどこでもやっていることですけれども,具体的にここは違うというのが目立つような気がします。 ○会長  この黒丸2つを上下入れ替えたらどうかと。調布の特徴をより表に出したほうがという御意見です。ほかの委員の方,このことについて何か御意見ありますか。――よろしいですか。      (「なし」の声あり)  括弧の中の「障害者スポーツ協議体」,先ほどここは意見交換の場なのだということで,これは多くの方は分からなくてもいいこと,分かっていることなのですか。 ○事務局  多くの方に分かってもらいたいけれども,周知は十分ではないです。ただ,この取組は東京都がモデル事業として,都の中では先駆的な自治体として扱っていただいて,我々の取組を基に補助金みたいなものを創設して,都内の各自治体に波及していくような動きを今しています。そういう意味では,都内では少し進んでいるのかなということで,我々も自信を持ってここをPRしたいポイントなので,この中ではこういう書き方になってしまっているのですけれども,できればちゃんとしたときに,これはどういうものかはしっかり書きたいなと思っているポイントです。 ○スポーツ振興課長  我々もPRしたいので、次のステップのときにしっかりと表記していきたいなと思っています。 ○会長  では,今,B委員から言われたことも含めると,上下逆のほうがいいのかもしれないと感じましたね。 ○スポーツ振興課長  ありがとうございます。 ○会長  ほかはいかがですか。  27ページ,一番上の健康スポーツへの関心の高まりのところの3つ目の「健康教育講座の実施」というのはどこが主催していますか。 ○事務局  これは健康推進課が主催しているもので,どのような生活をしたら健康的な生活を送れるのかという講座みたいな形で行っていて,それが幼児とか学童対象のものと成人対象のものがあって,それぞれ年4回ずつやっているという取組がありますので,この中でスポーツというのは結構たくさんあるのですけれども,健康に対する取組がもう少し入っていたほうがいいかなというので,私としてはここにチョイスしたというものです。  ただ,確かにこれだけだと中身が分からないので,今後の作成の過程では,もう少し分かりやすい形にしていきたいと思います。 ○会長  ぱっと見た感じでは食育的なことが入っていないので,ここがそれに関わるのかなと思って聞いたところもあったのです。 ○事務局  逆に食育も健康の1つで,この要素の中に入れておいたほうがいいでしょうか。 ○会長  やはり運動と栄養と休養は基本の基本ですから。 ○事務局  ありがとうございます。 ○会長  特に今の子どもたち,いわゆるスクリーンタイムが増えて,夜寝る直前まで見ている関係で深い眠りにぼんと入れない。それで疲れが取れないというのが大きなマイナスになっていますから。どうぞ,H委員。 ○H委員  純粋な質問だけなのですけれども,一番下の「スポーツ団体の育成」とあるのですけれども,これは既存の団体が対象なのでしょうか。 ○事務局  既存の団体が対象です。ここで言おうとしているのは,スポーツ協会に加盟している団体で,スポーツ協会から育成のために助成金を出したりしているので,そういった意味で支援をしていくというところが想定しています。 ○会長  何か御意見ありますか。 ○H委員  新しい団体をどんどんつくっていくという考え方もあると思うのですけれども,そちらのほうはここには入ってこないですか。 ○事務局  今,私が言ったのは,既存の枠組みの中に入ってきた団体に対して助成するというのがあって,一義的にはここに入っていると思うのですけれども,立ち上がっていないスポーツの団体,例えばラグビーワールドカップがあって,その前からラグビーフットボール協会というのが立ち上がり,そこはスポーツ協会に加盟していなかったのですが,ラグビーワールドカップを経て加盟したという経過があるのです。  だから,新しい団体が加盟するというのは,当然スポーツ協会としてもウェルカムだと思いますし,加盟していただくには,義務ではないですけれども,こういうことを果たしてねというものもあって,そこが団体とスポーツ協会の決まりとちゃんと合致した中でその枠組みに入っていく。ただ,スポーツの広がりという意味では,いろいろなスポーツがその中に入っていくというのは,1つ望ましいという考え方もあるのかなと思います。 ○会長  よろしいですか。 ○H委員  はい。 ○会長  どうぞ。 ○E委員  提案というか,文言を入れてあげたらどうかと思うのが,27ページの「地域における子どもの運動・スポーツ機会の確保と体力向上」のところの主な取組の一番下に,「児童館・学童クラブ」とあります。これ,別にスポーツ振興課がやっているものではないですよね。 ○事務局  はい。 ○E委員  何でも入れていいのだったら,例えば健全育成推進地区委員会とか定期的にやっているので,見た人が健全育成推進地区委員会も入れてくれとなるかもしれないし,入っていないと,うちはやっているのにと思ってしまうかもしれない。  あと,その次の「ライフステージに応じたスポーツ活動の推進」のところで,シニアスポーツの振興に入るかどうか分からないですけれども,またPTAのスポーツとか定期的に始めています。それを入れるのがいいかどうか分からないですけれども,入れるとお母さんたちが喜ぶかなと。  学校開放運営委員会とか学校の体育館を使ってやっているクラブとかもあるので,そういうのもやっていますよというのが分かる表現があると,やっている人たちがうれしいかなと思ったりしました。  以上です。ありがとうございます。 ○会長  ありがとうございます。 ○F委員  今の意見についてなのですけれども,今,ライフステージのスポーツ活動の推進でずっと前から見たのですが,前のアンケートで20代,30代の現役からシニアになるまでの間の世代のところが何かすっぽり抜けている感じがするので,ライフステージの中のどこかに,現役世代のスポーツに対するシニアの推進だとか,そういうことが子育てのママさんたちとかもそうだし,30代から40代ぐらいのシニアの方たちも全部含めた形の言葉があると,ライフステージ,子どもからシニアまで全部網羅しますよみたいな形があると。何かそこだけすっぽり抜けている感じがあった。 ○会長  確かにそうですね。そこが課題ですね。 ○事務局  今の整理の仕方は本当に大事だなと思っていて,ここに載せられる情報量としては,紙面も限られますし,これは検討案,かつ骨子案は対外的に公表というよりも,骨子の中でオーソライズするという目的でつくります。ただ,素案になると,パブリックコメントとか市民の目に触れるので,そこではF委員にも御指摘いただいたような抜け漏れがないように,ここは私も網羅できていないと思うので,そこはそういう忌憚のない御意見をいただきながら,漏れがないようにここにどんどん反映していきたいと思います。ぜひこの場でも,これは忘れないで入れておいてというのがあれば,おっしゃっていただければと思います。 ○会長  ということだそうです。では,27だけではなくて,28,29についても何かございますか。例えば,28ページの環境の充実の2つ目のところで,予約システム等々の言葉がちょっと出ました。こういったところは,いわゆるDX化などが入ってくるということになるのですか。 ○事務局  そうですね。庁内でもDXを活用というのは言われていまして,スポーツにおいては,そういった予約システムの利便性向上というのが該当するかなと思っています。そこは今どうできるかという段階なので,まだ反映できてはいないのですけれども,そういったことは念頭にあります。 ○B委員  これはすごく大変なことだと思うのですけれども,これを見れば26ページが基本になっていて,基本施策をさらに主な取組に分けたのが27から29ですよね。これが結局見づらいのです。紙面に問題があるかもしれないけれども,将来像を一番上に持ってきて,この基本目標を縦に持ってきて,それにつなげていくと1枚で済むような気がする。そのほうが本当は見る人は分かりやすいのでは。 ○事務局  今はパワーポイントで横になっているのですけれども,素案はA4の冊子形式になるので,私の今のイメージでは見開きで,ポイント全部をここで見られるようにしたいと思っています。 ○B委員  重なる部分がなくなってくるということですね。 ○事務局  そうです。最終的にはこういう見せ方にはならないです。 ○B委員  分かりました。 ○会長  では,今,B委員がおっしゃったような見え方,それもどうぞよろしくお願いします。どうぞ。 ○H委員  28ページの4項目の「部活動地域連携への対応」というのは,あくまでも対応なのですね。 ○会長  中身は確定していないというか。 ○事務局  そうです。中身は確定していない。というのは,スポーツ庁からガイドラインは下りてきているのですけれども,東京都もそこに対してトライアルみたいな感じで都立学校の取組をしています。自治体,市町村の教育委員会は,それを見てどうできるかというのを今検討しているところで,こうだという方針が,調布市はもとより,近隣市も明確に出ているとは聞いていないです。その中で我々スポーツの部局がここに対してこうだというのはなかなかまだ言えないので,活用とか前向きな表現ではないのですけれども,まだ今のところは対応というところにとどめているのは,そういう背景がございます。 ○会長  よろしいですか。先日も八王子のほうの中学校のお話を聞きに行って,あそこは中学校が34,35校あるのです。八王子市で今,部活動指導員が12,13名しかいないはずなのです。1つの学校で部が十何個ありますので,それの三十何倍分の12です。だから,今,基本的に動いているのは渋谷区だとか港区,千代田でしたか,モデル地区のところ,お金が国から出てくるので動いているみたいですけれども。  では,時間も大分押してきているのですけれども,最後,30ページも含めて何かございますか。どうぞ。 ○I委員  27ページですけれども,障害の有無に関わらないスポーツ振興のところですが,アンケートを見ると,関わったことがない人がたくさんいる,あと,知らないという方がたくさんいるということなので,この普及・啓発というところを,もう少し何か具体的なものがあるといいのかなと思います。知ってもらうために何をするのかというのがあったほうがイメージがつきやすいのかなと。 ○事務局  この中身は,いわゆるパラスポーツを実際に見てもらおうという話と,あとはデフリンピックを2025年にやるのですけれども,要は耳が聞こえないという状況を体験して障害理解につなげようとか,今もやっていますが,学校にパラスポーツのアスリートの方を派遣して,それで子どもたちが,例えば耳が聞こえないとか,目が見えないとか,そういう状況はこうなのだというのを体感してもらうことで障害理解につなげようとか,そういったことが具体の中身です。しかし,確かに今のまとめ方だと,中身の具体まで書き切れていないので,この後の段階ではもう少し見えるようにしていきたいと思っております。 ○会長  2つ上の「地域における子どもの運動」のところは非常に具体的なことが全部出ているのですね。 ○事務局  そうです。実はほかのところのレベル感も,「地域における子どもの」というところが一番具体的な書き方で,ほかのところはもう少し上のレベル感でまとめてしまっているので,具体例と上のまとめがばらばらになっているというのが今の課題です。 ○会長  ちょっと括弧づけでも,具体的にはこんなものがあるという事例があると分かりやすいかもしれないですね。 ○事務局  ありがとうございます。 ○会長  I委員,それでよろしいですか。 ○I委員  はい。 ○会長  はい,どうぞ。 ○D副会長  30ページのところ,成果指標ではなくて成果指標案,目標値はこれからついてくるということですね。 ○事務局  はい。 ○D副会長  KPIは厳しくすると大変なのだというのは分かるのですけれども,ここのページだけ前の,例えばスポーツ活動の推進は5つで,環境は5つで,にぎわい・交流の促進は4つあって,それに対応している感じではなくなっています。数値はあまり気にすると大変なのだと思うのですけれども,そこの対応はあったほうがいいのかなとちょっと思います。 ○事務局  ここは庁内でも結構議論したところなのですけれども,この計画を管理していく中で,我々も今回やったような市民アンケートを毎回取れるわけではないです。なので,調布市の中で毎年定例的にやっているアンケートから取れるかとか,例えば教育委員会だったら,子どもの体力に関するデータというのは毎年取っていたりしますし,そういった今の枠組みの中で取れる数値で,そういう取り方だと持続可能でやっていけるのかなというのがあって,その中で何が対応しているのというのが中の議論で結構難しくて,なので,今の段階でシンプル案になっています。 ○D副会長  例えば,指導者養成のこととか書いてあるので,新たに養成できた数とか,講習会に参加した数とかというのは,比較的簡単に入れられるような気もするのです。大学などもそうなのですが,施設の利用者数の延べ人数はすごく簡単に出せるのです。だけれども,リピーターがすごく多いわけです。だから,「誰もが」というのを消すかどうかは後で議論するとしますけれども,総数だと全ての人がという評価はなかなかなり得ないです。だから,その辺ができたりしないのかなと思ったのです。  入場のときの記録の仕方なのです。新しい施設は,例えばIDで入場できるようにするとかになれば,そこまで分かるのですけれども,書くだけだと,リピーターと誰が何回かという情報はなかなか難しいので,総利用者数だけになってしまうのだと思うのです。 ○スポーツ振興課長  先ほどのDXもそうなのですけれども,なかなかそこまで進んでいない。むしろ昔ながらのやり方をずっとしているというところで,おっしゃるとおり,何人利用したという延べではなくて,その把握というのは,現状だとなかなか難しいなというのがあります。ただ,さっき事務局も言っていますが,課題はあるので,何かいいものがないのかなというのは検討してみます。 ○事務局  D副会長がおっしゃっているのは,総人数の中ではリピーターがいるから,要は市民の中でどのくらいの人に使われたかというようにしてしまうと広がりがなく,広くあまねくというのではなく,偏って使ってしまっているよということですよね。 ○D副会長  だから,施設利用者数という評価でも2項目見られます。成果指標も2つになるではないですか。もしかしたら,後者のほうが大事なのではないかという気もすると。 ○B委員  総務省と連携して,マイナカードは。必ず1人1枚しかないから,それだったら分かるのではないかと。そうしたら,そこにたくさん来ている人の医療費も全部分かってしまう。 ○D副会長  最終的には本当はそれが出るといいわけです。これはやったかどうかの指標なわけです。その結果どうだったかの指標が本当は欲しいわけです。ただ,そこを最初から問うと,達成できなかったとかというと残念な話になってしまうからあれですけれども,本当はそうです。 ○H委員  健康寿命が延びたとか。 ○会長  では,ちょっと収まらないですけれども,時間がありますので,取りあえずここまでにして,私たちは今日がこの任期の終わりなのです。次は新しい任期になりますので,次の方にバトンタッチという形で今日は終わりになっています。取りあえずここまででよろしいですか。何か事務局でここだけもうちょっと意見が聞きたいとかはございますか。 ○事務局  指標のところで何かお知恵がありましたら,後ほどでもいいので,教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。 ○会長  ということで,メールでも何でもいいから案をくださいということです。   では,続いて,その他の情報提供というところで,事務局,こちらよろしいですか。 ○事務局  時間もないので,簡単に情報提供させていただきます。  お手元にお配りしているチラシが3枚あります。1つが,ラグビーワールドカップのフランス大会パブリックビューイング,サモアに勝ったというところで,次,アルゼンチンに勝つかどうか,勝ったほうが決勝トーナメントに進出するという大一番になりましたので,ぜひ御都合のつく方はいらしてください。また,お知り合いの方にも周知していただけるとありがたいです。よろしくお願いします。  もう一つ,調布市民スポーツまつりということで,10月9日。実は10月8日のパブリックビューイングの翌日にありまして,我々はどちらも対応という感じなのですけれども,例年どおりといいますか,味スタを活用して,様々なスポーツ,アトラクションが行われます。  見開きの右側に書いてあるのですけれども,今年はスポーツの日ということで,調布市のスポーツ市民まつりだけではなくて,近隣というか,味スタの中にある東京都パラスポーツトレーニングセンターでもスポーツの日記念事業が開催されますし,武蔵野の森総合スポーツプラザでもスポーツの日記念事業のむさプラスポーツパークが開催され,武蔵野の森総合スポーツプラザ周辺一帯がスポーツ一色になります。今回はそれぞれの団体と連携して,一体として見せていこうということでチラシも作っていますし,市報にも一体で周知していますので,御興味がありましたら,ぜひ御来場いただけますとありがたいです。実は,北多摩地区消防大会なるものもあって,この辺,すごくにぎやかになりますので,よろしくお願いします。  もう一つ,最後に御紹介です。調布市民駅伝競走大会が1月28日に開催されます。10月2日から11月16日まで申込み期間となっておりますので,ぜひ皆様,生涯スポーツということでエントリーしていただけたらと。応援でも大丈夫ですので,足を運んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。  以上です。 ○会長  今,チラシ等々の御説明がありましたけれども,よろしいですか。      (「なし」の声あり) ありがとうございました。  では,いつものようにまとめをD副会長のほうでよろしくお願いします。 ○D副会長    私は陸上競技部を指導しているのですけれども,国公立の大会が先日埼玉であったのです。27大学加盟していて,九州とかはいないのですけれども,一番西は三重大学,東北大,山形大とかその辺りが一番北です。コロナがあったので,コロナ以前と同じような形でまともにできたのは4年ぶり。昨年度はできたけれども,集合での応援とかは一切禁止で,個人で応援は多少はいいよというぐらいだったのです。  高校もそうだと思うのですけれども,大学は応援で結構盛り上がるのです。そういう意味では,まともにできたのが久しぶりだったのです。さらにその前は1年中止だったし,そのさらに前は,やれたけれども,対抗戦というよりも単なる記録会というような形だったので,それで4年ぶりだったのです。  学生がつくる大会なのですけれども,いい伝統もあって,閉会式のときに,埼玉陸協の審判の先生方に最後,各チームが旗を持って並んで,大きな声で挨拶をして終わる。あとは,お互いのチームでエール交換をするとか,そういうのもあるのです。  そういうのも4年ぶりなものですから,今の1年生はもちろん,2年生,3年生,4年生も一切経験していないわけです。大学院生は辛うじて知っているという状況だったのです。だから,大学院生が何となく伝えて,そういうのが再現できたという感じだったのです。これがもっと途切れたら,その大学院生もいないと,その伝統がもしかしたらなくなったかもしれない。  出た選手はもちろん,競技するときはそれで一生懸命ですけれども,それを応援するとか,「する」「みる」「ささえる」で,幹事会の学生がつくって,埼玉陸協の先生方が協力してといってやっていますので,そこに最後挨拶で終わるとか,お互いのエール交換をして終わるとかというのは,スポーツの大きないいところの1つなので,それがつながったのは非常によかったなと思いました。  今日で2年間の任期が終わり,次回からは新しい任期ということで,この会のいいところで引き継いでという形をやりながらやっていければなと思います。   ○会長  では,お疲れさまでした。ありがとうございました。                                 ――了――