令和5年調布市教育委員会第2回臨時会会議録 1.日     時 令和5年8月2日午前9時30分~午後3時12分(4時間16分) 1.場     所 調布市グリーンホール 小ホール 1.出 席 委 員 教育長                     大和田 正 治           教育長職務代理者                奈 尾   力           委員                      福 谷 文 夫           委員                      榎 本 竹 伸           委員                      千 田 文 子 1.出席説明員   教育部長                    小 林 達 哉           教育部副参事兼                                   所   水 奈           指導室長           教育部次長                   阿 部   光           指導室学校教育担当課長             三 井   豊           指導室教育支援担当課長兼                                   伊 藤 聖 子           教育相談所長           指導室統括指導主事               門 田 英 朗           指導室統括指導主事               海馬澤 一 人           指導室副主幹                  佐 藤 晋太郎           指導室副主幹                  佐 藤 麻 美           指導室副主幹                  坂 口 昇 平           教科書調査運営委員会委員長           安 藤 力 也           教科書調査運営委員会副委員長          八木橋 小百合           特別支援学級教科書調査委員会委員長       小 林 美也子           小学校国語科教科書調査委員会委員長       内 藤 みゆき           小学校社会科教科書調査委員会委員長       秋 國 光 宏           小学校算数科教科書調査委員会委員長       樋 川 宣登志           小学校理科教科書調査委員会委員長        清 水   吏           小学校音楽科教科書調査委員会委員長       武 田 美穂子           小学校図画工作科教科書調査委員会委員長     箱 崎 高 之           小学校家庭科教科書調査委員会委員長       内 海 美 穂           小学校体育科教科書調査委員会委員長       小 俣 弘 子           小学校生活科教科書調査委員会委員長       上 杉   潤           小学校外国語科教科書調査委員会委員長      松 田   隆           小学校道徳科教科書調査委員会委員長       大 柳 ひろみ 1.事務局出席者  教育総務課長                  鈴 木 克 久           教育総務課副主幹                市 川 陽 介           教育総務課総務係係長              澤 井 昭 宏           教育総務課総務係主事              市 川 真由美           指導室指導主事                 長 澤   誠           指導室指導主事                 林   由佳子           指導室指導主事                 小宮山 香 織           指導室指導主事                 髙 木 克 将 1.会議録署名委員 教育長                     大和田 正 治           委員                      福 谷 文 夫 ○大和田教育長  おはようございます。ただいまから令和5年調布市教育委員会第2回臨時会を開会いたします。  本日,細川委員は都合により欠席しておりますが,オンラインを通じて音声を視聴しておりますので,御了承をお願いいたします。  なお,本日の会議につきましては,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第3項に規定する定足数に達していますので,有効に成立いたします。  本日の説明のための出席職員及びその席につきましては,この臨時会に限り,配布資料のとおりとしますので,御了承をお願いいたします。  また,審議する内容により,途中で説明員が入れ替わりますので,あらかじめ御了承をお願いいたします。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第1 令和5年調布市教育委員会第2回臨時会会議録署名委員の指名について ○大和田教育長   これより日程に入ります。日程第1,令和5年調布市教育委員会第2回臨時会会議録署名委員の指名について。本件については,調布市教育委員会会議規則第29条の規定により,福谷委員を指名し,教育長の私,大和田とともに署名委員といたします。よろしくお願いいたします。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第2 会期の決定について ○大和田教育長   日程第2,会期の決定について。  お諮りいたします。本臨時会の会期は,本日から8月4日までの3日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  御異議なしと認め,そのように進めてまいります。  なお,会期の途中で案件がすべて終了した場合は,会期を変更する場合がありますので,あらかじめ御了承ください。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第3 協議題   (1) 令和6年度使用調布市立小・中学校特別支援学級教科用図書の選定について ○大和田教育長  日程第3,協議題に入ります。  今臨時会で協議する案件につきましては,調査・研究資料,以下調査資料ということといたしますが,その調査資料の作成について依頼しておりました教科書調査運営委員会から7月6日に報告がなされました。  この間,教育委員会としましては,選定の公平を期するために,委員それぞれが教科用図書に目を通すなど独自に調査をしてきました。こういったことから,委員相互,または委員と事務局,あるいは調査運営委員等との事前の打ち合わせ,情報交換等は一切行わず,本日に至ったものでございます。  そこで,選定の手順等ですが,初めに教科書採択の概要と審議の進め方について,指導室長から説明いただきます。  協議題の(1)では,説明員として出席していただいている教科書調査運営委員会委員長から調査資料の作成及び概要について報告いただいた後,小・中学校特別支援学級教科書調査委員会委員長からの説明とそれに対する質疑を行った上で,採択する教科用図書を選定いたしたいと思います。  協議題の(2)では,先に国語,社会などの教科ごとに説明及び質疑を行います。すべての教科の説明及び質疑が終わった後,国語,書写などの種目ごとに選定を行ってまいりたいと思います。このことについて御異議ございませんでしょうか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  御異議なしと認め,そのように進めてまいります。  ここでお諮りいたします。奈尾教育長職務代理者が過去に著作に関係していた教科用図書がございますので,協議題の(2)の一部については,公正な立場から選定するということで,奈尾教育長職務代理者には退席をお願いいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  御異議なしと認め,そのようにいたしたいと思います。  (1)に入る前に,所指導室長から教科書採択の概要と審議の進め方について説明をお願いいたします。所指導室長。 ○所教育部副参事兼指導室長  それでは,私から令和6年度から使用する調布市立小学校及び小・中学校特別支援学級教科用図書の教科書採択の概要と審議の進め方について御説明いたします。  まず,採択の概要についてでございます。採択は,義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律の規定に基づき,市内公立学校を1つの採択地区としまして,義務教育諸学校で使用する教科書を種目ごとに1種採択いたします。  また,採択は,調布市教育委員会の責任と権限において,公正かつ適正に行うこととし,学習指導要領及び調布市教育委員会の教育方針を踏まえた内容の教科書を採択いたします。  そこで教育委員会では,教科書調査運営委員会及び教科書調査委員会を設置し,教科書調査運営委員会に対して教科書について調査・研究を行うよう依頼し,調査資料の提出を求めました。  令和5年度の採択については,小・中学校特別支援学級は令和6年度に使用する教科書,小学校は令和6年度から4年間使用する教科書の採択を行います。  ここで,小・中学校特別支援学級の教科書の採択について申しあげます。小・中学校特別支援学級の教科書の採択は,本市で採択された小・中学校の検定合格図書,いわゆる検定本,または特別支援学校用の教科書目録に登載されている文部科学省著作の教科書,いわゆる著作本,学校教育法附則第9条による教科書,いわゆる一般図書の中から採択を行います。  本来検定本を使用するところですが,小学校及び中学校の特別支援学級で特別の教育課程を編成している場合は,学校教育法附則第9条及び同法施行規則第139条の規定により,教科により当該学年用の検定本を使用することが適当でないときは,当該学校の設置者の定めるところにより,他の適切な教科書を使用することができることとなっております。  その際,教科書の給与は,原則として1教科につき1学年1種目であり,1教科の中で検定本,著作本,一般図書の3種を併せて給与することはできません。ただし,児童・生徒の障害の程度に著しい差があり,それぞれに応じた指導等を行う場合は,区市町村教育委員会の責任で児童・生徒の状況に応じた一般図書等を選ぶことができることとなっております。  また,一般図書の採択の際は,児童・生徒の実態に即した内容であること,可能な限り系統的に編集され,教科の目標に沿う内容である図書を採択することが適切とされています。特定の題材もしくは一部の分野しか取り扱っていない図書,参考書的図鑑,問題集等を採択することは適切ではないとされています。  価格については,教科書無償給与予算との関係から,前年度の実績を考慮するなど,あまり高価なものに偏らないこととされています。さらに市販の一般図書であるため,絶版,品切れ等になる場合があり,特に絶版のため給与不能となるケースが多いことから,採択に当たっては当該図書が現在も発行され,さらに令和6年度中に供給可能であるかどうかを発行者に十分確認することとなっています。  本日は,文部科学省著作の教科書,いわゆる著作本及び一般図書も御準備いたしました。実際に御覧いただきながら,調査資料の内容と併せて御検討いただければと思います。  続いて,審議の進め方について御説明いたします。  初めに,小・中学校特別支援学級の教科書の選定をお願いいたします。特別支援学級の設置校ごとに作成した調査資料を特別支援学級調査委員長から一括して報告いたします。その後,質疑を行い,次年度の教科書について一括選定をお願いいたします。  次に,小学校の教科書の選定をお願いいたします。小学校の教科書については,国語,書写,社会,地図など11教科13種目あり,種目ごとに1社を選びます。まず,各教科の調査委員長から調査・研究の概要について報告をいたします。その後,教科,種目ごとに報告,質疑を繰り返し,全教科の報告,質疑が終了した後に,委員の皆様には選定をお願いいたします。  最後に,本日配布させていただいた資料について御説明いたします。資料は,資料1,資料2とあり,資料1は小学校教科書調査委員会,資料2は小・中学校特別支援学級教科書調査委員会が作成した調査資料となっています。また,参考資料としまして,教科用図書展示会において,市民の皆様から頂いた小学校の教科書に対する御意見,御要望等もお渡しさせていただいております。  教科書調査委員会の報告や有識者,保護者,そして市民の皆様から頂いた御質問や御意見等を参考に,教育委員の皆様において御審議くださいますようお願い申しあげます。  それでは,どうぞよろしくお願いいたします。 ○大和田教育長  説明が終わりました。  (1)令和6年度使用調布市立小・中学校特別支援学級教科用図書の選定について協議いたします。  初めに,安藤教科書調査運営委員会委員長から調査資料の作成及び概要について説明をお願いいたします。安藤教科書運営委員会委員長。 ○安藤教科書調査運営委員会委員長  それでは,私から小・中学校特別支援学級にかかわる教科用図書調査運営委員会の内容及び小・中学校特別支援学級教科書調査委員会の調査・研究報告書作成及び報告までの経緯について御説明いたします。  教科書調査運営委員会では,小・中学校特別支援学級教科書調査委員会の委員長1人,副委員長1人,有識者1人,市内特別支援学級の代表保護者2人に御協力いただき,教科書採択において開かれた採択を推進するため,調査・研究を進めてまいりました。  令和5年5月11日,第1回目の委員会を開催し,この中で調布市教育委員会から令和6年度使用調布市立小学校及び小・中学校特別支援学級教科用図書の調査・研究について依頼されました。  この依頼を受け,同日に第1回小・中学校特別支援学級教科書調査委員会を調布市文化会館たづくり・くすのきホールで開催し,この中で調査委員会に対し小・中学校特別支援学級で使用する一般図書などの調査・研究を行い,教科書調査運営委員会に調査・研究報告書を提出することを依頼しました。  そして,小・中学校特別支援学級教科書調査委員会から提出された調査・研究報告書の内容については,第3回の教科書調査運営委員会において,小・中学校特別支援学級教科書調査委員会委員長が報告をし,有識者や保護者代表から御質問や御意見などを頂きながら,調査・研究資料としてまとめてまいりました。  有識者や保護者からの御意見としましては,学級の実態がよく分かる報告になっている,文部科学省検定本が多くの学校で使用されている,教科書を共有しながら学べることは,交流学習などを進める上で重要である,学級の実態に合わせていわゆる星本も使用されており,工夫が見られる,今後も実態に合わせて様々なものを使っていただきたいとの御意見を頂きました。  教科書調査運営委員会といたしまして,特別支援学級においては,児童・生徒の実態に応じ,一部を効果的に指導できるようにしていくことの重要性について共通理解を図ったところです。  こうした委員会から提出された調査・研究報告書の検討,協議により,適正かつ公正な採択の確保と開かれた採択とする経緯を踏まえ,調布市教育委員会に提出する調査・研究資料として適切であることを委員会で確認し,令和5年7月11日に報告として調布市教育委員会に提出させていただきました。  まとめさせていただきました調査・研究資料は,資料2に記載があるとおりでございます。  調査・研究資料の作成及び報告までの経緯及び概要については以上となります。 ○大和田教育長  次に,小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長から説明をお願いいたします。小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  これから小学校7学級,中学校3学級における調査・研究を順に御説明いたします。  最初に,第一小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の3ページから8ページを御覧ください。  第一小学校の第1学年の想定される児童の実態は,ペースはゆっくりでありますが,繰り返し指導することで学習を少しずつ積み上げることができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年については,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,そのほかの教材と併用しながら個別に支援したり繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,第一小学校第1学年では文部科学省検定本を推薦します。  第2学年,第3学年,第4学年の想定される児童の実態は,個別に支援したり繰り返し指導したりすることで,文部科学省検定本による学習をある程度積み上げることができる児童とともに,国語,算数においては,当該学年の文部科学省検定本で学習するより,一般図書を活用して学習する方法が有効な児童も在籍していると考えられます。  第5・第6学年の想定される児童の実態は,ゆっくりと繰り返し指導することで学習をある程度積み上げることができ,好奇心が旺盛で通常の学級と教科等での交流が可能である児童とともに,国語,算数においては当該学年の文部科学省検定本で学習するより,一般図書を活用して学習する方法が有効な児童も在籍していると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第2学年から第6学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,第一小学校第2学年から第6学年では,文部科学省検定本及び表にある一般図書を推薦いたします。  なお,特別支援学級における文部科学省検定本については,小・中学校で採択される教科用図書に準ずるため,通常の学級と同じという表記をしております。  次に,八雲台小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の11ページから16ページを御覧ください。  八雲台小学校の第1学年と第2学年の想定される児童の実態は,通常の学級の指導内容の一部を時間を掛け丁寧に指導することで,意欲的に取り組み,理解できると考えられます。  第3学年の想定される児童は,通常の学級との交流を希望している児童や学年相応に近い段階の教科学習にも一部取り組むことができると考えられます。  第4・第5・第6学年の想定される児童の実態は,個に応じて視聴覚情報の活用の仕方を工夫したり,併せた指導でも複数教科を取り入れて指導したりすることで,意欲的に学び,理解することができると考えられます。また,教科書を参考にした学習をする場面も多く設定されることが考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1から第6学年については,文部科学省検定本の学習内容を参考にし,その他の教材を併用しながら,個別に支援したり,繰り返し指導したりすることである程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,八雲台小学校第1・第2・第3・第4・第5・第6学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  次に,富士見台小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の19ページから24ページを御覧ください。  富士見台小学校の第1学年から第3学年の想定される児童の実態は,繰り返しの活動をしながら学んでいく段階でありますが,単語または2語分程度の意思伝達ができ,児童の実態や発達段階に応じて,平仮名や片仮名,漢字などの文字を読んだり書いたりする力や意欲を高める段階であると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年から第3学年については,文部科学省検定本の学習内容を日常生活と関連付け,その他の教材を併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  第4学年から第6学年の想定される児童の実態は,日常的な言葉掛けで生活の仕方を学び,自分で考えながら活動できる段階であり,日常会話による意思疎通や短い文章や一部の漢字の読み書きができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第4学年から第6学年についても,文部科学省検定本の学習内容を日常生活と関連付け,その他の下学年の教材も十分に併用しながら,個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,富士見台小学校第1学年,第2・第3・第4・第5・第6学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  次に,滝坂小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の27ページから32ページを御覧ください。  滝坂小学校の第1学年の想定される児童の実態は,通常の学級の指導内容をゆっくり学ぶことで,少しずつ力を付けていくことができます。小学校入門期の内容をバランス良く学習するためにも,検定教科書を指標としまして継続して使用することが望ましいと考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年については,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,そのほかの教材を発達段階に合わせて併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,滝坂小学校第1学年では,文部科学省検定本を推薦します。  第2学年の想定される児童の実態は,児童のペースに合わせ,ゆっくり学習していくことで少しずつ力を付けていることから,第1学年の学習内容の続きからスタートしていくことになるため,通常の学級と同じ教科書では難易度が高いと考えられます。また,文字の習得には差が出てくるため,イラストや写真も活用しながら理解を図っていくことで,基礎的な内容をバランスよく学習していけるものと考えられます。  これらの実態を踏まえ,第2学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては児童の障害特性を踏まえ,文部科学省著作本による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,滝坂小学校第2学年では,文部科学省検定本及び文部科学省著作本を推薦いたします。  第3学年の想定される児童の実態としましては,児童のペースに合わせゆっくり丁寧に学習していくことで少しずつ力を付けています。文字,漢字や片仮名,時計の読み方などの習熟に時間を掛ける必要があるため,反復的な学習を楽しみながら継続できる工夫がされた図書が効果的だと考えられます。  これらの実態を踏まえ,第3学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては,児童の障害特性を踏まえ,文部科学省著作本による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,滝坂小学校第3学年では,文部科学省検定本,文部科学省著作本を推薦いたします。  第4学年の想定される児童の実態は,児童のペースに合わせゆっくり丁寧に学習していくことで少しずつ力を付けています。国語,算数については,文部科学省著作本を使用する第3学年からの継続性を考慮する必要があり,より発展的,抽象的な内容を学習するに当たって,操作が丁寧に説明されていること,写真やイラストで分かりやすく示してあることを重視した図書を使用することで,抵抗なく学習できると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第4学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては,児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,滝坂小学校第4学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  第5学年の想定される児童の実態は,児童のペースに合わせゆっくり丁寧に学習することで少しずつ力を付けています。シリーズ化されているものは,第4学年の発展編を継続して使用することが効果的であると考えられます。また,より発展的,抽象的な内容を学習するに当たって,実際に操作ができること,写真やイラストで分かりやすく示してあることを重視した図書を使用することで理解を深めることができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第5学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数,家庭においては,児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,滝坂小学校第5学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  第6学年の想定される児童の実態は,児童のペースに合わせゆっくり丁寧に学習していくことで少しずつ力を付けています。より発展的,抽象的な内容を学習するに当たって,実際に操作ができることや写真やイラストで分かりやすく示してあることを重視した図書を使用することで,理解を深めること,学習したことを日常生活の中で活用できる力を付けることができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第6学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては,児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,滝坂小学校第6学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  次に,染地小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の35ページから40ページを御覧ください。  染地小学校第1学年から第6学年の想定される児童の実態は,通常の学級の指導内容の一部を時間を掛け丁寧に指導したり,写真やイラストなどの視覚的支援を併用しながら指導したりすれば,意欲的に取り組み,理解ができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年から第6学年については,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,その他の教材を併用したり,個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえております。  以上を踏まえ,染地小学校第1学年から第6学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  次に,多摩川小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の43ページから48ページを御覧ください。  多摩川小学校の第1学年の想定される児童の実態は,未定の部分はありますが,小集団の中で繰り返し学習を積み重ね,その一部を時間を掛けて丁寧に指導することで,児童が意欲的に取り組み,理解を深めることができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数,音楽においては,児童の障害特性を踏まえ,文部科学省著作本による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第1学年では,文部科学省検定本及び文部科学省著作本を推薦いたします。  第2学年の想定される児童の実態は,ゆっくりではありますが,繰り返し指導することで,学習を積み重ねることができると予想される児童です。様々な教材を併せて指導することで,意欲的に取り組み,理解することができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第2学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては児童の障害特性を踏まえ,一般図書にある指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第2学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  第3学年の想定される児童の実態は,ゆっくり丁寧に繰り返し指導することで,意欲的に取り組み,理解を深めることができると考えます。さらに,教科によってはその他の教材も併用しながら指導していくことで,少しずつ力を身に付けていくことができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第3学年においては,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数,音楽においては,児童の障害特性を踏まえ,文部科学省著作本における指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第3学年では,文部科学省検定本,文部科学省著作本を推薦いたします。  第4学年の想定される児童の実態は,ゆっくりではありますが,繰り返し指導することで,通常の学級の指導内容の一部について学習を積み重ねることができると予想される児童です。様々な教材を併せて指導することで,意欲的に取り組み,理解することができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第4学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第4学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  第5学年の想定される児童の実態は,ゆっくりではありますが,小集団の中で繰り返し指導することで,通常の学級の指導内容の一部について,一定の時間集中して学習を積み重ねることが予想される児童です。様々な教材を併せて丁寧に指導することで,意欲的に取り組み,理解することができると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第5学年につきましては,文部科学省検定本による学習だけでなく,特に国語,算数,音楽,家庭においては,児童の障害特性を踏まえ,一般図書及び文部科学省著作本による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第5学年では,文部科学省検定本,文部科学省著作本及び表にある一般図書を推薦いたします。  第6学年の想定される児童の実態は,小集団の中で繰り返し指導することで,通常の学級の指導内容の一部について一定の時間集中して学習を積み重ねることができると予想される児童です。様々な教材を併せて丁寧に指導することで,意欲的に取り組み,理解することができるととらえられます。  これらの実態を踏まえ,第6学年については,文部科学省検定本による学習の工夫だけでなく,特に国語,算数においては,児童の障害特性を踏まえ,一般図書による指導も必要であるととらえました。  以上を踏まえ,多摩川小学校第6学年では,文部科学省検定本と表にある一般図書を推薦いたします。  それでは,中学校3学級に移ります。  最初に,調布中学校特別支援学級における調査・研究です。資料の51ページから53ページを御覧ください。  調布中学校第1学年の想定される生徒の実態としましては,小学校の特別支援学級から進学する生徒が多いため,学習の積み重ねてきた状況が個々によって異なることが想定されます。そのため,生徒一人一人に応じた学習課題の設定が必要になると考えられます。  続いて,第2学年の想定される生徒の実態としましては,それまでの学習の積み重ねに個人差があり,様々な障害を持つ生徒が在籍しています。特に学年に応じた生活年齢の意識付けや自己肯定感の高まりが必要になると考えられます。  最後に,第3学年の想定される生徒の実態としましては,学習上,生活上の課題は様々ですが,学習の積み重ねに個人差があり,個別の支援は必要ではありますが,学習にはどの生徒も意欲的に取り組むことが多いと考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年から第3学年について,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,その他の教材を併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえております。  以上を踏まえ,調布中学校第1学年,第2学年,第3学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  次に,神代中学校特別支援学級における調査・研究です。資料の57ページから59ページを御覧ください。  神代中学校の第1学年の想定される生徒の実態は,神代中学校区に住んでいる6年生の児童の在校観察の様子から,中学校でも頑張りたいという気持ちを持っています。生活年齢相当の教科用図書も可能な範囲で使用しつつ,学習を通じて中学生にふさわしい自己認知に至ることを目指した授業を行うことが重要であると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年については,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,その他の教材を併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  続いて,第2学年の想定される生徒の実態は,中学校での1年間の学習の積み重ねを経て,学習への意欲の回復や自宅学習の習慣の定着が見られ,学校で学んだ学習を自宅で教科書を使用して確認し,定着させるという学びのスタイルができていると考えられます。  最後に,第3学年の想定される生徒の実態は,自立活動や生活単元等の授業を通して,生活相応の自己認知を身に付けつつある生徒も多くなっていると考えられます。  これらの実態を踏まえ,第1学年から第3学年については,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,そのほかの教材を併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,神代中学校第1・第2・第3学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  次に,第三中学校特別支援学級における調査・研究です。資料の63ページから65ページを御覧ください。  第三中学校第1学年の想定される生徒の実態は,個々に基礎的な学力に課題は見られるものの,入学を機に多くの生徒が学習に前向きに取り組みたいという気持ちが高まっています。学習面では,基礎学力の向上を図りながら,生活年齢に応じた教科書を現状に合わせて使用することで,中学生であるという自己認知を高めていくことが重要であると考えられます。  続いて,第三中学校第2学年の想定される生徒の実態は,個々に学習や生活における課題は見られるものの,多くの生徒が学習に前向きに取り向き,基礎学力の向上を図りながら,生活年齢に応じた教科書を生徒の状況に応じて使用し,中学生であるという自己認知を高めていくことが重要であると考えられます。  最後に,第3学年の想定される生徒の実態は,個々の学習の理解度に差はあるものの,目的意識を持ち,小集団の中で前向きに授業に取り組んでいる生徒が多く,中学生らしい一般的な話題や会話も少しずつ増えてきており,リーダーとしての役割を果たしている生徒も多いため,生活年齢に応じた学校生活を送ることが望まれると考えられます。  これらの実態の踏まえ,第1学年から第3学年について,文部科学省検定本の学習内容を取捨選択し,そのほかの教材を併用しながら個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み上げることができるととらえています。  以上を踏まえ,第三中学校第1・第2・第3学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  最後に,令和6年度より新設される北ノ台小学校特別支援学級における調査・研究です。資料の69ページから74ページを御覧ください。  北ノ台小学校の現時点で想定される児童の実態は,通常の学級の指導内容の一部を時間を掛け丁寧に指導することで,意欲的に取り組み,理解できるのではないかと考えられます。通常の学級との交流を希望している児童や学年相応に近い段階の教科学習にも一部取り組むことを想定しております。  これらの実態を踏まえ,第1学年から第6学年については,文部科学省検定本の学習内容を参考にし,その他の教材を併用しながら,個別に支援したり,繰り返し指導したりすることで,ある程度学習を積み重ねることができるととらえております。  以上を踏まえ,北ノ台小学校第1・第2・第3・第4・第5・第6学年では,文部科学省検定本を推薦いたします。  説明は以上となります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  それでは,ただいまの説明について質疑を行います。質疑がございましたらお願いいたします。はい,奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  丁寧な御説明ありがとうございました。  説明の中で,特に小学校ですけれども,滝坂小学校と多摩川小学校が検定本以外のいわゆる一般の図書本であるとか,あるいは文科省の著作本,2校以外はそういうのが一つも拝見できなかったのですが,そのことについて何か話し合いで出たのでしょうか。 ○大和田教育長  小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  滝坂小学校と多摩川小学校が一般図書を使っているのは,前の学年から継続して児童の実態に合わせて,引き続き系統性のある指導を行いたいというところが主な理由なのですが,著作本や検定本を効果的に使い,その他の教材も使いながら,現在のところでは十分に指導がわたっているということで,必要がないということではないのですが,引き続きそのまま現在の状況で継続して指導していきたいと伺っております。 ○大和田教育長  奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者 ありがとうございます。一人一人の子どもの実態に応じてということでございます。その辺は一般的にとか全体を通してということは言えないかなと思っておりますので控えておりますけれども,いずれにしても通常の子もそうですが,それ以上に特別支援が必要な子にしてみると,ゆっくりとか繰り返しの指導というのは,丁寧さを加えてとても大事なことだなと思うものですから,ぜひこの2校の例も広げながら御指導できるようにこれから御努力いただければと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。千田委員。 ○千田委員  私も今のようなお話をお聞きしたかったのですが,今回御説明を頂いて,本当に各校が児童・生徒一人一人の実態に合った教科用図書を選ぼうということで,様々な状況を総合的に考えての結果だと理解しようと思います。  私は昨年の資料と比べながら見ているのですけれども,一般本とか著作本とかを使っている学校は,昨年よりもまた一段と研究が進んでいるかなというような実感をしています。特に委員長の小林校長先生の学校などを見ていますと,本当に児童の実態に合わせた選択をしているということがよく分かります。  そこで私は別に質問をしたいのですが,この採択に至るまで,恐らく保護者への説明とか保護者の意向をお聞きする場面がどこかでつくられているのかなと思いますが,小林委員長の学校の例で構いませんので,保護者への説明,聞き取りなどについてどのようにされているか教えていただければと思います。 ○大和田教育長  小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  滝坂小学校におきましては,保護者会のときに初めは全体会,それから学年ごとに分かれてお話をさせていただいているのですが,その場において教科書の選定についてこのような考えでやっておりますというのを丁寧にお話しさせていただいております。  また,個別に御質問いただくケースもありますので,実際に教科書をお見せしながら,このような形で教科書を選んで,こういう指導をしていると説明をさせていただいております。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  ということは,同じ学年でも違う教科書を使われるということもきちんと説明されてのことですよね。 ○大和田教育長  小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  そういうことになります。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  よく分かりました。これはとても大事なところになってくるかなと思いますので,これからも調布の特別支援教育の発展のためにもぜひ広めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。榎本委員。 ○榎本委員  小林委員長からの御説明で本当に児童一人一人の特性や発達段階,理解度をしっかりと管理して,それで各学校の学級の様子もとらえた上での調査・研究だったとよく理解できました。  1つ質問なのですけれども,小林委員長の御説明の中で,その他の教材を併用してというところが何箇所かあったと思うのですが,例えばその他の教材というのはどういう教材のことを言うのでしょうか。 ○大和田教育長  小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  調布市ではICTの環境が大変整っておりますので,それぞれの児童に合わせましてICT機器を活用した教材,または平仮名などでしたらその子どもたちに合わせた教材を様々なところから持ってきまして,子どもたちの実態に合わせ,各種取りそろえて指導しております。 ○大和田教育長  榎本委員。 ○榎本委員  ありがとうございました。よく分かりました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。  それでは,私から1点だけ御質問させていただきたい。先ほど小学校,中学校全部御説明いただきまして,本当にありがとうございました。その中で検定本プラスそれ以外の一般図書で特別支援学級をするというお話がありましたけれども,その中で一般図書の採択,選定に当たりまして注意されたこと,配慮されたことがありましたらお話しいただければと思うのです。小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長。 ○小林教科書調査特別支援学級調査委員会委員長  一般図書につきましては,まず絶版になっていないか,そして現在も読むことができるかというのを調査するということは前提の上なのですけれども,児童の実態に合ったものであるかというのをよくよく読みまして,何度も様々な本を参考にしてみた上で,これが一番児童の実態に合っているかどうかというのを何度も協議した上で決めております。そういうところが注意している点かと思います。 ○大和田教育長  ありがとうございました。分かりました。  ただいまの説明に対してほかに御質問等ございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  ここで,各委員からお考えを伺い,本市小・中学校特別支援学級で使用する教科書を選定していただきたいと考えておりますので,御協力をお願いいたします。  各委員から御意見がございますか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  それでは,改めてお諮りいたします。小・中学校の特別支援学級で使用する教科書につきましては,それぞれの児童・生徒の障害や理解の程度に応じて,さらには児童・生徒の特性に応じて使用する教科書を選定する必要があると考えております。  また,課題としてとらえております一人一人の児童・生徒の実態に応じた教科書を選定することができるよう,教科書にかかわる調査・研究を保護者の意見も参考にしながら,継続的に取り組む必要があるととらえております。  今回の採択につきましては,今後の課題解決のための取り組みを踏まえながら,現状,児童・生徒と直接かかわっていらっしゃる担任の教員の御意見を尊重することが最も重要であると判断されます。このことからも,本件は原案どおり選定することとしたいと思います。これに御異議ございませんでしょうか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  御異議なしと認めます。よって,本件は原案どおり選定することに決定いたしました。        ――――――――――― ―― ―――――――――――   (2) 令和6年度~9年度使用調布市立小学校教科用図書の選定について ○大和田教育長  次に(2)「令和6年度~9年度使用調布市立小学校教科用図書の選定について」,協議いたします。  これ以降,調査運営委員会委員長からの説明の後,各教科の教科書調査委員会委員長から説明を受け,教科ごとに質疑を行ってまいります。なお,説明の順序につきましては,選定の都合により調整してまいります。  初めに,安藤教科書調査運営委員会委員長から調査資料の作成及び概要について説明をお願いいたします。安藤教科書調査運営委員会委員長。 ○安藤教科書調査運営委員会委員長  それでは,私から教科書調査運営委員会の内容及び小学校各教科教科書調査委員会の調査・研究報告までの経緯について御説明いたします。  教科書調査運営委員会では,教科書調査運営委員長及び副委員長,小学校教科書調査委員会の委員長9人,小・中学校特別支援学級用教科書調査委員会委員長及び副委員長,有識者2人,市内小学校及び小・中学校特別支援学級の代表保護者4人に御協力いただき,教科書採択において開かれた採択を推進するために調査・研究を進めてまいりました。  令和5年5月11日,第1回目の委員会を開催し,この中で調布市教育委員会から令和6年度~9年度使用調布市立小学校教科用図書及び令和6年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の調査・研究について諮問されました。この諮問を受け,同日に第1回小学校教科書調査委員会を調布市文化会館たづくり・くすのきホールで開催し,この中で調査委員会に対し調査・研究を行い,教科書調査運営委員会に調査・研究報告書を提出することを依頼しました。  また,小学校各教科教科書調査委員会を実施している間に,教科用図書の見本本に関しては,市民の皆様を対象に展示会を行いました。期間は令和5年6月16日金曜日から7月2日日曜日まで,中央図書館と分館の市内3箇所で市民の皆様から御意見を募集いたしましたところ,31人の方々から51件の御意見を頂きました。お寄せいただいた御意見については,参考資料に記載させていただいておりますとおりでございます。御意見については,各教育委員にお渡しし,御覧いただいて本日に至っております。  そして,各教科書調査委員会から提出された調査・研究報告書の内容については,第2回の教科書調査運営委員会において各教科書調査委員会委員長が報告し,有識者や保護者代表から質問や意見などを頂き,調査・研究報告書としてまとめてまいりました。  有識者や保護者の皆様からは,実際に使用する児童・生徒の視点から検討されていることがよく分かる内容になっている,保護者や地域の意見を聞くなど,公正性,透明性のある運営となっている,教科書のQRコードや二次元コードなどの情報をどのように活用していくかが重要である,発達段階に応じて学びが深まる内容になっているかについて議論していただいていることがよく分かったなどの御意見や御助言を頂きました。  教科書調査運営委員会といたしましては,デジタルコンテンツを使用した学習が充実するよう,ICT機器の活用について市の施策と関連付けることや,発達段階に応じて学びが深まるように示していくことなどについて共通理解を図りました。  このようにこうした委員会から提出された調査・研究報告書の検討,協議により,適正かつ公正な採択の確保と開かれた採択とする経緯を踏まえ,調布市教育委員会に提出する調査・研究資料として適切であることを委員会で確認し,令和5年7月3日に報告として調布市教育委員会に提出させていただきました。  まとめさせていただきました調査・研究資料は,資料1に記載があるとおりでございます。  教科書調査運営委員会の内容及び答申までの経緯については以上です。  続きまして,各教科の調査・研究の概要について御説明いたします。  調査・研究の基本的な方針といたしまして,各教科書会社の優れている点を見つけ出すということに視点を置いて取り組みました。  具体的な調査・研究に当たりましては,次に挙げる7点について確認してまいりました。  1点目は,学習指導要領の狙いや調布市立小学校に在籍している児童の実態を踏まえた基礎,基本的な内容を押さえたものであるかどうか。  2点目は,内容,構成や分量が適当であるかどうか。  3点目は,児童の発達段階を考慮した分かりやすい表現や表記がなされているかどうか。  4点目は,使用上の便宜として児童が使いやすい工夫がなされているかどうか。  5点目は,学習指導要領の内容についての目標を達成するための工夫がなされているかどうか。  6点目は,教科書編集上の特筆すべき事項において,他教科との関連や特別支援教育への配慮が図られているかどうか。  7点目は,教科の特性に基づき,踏まえておく必要のある内容や新しい視点として取り入れられている内容にはどのようなものがあるかといった点についてです。  私からの説明は以上となります。 ○大和田教育長  これから教科ごとに各教科の委員長から説明をお願いいたします。資料と併せて前方のスクリーンも御覧ください。  初めに,内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長から国語科,国語と書写について説明をお願いいたします。内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長。 ○内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長  国語科の調査・研究対象の教科書は,国語,書写ともに3社ずつ計6社です。  国語科は,学習指導要領の目標にあるとおり,言葉による見方,考え方を働かせ,言語活動を通して国語で正確に理解し,適切に表現する資質,能力の育成を目指す教科です。すなわち日常生活に必要な国語について,その特質を理解し,適切に使うことができるようになり,伝え合う力を高め,思考力や想像力を養い,言葉が持つ良さを認識するとともに,言語感覚を養い,国語の大切さを自覚する内容,構成の教科書でなくてはなりません。  どの教科書も国語科の目標に対応したものとなっていますが,各社特徴がありますので,そうした点を中心に報告いたします。  では,国語の教科書から報告いたします。  まず,東京書籍についてです。  視点A,内容の選択,視点B,C,構成・分量及び表記・表現にかかわる内容としまして,単元ごとに育成する資質,能力を「言葉の力」として明確化し,6年間を通して学習が積み上げられるようにしています。また,「言葉の相談室」というコーナーを設け,主語と述語のねじれなど,児童がつまずきやすい事項を教材化しています。  各領域の単元は,見通す,取り組む,振り返るの課題解決的な3ステップの学習過程で構成されています。情報の扱い方に関しては,「情報のとびら」という単元を2年生以上に年3箇所設けています。  視点D,使用上の便宜に関連して,1年生から4年生までは上下巻の分冊,5・6年生は1冊となっています。高学年を1冊にまとめることの利点は,年間を通した学習の見通しを持ちやすく,既習事項を振り返りながら学習しやすいことと考えられます。  次に視点E,F,学習指導要領上の工夫及び教科書編集上の特筆すべき事項については,2年生以上の巻頭に「言葉の力を集めよう」「国語の学習の進め方」を設け,年間を通じて自分が学習することを見通せるようにしています。また,1単元1領域を原則として,指導事項を重点化しています。  次に,教育出版です。  視点A,内容の選択,視点B,C,構成・分量及び表記・表現にかかわる内容としまして,話すこと,聞くこと,書くことの単元では,学習の進め方を教材冒頭に明示し,読むことの単元では学習の手引きで学習ステップを提示しています。学習のポイントや学習用語については,「ここが大事」というコーナーでまとめて解説し,内容の理解と定着を促すようにしています。また,単元全体の見通しが持てるように,見開きページで流れが示されています。巻末付録では,情報のまとめというページで情報に関する内容を整理しています。  視点D,使用上の便宜に関連して,3社の中で唯一,全学年上下巻の分冊の形を取っており,情報量の多い高学年もゆとりを持った構成となり,持ち運びがしやすいと言えます。  次に,視点E,F,学習指導要領上の工夫及び教科書編集上の特筆すべき事項については,1年間の学習の見通しを持てるように,巻頭に○年生で学ぶことというページを設けています。また,複数の領域を関連させて学習する関連単元と1つの領域を集中して学習する基本単元を組み合わせています。  続いて,光村図書についてです。  視点A,内容の選択,視点B,C,構成・分量及び表記・表現にかかわる内容としまして,巻頭に「国語の学びを見わたそう」と題し,主体的,対話的で深い学びをどう進めていくかを視覚的に示し,学び方が定着するように配慮されています。特に問いを持たせることを意識させ,学びの主体性を育てることを明確に打ち出しています。巻末には学習した言葉をまとめた「言葉のたから箱」や思考ツールをまとめた「図を使って考えよう」があり,繰り返し振り返りながら学ぶことができるようになっています。また,説明的文章の単元において,見開き完結の短い練習教材で構成を学び,それを活用して長い文章を読むという2教材構成で段階的に学ぶ工夫がされています。  情報教材は,年間2箇所に整理し,重要なポイントを端的にまとめています。  視点D,使用上の便宜に関連して,1年生から4年生までは上下巻の分冊,5・6年生は1冊となっています。高学年を1冊にまとめることの利点は,東京書籍と同様に年間を通した学習の見通しを持ちやすく,既習事項を振り返りながら学習しやすいことと考えられます。  次に,視点E,F,学習指導要領上の工夫及び教科書編集上の特筆すべき事項については,言葉の力を付ける仕掛けが随所に見られます。ブック・イン・ブックによる「国語の学びを見わたそう」で学び方の定着を図っています。さらに2年生以上は学年に1箇所,読むことと書くことを関連させ,効果的に力が付くように意図した複合単元を設定しています。このほか二次元コードには学校で使う日本語として,英語やポルトガル語,中国語など6ヵ国語の簡単な文例が紹介されています。  3社とも共通して内容理解の助けとなる図や絵を工夫し,点字見本といった実際に触れた感覚を得られる資料も付けています。また,二次元コードによる動画などの工夫もされています。さらに3社ともユニバーサルデザインに配慮しており,ユニバーサルデザインフォントの使用や色覚特性に配慮して,色だけによる識別に頼らず,形など別の情報を加えて識別できるようにするなど,様々な工夫を施しています。  続いて,書写について各社の特徴的な部分を報告いたします。  東京書籍では,小筆で書くときのポイントが分かりやすく書かれています。また,悪い字形を示したり,どちらの字が整っているか比較させたりすることで,児童が考え,話し合いながら取り組めるような工夫があります。連絡帳の書き方など,日常的な指導に生かせる題材が設定されています。  教育出版は,新しい筆の使い方について,キャップの取り扱いなども含めた詳しい説明があり,細やかな指導ができるように工夫されています。アサガオの観察カードや絵日記など,他教科とのカリキュラムマネジメントがしやすい題材が載っています。入門期では曲がり,折れ,折り返しの教材として,難易度の高い平仮名の「え」を提示しており,習熟度の高い児童に合っていると言えます。  光村図書は,毛筆指導で穂先の向きについて上から見たイラストがあり,分かりやすくなっています。入門期の指導においては,鉛筆の持ち方の写真が原寸大で注目すべきポイントのみが目立つように印刷されています。曲がり,折れなどの技能については,1文字のみ示されているため,何について学習するかを意識しやすくなっています。加えて「まがり」なら「のんびりぐるうり」といったイメージしやすい言葉が添えられているため,児童が目当てを意識しやすくなっています。観察カードやお礼状など他教科とのカリキュラムマネジメントがしやすい題材も載っています。  以上で国語科の調査報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで国語科,国語と書写について質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。福谷委員。 ○福谷委員  国語に限らないのですけれども,私が調査報告の内容を聞きまして,内容の是非とか特徴とか構成とか視点がありました。それについては非常に分かりやすく報告されているのですけれども,現場の教員が実際この教科書を使って子どもに対するわけです。その場合にどの教科書が使い勝手がいいとか,これはいいなとかこの部分はいいなという話題,評価の公正を期すためにそういう報告はないと思うのですけれども,現場的にそういう話題が出るような委員会での話があったのかどうか。これは国語に限らずです。  本年の6月24日開催の教育長・校長プラットフォームというのがあって,そのときの理念が答えは現場にあるというものでした。これは新聞のニュースで見たのですけれども,まさしく教科書も現場に答えがあると思うのですが,委員会ではそういう話題すら上らなかったのかどうか。上ったとしてもここでは文書化されませんけれども,上ったかどうかというのも興味があったのでお聞かせ願いたいと思いました。  以上です。 ○大和田教育長  内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長。 ○内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長  今お話のあったように,現場の教師からこの教科書を使った使い勝手といいますか,それぞれに意見というものは話し合いの場でございましたが,おっしゃるとおり公正を期すためにということで載せておりません。  また,それぞれの教科書のこの部分についてはというところで,それぞれの教科書についてのお話はあったということだけ申しあげておきたいと思います。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  できれば本当は現場の声が聞きたいと思うのですけれども,ただ趣旨としましてはそういうものを文書化というか,調査委員会で報告しないといいますか,できないとなっているということは承知しています。ありがとうございます。 ○大和田教育長  ほかにございますか。榎本委員。 ○榎本委員  書写について1点だけ教えてもらいたいのですが,例えば光村図書は動画が見られるというところがあるのです。書写は机の上に道具がいっぱいだと思うのです。動画を見て学ぶときの想定される工夫というのはどのようになっているのか教えていただきたいのです。 ○大和田教育長  内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長。 ○内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長  硬筆と毛筆書写とでは机の状態は変わるかと思いますけれども,おっしゃるとおり毛筆書写の場合には机いっぱいに道具が載っておりますので,せんだっても御発言があったように,調布市はICTがかなり普及しておりますので,教員が黒板のスクリーンに映し出すような形で指導の重点について確認したり,そのような使い方がされております。 ○大和田教育長  榎本委員。 ○榎本委員  ありがとうございました。結構です。 ○大和田教育長  ほかに。千田委員。 ○千田委員  国語では自分の考えを表現する力が少し足りないかなというのがこのところずっと課題になってきたのかなと思われるのですが,この課題を克服するために今回の改訂で有効と思われるような教科書の内容が調査委員会で話題になったかどうか。もしなっていれば,ぜひこういう内容を取り入れたいということを2~3教えていただけたらと思います。 ○大和田教育長  内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長。 ○内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長  おっしゃるように児童の表現力であるとか文章構成力については,委員の中でも話題に出ます。言葉に着目させるとか,語彙を増やすための言葉についてまとめたものがあるというのは,各社共通しているところかなというところがございました。  また,構成であるとか学んだことを後で振り返るという工夫が各社されていたのではないかと思います。そういったまとめを使って,別の教科であっても生かすことができるのではないかといったところが言えるのではないかと思います。自分がこれを学んだというところが整理されるような,それを助けるようなまとめ方を各社工夫されていたかなと思っております。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。日常的に学んだことをしっかりとほかの場面で生かすような方向付けをしていけばいいということですよね。  もう1つあります。今もそうだと思うのですが,国語の教科書と書写の教科書と発行者が同じなわけですけれども,今回の改訂の中身に限ってで構いません。同じほうがいいのか,そうでなくてもいいのか,その辺りが話題になっていれば教えていただきたいです。 ○大和田教育長  内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長。 ○内藤小学校国語科教科書調査委員会委員長  別で不具合があるかという話題は出なかったのですが,やはり同じ会社であるほうが書き方が共通しているので,子どもたちにとっては混乱が少ないであろうなというところは言えるかと思います。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  これは国語科に限ったことではないので安藤教科書調査運営委員会委員長にお伺いしたいのですが,現在子どもたちが使用している教科用図書は,現行のいわゆる学習指導要領が改訂されて,それを受けて採択して,現在に至っている。今回の採択については,指導要領の改訂もありませんでしたし,ずっと継続してきているわけですが,そこら辺りの話題といいますか,現行本の扱い等々で何か出ていればお聞かせいただきたいと思います。 ○大和田教育長  安藤教科書調査運営委員会委員長。 ○安藤教科書調査運営委員会委員長  ありがとうございます。私の説明の中で先ほどお伝えした点としまして,発達段階に応じて学びが深まるように示していくことがとても大切であるという話が話題としてありました。その中で先ほどの国語科でも触れられているQRコードを活用したICT機器の活用については,委員から意見としてたくさん上がったのですけれども,やはりデジタルコンテンツの活用も効果的にとても有効であると同時に,実体験もとても大切であるという意見もありましたし,反転学習,つまり家庭学習にもつながるようなことについても深い学びの1つとして非常に大切だという意見交換もありました。  具体的な中身というよりは,教科書を活用しながら,さらにどのように学びを深め広げていくかというところについては様々な意見が交換されました。 ○大和田教育長  奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございますか。千田委員。 ○千田委員  ここで確認しておきたいのですが,ICTを使った学習,家に持ち帰って家庭学習をするとか,各教科多方面で使えそうなのですけれども,これは制限なく使えるのかどうか,私もよく分からないのです。特に家に持ち帰って家庭学習をしてということで,制限のようなものはなく大丈夫なのですか。 ○大和田教育長  所指導室長。 ○所教育部副参事兼指導室長  御質問ありがとうございます。今調布市においては,子どもたちが持っているタブレット端末に関しては,毎日持ち帰られるようになっております。家庭でもデジタル機器を活用して,子どもたちの学習が充実するようにという形で行っております。  特に本市のタブレット端末については,LTEのものを使っておりますので,家庭でWi-Fi環境がなくてもつながるという形になっております。様々な教科書がデジタルコンテンツを取り入れておりますけれども,そういうものも十分に活用できる環境になっているかと思います。  以上です。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。どの教科でも家庭に持ち帰って学習が可能な環境に今なっているということで確認しました。ありがとうございます。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で国語科,国語と書写の質疑等は終了いたしました。  なお,教科用図書の選定については,全教科の説明及び質疑終了後に順次行ってまいります。  次に,秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長から社会科,社会と地図について説明をお願いします。秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  私からは,小学校社会科における教科用図書3社と地図帳2社について説明いたします。  社会科の調査委員会は,オンラインにより6月14日と23日の2回実施いたしました。  まず,小学校社会科の教科目標を踏まえますと,社会的な見方,考え方を働かせ,課題を追求したり,解決したりする活動を通して,グローバル化する国際社会に主体的に生きる,平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質,能力の基礎を養うとあります。  教師は,この目標を考慮した教材や資料を準備する際に,社会的な見方や考え方を働かせることができる問いを意識することが大切になります。その問いである学習問題を追求,解決する活動とは,問題解決的な学習課程を充実させることと考えます。この問題解決的な学習課程の充実を図るためには,主体的,対話的で深い学びが実現できるよう,学習課程を工夫することが大切になってくると考えます。  こうした学習指導要領の目標や内容を考慮した際に,今回の3社の教科書や2社の地図帳は,すべて学習指導要領の目標や内容について考慮されたものととらえております。  それでは,教科書や地図帳のそれぞれの調査・研究内容について,調査基準の観点AからGまでの視点の中でも,その教科書等の顕著にとらえられる内容でお示ししたいと思っております。研究報告書の14ページから御覧ください。  まず,東京書籍です。  Bの内容,構成・分量においては,「つかむ」「調べる」「まとめる」「いかす」の問題解決的学習の展開が組まれており,基礎,基本の確実な定着を助ける構成であります。押さえるべき言葉や内容のまとめ,社会的事象に関する説明や補足が分かりやすく,適切な分量であります。  Dの使用上の便宜においては,5・6年生の教科書は2分冊構成になっており,持ち運びに便利であります。  Fの教科書編集上の特筆すべき事項においては,鮮明な教科書体フォントとユニバーサルデザインフォントの活用等,視覚的配慮がなされています。デジタルコンテンツを利用できる250点の二次元バーコードが掲載され,家庭においても資料や動画,学習の仕方を見る配慮がなされています。  次に,教育出版です。  Bの内容の構成・分量においては,冒頭に記載されている前の学年で学習した内容が,身に付けたことを想起させることができる構成になっております。小単元ごとに「みんなでつくった学習問題」や単位時間ごとに「この時間の問い」を例示することで,問題解決的な学習が展開できるようになっています。  Cの表記・表現においては,単元の初めの資料サイズが大きく,興味,関心を持たせる工夫がされています。6年生の歴史資料の白黒写真52点がAIによりカラー化されており,児童にとって分かりやすいものになっています。  その他においては,教科書に二次元コードが多数記載してあり,タブレットを用いた学習に配慮されています。  次に,日本文教出版です。  Bの内容の構成・分量においては,各単元では「疑問をもつ」「調べる」「まとめる」「共有する」「生かす」の構成で進み,基礎的,基本的な知識や技能の習得のために適切であります。見方,考え方などのとらえ方についてのアドバイスがあります。  Eの学習指導要領上の工夫においては,資料等を用いて説明したり,根拠を明確にして議論したりする活動内容が組み込まれており,児童の疑問から学習問題を作成する構成になっており,話し合い活動などの言語活動の必然性が生まれています。  Fの教科書編集上の特筆すべき事項においては,SDGsと関連付けたページが多く取られており,他教科との関連が図られています。巻末に次の学年で学ぶ内容が紹介されているページがあり,他学年の学習内容と関連付けが図られています。  次に,地図帳についてです。  まず,東京書籍です。  Cの表記・表現においては,海底部の青色,都市部の黄色,平地の緑色から高地の黄土色まで,めりはりのある色調で表現されています。  Eの学習指導要領上の工夫においては,QRコンテンツが多数あり,クイズや動画で都道府県名や地名などの習得に取り組めるようになっております。「ホップ,ステップ,マップでジャンプのコーナー」で70の問いと作業が設定され,地図学習が深められるようになっています。  G,その他においては,1人1台端末環境に対応し,随所に二次元コードを設け,白地図やクイズ,動画などが活用できるようになっています。  次に帝国書院です。  D,使用上の便宜においては,3年から6年の発達段階に応じた順序で構成されており,学習しやすくなっております。  E,学習指導要領上の工夫においては,地図マスターのコーナーが100問あり,レベルで色分けされており,スモールステップで学べます。また,QRコンテンツが600以上あり,アニメーションによる解説やクイズ,動画やVR動画などを生かせます。  F,教科書編集上の特筆すべき事項においては,インクルーシブ教育へ配慮し,手話を取り入れています。  以上で社会科の教科研究の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで社会科,社会と地図の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  社会科の目標の中に様々な資料や調査活動を通して情報を適切に調べ,まとめる技能を身に付けるということがあったかと思います。いわゆる情報活用ですが,特に社会科の教科書の中の情報は大変重要になるなと思います。今回の改訂で各社,二次元コードとかを取り入れたり,様々な工夫が見られますけれども,好ましい顕著な事例はありましたでしょうか。調査委員会で話題になったことなどあれば教えてください。 ○大和田教育長  秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  二次元コード,いわゆるQRコードを活用した効果的な学びの内容としましては,やはり視覚的に資料提示がある動画内容とか,例えば教科書にインタビューで答えている方の内容がありますけれども,それが実際に動画で答えている様子が流れたり,地図帳も私はすごく感心したのですが,要するにドローンを使って鳥瞰図的に地図の有効性,立体的に上から見る良さを段階的に示すなどの学びを示す教材があって,資料活用という部分では今回デジタルコンテンツの有効性は各社非常に工夫されているということが話題に上がりました。  以上です。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  ありがとうございました。それから,先ほどある会社で白黒がカラーになった話がありましたけれども,やはりこれは有効なことととらえますか。 ○大和田教育長  秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  6年生の歴史教科書の近現代52点の白黒写真がいわゆるAIと映像の著作者,権利を持っている方の了解を頂いた下でカラー化されているのを私たちも確認しましたけれども,委員会の中では非常に効果的だと。その当時の様子が詳細に見て取れる。そこから子どもたちが様々な疑問や意見,社会科で大事な問いを思える資料提示ということでは評価は高かったです。  以上です。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。福谷委員。 ○福谷委員  歴史と国際的な政治の部分の分冊,2冊にしたのと,歴史的な関連を持って政治とか国際的なことが編集されている。分冊にしているのと一体化にしているのとで,それぞれの特徴,良さというものは委員会の中でどのように語られましたでしょうか。 ○大和田教育長  秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  教科書の分冊化等の話題は確かにありました。内容が分かれて示されていますけれども,それを教師がどう活用するかというところで,1冊にまとまっていれば関連付けて提示できるとか,分冊であっても今学校ではいわゆる置き勉という学校に置いておいていいという教科書,持ち帰りが毎日のように必要だという教科書の使い分けがあるので,必要なときに国際編の教科書を用意しましょうという形で利活用できるので,1冊であっても分冊であっても効果的に使えるという話題にはなりました。  以上です。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  授業の展開の中で内容的に分冊だと二度手間にならないのかなと。その辺は気になっているのですけれども,物理的に持ち運びとか扱いについて確かに便利性はあると思うのですが,その辺二度手間にならないのかなと思って,その辺の検討の中で話はありましたでしょうか。 ○大和田教育長  秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  委員会の中では冒頭に申しあげた教師の目標のために教科書,資料等を活用する準備,考え方の場面では,分冊されているもう1つの教科書を使うというのはあらかじめ準備されているので,子どもに無理なく最初から準備しなさいとか,関連するページに1冊であっても○○ページを参照して,このことを一緒に考えようと教師側の学習展開,授業準備の段階でそこは整理されているので,特段それが課題だということにはなりませんでした。  以上です。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  ありがとうございます。以上です。 ○大和田教育長  ほかにございますか。榎本委員。 ○榎本委員  こういう場で聞いていいのかどうか分からないのですけれども,私も初めてのことなのであえてお聞きしたいことがございます。政治的なこと,国際的な部分では,3社のとらえ方が違う,表現が違うというところが幾つか見受けられると思います。その点について委員会で意見が出されたのか,その辺をお聞きしたい。 ○大和田教育長  秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長。 ○秋國小学校社会科教科書調査委員会委員長  今委員から御指摘があった部分での検討,協議というのはありませんでした。そういった内容ではなく,今回観点として示されている内容で教科書の優れている点,活用しやすい点等を協議して,調査・研究をまとめてきた経緯がございます。 ○大和田教育長  榎本委員。 ○榎本委員  分かりました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございますか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  それでは,ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で社会科,社会と地図の質疑等を終了しました。  ここでしばらく休憩をさせていただきます。午前11時25分に再開ということにさせていただきますので,よろしくお願いします。  なお,この休憩をもちまして各教科の説明員の入れ替えを行います。御説明ありがとうございました。 休憩 午前11時15分        ――――――――――― ―― ――――――――――― 再開 午前11時25分 ○大和田教育長  それでは,再開いたします。  次に,樋川小学校算数科教科書調査委員会委員長から算数科について説明をお願いいたします。樋川小学校算数科教科書調査委員会委員長。 ○樋川算数科教科書調査委員会委員長  それでは,算数科教科書の調査報告を始めさせていただきます。  調査委員会は,5月11日,6月20日の2回開催されました。  算数科の教科書は6社が発行しています。  教科の特徴としまして,図や図形,グラフ,数直線などが見やすく分かりやすく示されているか,練習問題や復習問題が十分であるか,考える活動や話し合い活動などがバランスよく配置されているかなどが大切になります。  一方,本のサイズや製本の仕方,冊数など,教科書のつくり自体に各社とも特徴が見られました。  では,発行者ごとに報告させていただきます。  まず,東京書籍です。  東京書籍は,問題解決の過程を分かりやすく可視化したり,線分図や数直線を丁寧に扱ったりする工夫が見られました。  B,構成・分量では,毎回例題から解決,適用問題という流れになっているので取り組みやすくなっています。  C,表記・表現では,線分図やテープ図の前に実物をイラスト化してあり,比較ができてイメージを持ちやすいものになっています。  D,指導上の便宜について。教科書のサイズや冊数ですが,1年生はB5判1冊と入門期A4判,薄手中とじが1冊,2年生から5年生はB5判上下巻,6年生は1冊となっています。  E,学習指導要領上の工夫では,「けいさんぴらみっど」など思考力や判断力を育む内容があったり,学習感想やノートのまとめ方など,他教科の言語活動にも生かせるような工夫が見られました。  続いて,大日本図書です。  大日本図書では,ペアやグループの学習を含めた対話的な学びやノート指導の方法など,思考力,表現力を伸ばす工夫がされています。  B,構成・分量では,巻末補充問題「プラス・ワン」を全単元にわたって設定しています。巻末の「たしかめ問題」で基礎,基本の確認ができるようになっています。  D,使用上の便宜では,2年生から6年生はB5判1冊,1年生は入門期のA4薄型1冊とB5が1冊となっています。  そのほかでは,登場する子どものキャラクターに外国人が設定してあります。  続いて,学校図書です。  学校図書では算数で大切な考え方をモンスターのキャラクターで表して,それを適宜継続して登場させることで,授業で大切な考え方を身に付けさせる工夫をしています。  C,表記・表現については,単元の導入で日常場面の写真が使われているため,児童の興味,関心がわくものになっています。  D,使用上の便宜では,全学年AB判,1年生から5年生は上下巻,6年生は1冊と加えて別冊で「中学への架け橋」があります。  E,学習指導要領上の工夫では,先ほど申しあげた「考え方モンスター」というキャラクターによりどのような考え方で問題に取り組んだり,学んだりしたらよいかヒントを示しています。  G,その他では,環境教育,道徳教育,安全・防災教育などの教育課題を取り上げ,言語活動を行うことができるようになっています。  次に,教育出版です。  教育出版では,間違いやすい問題を意識させることや家庭学習を意識した問題など,子どもが自学できるような工夫が見られます。  B,構成・分量では,典型的な誤答が見られる問題にマークを付けて意識化を図っています。また,家庭学習で取り組めるステップアップ問題などがあります。  D,使用上の便宜では,B5判で2年生から4年生が上下巻,1年生,5年生,6年生は1冊になっています。  E,学習指導要領上の工夫語では,「はてな?→なるほど!→だったら?!」と児童が考えるポイントを分かりやすく示し,思考力,判断力,表現力を高める内容となっています。また,発表,話し合い,ノート記述などの表現活動を豊富に取り入れています。  G,その他では,SDGsやプログラミングについてのトピック教材があります。  次に,啓林館です。  啓林館では,身近な題材を導入に使ったり,具体から抽象の流れを丁寧に扱ったり,子どもたちの考えを促す工夫が見られます。  A,内容の選択では,準備の問題でレディネスチェックができます。また,巻末「もっと練習」では,基本問題と挑戦問題があり,習熟度に合わせて練習に取り組めます。  C,表記・表現では,数直線を系統的に扱い,その書き方を詳しく整理してあります。  D,使用上の便宜では,2年生から4年生がB5判の上下巻,5年生,6年生が1冊,1年生はB5判1冊と入門期A4判,薄手中とじ1冊となっています。  E,学習指導要領上の工夫では,「学びを生かす読み取る算数」で学んだことを学校生活や日常生活に生かすきっかけをつくっています。  最後に,日本文教出版です。  日本文教出版では,1時間の授業の流れが分かりやすくなる工夫や計算の意味を式や数直線などにより分かりやすく表す工夫が見られます。  A,内容の選択では,巻頭に「教科書の使い方」が示されていたり,また問題解決の過程を「どんな問題になるかな」「考えよう」「学び合おう」「振り返ろう」という項目で,自ら学習できるように工夫してあります。  B,構成・分量では,目当て,例題,まとめ,練習の流れがはっきりしていて,1単位時間の流れが分かりやすくなっています。  D,使用上の便宜では,B5判,2年生から4年生は上下巻,5年生,6年生は1冊,1年生は入門期に薄手中とじ1冊を加えて2冊,どちらもB5判です。また,しおりひもが付いており,使いやすくなっています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項では,中学校との関連がある学習には印を付けています。  以上で算数科の調査報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで算数科の質疑を賜りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  私からは,説明の中にそんなになかったのですが,プログラミング教材についてです。プログラミング的思考,私もよく分かっていないのですが,とても積み重ねが大事だとか,多様性が大事だと言われています。算数において教科書を見てみると,1年生から入っている会社とそうでない会社とその内容もまちまちのようです。このことに関して調査委員会で話題になったりしましたでしょうか。 ○大和田教育長  樋川小学校算数科教科書調査委員会委員長。 ○樋川小学校算数科教科書調査委員会委員長  調査委員会の中でもプログラミングについては話題になっています。委員御指摘のとおり,低学年から直接プログラミングという形で教科書に取り上げてあるものもありますし,プログラミングと銘打たなくてもそういった活動を入れているところはあります。また,今回,デジタルコンテンツがかなりありますので,その中で作図などについて扱っているものもあるところです。  早くから入っていないものについても,プログラミング的思考というところでは扱われているのではないかと調査委員会で話をしたところです。算数は計算の手順などはある意味アルゴリズム,プログラミングと同様とも言える教科なので,そういった意味では小さい学年からきちんと扱えるのではないかという話がありました。  また,PCを使うのでなくても,手順を確かめるような内容があったりするのがプログラミングにつながるのではないかという話がありました。  以上です。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。教員の持っていき方では,プログラミングとなっていなくても十分プログラミング思考を培うことができそうだということですね。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  それでは,ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で算数科の質疑等は終了いたしました。  次に,清水小学校理科教科書調査委員会委員長から理科について説明をお願いいたします。清水小学校理科教科書調査委員会委員長。 ○清水小学校理科教科書調査委員会委員長  それでは,私から理科の教科書調査について御報告いたします。  理科の教科の目標は,自然に親しみ,理科の見方,考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことを通して,自然の事物,現象についての問題を科学的に解決するための必要な資質,能力を育成することを目指すと示されており,特に次の点が重要であると考えます。  1つ目が自然に親しみ,見通しをもって観察,実験を行い,その結果を基に考察し,結論を導き出すなどの問題解決的活動を充実させること。  2つ目としましては,理科を学ぶことの意義や有用性の実感及び理科への関心を高めるための日常生活や社会との関連を意識すること。  以上を踏まえて,5社の教科用図書の調査を行いましたので報告いたします。  各社どの教科用図書も問題解決的な学びを深めるための構成になっている,視覚的に分かりやすいカラー写真や資料が充実している,誰もが読みやすいユニバーサルデザインフォント,UDフォントを採用している,QRコードの積極的な活用がされている,SDGsの視点での取り組みに触れているなどの良さ,すばらしさが見られました。  それでは,各社ごとの特徴を報告させていただきます。  まず,東京書籍の「新編新しい理科」です。  B,構成・分量の項目では,「問題→予想→実験→結果→まとめ」の学習の流れに沿った記載となっており,児童の思考の流れに沿った構成になっています。  C,表記・表現の項目では,図や写真が多く,視覚的に学習内容や活動がイメージしやすくなっています。  また,F,教科書編集上の特筆すべき事項では,重要な記載には振り仮名が振られており,読みが苦手な児童への配慮がなされていたり,車いすの児童や外国人児童を登場させ,人権や福祉への配慮がなされていたりといった編集上の特筆が見られました。  続いて,大日本図書の「新版新しい理科」です。  B,構成・分量の項目では,写真の掲載が豊富で,問題づくりにつながる資料,写真が目立っています。特に各単元の初め,問題を見つけるのページは,大型のA4判サイズの教科書の大きさを生かし,ダイナミックな見開き写真を掲載し,児童の興味,関心を高める工夫をしています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項では,資料「りかのたまてばこ」や発展教材のサイエンスワールドが充実しており,上級学年や中学校の学習内容につながる構成になっています。また,カラーユニバーサルデザインを踏まえた配色が行われ,特別支援教育に配慮されています。  G,その他の項目では,調布市が全小学校に各10台配置されている教材,MESHのセンサーを利用して,プログラミング教育が効率的に行えるようになっています。  続いて,学校図書の「みんなとまなぶ小学校理科」です。  C,表記・表現では,身に付けさせたい知識,技能,考え方,学びに向かう力などを理科モンスターというキャラクターで表現しており,児童が親しみながら,また楽しみながら学ぶことができるような工夫をしています。  D,使用上の便宜の項目では,A4判より4センチ程度高さが低い,小さいサイズであり,軽量で児童が扱いやすいものとなっています。  E,学習指導要領上の工夫の項目では,各単元に「もっと知りたい」「やってみよう」などのページがあり,児童の興味,関心に応じた深い学びや新たな探究課題へのつながりが期待できる工夫がされています。  続いて,教育出版の「未来をひらく小学理科」です。  B,構成・分量の項目では,各単元の初めに学習のつながり,「思い出そう」という欄がつくられ,学んだ学習とこれから学ぶ学習が系統的に示され,今の学習とどう関連しているかが分かりやすくなっています。  E,学習指導要領上の工夫の項目では,各学年の教科書の巻頭にノートの取り方及び学習の進め方が見開きで設定されており,問題解決の過程を自分のノートに整理することができるように工夫されています。特に生活科から理科を新しく学び始める3年生にとってはとても有効で,活用できるものとなっています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項では,「国語で学んだ力を生かそう」という記述があり,まとめたり振り返ったりするときに適切な言葉を使うことができるように工夫されています。  最後に,株式会社新興出版社啓林館の「わくわく理科」です。  A,内容の選択の項目では,各学年の巻頭に理科の楽しみ方というページが示され,見つける,調べる,まとめる等の言葉を使って,問題解決学習の流れが分かりやすく示されています。  D,使用上の便宜の項目では,3年生に組み込まれている植物探険シートは,切り取って屋外での使用も想定し,表面が水や汚れに強い加工がされているということが特徴です。  E,学習指導要領上の工夫の項目では,児童が理科の見方,考え方を働かせて,学習を楽しく取り組ませるための工夫としまして,登場人物の吹き出しの中に緑のマーカーが引かれています。この工夫があることで,児童が同じ観点で事象をとらえ,学習問題づくりの手助けとなります。  以上で理科の教科用図書の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで理科の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。福谷委員。 ○福谷委員  各社の実験内容を見まして,例えば水溶液を見たのですけれども,実験があって,その後すぐにリトマス紙や石灰水の変化などの実験結果が教科書ですからすぐに提示されているのですが,実験と結果の関連が各社違ったように思うのです。私の感覚で言うと,すぐに結果が出ているような強引に感じる部分がありました。各教科書で扱っている実験の手順など,様々あって,結果がこうだというまとめがあると思うのですけれども,実験内容の扱い方について話題がありましたでしょうか。 ○大和田教育長  清水小学校理科教科書調査委員会委員長。 ○清水小学校理科教科書調査委員会委員長  調査委員会でも理科は実験に対する扱い方がとても重要であるということは話題に上がりました。その中で調査委員会では理科の専門の先生たちも多いものですから,教科書すべて最初から最後まで使うというのではなく,理科の実験をする前に教科書を閉じた状態で実験をさせて,実験を振り返る段階で教科書を開くという工夫ができると。  また,実験というのは失敗することも想定されています。かといって全部の班が失敗してしまっては実験の価値がないので,ある程度理想とされる実験結果が書いてあることはとても大切なことであり,それを効果的に教員の指導で活用していくことが大事だと。教科書によっては意識して次のページに結果が書いてあったりということもされているところがあるので,そこを上手に使うことが大事という話が出ました。  以上です。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  ありがとうございます。私も教科書どおりに授業をするわけではないので,今みたいに活用の仕方とか実験の組み立て,むしろ実験の結果が教科書どおりでなくて,どうしてこういう結果になったのかなどのほうが重要なので,そこは授業をやる教員の工夫かなと今思いました。ありがとうございます。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。  それでは,私から1つ質問をさせていただきます。理科は先ほどからお話に出ていますように,実験とか観察とか自然体験,自然観察も含めてですけれども,そういうものが非常に重要だと思われるのです。そのためには教科書と離れてしまうのですけれども,調布は自然が豊富な地域であると思うのですが,図書との関係みたいな意見が委員会の中で出たかどうか教えていただければと思うのです。清水小学校理科教科書調査委員会委員長。 ○清水小学校理科教科書調査委員会委員長  やはり調布は多摩川があったり,深大寺があったり,また神代植物公園があったりということで,各学校でそれぞれ地域の特色を生かして授業を進めたりしているということは話題に上っていました。  ただ,それが直接教科書採択にかかわるもの,この部分でこういう特徴があるということまで話は出ませんでしたが,調布の地域性ということは十分先生たちも意識して,理科の指導をしているということは感じられました。  以上です。 ○大和田教育長  ありがとうございました。  理科についてほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で理科の質疑等は終了いたしました。  次に,上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長から生活科について説明をお願いいたします。上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長。 ○上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長  生活科につきましては,委員を4つに分けたグループ活動を2週にわたって各1回と2回の全体代表者検討会で調査・研究を行いました。  まず,学習指導要領により生活科の目標は以下のとおりです。  具体的な活動や体験を通して,身近な生活にかかわる見方,考え方を生かし,自立し,生活を豊かにしていくための資質,能力を次のとおり育成することを目指す。  (1)活動や体験の過程において,自分自身,身近な人々,社会及び自然の特徴や良さ,それらのかかわりなどに気づくとともに,生活上必要な習慣や技能を身に付けるようにする。  (2)身近な人々,社会及び自然を自分とのかかわりでとらえ,自分自身や自分の生活について考え,表現することができるようにする。  (3)身近な人々,社会及び自然に自ら働き掛け,意欲や自信を持って学んだり,生活を豊かにしたりしようとする態度を養う。  以上から,身近な人々,社会,自然を学ぶことを対象にしていること,そして習慣や技能を身に付けること,考え,表現すること,意欲的に学ぶこと,これらを重要視しています。  さらに授業実践を考えると,以下の点が重要になります。  実体験から身の回りの人々や自然について知る,学びを深める,思いや願いを実現する自己実現のための学びにつながること,気づきの質が高められること,生活科は活動主体であること。  それでは,調査・研究したことを報告します。  まず,今回調査・研究を行った6社の教科用図書は,すべて学習指導要領に基づいて基準をクリアしているものであったことを報告します。  東京書籍。  A,内容の選択では,教科書の登場人物が多数あり,誰を見るか,誰を追い掛けるかによって学びの幅が広がると感じました。  B,構成では,時系列で単元が配置され,3年生以降で学習する社会や理科につながる見方や考え方が掲載されています。  C,表記・表現は,各ページ,図や絵,写真が大きく載っているので,集中できることにより興味,関心が高められると感じました。  E,学習指導要領上の工夫は,ICT機器を積極的に活用した展開になっています。総じて何をするのかを自分で考える展開となっていると感じました。  大日本図書。  A,内容の選択は,資料が豊富で,児童の活動に即して,基本的な知識や技能を習得できるようになっています。  B,構成・分量は,活動のポイントが分かりやすく提示されています。  C,表記・表現は,一部白黒写真を活用することにより,児童の想像を膨らませることができると感じました。  E,学習指導要領上の工夫は,話し合いや発表の仕方が明記されていて,児童の言語能力を高められることが期待できます。  F,教科書編集上の特筆すべき事項は,「きもちマーク」の項目があり,自分の気持ちを知覚的に振り返ることができます。  総じてこんな活動をしようという後押しをしてくれるといった印象がありました。  学校図書。  B,構成・分量は,1つの活動例示を見開きに収めています。  さらにC,表記・表現は,その見開きで「願いをもつ」「主体的・対話的に活動」「伝え合い,振り返る」を完結することができます。  D,使用上の便宜は,情報量を限定したイラストと写真,短い言葉で表現しています。  E,学習指導要領上の工夫は,発見カードを積極的に活用し,書くことが重視されています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項は,各単元の最後に「もっと~したい」が設けられていて,これまでの学習をそれ以降の学習につなげられる工夫がされています。総じて丁寧な活動例を示しているという印象を持ちました。  教育出版。  表記・表現は,「ぐんぐんはしご」のコーナーで顔文字を使って自己評価をすることができます。また,上部を突き抜けるはしごのイラストで児童は目当てを達成したという満足感と次の目当ても頑張ろうという気持ちにさせられることが期待できます。  D,使用上の便宜は,細かく情報量が多いことが特徴です。  F,教科書編集上の特筆すべき事項は,活動におけるルールやマナーがイラストとともに掲載されているため,視覚的な理解が可能です。総じて丁寧な授業のサポートといった印象を持ちました。  光村図書。  B,構成・分量では,小単元ごとに学びのヒントが設定されているので,児童の繰り返し課題に挑戦したり,試行錯誤したりする活動が期待できます。  C,表記・表現は,イラストが印象的で,絵本のようで自然と児童が教科書に引きつけられることが期待できます。  F,教科書編集上の特筆すべき事項は,他教科で育てたい資質,能力との関連を考慮して,学習効果が高まるように学びのヒントが掲載されています。  総じて何を学ぶのか,方向性が明確であるという印象を持ちました。  啓林館。  A,内容の選択は,「みつける」「くらべる」「たとえる」「ためす」「みとおす」「くふうする」など,多様な学習活動の例示が記載されていて,教科書を見ているだけでも学びを進めることが期待できます。  B,構成・分量は,図鑑や説明の情報量がとても多いです。構成は,「わくわく」「いきいき」「ぐんぐん」の3段階で統一されているので,学び方も学べます。  C,表記・表現は,「びっくり図鑑」において実物と同じ大きさの写真の掲載もあります。  E,学習指導要領上の工夫は,図鑑などにより基本的な知識,技能について分かりやすく学べそうです。さらに「広がるきもち」が設定されていることで,以降の単元の学びにつなげようとする意図を感じました。  総じて教科書だけで授業が進められるような印象を持ちました。  以上で生活科の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで生活科の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  生活科の教科書は,どれもやってみたいなとか面白そうだなとか興味,関心をわき立たせてくれる内容で,かなり迷っています。内容と違う質問で申し訳ないのですが,生活科の授業を見に行くと,ほとんどの子がタブレットを使って映し出したり,大きくしたりと様々なことをやっていて,今回教科書を見ていると1年生の生活科でかなり早くからタブレットを使用しているなと。こんなに早くからタブレットを使えるのだろうかと思うような教科書もあったのですが,実際に1年生の子どもたちが生活科で使うぐらいのタブレットの活用が技能的にできるのはいつごろですか。 ○大和田教育長  上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長。 ○上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長  地域や環境によると思いますが,子どもたちは生活の中でかなりタブレットであり,スマホであり触れている経験があります。学校が教える以前に家庭で学んでおり,子どもが自分で試行錯誤しながら使える状況にあると。  授業の中で活用するほとんどは写真に撮る,または写真に撮ったものを全体に見せることが生活科の中では非常に多いです。と考えた場合には,恐らくほとんどの子どもが違和感なく,問題なくタブレットを活用できるという実態があると思います。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  ほぼ全員が活用できるとなると,1年生へのタブレットの配布はいつからですか。 ○大和田教育長  上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長。 ○上杉小学校生活科教科書調査委員会委員長  本校の事例で言えば,運動会がある日に保護者にタブレットを渡す設定にしていますので,5月か6月の頭ぐらいに児童の手に渡るようにしています。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  それでは,ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で生活科の質疑等は終了いたしました。  ここでしばらく休憩とさせていただきます。午後1時15分に再開ということにさせていただきますので,よろしくお願いいたします。 休憩 午後0時6分        ――――――――――― ―― ――――――――――― 再開 午後1時15分 ○大和田教育長  それでは,第2回臨時会を再開いたしたいと思います。  次に,武田小学校音楽科教科書調査委員会委員長から音楽科について説明をお願いいたします。武田小学校音楽科教科書調査委員会委員長。 ○武田小学校音楽科教科書調査委員会委員長  それでは,小学校音楽科における教科の特性,特徴から御説明申しあげます。  小学校の音楽の授業は,大まかに表現と鑑賞の活動に分けられます。歌唱,器楽,音楽づくり,そして鑑賞の4領域になります。そのうち歌唱,器楽,鑑賞はほとんどの人がイメージできることでありますが,近年の大きな変化としまして,音楽づくりという項目がございます。音楽づくりが登場したのは2008年,平成20年に告示された学習指導要領からとなります。多くの保護者世代が体験していないことを今の児童は経験しております。  また,特徴の大きな1つとしまして,学校の音楽教育が大切にする集団性は,社会の役割に通じるという点です。個人レッスンとの違いは,集団で活動するということがございます。友達とのかかわり合い,各々の音楽表現や発言から発見し合い,学びながら音楽的な力や人間性を育て,音楽を軸として世の中のあらゆるものに対する感性を培っていくといったその過程が,学校における音楽科教育の1つの目的だと考えます。  それでは,各会社の作成教科書の調査結果について御報告申しあげます。  まず,教育出版,「音楽のおくりもの」についてです。  まず,内容の選択についてです。音楽科の目標が達成できるような内容,教材であり,共通教材,各領域がバランス良く配置されている。  音楽づくりにつながる音楽遊びがその都度示されている。「なきごえであそぼう」「つくったリズムを変化させよう」などが掲載されている。  基礎,基本の定着を図るための主要な内容,題材とオプションとして選択可能な部分に分かれていて,柔軟に対応できるように配置されている。  音楽を形づくっている要素や仕組み,共通事項が「おんがくのもと」と明示されており,教師が押さえるべきポイントを把握しやすい。  リズム,音域,歌詞の内容,パート数や和音の学習など,児童の発達段階を考慮した内容,教材になっている。  「前の学習を思い出そう」では,既習事項,音楽の仕組みや諸要素等が提示されており,基礎,基本の定着を促すようになっている。  次に,構成・分量についてです。学習マップとして学習の見通しを持つことができるよう,1年間の学習の流れを示す構成となっている。  発達段階を考慮し,最初は体を使ったり,友達と一緒に楽しんだりするような活動から,徐々に器楽や歌唱などに取り組む構成となっている。  曲想と音楽の構造などのかかわりについて,理解しやすい教材や表したい音楽表現にするために必要な技能が身に付くような教材が発達段階に合わせて適切な分量で配置されている。  題材名が共通教材の言葉などで示されており,「強さとはやさ」「音色とリズム」「はくとリズム」「ねいろとつよさ」「せんりつと音色」「パートの役わり」を身に付けさせたい要素として学習できるようになっている。  既習事項を使い,表現の工夫の幅を広げていくことのできる構成,選曲である。  低学年では,音楽を楽しめる題材から始まり,どの楽曲のリズムも無理なく取り組める音符,リズムで構成されている。  中学年にも説明が過多となり過ぎず,足りないこともない,リコーダー学習においては,指使いやタンギングをしっかりと身に付けられるような構成になっている。  また,高学年においても分量が多過ぎず,簡潔に,学習しやすくまとまっている。  次に,表記・表現についてです。適切な写真が使用されており,基礎,基本が身に付くよう工夫されている。鍵盤ハーモニカの運指,指くぐり,指またぎなど,リコーダーの構え方,歌唱の姿勢,学期,打楽器の演奏の仕方,オペラなどが提示されている写真は,友達が活動しているように見えて大変に分かりやすい。  鑑賞では,演奏の様子が分かる魅力的な写真が多数あり,様子を思い浮かべやすい。  打楽器の資料では,多方面の角度から見た写真の提示があり,奏法が分かりやすい。  記号,図形,挿絵などデザインがすっきりとしていて見やすい。教科書全体を通して吹き出しや演奏順序を表す記号などの色の統一がなされている。  説明に色を適切に使い,分かりやすく表示されている。  新しく出てきた音がどの音かをウサギのイラストで示されており,分かりやすい。  児童が演奏する上で注意することを意識しやすい表現になっている。例えば鍵盤ハーモニカで使う息を「とぅーとぅー」と表現していたり,指くぐりと指またぎの箇所に星印を付けている。指使いの表記では,指に番号が直接表記されているなどがある。  巻末に「おんがくのもと」のまとめがあったり,音楽を表す言葉,音符,休符,記号などが一覧になっていたりして分かりやすい。  表現の工夫がある。拍の流れが第1学年から第3学年にかけて統一されている。わらべ歌や手遊び歌などの遊び方を掲載している。リズム打ちでは手足のイラストを使う。リコーダーの運指は,演奏時の見え方と同じように吹き口が下,足部管が上向きになっている。  「せんりつと音色」では,旋律や伴奏の動きを図形で示したり,演奏者と楽器の写真が大きく示されたりしているため,見やすく分かりやすい。  各学年で学習している漢字が適切に使用されている。  次に,使用上の便宜についてです。鑑賞,歌唱,器楽,音楽づくりは,各題材にバランスよく配置されている構成である。  厚さ,形などちょうど良いA判の幅で,縦は少し小さ目になっていて,全体に使いやすい。  紙質がめくりやすい。  ページ番号が大き目なので,児童が自分でページを容易に開くことができる。  「イメージを表現しよう」「考えを書こう」などの書き込む枠が設けてあり,思考力,判断力,表現力を高める内容になる。  次に,学習指導要領上の工夫です。「まなびナビマーク」で学んだことを確かめたり,さらに深い学習になるような発展的な学習へと導き,思考力,判断力,表現力等を高めたりする内容が随所に見られる。  学習に対しての活動例が示されており,知識,技能の習得から思考力,判断力,表現力等を高める内容まで分かりやすく順序立てて提示されている。  各題材の上部に「音楽のもと」として,音楽的な用語や指導要領記載の共通事項が提示されており,基礎的,基本的な知識の定着に向け工夫がなされている。  基礎的,基本的な知識や技能を習得させた上で,発展的に楽しみながら,友達と学び合える内容となっている。  「学び合う音楽」として対話的な学びを通し音楽的に協働して取り組めるよう,学び方の例示がある。  音楽を表す様々な言葉の例が一覧として記載があり,言葉で表現したりすることが苦手な児童の一助となる。  「音のスケッチ」に分類されている題材では,音楽的な表現を引き出し,協働的な学びができるような楽曲になっている。  グループ活動を適切に取り入れ,その曲に合ったキャラクター等が吹き出しなどで「気がついたことがあるかな」「どんな歌い方が合うかな,面白いところを友達にお話ししよう」などと問い掛けて,言語による表現を児童から引き出すような工夫がある。  次に,教科書編集上の特筆すべき事項についてです。国語や外国語,社会,生活科,体育などの関連が図れる教材が取り入れられている。  外国語のあいさつが表記されていたり,地域や自然の情報が持ち込まれたりしている。  低学年から高学年まで英語の歌が適宜掲載されている「Short Time Learning」「カントリーロード」「すべての山に登れ」など,英語の歌詞で記載されて,外国語に親しめるようになっている。  多種多様な音楽のジャンルや諸外国の楽器,調性にとらわれない音階など,多様な音楽に触れることができる。  日本の作曲家や山田耕筰の歌曲,雅楽など中学校での学ぶ内容が導入的に扱われている。  中学校で学習する内容が同じマークで統一されて示されているというところもございます。  また,UDフォントが使ってあり,大変に見やすく,色彩が項目によって統一されていたり,重要事項を目立たせる色彩配置がされたりしており,説明に色を使って分かりやすく表示されております。  歌詞の記載については,1番と2番でフォントを変えるなどの見やすさの工夫があります。  その他,教科の特性に基づき踏まえておく必要のある内容や新しい視点として取り入れられている内容については,新しい学習内容や演奏時のポイントなどを動画で簡単に見ることができるQRコードが各題材に掲載されており,デジタルでの学びの広がりの充実が見られる。  学習過程の中で自分の課題に沿っていつでも見られるように,楽器の使用の仕方など動画でも示してある。  「まなびのリンク」として,ウェブコンテンツがあり,動画や音源,ワークシートなどとして活用できる。  SDGsにつながる視点が取り入れられている。  学級づくりに適した歌唱が適切に配置されており,新年度や学級編制直後の学級が友達と楽しめる活動や意欲を喚起する曲が配置されている。  以上が教育出版となります。  続いて,教育芸術社,「小学生の音楽」についてです。  まず,内容の選択についてです。共通教材,歌唱,器楽,音楽づくり,鑑賞の教材が適切な分量で配置されており,そのために教材同士を関連付けながら学習することができる。  各題材の学習活動が「思考・判断力」「知識」「技能」の3つに分かれた構成になっており指導しやすい。  発達段階を考慮して適切な活動や選曲,分量になっている。楽曲や歌詞の内容,音域についても同様であり,新曲なども適切である。  音楽を形づくっている要素がとらえやすいよう,題材が系統的に構成されている。  「見つける」「考える」「歌う」などのポイントが示され,どのように学習を深めていくかが分かりやすい。  楽器の音色に親しむ活動が1つの楽器をじっくり聞く活動から始まり,その仲間の楽器の響きを聞く流れになっており,狙いがより一層絞られている。  「おもいだそう」というコーナーが各題材で示されており,既習の学習を振り返り,新しい学習においても生かせるようになっている。  次に,構成・分量についてです。冊子巻頭に学習マップとして,学習の見通しを持つことができるよう,1年間の学習の流れを示す構成になっている。  教材の配列が初めは歌唱,そして簡易な器楽や鑑賞教材,難しい和音や歌詞の読み取りといっただんだん深い内容になるように構成されているので,児童の学習意欲や好奇心を高める構成になっている。  構成は,鑑賞は1学期が多め,音楽づくりは各学期,器楽は入学後少したってから,歌唱は適宜配置されている構成となっている。  また,低学年の発達に十分考慮した構成・分量である。  題材名が題材の目当てを含んでいるため,その題材で付けたい力が明確であり,児童が基礎,基本として学ぶ内容が一貫しており,確実な定着を助け,学習したことが次の学年に生かされるように系統的に配置されている。  各題材の最後に,その題材で身に付けることについての振り返りができるような言葉がけが記されている。  相互に関連性を持った教材の配列により,積み重ねの学習や繰り返しの学習を行いやすく,次の学年につながる。音楽活動の基礎的な能力の定着,伸長が図れるようになっている。  低学年から高学年まで段階的に活動しやすいよう説明がなされている。  少ないページ数の中に十分な内容が入っている。  次に,表記・表現についてです。絵や写真も見やすく,定着を助ける内容となっている。  また,写真やイラストが落ち着いた色彩で視覚的に見やすい。  歌詞に出てくる景色や生き物などが写真や挿絵で記載されており,注目させたい点に焦点化され,情景や歌詞が想像しやすい。  楽器の種類や写真の大きさが適切である。特にオーケストラや各楽器の写真が大き目に印刷されており,またその演奏方法等も理解しやすい。  鍵盤ハーモニカの運指,打楽器の持ち方など適切な写真やイラストが使用されている。  リコーダー指導の際のページに指番号と左右の手をリンクさせる図で示されており,奏法の定着の助けとなる。  同じ年ごろの児童が演奏している写真が使われており,児童にとって親しみやすい学習活動の助けとなっている。  各教材でイラストの登場人物が児童の発達段階に応じた学習のヒントを吹き出しのコメントで書いてあり,それを目標にして学習に取り組むことができる。登場人物は,低学年も高学年も同じメンバーで系統性がある。  発達段階を考慮した楽譜や文字の大きさ,文章表現,表記となっている。  音楽を形づくっている要素や仕組みが各ページ番号の上に記載されているので分かりやすい。  教科書の左側に児童に身に付けさせたい狙いを表記することで,児童が常に意識しながら活動することができる。  低学年では平易な表現が随時取り入れられており,現状より分かりやすい表現が増えたと感じる。  児童がつまずきが起こりやすい箇所を「がくふマスター」として明示し,正しい理解を促している。  音符や記号が大きくて分かりやすく見やすい。  同じ題材のページは同じ色になっているので,1つの題材のまとまりが分かりやすい。  次に,使用上の便宜についてです。さきにも述べたとおり,題材ごとに見出しが色分けされていて,使いやすい。  A4サイズより縦は少し小さく,大き過ぎず,厚さも厚過ぎず,重過ぎず,1年生にも手に取りやすいものである。  破れにくい用紙を使用しているので,非常に良い。また,再生可能な植物油を素材としたインクを使用しているため,地球に優しい冊子である。  自分の思いや考えを書き込みできるワークシートのようなページが多くある。  児童が楽譜に階名を記入するスペースが十分にある。  次に,学習指導要領上の工夫についてです。学習指導要領の共通事項に示されている「音楽を形づくっている要素」が題材の中の各教材で「かんがえる」「みつける」などのアイコンとして記載されているので,それに重点を置いて指導ができ,思考力,判断力,表現力等を高める指導につなげることができると考える。  キャラクターの示すポイントにより,考えを広げたりまとめたりして,思考力を高めるよう工夫されている。  また,スモールステップを踏まえながら,学習を進めていくことができるよう,例を挙げたり様々な事例を示したりしながら,児童が主体的に判断,選択して活動できるようになっている。  体を使っての知識,技能の習得,協働して思考力,判断力,表現力を高められる内容がある。  鑑賞の学習の中で気づいたことをメモし,友達と伝え合う活動が入っている。また,書き方の枠が明記され,スムーズに言語活動に取り組めるようになっている。  各教材でイラストの登場人物が吹き出し内の発言や対話的な学び,言語活動につながることをコメントしている。それをヒントに言語活動を進め,疑問点や友達と相談しながら活動できるように工夫されている。  次に,教科書編集上の特筆すべき事項についてです。国際理解,道徳,人権教育の観点に立った楽曲や写真が掲載されているので,多様性について触れることができる。  表紙のイラストが男女や国籍を超えた多様性に富んだイラストになっているため,現代社会に合っている。  古典芸能は時代を追って分かりやすく整理されている。  全学年を通して絵や写真が効果的で,楽譜の邪魔になっていない。  音楽やエンターテインメントなど,第一線で活躍する人物の音楽への思いや役割について述べられていたり,自然や地理にかかわる楽曲の解釈についても詳しく書かれたりしている。  中学校との関連が図られる題材構成になっており,6年間の学びが積み重ねられるようになっている。また,音楽を通じて生活や社会とかかわれるような内容となっている。  UDフォントを使用して,派手でなくすっきりとしたデザインになっているので大変に見やすい。  全体が白を基調として柔らかい色調が多く,印刷デザインが見やすく,全体的にすっきりとした仕上がりとなっている。  キーカラーなど区別しやすい配色をしながら,学習上の必要に応じて形状や濃度を変えるなど,確実に識別されるように配慮されている。  その他,強化の特性に基づき,踏まえておく必要のある内容や新しい視点として取り入れられている内容です。  旋律に合った図形譜が付けられていて分かりやすい。  すべての教材にQRコードが載っていて,音源や資料を児童が自らICTを活用して調べることができるようになっている。  著作権についてなど,広い知識を得られるような工夫がなされている。  「歌いつごう日本の歌」というコーナーがあり,日本の四季を味わったり日本の原風景を伝える工夫がなされている。  旋律に合ったオノマトペが付けられていて親しみやすくなっている。  Paradise has No borderなど児童の興味,関心が引ける教材が入っている。  以上で2社の調査についての説明を終了いたします。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで音楽科の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  ありがとうございました。教育芸術社の調査報告の内容の64ページ,Cの欄の真ん中になりますが,細かいことで申し訳ないのですが,4年生段階でつまずきが起こりやすい箇所とあります。起こりやすいつまずきというのは具体的にどういうことなのか。また,ここにはないのですが,ほかの学年で多くの子がつまずきやすいところというのは,音楽の教員はどんなところだととらえていらっしゃるのか。あったら教えていただきたいと思います。 ○大和田教育長  武田小学校音楽科教科書調査委員会委員長。 ○武田小学校音楽科教科書調査委員会委員長  今の御質問に対してですけれども,小学校音楽科において児童がつまずきを感じるというところでは,まず1つは階名を読むというところが挙げられます。いわゆる楽譜上に書いてある音符をドレミで表すというところです。まず,そこに1つつまずきを感じるという児童は非常に多いです。  それと第4学年につきましては,リコーダーの教材において非常に音数が増えてくるというところと,シャープやフラットなどの導入期に入ってきますので,運指の問題で非常につまずきを感じやすくなっているという報告はございます。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。確かにそういうことが言えるだろうなと思いましたが,勉強になりました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかに御質問等ございますか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切りとさせていただきます。  以上で音楽科の質疑等は終了いたしました。ありがとうございました。  次に,箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長から図画工作科について説明をお願いいたします。箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長。 ○箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長  私からは,図画工作科についての調査・研究を報告いたします。  図画工作科の調査・研究対象は,日本文教出版,開隆堂出版の2社です。  図画工作科の目標は,表現及び鑑賞の活動を通して,造形的な見方,考え方を働かせ,生活や社会の中の形や色などと豊かにかかわる資質,能力を育成することを目指しております。  今回,調査・研究を行いました教科書においては,学習指導要領に基づき内容,教材についてはともに適した内容となっておりました。  それでは,調査の視点ごとに各社の特徴的なことについて報告いたします。  A,内容の選択について。  日本文教出版。巻末の材料と用具の引き出しの写真が大きくて分かりやすく,またQRコードを読み込み,動画で確認することができ,基本的な道具の使い方や作品のつくり方などを理解するのに適しています。  開隆堂出版。巻末の学びの資料は,写真やイラストが豊富で,目で見て直感的に用具や材料の使い方が理解できるようになっています。また,タブレット端末で見ることも可能となっており,基礎,基本の確実な定着を助ける内容となっています。  B,構成・分量について。  日本文教出版。作品や活動の写真が数多く掲載されており,分かりやすくなっています。また,活動の写真に吹き出しが多く使われており,学習のイメージが持ちやすくなっています。すべての学年の教科書が64~67ページで構成されており,適切な分量です。  開隆堂出版。作品や活動の写真が数多く掲載されており,分かりやすくなっています。また,活動の写真や登場するキャラクターに吹き出しが多く使われており,学習のイメージが持ちやすく,学習の狙いが分かりやすくなっています。すべての学年の教科書が65~69ページで構成されており,適切な分量です。  C,表記・表現について。  日本文教出版。3つの育てたい資質,能力に対応した「学習のめあて」が各題材の冒頭にマークを使って分かりやすく表記されています。授業風景の写真に出ている子どもたちの多くがマスクをしており,近年の授業の様子の実態が感じられます。  開隆堂出版。3つの育てたい資質,能力に対応した「学習のめあて」が各題材の冒頭にキャラクターを使って分かりやすく表記されています。また,その題材で特に重点的に育てたい力には下線を引き,色を変え,強調して示されています。授業風景の写真に出ている子どもたちがマスクを付けていないため,顔の表情が分かりやすく,楽しんでいる様子や考えている様子などがよく伝わってきます。  D,使用上の便宜。  日本文教出版。すべての題材が見開き2ページの共通した形で構成されています。目当てと学び方のヒントや活動の後に考えてほしいことが書かれており,学習の見通しを持ちやすくなっています。また,すべての題材で関連する資料が見られるQRコードが掲載されており,題材製作の手順やポイント,用具の使い方の動画などを見ることができるようになっています。  開隆堂出版。すべての題材が見開き2ページの共通した形で構成されています。目当てと振り返り,関連する教科について同じ場所に書かれており,学習の見通しが持ちやすくなっています。また,すべての題材でQRコードが大きく分かりやすく掲載されており,題材製作の手順やポイント,用具の使い方の動画などを見ることができるようになっています。  E,学習指導要領上の工夫について。  日本文教出版。児童の気づきや友達との話し合い活動が吹き出しで表されており,コミュニケーションを取りながら活動を進めている様子が紹介されています。  開隆堂出版。コミュニケーションや言語活動を重視した題材,協働で行うことを意識した題材が多く設定されています。また,学習を深めるための工夫としまして,キャラクターが問い掛けや気づきを投げ掛けており,そのような問い掛けを基に自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるよう工夫されています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項について。  日本文教出版。多くの題材に関連する教科名等が示されており,教科横断的な視点で教育課程を組むことができるようになっています。特別支援教育に対する配慮としましては,掲載されている写真が大きく,文字が読めなくても視覚的に理解できるようになっています。また,観点別のそれぞれの目当てについて,色とマークを変えて分かりやすく表示されています。字体は見やすく読み間違えにくいUDフォントが採用されています。  開隆堂出版。すべての題材において他教科との関連が「あわせて学ぼう」として右下に掲載されており,関連する教科のみならず,内容が書かれているため分かりやすくなっています。特別支援教育に対する配慮としましては,QRコードを読み込むことで手順や工夫の仕方が動画で視聴することができ,写真だけでは伝わりにくい動きを理解することができるようになっています。字体は見やすく読み間違えにくいUDフォントが採用されています。  G,その他について。  日本文教出版。教科書から利用できるQRコンテンツが動画,画像,音声等1,000以上あり,学校だけでなく過程での学びでも活用できるようになっています。また,持続可能な社会について考えられるよう,ESDの観点に立った題材や事例が掲載されています。  開隆堂出版。SDGsについて取り上げるなど,協働と共生,持続可能な社会への意識を高める構成となっています。また,QRコードから読み取るコンテンツが豊富で,ICTの活用で学習を支える構成となっています。  以上で図画工作科の調査・研究の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで図画工作科の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  御説明ありがとうございました。両者とも用具を安全に使うという点について,構成上,あるいは工夫等々で使い方については詳しく説明されているわけなのですけれども,少し細かいことで申し訳ないのですが,開隆堂のAの内容の選択のところ,③学びの資料では目で見て直感的に,用具や材料の使い方が理解。直感的はどのように理解すればよろしいのか。日本文教出版では写真で大きく示しているとか,見て分かる,視覚的にとらえるという点では分かるのですけれども,直感的に見て理解というのが安全上どんなものかなと思ったりするものですから,お伺いしたところです。 ○大和田教育長  箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長。 ○箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長  直感的にという点につきましては,写真とイラストが一目見て分かりやすいというところで,道具,用具を使っている場面がイラスト込みで書かれているというところで,一目見て分かりやすいという点で直感的と書かせていただきました。 ○大和田教育長  奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  目で見て使い方が分かるとは,例えばこの材料はのこぎりのこちらを使ったほうがいいというのを含めて使い方そのものを言っているのか,あるいはのこぎりとか材料を言っているのでしょうか。その辺が直感的というのからとらえられなかったものですから教えていただきたいです。 ○箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長  使い方を含めてでございます。 ○奈尾教育長職務代理者  分かりました。ありがとうございます。 ○大和田教育長  ほかにございますか。福谷委員。 ○福谷委員  先ほど子どもの表情でマスクをしている,していないというのがあったのですけれども,教科書的にはどの程度というか,子どもの表情がマスクによってどのような感じでとらえられたかどうかをお聞きしたいと思います。 ○大和田教育長  箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長。 ○箱崎小学校図画工作科教科書調査委員会委員長  マスクについては,今使っている教科書についてはどちらの会社もマスクをしていないということで,今回初めてのケースということで,子どもに対してどのような影響を与えるのかというのははっきりと分からないのですけれども,図画工作科では特に作品をつくっている,友達と造形遊びをしている,そういった様子,授業の場面が教科書で多く使われておりますので,本当に子どもが笑顔で取り組んでいるというところはマスクがないほうが分かりやすい,生き生きとした表情で取り組んでいる。また,思考を巡らせて創造的な活動をするときに考え込んでいる様子というところでも,そういった様子が伝わりやすいというところで,顔が見えるというのは今まで当たり前だと思っていたのですけれども,今回2社研究した上で感じたことです。  ただ,マスクを使った姿というのはほぼ日常になりつつあるところもありまして,ごく自然なところだなと。見慣れたところで特にマスクをしているから違和感があって,活動の内容が分かりにくいといったことを強く感じたということはありませんでした。  以上です。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  ありがとうございます。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で図画工作科の質疑等は終了いたしました。  次に,内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長から家庭科について説明をお願いいたします。内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長。 ○内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長  それでは,私からは家庭科の調査・研究を御報告いたします。  家庭科の教科の特性,特徴といたしましては,指導要領に記載されているとおり,生活の営みに係る見方,考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的,体験的な活動を通して,生活をより良くしようと工夫する資質,能力を育成することにあります。知識や技能の習得だけではなく,未来に向かって家族や地域と協力して,より良い生活をつくり上げる力を育むことを目標に据えて取り組む教科です。  そのことを踏まえて,家庭科の調査・研究対象の教科書は,東京書籍と開隆堂の2社を調査いたしました。  初めに,東京書籍から報告いたします。  視点A,内容の選択については,日常生活に生かせる活動例や実習例が豊富で,児童の発達段階に考慮し,学習の定着が図られる内容となっています。また,スモールステップで取り組める活動内容となっているため,何を学ぶかが明快で,情報量も豊富です。  視点B,構成・分量については,各単元とも課題発見,課題解決,評価・改善の3ステップで構成されていて,学習の流れが分かりやすくなっています。話し合おう,調べよう,やってみよう,深めようというように,学習に見通しをもって取り組むことができる構成で,学んだ技能を再度扱うなど,確実な定着を図っています。全体的に情報量が多く,基礎から発展まで内容が充実しています。  視点C,表記・表現についてです。イラストや写真が豊富で,調理実習の実寸写真やミシンの使い方など,児童が実習する際の理解を助ける写真が充実しています。また,色覚の多様性に配慮して,カラーユニバーサルデザインを考慮した紙面になっています。  視点D,使用上の便宜についてです。A4サイズ見開き構成で,「家庭科の窓」と称し,見方,考え方の4つの視点が各単元に示されています。様々なQRコンテンツがあり,必要なQRコードから動画視聴をすることが可能で,デジタルワークシートの活用もできます。  視点E,学習指導要領上の工夫です。実践的,体験的な学習を通して,思考力,判断力,表現力を高められる内容になっています。児童が家庭で実践する際の参考になるような生活を変えるチャンスのコーナーがあり,話し合いをする場面,学習内容をまとめて発表させる場面など,内容ごとに活動例が具体的に設定されていて,言語活動能力や表現力の育成が図れるように配慮されています。  視点F,教科書編集上の特筆すべき事項です。他教科や中学と関連する部分に関連マークが付けられていて,目次でこれまでの学習の振り返りができるようになっています。UD教科書体を用いて,誰にでも読みやすいように配慮されています。実寸大の左利き写真の提示もあります。  最後にその他についてです。SDGsについての記載があり,持続可能な社会の構築を消費者教育と併せて取り上げています。プロに聞くのコーナーがあり,キャリア教育の視点が取り入れられています。  以上で東京書籍の調査・研究の報告を終わります。  次に,開隆堂について報告いたします。  視点A,内容の選択についてです。新学習指導要領に基づき,実践的,体験的な活動を示す記載が多くあります。他者意識を持ってより広く考えられる内容になっており,児童の発達段階が考慮されています。単元ごとに見方,考え方の4つの視点が示されており,繰り返し学習することで基礎,基本の確実な定着を助ける内容となっています。  視点B,構成・分量についてです。各単元とも気づく,見つける,分かる,できる,生かす,深めるの3ステップで構成され,学習の流れが統一されています。基礎,基本にかかわる部分は写真が大きく配置されており,技能の確実な定着を助けています。さらに定着を図るようなチェック欄が設けられており,全体的に文字と図,写真の比率が児童の発達段階に合っている印象を受けます。  視点C,表記・表現についてです。食材の切り方が実物大の写真で示されるなど,写真やイラストを多く使用して,学習の流れを分かりやすく提示しています。調理実習や裁縫などの手順が見開きで横流れに配置され,理解しやすい表記となっています。児童になじみのない表現には,「豆知識」として下部に掲載し,内容を補充しています。  視点D,使用上の便宜についてです。A4サイズで児童が記載できる箇所があり,材質も書き込みやすくなっています。資料が豊富で,QRコードから動画視聴ができます。  視点E,学習指導要領上の工夫です。3つのステップで基礎,基本の習得をスモールステップで行える工夫があります。また,各単元に「話し合おう」「考えよう」「やってみよう」など,言語活動を意識した話し合い活動や発表する内容が取り入れており,「生活の課題と実践例」では学習したことをさらに深める実践につなげる内容が提示されています。  視点F,教科書編集上の特筆すべき事項です。他教科との関連だけでなく,中学校の内容も示され,中学の学習との関連が図られています。説明の文章が最小限で分かりやすく,ユニバーサルフォントが使用され,特別支援教育への配慮がなされています。  最後にその他です。安全教育として食物アレルギーや食品についての安全面の注意喚起の記載があり,児童が危険について意識できるようになっています。騒音についての学習等,現代的な課題を取り上げています。キャリア教育では,キャリアインタビューとしまして調布市の管理栄養士の話が取り上げられています。  全体を通して,どちらの教科書も学習指導要領に基づいた内容,教材で,主体的に学習するための創意工夫が見られます。相違点といえば,細かい点で扱うものの違いや比重の掛け方に違いが出ているといった印象でした。  以上で家庭科の調査・研究報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで家庭科の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  家庭科というのは,生きていくために必要なことを学ぶので,子どもたちは結構真剣に取り組む授業だなという認識があります。しかしながら,実生活の中で体験することが本当に少なくなってきているので,授業を見ていても例えばソーイングのところを見たのですが,玉留めにえらく時間がかかる。1人の子どもに1人の先生が必要なのではないかぐらいの状況でした。恐らく,ほかの学校も似たような状況になっているのかなと思いますが,今回教科書採択のためにQRコードから玉結びを見てみたのですが,先生の手より少し大き目ぐらいに出てきて,よく見えるのです。そうすると,先生が今までよりも子どもに行かなくても,この画面を見ていればできるようになるかなという大きな期待がわきました。  QRコンテンツのすばらしい働きといいます。このようなことがほかにたくさんあるのではないか。調査委員会の中でこんなすごいことができるよという事例がありましたら2~3教えていただけたらと思います。 ○大和田教育長  内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長。 ○内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長  QRコンテンツについては,本当に各社ともすごく充実していて,特に東京書籍さんは194のコンテンツを用意しているというところで,どちらもすごくあると思うのですけれども,調査委員会では具体的な事例は出ていなかったのですが,実技のものについてはほぼすべてにおいてQRコンテンツが見られて,動画視聴ができるということになっています。  今回の教科書の特徴としましては,全体的に実寸大のもの,写真にしても手の大きさと同じぐらいの写真が載っていて,同じサイズで動きが分かるようになっている,よく理解できるようになっているというのが特徴かなと思います。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。今までとかなり違ってきているなという認識を持ちました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかに御質問等。奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  御説明ありがとうございました。本市では食物アレルギーについてはかなり敏感といいますか気を付けているわけですけれども,両社ともに記述はあるのですが,多い,少ないの違いはあるのかなと。この辺りは委員会で話題になったりしたことはございませんでしょうか。 ○大和田教育長  内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長。 ○内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長  どちらももちろんアレルギーに対する記載というのは載っているのですけれども,特に違いについては,開隆堂は卵のゆで方のページに食物アレルギーに注意というということで,ページ数として記載が大きく載っているというところがありました。あと昨今話題になったジャガイモの芽の毒のこと,ジャガイモの芽にはこういう組織があるということも記載されていました。  東京書籍は,関連する箇所で文章の中にこういうアレルギーがあるということはきちんと記載されていたと思います。 ○大和田教育長  奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。榎本委員。 ○榎本委員  開隆堂出版でDの使用上の便宜の下から2番目,表紙が水に強い加工がされて,実習時に便利であるということが記載されていますけれども,例えばどのぐらい水に強いのか。もう1つ,東京書籍は濡れてしまうのか,どうなのか。その部分について教員間でどのように話し合いがされたのですか。 ○大和田教育長  内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長。 ○内海小学校家庭科教科書調査委員会委員長  そこの記載は私もどの程度なのだろうと正直思いまして,見てみたのですけれども,そんなに違いは感じられなかったので,あえてこちらの説明に言わなかったのですが。ただ,少しつるつるした仕様になっている。  確かに教科書を見ながらとか置きながらという実習も多いので,調理のときには片付けさせますけれども,やはり水を使ったりということもあるので,そういうところを気にして書かれた調査委員がいたのかと思いますが,すごく大きな違いはあまり感じられなかったと思います。 ○大和田教育長  榎本委員。 ○榎本委員  表紙が水に強い,でも学習するときは中身で学習するわけなので,中身のページでどのぐらい水に強いのかなというのも私は気になったところなのです。考えてみますと,当然濡れた手でめくるときもあるのだろうと。そうすると,そこで今は文字が化ける印刷はないと思いますけれども,例えば破れてしまうという部分での強度が図られているかというのが疑問に思ったものですからお尋ねしました。でも,両方の教科書とも特に大きな差はなくということですね。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございますか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかにないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で家庭科の質疑等は終了いたしました。  ここでしばらく休憩とさせていただきます。午後2時15分に再開ということにさせていただきますので,よろしくお願いします。  なお,この休憩をもって各教科の説明員の入れ替えを行います。御説明ありがとうございました。 休憩 午後2時8分        ――――――――――― ―― ――――――――――― 再開 午後2時15分 ○大和田教育長  それでは,再開いたしたいと思います。  次に,松田小学校外国語科教科書調査委員会委員長から外国語科,英語について説明をお願いいたします。松田小学校外国語科教科書調査委員会委員長。 ○松田小学校外国語科教科書調査委員会委員長  これから小学校外国語科教科書調査委員会の報告を始めます。  初めに,教科の特性,特徴についてです。  平成23年度から小学校高学年において外国語活動が導入され,成果と課題の両方が得られたことを踏まえて,平成29年7月に告示された今回の学習指導要領では,小学校中学年から外国語活動が導入されました。聞くこと,話すことを中心とした活動を通じて,外国語に慣れ親しみ,外国語学習への動機付けを高めた上で,高学年から発達の段階に応じて段階的に文字を読むこと,書くことを加えて総合的,系統的に扱う教科学習を行うとともに,中学校への接続を図ることを重視することとされています。  この小学校中学年外国語活動との関連を踏まえ,小学校高学年における外国語科の目標は,外国語によるコミュニケーションにおける見方,考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質,能力を育成することを目指すということです。  具体的には,1,外国語の音声や文字,語彙,表現,文構造,言語の働きなどについて,日本語と外国語の違いに気づき,これらの知識を理解するとともに,読むこと,書くことに慣れ親しみ,聞くこと,読むこと,話すこと,書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする。  2,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,身近で簡単な事柄について聞いたり,話したりするとともに,音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語彙や基本的な表現を推測しながら読んだり,語順を意識しながら書いたりして,自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる基礎的な力を養う。  3,外国語の背景にある文化に対する理解を深め,他者に配慮しながら主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養うの大きく3点です。  それでは,それぞれの出版社の教科用図書について研究結果を御報告します。  東京書籍です。  英語を使ったコミュニケーションを図るための内容が充実しています。4技能がバランスよく身に付く構成になっています。また,5年生の初期段階で大文字,小文字の練習,ユニットごとにライティングの活動が位置付いており,書く力が段階的に身に付く構成になっています。  単元ごとにストーリー性があり,話の続きが知りたいという魅力があります。  自分から地域,日本とユニットごとに対象が広がっており,段階的に学習が深まる構成になっています。  6年生の最後のユニット8,中学校生活や将来の夢,それから巻末にあるGoing to Junior High Schoolなど中学校との関連が重視されています。  Small Talkのモデル映像があり,英語が得意ではない教員をサポートする工夫があります。  デジタル教科書は,字幕のあり,なしを選ぶことができて便利です。また,クリック1つでリンクにすぐつながり,操作性がよいです。  ワークシートが豊富で,指導に役立ちます。書き込み機能も便利です。  次に,開隆堂です。  音声から文字への学びのつながりが重視されています。  目次に各単元のゴールが示されており,見通しを持つことができます。  巻末のローマ字表が大変分かりやすいです。  子どもたちと同世代のキャラクターが成長するストーリー展開があり,日常生活に即して楽しみながら英語を学ぶことができます。  5年生の初めに3・4年生外国語活動の内容を振り返ったり,6年生の巻末で中学校の内容を先取りしたりするなど,指導の系統性が意識されています。  15分単位の3つの活動で構成されており,授業の組み立てがしやすいです。  巻末の「CAN-DOチェック」で児童が自己評価をすることができます。  二次元コードでほとんどの動画や練習問題にアクセすることができ,予習,復習,欠席者への対応などに役立ちます。  音声を聞きながら文字を追う機能があり,文字に親しむことができます。  伝え合う活動が重視されており,コミュニケーション能力の育成が図られます。  次に,三省堂です。  Hop,Step,Jumpの構成で基礎から発展まで段階的に指導することができます。  「TRY!」で発展的な内容が取り上げられています。  「Let’s Play」や「Let’s Talk」言語活動の仕方が分かりやすく書かれており,児童が取り組みやすいです。  レッスンごとに同じ配置,配色でまとめられており大変分かりやすいです。  また,二次元コードが豊富,たくさんあって,児童が自分のペースで繰り返し発音や会話を確認,練習することができます。また,位置が統一されていて,二次元コードが見つけやすいです。  日本の文化とともに世界の文化も取り上げられており,外国に興味を持つきっかけになるとともに,国際理解につながることが期待されます。  レッスンごとに聞くこと,読むこと,話すこと,書くことがバランス良く配置されています。  算数,理科,社会など他教科との関連が図られています。  部活動のこと,将来の夢など,中学校との関連が図られています。  6年生の最終レッスンは,中学生になったらどんなことがしたいかという課題が設定されており,中学校への接続が特に重視されています。  次に,教育出版です。  聞くこと,話すことを中心に,段階的に読むこと,書くことに移行する指導計画になっています。  話すことの中でもSpeakで質問に答え,Talkで会話をするなど,ステップを踏んで言語活動を行うことができます。  名所名物マップなどとじ込みで広い紙面で見ることができて分かりやすいです。  二次元コードからアクセスできる「まなびリンク」のコンテンツが充実しています。書き込み機能や拡大縮小機能,音声再生機能などが充実しており,児童が自分のペースで学習することができます。  「Think」コーナーでコミュニケーションについての気づきを促すなど,知識,技能の習得だけでなく,思考力,判断力などの育成も重視されています。  6年生の後半から文構造への気づきを促す活動が盛り込まれており,中学校への円滑な接続が意識されています。  防災教育の視点やSDGs,環境保護など今日的課題が取り入れられています。  次に,光村図書です。  5年生は,自分,他者,地域,6年生は日本,世界,将来という発達段階に応じたテーマが設定されています。単元ごとにアルファベットタイムがあり,文字指導を無理なく積み重ねることができます。  Picture Dictionaryの二次元コードで,5年生の単語もすぐに振り返ることができます。口ずさみたくなるチャンツや歌,絵本教材によって学習内容が自然に定着するように工夫されています。  巻末の「All About Me」で1年間の学習のまとめとしまして自己を振り返る活動が位置付けられています。  他教科との関連がマークで明示されており,分かりやすいです。  キャリア教育,防災教育,地球市民,SDGsなど今日的課題が取り入れられています。  活動が教師の発問を意識した話し言葉で書かれており,教師にとって授業が進めやすいです。  次に啓林館です。  ページの上部に単元のゴールとそこに至るまでのステップが示されており,児童が見通しを持ちやすいです。  聞くこと,話すことが重視されており,各ユニットで繰り返しスモールステップで積み上げることで定着が図られます。  巻末,「会話を楽しむフレーズ集」で英語でのコミュニケーションを深めることができます。  単元末にアルファベットの練習が位置付けられており,反復による定着が期待されます。  人権,福祉への配慮がなされています。  外国の文化を積極的に取り上げ,異文化理解を深める工夫がなされています。  英語だけでなく中国語,韓国語なども取り上げられています。  デジタル教科書では,書き込みがしやすく,吹き出しの追加なども簡単なため,学習しやすくなるようカスタマイズすることができます。  以上で小学校外国語科教科書調査委員会の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで外国語科,英語の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  今お話を伺っていて,どこの教科書もとても楽しげで,スモールステップで,いい具合に聞こえてきて,それでこの報告書の内容もとても充実しているように思うのですが,ここで本当に率直にお伺いしますが,今調布市で使用している教科書,東京書籍の優れているなと思われるところを2~3お教えいただければと思います。 ○大和田教育長  松田小学校外国語科教科書調査委員会委員長。 ○松田小学校外国語科教科書調査委員会委員長  ありがとうございます。外国語科で20人の委員がおりまして,それぞれに調査・研究を行って意見をたくさん出し合いました。その中では指導内容がリスニング,それからライティング,スピーキング,その辺りがバランスよく位置付けられているというところが多く意見として出ました。  それから,デジタル教材が大変充実しているというのは多くの委員から意見が出ました。これについては,情報量が多ければいいのかというような御意見,御指摘もありましたが,委員からはやはり音声に触れる,聞いて,そして発音してという意味では,元になるものは多ければ多いほうがいいだろうという意見が出ましたので,コンテンツが大変充実しているというところでは,優れているのではないかという意見が多く出ました。  以上です。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  ありがとうございました。参考にしたいと思います。 ○大和田教育長  ほかに御質問等ございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  特にないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で外国語科,英語の質疑等は終了いたしました。  ここで奈尾教育長職務代理者は退席をお願いしたいと思います。      (奈尾教育長職務代理者退席) ○大和田教育長  次に,小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長から体育科,保健について説明をお願いいたします。小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長。 ○小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長  これから体育科,保健の教科書調査・研究を報告いたします。  現行の学習指導要領においては,体育科は心と体を一体としてとらえ,生涯にわたって健康保持,増進し,豊かなスポーツライフを実現するための資質,能力を育成することを重視し,特に保健では個人及び社会,生活における課題や情報を健康や安全に関する原則や概念に着目して,疾病等のリスクの軽減や生活の質の向上,健康を支える環境づくりと関連付けることが求められています。  また,現学習指導要領における内容の改善,充実のポイントとして3点挙げます。1,健康と運動のかかわりの重視,2,不安や悩みへの対処,3,けがの手当ての技能,この3点ととらえ,調査・研究報告書のG,その他の①の部分に各社の取り組みを報告いたします。  また,G,その他の②には調布市の施策の関連としてがん教育,防煙教育,食物アレルギーについて関連する内容があれば報告として示しております。  それでは,教科書会社ごとの特徴を報告いたします。  東京書籍です。  Aの③基礎,基本の定着としまして,毎時間の最後に学んだ内容の語句を確認する「まとめる」ワークが付いていることが特徴です。  B,構成・分量の②についてですが,1時間のページが4ページで構成されていて,紙面に余裕があります。また,ワークとして書き込むスペースも広く設定されていました。この4ページの構成は,E,学習指導要領上の工夫の①とも関連するのですが,4ページの配置としまして1ページ目の「気づく・見つける」は,見開きページではなく右ページにあることで,掲載されている画像や発問を基に,自分事としてまだ中の内容を見ず,課題を持つことができる工夫がありました。中を開いた2ページ目に学習課題が明確に示され,その課題解決のために「記入しましょう」「考えましょう」等のワークがそのまま教科書に組み込まれ,主体的に取り組み,思考力,判断力,表現力等を高める内容となっています。  Eの②の言語活動については,「例を挙げて説明しましょう」「ほかの人は,どんな方法を行っているか,聞いてみましょう」というように,書き込んで発表する流れとなっています。また,毎時間二次元コードを活用して,学習の振り返りをデータで記入もできるようになっていました。  Cの②としまして,二次元コードは動画,ワークシート等を多く取り入れられていました。授業の中で活用できるだけでなく,資料として児童の興味,関心によって調べることができるものも多くありました。  Gについてです。特に多様性の面では,表紙のイラストから登場人物に工夫がありました。また,性暴力防止についてのプライベートゾーンに関する内容は,デジタルコンテンツの中に紹介されていました。  続いて大日本図書です。  Bの②の基礎,基本の定着を図る構成についてです。巻頭部分に折り込みカードというものを毎時間の先頭ページに織り込むことで,「つかもう」の部分だけ目に入り,「つかもう」の問題を取り組むことで自分事として目当てを持つことができる工夫がされています。  Bの②の分量としまして,1時間はほとんどの学習が2ページで示されていて,見開きで学習の見通しが付くようになっていました。  Cの表記・表現の①,発達段階を考慮した表現については,使用漢字が配当学年より1年遅らせることで,どの時期でも取り組みやすくなっていました。  また,Cの②では各時間の初めに「たのしいほけんウェブへ」という二次元コードが記載されていて,授業で使える動画や毎時間学んだことを確かめるワークシート,発展資料等を見ることができるようになっていました。  Eの学習指導要領上の工夫の①については,折り込みカードで課題をつかんだ後には,ここで学ぶことを明記されていて,学習の目当てがつかみやすくなっていました。その後の展開は,「考えよう」「話し合おう」「調べよう」「まとめよう」「活かそう」となっており,主体的に思考力,判断力,表現力を高める内容となっています。  また,②の言語活動については,毎時間「話し合おう」の設定がワークを付けて取り入れられているため,自分の考えを書いて発表することで,話し合う活動につなげていました。  Fの①の教科や学年,中学校への関連についてです。高学年の発展資料の中に,中学校との学習内容に関連する記載が複数ありました。また,巻末には中学校生活に向けてというページが設定され,夢や希望を持つことができる内容となっていました。  Gのその他です。特徴としましては,性暴力に関する内容,「体の大切な場所」が記載されていました。ページの全体の4分の1程度ですが,プライベートゾーンのことや対処の仕方も記載がされていました。  次は大修館書店です。  Aの③について,基礎,基本の定着としまして,単元の終わりにまとめワークが付いていますが,さらに毎時間の最後に学んだ内容を確認するマルバツクイズのデジタルコンテンツがあるので,確実に定着できる工夫がされています。  Cの表記・表現の①の発達段階を考慮した表記については,思春期の体の変化の男女の体のイラストは,児童にとってなじみやすいものになっていました。  Eの①については,1時間がどれも4段階となっており,第1段階で身の回りから課題を持つ場面があり,その後今日の課題と学習の目当てが分かりやすく明記されています。第2段階では自分で考える場面があり,第3段階では話し合ったり,調べたり,整理したりする場面,第4段階では学習をまとめ伝え合ったり,生かしたりする場面となっており,主体的に取り組む中で思考力,判断力,表現力を高める工夫となっています。  Eの②の言語活動については,「伝え合おう」や「生かそう」の設定があり,伝え合ったり考えたことを文章で表現したりする活動が取り入れられています。ワークシートも適切に設定されているので,その都度自分の考えを書き,表現できるようになっています。  特徴的なのはFの①の健康と運動のかかわりについてです。「体育の窓」というマークがあり,運動の仕方やスポーツ選手のインタビューが示されていました。  また,体を動かすチャンスはいっぱい,こんな動きや運動にチャレンジしようなど,運動にかかわる内容が重視されていました。  また,不安や悩みの対処としまして,いじめに関する内容が中学年の教科書に1ページにわたり記載されていて,いじめの未然防止や早期対応につながる記述となっていました。  Gの②のがん教育については,スポーツ選手の経験談を掲載してあり,がんの理解につながる内容となっていました。  次は,文教社です。  Cの①の表記について,子どものイラストから吹き出しが発問になっていて,読みやすい工夫がされています。  Eの①については,1時間の流れの中の「ステージ」では,自分で調べて伝え合う活動になっていることと,「ミッション2」ではこれから心掛けていきたいことを記入するワークがあり,思考力,判断力,表現力を高める内容となっています。  Eの②の言語活動では,イラストの登場人物が吹き出しで考えを表現しているところが言語活動への支援につながっています。また,単元の終末には「私の○○宣言」というページがあり,書き込むようになっていて,自分の考えを表現し,伝え合える展開ができるようになっていました。  Gの①の健康と運動のかかわりについては,アスリートからの健康に運動するためのメッセージが掲載されているのが特徴です。  また,Gの②の多様性について,「その人らしさを大切に」「寄り添うことの大切さ」,自分らしさを大切に,ジェンダーについてなど,多くの内容が記載されていて,多様性について重視していることが分かりました。  また,特徴としまして共生の観点から災害時の自助,共助,公助について2ページにわたり記載がありました。  次は光文書院です。  Cの表記・表現の①の発達段階を考慮した表記について,4年,思春期の体の変化の男女のイラストは,児童にとてもなじみやすいものとなっていました。  Cの②の二次元コードでは,各時間に合った動画や画像が集められたコンテンツが付いていて,取り組みやすくなっています。また,関連するウェブサイトの紹介も記載されていて,発展的に学ぶこともできるようになっていました。特に運動につながる発展資料が豊富でした。  Dの使用上の便宜の①では,各単元の始まりには4こま漫画が掲載され,興味,関心を高める工夫がされていました。  Eの①については,授業の初めの「見つけよう」では,身近な課題から自分事としてとらえられるようになっていました。その後,学習の課題と明記され,何を学ぶかが明確になっていました。その後,「調べよう」「考えよう」「話し合おう」「活かそう」となっており,主体的に取り組み,思考力,表現力,判断力を高める内容となっています。  また,Eの②の言語活動では,ほぼ毎時間「話し合おう」や「活かそう」の設定があり,伝え合ったり考えたことを文章で表現したりする活動が取り入れられています。  Fの①の教科との関連では,他学年や他教科だけでなく,中学校の保健の学習への関連も示されていました。  Gの②の特徴としまして,「スマートフォンなどの使い方と生活のリズム」,SNSを使うときの注意,ながらスマホ,インターネットトラブル,インターネットと依存症など,ICT関連の内容が多く掲載されていました。  また,性暴力の観点においては,人との距離感についてイラストとともに理解を図る工夫がありました。  また,様々な著名人が心や健康について経験談が掲載されていて,キャリア教育にもつながっている記載がありました。  最後はGakkenです。  Bの構成・分量の②についてです。1時間の多くは見開き4ページとなっていて,書き込むスペースも広くあり,紙面に余裕があります。4ページの最後に保健の箱という発展資料のコーナーがあり,毎時間学習を深められるようになっていました。  Cの表記・表現の①の発達段階を考慮した表記については,4年,思春期の体の変化の男女のイラストは,児童にとってなじみやすいものとなっています。  Cの②の二次元コードは,単元の初めのページに関連した内容やリンク集が掲載されていました。また,学習する内容に合わせて動画や資料が付いていて,取り組みやすくなっています。また,授業の初めで記入するワークシートも毎時間デジタルで記入できるようになっていました。  Eの①については,学習の初めに学習の流れを示している3つのピースでできていた円が示されていて,見通しが持ちやすくなっています。1つ目は予想するなどの場面,2つ目は話し合ったり調べたりする場面,3つ目は学びを生かす場面となって,主体的に取り組む中で思考力,判断力,表現力を高める流れとなっています。  ②の言語活動については,「話し合う」や「学びを生かす」の設定があり,伝え合ったり考えたことを文章で表現したりする活動が取り入れられていました。ワークシートも大きく,自分の考えを文字で表現しやすくなっていました。  Fの②の特別支援教育の視点では,資料や画像,イラストを大きく配置して,視覚的に分かりやすくなっています。  Gの①の不安や悩みの対処については,これっていじめというイラストを用いて様々な場面の提示をして,分かりやすく説明していました。  Gの②では食物アレルギーについての資料,アレルギー性の病気の中で紹介されていました。  これで保健の調査・研究の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで体育科,保健の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  ありがとうございました。特にA,B,C,Dの項目の中のG,その他の項目を分けてきちんと整理していただいていて,とても参考になります。有り難かったです。  そこで保健の指導というのは,子どもたち一人一人が自分のこととして興味,関心を持って受け止め考えるとても重要な分野だと思うのですが,そういう意味で特にコロナ禍を経て子どもたちはかなり様々な面で変化をしてしまったというところがあると思います。  そこで現場の教員から見て,特に子どもたちに保健の分野のこの辺りに力を入れて伸ばしたいとか改善したいという課題があれば教えていただきたい。単元名でもいいのですが,特に今こそやらねばということがあれば教えていただきたいと思います。 ○大和田教育長  小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長。 ○小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長  今コロナ禍を経てということでお話があったところで,まずはICT関係の内容がどの会社も取り入れられておりました。特に光文書院のGの②で取り上げているような内容の中で,特に依存症というところはこの教科書が取り上げているところでした。  あと高学年の内容でけがの対処というところがあるのですが,そこの部分で感染症に対応する内容やコロナとは関係ないのですが,熱中症に関する内容について,各社詳しく書かれていたというところがありました。その部分は令和2年度から新たに内容が書き加えられているところと思っております。  以上となります。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  それもとても大事なところかと思うのですが,私が申しあげたいのは,コロナ禍で学校に行けなかった時期を経て,子どもたちの心と体が心配だなという思いがあったものですから,それと密接に関係する保健の分野の中で今現場としてより力を入れていきたいと思われる辺りをお聞かせいただければと思ったのですが。お願いします。 ○大和田教育長  小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長。 ○小俣小学校体育科教科書調査委員会委員長  高学年の一番最初に心と体のかかわりといいますか,心の健康という単元があります。そこで不安や悩みということがかなり詳しく書かれています。特にコロナ禍を通じて,悩んだ児童・生徒が多いという現状を受け,悩みに対する対処法などについてもどの教科書においてもとても詳しく書かれていました。そのようなコロナ禍の子どもたちの悩みに対応できる内容になっていると思っております。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  分かりました。どの教科書にもそれは確かに載っていたかなと思いますので,もう一回よく見て考えたいと思います。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかに御質問,御意見等があれば。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  特にないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で体育科,保健の質疑等は終了いたしました。  次に,大柳小学校道徳科教科書調査委員会委員長から特別の教科,道徳について説明をお願いいたします。大柳小学校道徳科教科書調査委員会委員長。 ○大柳小学校道徳科教科書調査委員会委員長  特別の教科,道徳の教科書調査報告に当たり,初めに特別の教科,道徳の特性,特徴について述べさせていただきます。  学習指導要領において,道徳は道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うものとされていますが,その要となる特別の教科,道徳の目標は主に3点あります。1点目は,より良く生きるための基盤となる道徳性を養うこと,2点目は道徳的諸価値の理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的,多角的に考え,自己の生き方についての考えを深めること,3点目は道徳性の諸要素である道徳的判断力,道徳的心情,道徳的実践意欲と態度を育てることです。  教科になった背景には,いじめの問題があります。現実のいじめ問題に対応できる資質,能力を育むために,考え,議論する道徳への転換が求められました。自分ならどうするかという観点から,道徳的価値と向き合うとともに,自分とは異なる意見を持つ他者と議論することを通して,道徳的価値を多面的,多角的に考えること,そして道徳的価値の理解を自分自身とのかかわりの中で深めることが大切であるとされています。  また,内容を体系化し,学年や発達段階に応じた積み重ねがある教科としての特性を明確化する一方,道徳は人格にかかわる教科のため,数値による評価がなじまないことから,特別の教科となりました。  さらに,道徳の時間は行為そのものを求めるのではなく,道徳的価値の理解を深め,内面的な資質を育てることが狙いであることが評価としての特性であり,特徴です。  以上の特性,特徴を踏まえて,これから各教科書会社の特筆している事項について御説明いたします。  学研から特筆している事項について述べます。  Bの構成・分量においては,児童が4つの視点を意識しながら,命,多様性,キャリア教育,情報モラル,いじめ防止など,今考えるべきテーマを扱った教材を通して,現代的課題を自分事として考えることができる構成になっています。5つのテーマのうち最重要テーマを命とし,内容項目,命の尊さはすべての学年で3教材掲載されています。ほかの内容項目においても,命に関連した教材が複数あり,様々な角度から考える授業展開ができます。  また,いじめ防止のテーマでは,年間を通していじめ防止の課題に向き合い,考え,議論しながら,いじめを生まない力を育むために,様々な内容項目においていじめ防止につながる教材を掲載しています。  C,表記・表現においては,学びを深める手立てとしまして充実したデジタルコンテンツが収録されています。活用することで児童が教材へのイメージを膨らませやすくなったり,考えを可視化したりできるため,授業の幅を広げることができます。  授業を活性化させるコンテンツは,教科書紙面に二次元コード,QRコードで掲載されていて,動画,ワークシートなど豊富にあります。ワークシートはプリントしたり,ダウンロードしてタブレット上で活用したりすることもできます。  次に,光村図書について述べます。  A,内容の選択においては,広く実践が積み重ねられてきた定番教材が多数あり,それ以外にも現代的な課題に見合った教材,例えばSDGsを意識した題材も扱っています。  B,構成・分量においては,巻末には1年間ごとの振り返りを記録する折り込みの「学びの記録」が用意されています。観点で振り返り,シールをはったり,一言感想を記録したりする形式です。1年間を見開き1ページで見渡すことができ,学期ごと,1年ごとに児童が自身の成長や変化を確認することができます。  現代的な課題のいじめ問題,環境,情報モラル,共生の4つのテーマについては,じっくりと考えられるように2単元連続で学ぶ「教材+コラム」で構成したユニットになっていて,年間4箇所に位置付けられています。  C,表記・表現においては,各学年の冒頭で道徳は何を学ぶ教科なのかが紹介され,1年間の学びを見通すオリエンテーションのページが設けられています。道徳の学び方を学び,児童がより主体的に取り組めるように教材への向き合い方のヒントが示されています。  D,使用上の便宜においては,机の上で収まりのよいB5変形判で,児童が手に持ちやすく,持ち運びに適しています。軽くて裏写りしにくい紙を使用し,ユニバーサルデザインに配慮した読みやすいオリジナルの書体が用いられています。  続けて東京書籍について述べます。  A,内容の選択においては,「安心・安全」「情報モラル」「じぶん」「いじめ」「いのち」の現代的な課題に取り組む5つのユニットが掲載されています。また,長い間児童に親しまれてきた定番教材も新しい挿絵で掲載されています。  B,構成・分量においては,いじめの防止にかかわる「いじめ」「いのち」「じぶん」の3点について教材とコラム,「つながる・広がる」でユニット化されています。「いじめ」のユニットはいじめの場面を直接的に扱う教材と間接的に考える教材,視野を広げるコラム,「つながる・広がる」によって組み合わせられ,重点的に道徳的価値をより深く考えられるよう工夫されています。  E,学習指導要領上の工夫においては,各教材にQRコードが付いていて,朗読音声,スライドショー,デジタルノートの3つのデジタルコンテンツがあり,児童の特性に合わせて教材提示の方法を選択できるようになっています。導入や終末で使える動画資料や自分の考えを色で表せる「心のメーター」などの思考ツールも活用できます。  続けて,日本文教出版について述べます。  A,内容の選択においては,いじめ,情報モラル,SDGs,多文化共生,自己肯定感の5つのテーマで各学年に1点ずつ「心のベンチ」がコラムとして掲載され,系統的に配列されています。主体的,対話的に学び,考えを深めていくことができる内容になっています。  いじめ防止としましては,人とのかかわりユニットを年間3回学習する構成になっています。  D,使用上の便宜においては,各学年35教材のうち5教材には「ぐっと深める」というページが付き,児童の思考を深めるための手立て,例えば役割演技,図式化,書くなどの言語活動が参考例として具体的に示されています。  E,学習指導要領上の工夫においては,道徳ノートが別冊として付いています。各教材に対応して,1ページのワークシートが掲載されている形です。発問は記載されず,すべて自由記述欄となっていて,学級の実態や発達段階に応じて自由な授業展開で使うことができます。自己評価欄や学期ごとの振り返りページがあり,学びを振り返ることができます。1冊にまとまっていることで,自分の学びを見つめたり,成長を振り返ったりすることもできるようになっています。  続けて教育出版について述べます。  A,内容の選択においては,演じて考える体験的な学習の教材,文章教材ではなく,イラストを全面に使ったイラストから学ぶ教科,登場人物の感情などを視覚的にとらえて内容を理解しやすい漫画形式の教材,またこれまでの道徳授業において研究実践が積み重ねられてきた定番教材や歴史や文化,スポーツなど,様々な分野で功績を残した人物の生き方に触れて学ぶ人物教材が掲載されています。定番教材以外にもSDGsを始め食育,健康教育,福祉教育,法教育,防災教育,キャリア教育など,現代的な課題と向き合う教材が取り入れられています。  B,構成・分量においては,各教材末に学習を振り返る学びチェック欄があります。巻末には学期ごとや1年間の成長の様子を記録する切り取り式の学習を振り返ろうが設けられ,活用することで児童が成長を実感できるように工夫されています。  E,学習指導要領上の工夫においては,最優先課題であるいじめや情報モラルが全学年で重点テーマとして設定され,「教材+コラム」のユニットで学べる構成です。それ以外に生命尊重,国際理解,環境保全,人権,感謝についても各学年で重点テーマとして位置付け,ユニット化して扱われています。  F,教科書編集上の特筆すべき事項においては,教材の数は35本,そのうち本教材が30本と補充教材が5本で,地域教材や自作教材との入れ替えが可能になっています。他教科や特別活動,学校行事などとの関連を図った学習計画を立てることもできます。  最後に,光文書院について述べます。  B,構成・分量においては,教科書の冒頭にオリエンテーションのページがあり,道徳の学習での学びや思考ツール,話し合い方などについて丁寧に取り扱い,児童が見通しを持って道徳を学べるように示されています。  各学年の重点主題としまして,いじめ,命,学年独自主題の3つが取り上げられています。児童が多面的,多角的に深く考えられるように,扉ページ,教材1,教材2と進める複数時間構成で扱うようになっています。学年独自主題としましては,発達段階に応じて人間や人間関係を主とした教材が掲載されています。  C,表記・表現においては,教材の登場人物を分かりやすくするために,必要に応じて教材の冒頭に登場人物が整理して表示されていて,把握しやすく,見やすくなっています。  D,使用上の便宜においては,巻末には学習を積み重ねて自分の学びを見つめる「学びの足あと」が折り込み式で設けられて,授業の記録を付ける矢印と一言コメントで授業を振り返ることができるようになっています。  E,学習指導要領上の工夫においては,教科書のタイトルの下に二次元コードが付いています。授業に役立つデジタルコンテンツが用意され,教材の理解を助ける写真や動画など,学習効果を高めるコンテンツを視聴することができます。また,発達段階に応じた様々な思考ツールとしまして,心情円,半同心円,クラゲチャートなどの考えを整理する手立てが掲載され,児童が自分の考えを視覚化し,主体的に考えを広げたり,深めたりすることができるようになっています。  以上で特別の教科,道徳の報告を終わります。 ○大和田教育長  ありがとうございました。以上で説明は終わりました。  ここで特別の教科,道徳の質疑を承りたいと思います。委員の皆様から質疑,意見がございましたらお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  道徳の教科書が様々なテーマで書かれていて,私,昔教員だったのですけれども,それをすっかり忘れて読みいってしまいました。やはり国語の読み物教材と違って,道徳教材としての見方が必要だなと我に返って思ったのですが,私の頭が老人化していて整理が難しかったので伺うのですが,読み物教材と違って道徳教材に必要な要素,例えば図工でいうとつくってみたいなという教材で図工の教材と言えるかなと思うのですが,道徳はどんな教材と聞かれたらどう言えるのか,先生のお考えを聞かせていただくとありがたいと思うのです。 ○大和田教育長  大柳小学校道徳科教科書調査委員会委員長。 ○大柳小学校道徳科教科書調査委員会委員長  とても難しい御質問いただきましたが,道徳の時間は教材を通して自分がなったことがないもの,人,そして出会ったことがないことに対峙する,そして自分だったらどうだろうかと考えることが国語とは違うのではないかと思います。  まず,状況を理解し,自分事としてとらえたときに,本音を語れる,それは教材を通して,登場人物を通して自分の心の中を見つめることができる,それが道徳の教材の特徴ではないかと思っております。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  さすがです。考えたくなるというか,そういう教材だったり,お友達と話したくなるという辺りの視点で見ればいいかなと思いました。ありがとうございました。 ○大和田教育長  道徳は大切ですよね。調布市の目標でも徳・知・体,徳が一番最初にきていますから,そういう意味では大切な教科の1つだと思います。  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  それでは,ないようですので,以上で質疑を打ち切ります。  以上で特別の教科,道徳の質疑等は終了いたしました。  ここで退席いただいておりました奈尾教育長職務代理者は席にお戻りいただくようお願いいたします。      (奈尾教育長職務代理者復席) ○大和田教育長  それでは,協議の途中ではありますが,本日の協議はここまでとし,明日,引き続き協議いたしたいと思いますが,御異議ございませんか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  異議なしとのことでありますので,さよう決定します。  それでは,明日8月3日木曜日午前9時30分に第2回臨時会を再開いたしますので,午前9時15分に御参集をお願いいたします。  これにて令和5年調布市教育委員会第2回臨時会を散会いたします。本日はどうもありがとうございました。また傍聴の方もお暑い中ありがとうございました。           調布市教育委員会会議規則第29条の                                                 規定によりここに署名する。                                            教育長                                    委員